前編では・・・
「走りに行こうと考えているサーキットについて事前にリサーチし、一人では行かず、走り慣れている人と一緒に行きましょう。」
「まずは走る前からチューニングパーツをアレコレ付けるのではなく、走ってみて不満に感じたところから徐々に手を加えていくこをお勧めします。」
というようなことを書きました。
前編では触れませんでしたが、初めてサーキットに行くときは、平日がいいかもしれません。
土日で込み合う状況だと、周りを見れば速そうなクルマがたくさんいたり、速い人の中に混じって走ると結構、怖かったりしますよね。
他には、コースインするとき、後続から迫ってくるクルマに気が付かず、いきなり走行ラインに入って事故のリスクが一気に高まるようなこともありますので、サーキット走行はコースインのときから注意しないといけません。
そういう意味でも、台数が少なそうな平日を狙って走り、さらに最初にコースインするときは、慣れている人に同乗してもらうことがベターと思います。
それでは今日は、前編では書けなかった走行前のメンテナンスについて書きます。
押えておきたいポイントは、ブレーキ整備、緩み等の点検、油脂類交換。
これは
チューニングではなく整備なので、ディーラーや信頼できる整備工場へお願いするとよいです。
ブレーキ整備は、パッドの残量確認とブレーキフルードの交換。
プロにチェックしてもらい、パッド残量が厳しければもちろん交換です。
仮にブレーキパッドを交換する場合は、サーキットを走るからといって、いきなりサーキット専用のようパッドを選んではいけません。
メインが街乗り車両なのであれば、ストリートからワインディングのような温度領域のパッドで十分です。
具体的にどのパッドがおススメということは、ココでは書けませんが、温度領域でいうとローター適正温度という項目があり、最初は0度~400度、よくいっても600度程度で十分です。
特に軽量車両であれば、高い温度領域まで使いこなせない場合が多いので、日常の足として支障のない領域の方がいいのです。
重量車両であれば話は少し違いますが、その温度領域でも最初は十分かと思います。
特にいきなりメタルパッドなど入れてしまうと、街乗りでキーキーウルサイし、実際、ローター適正温度領域までパッドを使いこなせないだけでなく、ローターへの攻撃性も高いので、後悔することにもなりかねません。
初心者に「ブレーキローターも消耗品ですよ」っていきなり言うのも酷な話だと思いますから。
お金をかけたくなければ、ほとんどが街乗りで使用するクルマの場合、個性の強いブレーキパッドを選択して後悔しないためにも、いわゆる普通のブレーキパッド(純正パッド含む)で最初は十分です。
私の経験上、純正のブレーキパッドでもよほどハードブレーキングを繰り返さない限り、問題ないと思います。
ちょっとブレーキを強く踏んだくらいで根を上げるようじゃ、市販できないですから。
一般例ではありませんが、私の過去の事例として、トゥデイ(JW3)で軽耐久をやり始めたころ、パッドを買うお金がなくて、純正パッドで走っていたくらいです(笑)
まぁ、そのときはいくら軽量のJW3とはいえ、数時間の連続走行ですから、走行後にはパッドが炭のようになっていましたが(爆)
あとは必ずブレーキフルード交換。
エア噛みした状態で走るのは絶対に危険です。
プロにチェックしていただいて良いのは、所有者がエア噛みした状態に慣れてしまい、不良状態に気がつかず、本来のブレーキ性能を発揮できていない状態のままということがあるからです。
ブレーキをプロに診断していただくついでに、キャリパーの動きをチェックしていただくと、より安心ですね。
続いてボルト・ナットの各部の緩み点検。
特に足回り関係の緩みを点検するとよいです。足回りをチェックする際、ドラシャなどのブーツ類に破れがないかなどを一緒にチェックしてもらえればよいと思います。
最後に油脂類交換。
エンジンオイル、ミッションオイル(AT車はATF)、前述のブレーキフルード、冷却水がコレにあたります。
他にはクルマによってはクラッチフルード、パワステフルードの交換ですね。
クルマのメンテナンスはこんなもんでも十分でしょう。
ドライバーの装備としては、ヘルメット、グローブ、長袖・長ズボン、運動靴という格好でOKです。
あとは!
「まずは走ってみよう!」というメンタルさえ準備すれば、サーキットデビューです♪
最初は、ドキドキするかと思いますが、まぁ~とにかく、深く考えず、走ってみてください。走った結果、そのドキドキが心地よいドキドキに変わりますから♪
事前準備とちょっとした勇気で、「クルマってこんなにオモロイんだ~!」という世界が待っていますよ(^0^)/
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車ネタ | クルマ
Posted at
2015/11/14 10:40:04