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2024年12月17日

「若者のクルマ離れ」より深刻..「整備士不足」で事故を起こしても車が直らなくなる

「若者のクルマ離れ」より深刻..「整備士不足」で事故を起こしても車が直らなくなる この国の人口はどこまで減っていくのだろうか。
今年1年間の出生数が70万人割れになるかもしれず、大きな話題となっている。
そんな衝撃的な現実を前にしてもなお、多くの人が「人口減少日本で何が起こるのか」を本当の意味では理解していない。
(※河合雅司『未来の年表 業界大変化』から抜粋・編集したものです)

【自動車業界の4大潮流】

製造業においてはマーケットの変質も経営を揺さぶることになる。
例えば、戦後の日本経済を強く牽引してきた『自動車産業』だ。

現在の『自動車産業』は、100年に1度の大変革期に見舞われている。
それは「Connected(IoT化)」、「Autonomous(自動運転化)」、「Shared & Services(カーシェアリングの浸透)」、「Electric(EV(電気自動車)の浸透)」という業界の構造を根底から変える4大潮流のの頭文字をとって「CASE」と表される。
政府がグリーン成長戦略で「2035年までに新車販売で電動車100%の実現」を国の方針として明記したこともあり、自動車産業や蓄電池産業は開発にしのぎを削っている。
政府は充電スタンドや水素ステーションの設置を急ピッチで進めようともしており、電動車への切り替えは進んでいくだろう。



自動車産業は輸出が大きな割合を占めるため、人口減少で各社の経営がただちに揺らぐことはないが、国内マーケット縮小の影響を受けないわけではない。
内閣府の消費動向調査を基に、世帯主の年齢階層別の乗用車普及率を調べるとクルマの中心的な購入層は30代、40代だが、厚労省のの人口動態統計の年間出生数を計算すると、30代前半だけでも今後30年で3割減る。
これは大きな痛手であろう。
そうでなくとも、若者のクルマ離れが指摘されている。
このため最近では、若い世代にアピールしようとメーカー自らサブスクリプション(定額制サービス)に力を入れ始めている。
ところが、自動車産業をめぐっては思わぬところにも落とし穴がある。

【整備士不足という「落とし穴」】



整備士が不足し始めている…自動車は販売すればおしまいという商品ではない。
安定的に利用するにはこまめなメンテナンスが必要である。
それは、クルマを走らせる燃料がガソリンであるか、電気であるかを問わない。
高齢化で、今後は高齢者の自動車保有が進む。
それは同時に、買い替えサイクルが長くなるということである。
現役時代と比べて収入が少なくなり、1台を丁寧に乗り続けようという意識が強くなるためだ。
またかつてよりクルマの性能が向上したことも長く乗り続ける人を増やすこととなっている。
長く乗るということは部品の交換が必要となることでもあり、自動車整備の需要はますます増える。



需要が高まりを見せるのに整備する人が足らず、作業が滞ることになればクルマ離れに拍車をかけよう。
整備士の不足は自動車の製造や販売にとって新たな経営上のマイナス要素となりかねないのである。

河合 雅司(作家・ジャーナリスト) ※現代ビジネス 2024/12/17より



ここからは私見だが、確かに今の整備士達の労働環境はお世辞にも良いとは言えず、若者の職場として魅力的では無いであろう。
しかし、この先10年15年と掛けてではあるが、電動化EVへの流れは進むのは間違いない。
整備は、足回りや操舵系など、従来と変わらない部分も有ろうが、従来のICE(内燃機関)車の整備よりも、電動部品交換や電動ユニット交換と、作業性は容易になる部分も多くなり、整備作業の負担度も重→中→軽へと減る流れになるのは自明の理である。
その流れを確実にする為に、整備士の国家資格の簡素化(電動車限定:運転免許のAT限定と同義)や、業界盟主のトヨタ自動車が主導(販社への支援金等)してディーラー各社への電動車整備士採用拡大など、氷河期世代より下の世代を積極登用する施策(国・自治体から販社への電動車整備士人材採用補助金等)を官民一体となって推し進めるべき…だと考えている。
さすれば、非正規雇用に苦しむ氷河期世代以降の若者達も、整備士不足に苦しむ販社も、これから増える長期保有車ユーザーも、助かるのではないだろうか。
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Posted at 2024/12/17 15:15:09

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この記事へのコメント

2024年12月18日 11:57
ジェイムズ・ホントさん

こんにちは♪

自動車の電動化(EV)は、徐々にしか
進まないと考えています。

整備士になりたいと言う人は少ない
ですね💦

当面はハイブリッド車でしばらく繋いで
全固体電池などの電池の革新的な発明が
無いとEV化は難しいのではないでしょう
か?

個人的には、
内燃機関の技術を残すためにも水素
エンジンの実用化が出来るとイイなと
思っています😊

carbon neutral (CO2削減)のアプローチは、自動車のEV化のみで無くても良い
と思いますけどね。


話がそれて申し訳ございません,
では。
コメントへの返答
2024年12月18日 12:30
Modellista_S-LEDさん、こんにちは♪
このブログでのお初コメント、誠にありがとうございます😊

もう…誰も、コメントして頂けないんじゃないか…?
と、諦めかけていました💦(笑)

そうですね、私もクルマの電動化は、国内市場ではHEV(ハイブリッド車)から先は、なかなか時間が掛かりそう…と、考えています😅

確かに、整備士を希望する人は、少ないと思います💦
だから、↑(ブログ最終番)の様な提言をしたんですよね。
それぐらいやらないと、これから先の整備士不足は補えない…と思っています😓
私も、全個体電池の実用化が、一番大事だと思っています。
そこが、EV化へのカギだと考えています🤓
それと、おっしゃる通り、内燃機関の技術/生産設備/生産人員を、継続的に活かしていく為にも、水素燃料エンジンの実用化も期待しています😃
私みたいなICE(内燃機関)車しか乗りたくない!
…と言う御仁も、まだまだ一定数はいらっしゃいますから(笑)
カーボンニュートラルのアプローチは、確かにクルマだけの問題じゃなく、地球上の全産業、全人類に関わる問題ですから、世界中で様々な対応が求められますよね💦
いえいえ、話の先にある核心に触れて頂き、逆にありがとうございます♪

いつも、ありがとうございます😊
2024年12月19日 0:38
話題提供いただきありがとうございました。整備の人材は重要だと思いました。

クルマが古くなってきたのでディーラーに寄ることが増えました。私にとってディーラーは、販売店でなく整備工場です。自動車に限らず、修理しながら長く使うのは悪くありません。修理による改善が現実的でなく、捨てるしかない製品が多いのが残念です。

もうすぐ22年になるアテンザでは、細かい不具合が生ずるようになりましたが、部品やパーツの交換で解決しました。エンジン関係では、オルタネーターを交換したほか、Vベルトやスパークプラグを予防的に交換しましたが、本体は手つかずです。
これまでのマイカーでも、エンジン本体の修理はなかったように思います。内燃機関そのものは、特にシンプルであれば、十分に堅牢そうな気がしています。
コメントへの返答
2024年12月19日 6:40
il pastor fidoさん、おはようございます。
コメント、ありがとうございます😊

いえいえ、クルマ好きにとっては、見過ごせない問題だと思い、ブログ記事にさせて頂きました。
おっしゃる通り、自動車業界にとっては、整備の人材は重要で、整備士さん達が足りていなければ、私達クルマ好きにも関わって来る問題ですから💦

確かに、クルマが古くなってきたら、ディーラーさんのお世話になる機会が増えますよね😅
il pastor fidoさんにとって、ディーラーさんは整備工場…確かにそうですよね。
私にとっても、今お世話になっているレクサスディーラーは、もう販売店ではなく整備工場ですから😉
確かに今のご時世、クルマに限らず修理しながら長く愛用するのは、SDGsの理にかなった使い方ですよね👍
il pastor fidoさんの言う通り、使い捨ての文化が高度経済成長以降は蔓延って来て、そのような製品が増えた…のが現実ですよね😥
お互い、今の愛車を長く大切に愛用して行きましょうね♪

いつも、ありがとうございます😊

プロフィール

「凍らせ焼きプリン「カタラーナ」🍮
病みつきになって、やめられません💦
連チャンのマイレクサス(笑)」
何シテル?   08/31 11:42
クルマと旅と神戸を愛するジェイムズ・ホントです。 よろしくお願いします。
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