
8月30日は旅の6日目の記録になります。
この日はこれまで「車で走るには狭いよナ」とスルーしていた『奥尻島』に向かいます。
「北海道全土を走破した」と言うに当たり、やはりココを外す訳にはいかないと思いました。
時期としてはフェリーが1日に2便ある8月中の渡航に決めています。
当初は島で一泊した後、翌日の午後の便で江差に戻る予定でしたが、翌々日に行う重要なイベントが雨予報の為に中止になりそうです。
そんな事もあろうかと、もう1日予備日を設けていましたがその日も雨予報...。
思案の結果、明日(終日晴れ予報)の朝一番の便で江差に戻る事にして乗船予約を変更しました。 1日2便の期間で良かった!
なので多分に急ぎ足の奥尻観光になりそうです。

8月30日朝7時の『道の駅・江差』の一番端で目覚めたキャリイ号。
江戸時代にこの地域に実在したとんちの名人『繁次郎』のコンクリート彫像が在り、日本一小さい道の駅を主張しているそうです。
(もっと小さいのあった気がしますが...)
前日からの雨は上がり晴天が期待できそうです。

ササッと朝食を済ませて。

江差フェリーターミナルへ向かいました。
利尻/礼文航路と同じ会社のハートランドフェリーですが、この奥尻航路はweb予約は出来ずに電話予約のみです。
したがって乗船前に窓口で支払いをしなくてはなりません。

ターミナルの埠頭が工事中の為に本来とは違った場所からの乗船となりました。
『カランセ奥尻』が着岸します。

利尻/礼文航路と同程度の船なので、同じくバック乗船かと思いきや?
何と直進乗船して船内でUターンしています。
同会社で変わらない大きさの船なのに何故違うのでしょうね〜。
ま、延々とバックするよりは楽に越した事はないですが。

定刻の午前9時40分に江差港を出港しました。
これから約2時間の船旅です。
すぐそこに島は見えているけれど2時間かかるのです。

特に揺れることもなく穏やかな航海で奥尻港に到着しています。
まだ空は曇りがちだけど、これから晴れる予報です。

午前11時50分の定刻通りに着岸しています。
さあ初めての離島『奥尻島』に上陸しました。

船内には売店は無く、ターミナルビル2Fのお土産屋さんにて御船印を購入しました。 2枚有ったので両方とも購入しておきました。 (もう来れられないから?)
『ブルーグレイス』と合わせて左から¥350,¥700,¥550と価格はバラバラです。

走り出してすぐにこの島のシンボル『鍋釣岩』が見えて来ます。

かる〜く説明書きを読んだら先を急ぎます。

島のほぼ南端に位置するこのお店“潮騒”で昼食を取りました。
僕の入店後すぐに満席になっています。

口コミで評判の良い“あんかけ焼きそば”にしています。
具材たっぶりで新鮮な海の幸が乗っていて美味しかったです。 ¥1000

すぐ南にある『奥尻島津波館』はこの島に来て外せない所です。

¥600支払って入館します。
凄い量の展示物が有り、一つ一つ見て回るのでかなりの時間を要します。

1993年7月12日のこの辺りの津波被害の様子。
平地は根こそぎ波にさらわれています。
津波は高さ30m以上だったとか。

復興した現在の様子。

退館して次へ向かう途中。
絵葉書の様な光景に思わずパチリ。

『時空翔』北海道南西沖地震(1993年7月12日)犠牲者慰霊碑

地震のあった7月12日に石の正面に立つと、この石碑のくぼみの中へ沈む夕日が見られるそうです。

そして上陸してから知った通行止め。
8月19日の大雨の影響だそうです。
この先に奇岩が点在しているのに...。

ハイドラチェックポイントの『奥尻空港』へ立ち寄り。
島にはこの1箇所のみ。

来た道を戻って反対側の通行止め箇所まで行ってみる事に。
途中立ち寄ってみた『うにまる公園』は少し山に上がった場所に在りました。

ウニのモニュメント。
ステンレス製で120本のとげが夜にはライトアップされるそうです。

行きには軽〜く見ただけの『鍋釣岩』を今度は空撮してみました。

ドローン空撮ならではの振り返り画像。

札幌からMBに乗ってやって来ている母/娘お二人はドローンに興味津々。
モニター画面を食い入る様に覗いていました。
ワンちゃんも「あれなんだ?」
(翌日の戻り船でも同船しました)

島で唯一の展望台?『球島山展望台』(きゅうじまやま)370mまで上がってみました。 駐車場からは100段位の階段を上がります。

先程空撮した『鍋釣岩』が見下ろせました。

登って来た道の向こうに北海道本土も見渡せます。
この絶景の中、心地よい風に吹かれて気分爽快です!

島では本当によく見かけました。
クルマがこんなに近づいても全然逃げる様子がありません。
野生のタヌキをこんなに間近に見たのは初めてです。

島の西岸に駆け降り、海沿いから少し山へ上がってやって来ました。
『奥尻ワイナリー』です。

ここらでそろそろお土産を購入しておかないと、今後の旅にも影響がでそうです。
島で栽培、収穫、醸造までやっているそうです。

すかさずお馴染みの「通販では入手出来ないモノありますか?」が口からでます。
それがこの3本だったので、白/ロゼを計6本購入しています。

そのうちの一本は“音楽熟成”? ブドウにも耳が有る様です。 (笑)
聞くと効果は振動の方だそうです。

ワインアイスを食べてみます。 勿論ノンアル。¥350
ワインの様な少し渋みがある美味しいアイスでした。

ガラス越しに工場も眺められます。

海岸線に戻ってもう一方の通行止め箇所までやってきました。
先ほどの通行止め箇所からは10Km位の距離らしいけれど、迂回したら47Kmも走行しちゃってます。
島の中央部は山ばかりでショートカット出来ません。
この通行できない沿岸部には色々な景勝地があるのだけれど...。

『北追岬公園』までは狭い道に分け入って行きます。
周辺に数々の彫刻群が在りました。

『北追岬公園 キャンプ場』の先は“北海道最西限”です。
ここからなら?

辿り着けなかった奇岩群までドロ君が行けるのでは?
と、長距離飛行にチャレンジします。

手前の岬が邪魔になり通信途絶してしまうので高度を最大(149m)に上げて最高速でぶっ飛ばします。

直線距離6000mで辿り着きました『平島』(手前)と『無縁島』です。
この時点でバッテリー残は65%、これなら戻りながら残りの3つの岩も空撮出来る筈。

ホヤ貝に似てるから『ホヤ石』高さ25m。
この後の『モッ立岩』と『カブト岩』は手前の岬が邪魔になり通信が途絶して撮影出来ませんでした。

ドロ君を収容したら本日のお風呂へと向かいました。 5分位の場所ですが。
『神威脇温泉保養所』¥420は島で唯一の日帰り温泉施設です。
1Fと2Fに浴室が有り、2Fの方がぬるめと聞いて入ったけれど可なりの高温でした。 錆びた様な湯の色は鉄分が多いのか。
帰り際に1Fの湯に触ってみたら? とてもじゃないけど僕が入れる温度ではなかったです。
受付のオジサンは南端の青苗地区から通っているので「通行止めのお陰で5倍の距離を走られている」そうな。
後の情報ではこの2日後に道路は開通した様です。

風呂上がりに汗が引かないのでシェル内でドリンク休憩。
ふと見るとまるで礼文島の様な光景が!

また40Km以上走行してお昼と同じ店で夕食です。
午後7時まで営業している貴重なお店で助かります。
無難に“生姜焼き定食”¥1000にしましたが、愛想の良いオバ様店員さんが“イカ刺し”をオマケしてくれました。

午後6時半でもまだ明るいので島の最南端へ行ってみます。

ここが正真正銘の最南端。

高さ17mのこの記念碑は津波の直撃にも耐えたそうです。
明治の頃にイギリスの船員を救助した事を記念しているとか。

今夜の宿泊地へむかう途中にパチリ。

『鍋釣岩』が綺麗にライトアップされていました。
ここを何もせずに通り過ぎる観光客は皆無でしょう!
この後は島の北端の公園で車中泊としました。
※ 結果的に島を逆Cの字形に2往復146Kmも走り回ってしまいました。
総走行距離 1693Km 明日は早朝スタートだ! 【^_^】