
十数年ぶりのTHE・鐵旅に行ってきました。
元々は私の「最後の国鉄型&振り子電車に乗りたい」「寝台列車に乗りたい」と言う希望を酌んで貰った出雲市方面への家族旅行を計画し、ツアー旅行への申し込みまで行ったのですが、申込み後に息子の小学校で2学期が8月中に始まることを思い出し、急遽私1名のみの申込みに変更して、一人鉄道旅行を許して頂きました(ありがたや・・・・)。
そうなると旅の行程内容に家族への忖度は不要(笑)となるので、鉄道趣味に基づく乗車列車・経由地選択が最優先となる訳です。ただし、基本は申し込んだツアー部分は行程が縛られますので、東京から新幹線で出発し、岡山で特急やくも号に乗り換えて米子または(松江)出雲市に向かう往路と、帰路は同行程の逆をサンライズ出雲で移動する部分が鉄板となります。(なお、新幹線と特急は出発時間により複数の選択が可能)
【行程】
この週は振替休日と夏期休暇の半分を組み合わせて完全に仕事を休みにしましたので、
○ 往路は8月29日(火)東京10時30分発の新幹線のぞみ号で出発し、岡山で14時5分発のやくも15号に乗り換えて16時20分に米子へ到着予定。
○ 米子では到着直後の16時24分に国鉄色381系を使用した上りやくも24号が来る予定なので、それを撮影してからホテルにチェックイン。
○ チェックイン後すぐに駅に戻り、境線に乗って終点の境港まで向かい、水木しげる記念館は休館中の為、水木しげるロードを堪能しつつ海鮮を食してから米子のホテルに戻る。
○ 翌日(30日・水)は米子から8時11分にディーゼル型振り子列車のスーパーまつかぜ1号で出発し、出雲市へ9時4分に到着。
○ 出雲市(電鉄出雲市)から一畑電車に乗り換えて宍道湖をJRと反対側回りで松江まで戻り、松江からは10時41分発のやくも3号(こちらはパノラマグリーン車)に乗って再び出雲市へ向かい(笑)、出雲市の到着は11時5分を予定。
○ 出雲市から再度一畑電車に乗り、今度は途中の川跡駅で大社線に乗り換えて終点の出雲大社前まで向かい、下車後に出雲大社を参拝。
○ 出雲大社参拝後、旧国鉄・大社駅跡まで歩き、そこを見学してから出雲大社駅まで戻り一畑電車で出雲市まで戻って駅構内で夕食。
○ 出雲市18時55分発のサンライズ出雲に乗って翌朝東京まで乗車し終了。
と言う行程を組みました。
ツアーに入っていない30日(水)午前中の特急・乗車券の手配は、JR東日本のえきねっとで座席指定してから実施済み。
今はネット上で席も指定して購入できるのでマジ便利ですよね。ただ、サンライズ瀬戸・出雲だけは購入できないのが残念ですけど。
予定どおり東海道新幹線で東京を出発。
東海道新幹線は路盤設計の古さにも関わらず、すっかり280㎞/h運転が定着しましたね。

ふと窓から線路を見ると脱線防止レールみたいなのが全面的に線路内側に設置されている風に見えたので、試しにiPhoneで撮影してみたら見事にバッチリ撮れてビックリ。
今のスマホの性能って凄すぎます・・・280㎞/hで止まるシャッタースピードですよ!?こりゃぁコンデジが市場から無くなる訳だ(汗)

この日は天気もよく(猛暑)、富士山も綺麗に見ることができました。
昔は年間を通して雪が積もっていた富士山の上の方って、木が生えていないんですね。(改めて気が付いた)

10月からは新幹線の車内販売が廃止されるので、折角なのでコーヒーと固くて有名なスジャータのアイスを購入。因みに固いアイスは今後、東京駅とかに自動販売機が設置されるとのことです。
しかし車内販売が無くなるのも少々寂しいですね。

大阪を過ぎ、山陽新幹線区間に入ると300㎞/h運転が始まります。N700系列は300㎞/h出しても乗り心地が良いですね。500系の時は激しく揺れてましたから技術の進歩って凄いです。

そして、300㎞/hでも変わらず高速シャッターで動きモノを撮影できるiPhone14も凄い。
なお山陽区間は脱線防止レールではなく、枕木固定?の金具が設置されている様です。

岡山に到着したら、ホーム反対側に無印700系のひかりレールスターが停まっていました。
レールスターって4列シートで広いので人気らしいです。500系こだまと併せて乗ってみたいですね。

在来線ホームに下りると、隣のホームには懐かしの115系が!総武緩行線みたいな色ですけど、まだ現役なんですね。
あぁ、久し振りに乗ってみたかった!

留置線から最後の国鉄型特急車を使用したやくも号が入線。
新型車の導入も発表されましたので、この381系も最後の活躍となります。
・・・グッズも沢山発売されていました(笑)

後ろ側は増結用の貫通扉が付いた先頭車でした。特急マークがペタンコですが、普通の立体的なヤツだと人が通る時に邪魔だそうで、同形状の貫通扉パイオニアのクハ480の登場後、程なくしてペタンコになって今に至るそうです。

伯備線は今回初めて乗りましたが、事前情報どおり結構カーブが多いんですね。振り子電車の性能をいかんなく発揮してますが、コーナーのアウト側になると大きく上向きに傾きます。
シッカリと振り子機能は動作していますが、以前和歌山に行った際に同じ381系を使用した「くろしお」号に乗った時はもっと振り子作動時の「ゴロゴロ音」と「揺り戻し」を感じたのですが、今回のやくも号は殆どソレが気にならず。
多少振り子作動時に「コンコンコン」と言う作動音が少し聞こえますが、なんか改良が加えられているんでしょうか?

コーナーのイン側になると地面を向く様に傾きますが、S字カーブでもくろしお号時代より振り遅れ等も感じられず、正直「普通」の列車に思えてしまうほど。
(ただし、走行中に男子小用トイレを使った時は、揺れを結構感じました(笑))

振り子の走りを堪能しまくっていた時に、車内放送でこの先の山陰本線と合流する1つ手前の岸本駅と山陰本線伯耆大山駅の間でレールに異常が発生(暑さで伸びた?)し、レールを交換するために運転取りやめの可能性があるとのこと。
途中の駅で何度か運転停車をしながら問題の岸本駅まで来ましたが、レール交換が終わらない為、運転を取りやめて米子までバス代行で向かうことになるとのこと。(この時点で国鉄色のやくも撮影は諦め)

岸本駅には先発のやくも13号が停車しており、私が乗ってきた15号は前後の普通列車が全部運休になっていたので上り線に停車しました。
ここで代行バスの到着を待つか、クルマで迎えに来て貰うかで乗客が選択します。(割と降りていった人が居た)
トラブル発生時は、私を含めた鐵達にとって絶好の撮影タイム(笑)
結局代行バスが到着する前にレールの交換が終わった様で、米子方面へはバスの代行を行わず、先着していたやくも13号の車輌に乗客が全員移って、そのまま米子方面へ発車することになりました。
因みに岡山から乗ってきた15号はそのまま上りの列車になり(米子からのバスが来たのでしょうか?)、相応の乗客を乗せて岡山方面に向かい発車して行きました。

乗り換える際に好きな席に座って良いとのことだったので、381系特有の冷房ダクト席の座席無し空間に足を伸ばして快適。(381系は冷房装置が床下にあるので、その冷気を送るダクトが壁沿い天井まで伸びており、そのダクトの出っ張りがある部分の席は通路側にしか無いのです。)

当初の予定より大分遅くなってから米子駅に到着しました。
ここで駅前のビジネスホテルにチェックインし、その後すぐに駅に戻ります。

米子発19時台の列車になりましたが、境線の境港に向かいます。
何故境港へ?と言うのは、以前家族でゲゲゲの鬼太郎のテレビ(最新版)を観ていたのですが、鳥取県が番組スポンサーに付く時は何気に観光要素が強く(笑)「境港は魚が美味しくて」とか呪文の様に言っていたから一度ここの海鮮を食べてみたかったのです。
乗ったのは新型気動車でしたが、乗り心地が非常に良い上に加速が凄い速い!
そして時間帯的に学生さんの乗客で満員状態なのは驚きました。

それでも終点の境港まで来る乗客は大分減りましたが(外は真っ暗ですしね)、海鮮のお店が営業しているギリギリの時間帯までには到着できました。

駅前にある、みなとさかい交流館の1階にある回転寿司屋さんに飛び込んで、寿司を頂きました。
地元のネタを仕入れているそうで、確かに美味しかった!

駅前の街灯は目玉おやじが入っています。
コレは一般の街でやったら恐怖案件だと思います。

次の列車の発車時刻まで1時間近くあったので、水木しげるロードを歩いてみました。
道沿いの店舗は当然閉まっているので真っ暗なのですが、ポツポツと他にも観光客が歩いている感じでした。(境港で宿泊している客?)
まぁココに誰も居なかったら結構恐ろしい雰囲気にはなっていましたケド。

昼間見たら可愛いとか懐かしいとか言えるんでしょうけど、誰ですか鬼太郎に夜向けの絶妙なライティングをした人は(笑)

地面にはキャラクターが浮かび上がるライティングが点いたり消えたり色が変わったりと、夜の演出は結構凝っています。
ロードの奥が何処まであるのか不明だったのと、列車の発車時刻もあったので途中で引き返しましたが、水木しげるロードの全長は結構長いようです。
お店のこともあるので、ちゃんと日のある内に来てみたい所です。(港にも行ってみたいですし。)

暗闇にバックベアード様とかホント止めて欲しい。

駅のベンチは鬼太郎のキャラクターがあしらわれていますが、ねこ娘は今と昔で随分と様変わりしましたねぇ。
↓ テレビの直近作では足長くなってハイヒールまで履いてますよ。
https://www.toei-anim.co.jp/kitaro/assets/img/character/img_character_03.png(公式サイト)

帰路の列車は幸運にも鬼太郎列車が来ました。国鉄型のキハ40系6編成をそれぞれキャラクター別にラッピングして運行しています。
2両編成で境港寄りは、こなきじじい。

反対側の米子寄りは砂かけばばあ。この二人はココでもペアなのね(笑)
国鉄型のキハに乗れてラッキーでしたが、最新型車輌(キハ126)に比べると加速が笑えるほど遅い(笑)

車内もラッピングだらけで、車内放送は鬼太郎と目玉おやじ(沢城みゆきと野沢雅子かな?)が喋ってました。
この日は流石に疲れたので、ホテル到着後すぐに就寝でした。
【翌日に続く】