昨日、TSタカタサーキットへカプチーノで走りに行ったのですが、午後、ちょっとした出来事がありました。
観覧エリアで休んでいたとき、サーキット走行の経験が浅そうな1台のクルマが走っているのを見ながら、スタッフのSさんとの会話。
Sさん「ちょっと・・・危ないですよね。」
私「うん、そうやね~。何も起こらないといいんだけどね。」
そんな会話をしていたら、2度目のスピン&コースアウト。
スピン自体はどうってことないし、私だって未だにスピンはします(笑)
問題なのは、その後、コースへの戻り方。
後続車両が近づいているタイミングでコースに復帰。
その様子を2人で見ていて・・・
私「さっき、コースインするときもちょっと危なかったよね。」
Sさん「そうですねぇ・・・」
私「う~ん・・・ちょっと一声、かけてこようか?」
Sさん「お願いできますか!」
こういうときって、よほど危険な運転をしているのであればともかく、「危ないですよ」っていうのはスタッフの立場では声をかけづらいと思って、空気を察して代役を買って出ました。
そして、そのドライバーがクルマから降りるタイミングを見計らって、私の方から声をかけました。
助言したのは、コースへの入り方と最終コーナーより先にクルマがいないことをしっかり確認してコースインすること。
併せて、コースアウトした際の復帰タイミング。
そんな様子を傍から見られていた源さんがニコニコしながら「それとね~ああいうときはね・・・」と付け加えて解説。
こういう行為って、人によってはおせっかいだと思いますが、私は必要なことだと思います。
大人になると、誰かから注意されたり助言をもらったりすることが少なくなります。
人によっては、「なんだよ、うっとおしいなぁ~」と煙たがるでしょうから。
その彼に声をかけてよかったなと思ったことは、真剣に助言を聞いてくれたこと。
話をよく聞くと、サーキット走行は2度目とのこと。
そういうときって、結構、いっぱいいっぱいの興奮状態。
だから、「自分が気づいていないことで、せっかくの愛車を壊して欲しくないし、それが原因でモータースポーツが嫌いになってほしくない。」
・・・そう思ったんですよね。
その彼と一緒に来ていた友達とも意外な接点がありました。
「さっきの人誰です?」と聞いてきたので、「あの人が源さんだよ。助言が聞けてよかったね。」というと・・・
「え~!あの人が!じゃ、僕のエボ運転してもらえるか頼んできます!」って意気揚々と源さんに声をかけにダッシュ(笑)
源さんがドライブする助手席体験から戻ってきた後、「貴重な体験ができてよかったね。」というと「全然違いました!」と興奮気味に答えてくれました。
それも、その「おせっかい」がなかったら、なかった話。
更にその後に続くのですが・・・
エボの人「実はカプチーノも乗ってるんですよ。羅漢のグレーエボさん(このときは本名)とも知り合いで・・・」
私「ん?グレーエボさん?あ~知ってるよ!」
エボの人「え~マジっすか!じゃ、羅漢の白8さん(このときは本名)とかもご存知ですか?」
私「知ってますよ(笑)実はビートにも乗ってるので。」
エボの人「へぇ~そうなんですか~。狭いっすねぇ~(笑)」
私「だね~(笑)そういや~TAMADA来たことない?」
エボの人「TAMADAですか?あ~ありますよ。」
私「TAMADAでやってるGCUPってのに参加したことない?そこで白いビートで走ってんだけど・・・。」
エボの人「・・・あ!あーーーー!!お久しぶりです~(笑)!」
私「あんとき、白8さんと一緒に来てたよね~!」
エボの人「そうでした~、いや~だからあのタイムかぁ~(笑)」
私「どっかで見たことあるなぁ~って思ってたんだわ(笑)」
エボの人「ちょっとお願いがあるんですけど。後からでいいんで、あの(彼の)クルマに乗ってやってもらえないですか?」
私「そうだね~・・・・じゃ、ちょっと走ったあとでまた戻ってくるね。」
そんなこんなで、最初に声をかけた方のクルマに乗ることに。
ちなみに、そのクルマはNCロド。
NCロドは、試乗車くらいは運転したことはあっても、それ以外は全く未経験。
でも、そのNCロドは、タイヤもノーマルっぽかったし、変に弄ったクルマじゃなかったので、「素のNCロド」として、その彼を助手席に乗せ、私なりのアドバイスをしながら走りました。
ラインは限りなく私のベストを狙うときのラインを助言し、荷重移動なども説明しながら運転しました。
コースインして3周走ったのですが、NCロドの素性の良さをすぐに体感できたので、同乗走行&流しながら走っても79秒台で走れました。
同乗走行後、他の人なら「もっとこんなパーツを」とか勧めるかもしれませんが、私はNCロドのパーツのことは全く知らないので・・・
「何かパーツに頼らずにこのまま走ってみてください。すごくいい車ですよ!消耗品だけ交換して走り込んでみてください。」と助言しました。
この出会いが、彼にとってよかったかどうかはわかりませんが、大なり小なり彼の今後の走りと、サーキットを走る際の気持ちに変化をもたらすことにはなるのではないかと思います。
TSタカタサーキットでは、私自身、いろんな人に助けられていますし、スタッフもお客さんもみんな素敵な人ばかりなので、私なりに何かできることをしたつもりです。
「サーキットでのおせっかい」
みなさんはどう思いますか。