2011年01月04日
RZ-1と、うちのコと
RZ-1がいました
1986年登場のサニークーペRZ-1、そしてスポーツモデルのNISSAN RZ-1 TWINCAM NISMO。
今日、そのRZ-1がいました。
年式的には うちのコよりもはるかにご老体だけど、とても綺麗で、颯爽と走っていました。
オーナーさんは、きっととても気に入ってらっしゃるんでしょうね。
エコカー補助金で、平成一桁年式を含むクルマ達が、絶滅しようとしています。
あれだけたくさんいたS13シルビアやインテグラでさえ、いまでは稀になっています。
古くなって、あちこちにストレスが溜まって、直すにはお金も時間も必要になる・・
なるから、乗り換えよう。っていうことなんだろうなって思う。
それはそれで悪いとは言わない。
クルマとの付き合い方なんて、人の数だけあるんだもん。
だけど・・ちょっと悲しいと思ったりもした。
地元の解体屋さんには、うちのコよりも遥かに最近の年式であろう子たちがたくさん積まれています。
なかには、どこがどう壊れているのかわからないほどの子もいます。
最後に手放したオーナーさんの事情ってものがあるでしょうから、深くは言いませんけど・・
やっぱり悲しいと思う。
周りを見渡せば、似たような子がいっぱい走っています。
稀に、その昔に栄華を見せた子たちがはしゃぎ、そして走り去っていきます。
あたしはそれを見ているだけ。
懐かしさもなく、道中の安全を祈るでもなく、ただ見守るだけ。
今日走り去っていった RZ-1 は、そんな昔の時代からの生き残りの1台。
綺麗な姿に、ゆっくり走り去るその姿は、クルマも なんか気持ちよさそうでした。
いいオーナーさんに出会えて、よい健康状態で走っているんだなーって。
そして、うちのコは・・・
ダイエットと称して内装を剥がし、パーツを取り外し、ドレスアップだと言ってはドアを上に上げ、25万kmの過走行に水と油のトラブル持ち。
そんな姿にされて、喜ぶはずはないかもしれない。
でも、衣装やモデルと同じで、魅せるためにしてきたことだから、ってあたしは思ってる。
うちのコが同じ思いかどうかはわからないけど、それでも素直に元気に走ってくれている。
とてもいくつかの故障を持って、数度のオーバーヒートをしたとは思えないほどに。
せめて故障箇所も直してあげたいと下準備をしつついるものの、時間と走行距離は無常に積み重なっていく。
先月、オイル交換をした。
もしかしたら最後のオイル交換になるかもしれない。
いろんなところに行った。
いっぱい走った。
いっしょに。
最初、無理に言うことを聞かせようと無茶をして壊した事もあった。
どうしたらクルマが走りたいように走れるのか、どうしたらあたしが走りたいように走れるのか。
考えた、うちのコといっしょに。
時々、うちのコが笑いながら語りかけてくるんです。
「もう疲れたー」って。
元気に回るエンジンも、元気に回っているような気がするだけ。
調子がいいように思えるのも、実は壊れている部分を見せないようにしてくれているだけ。
うちのコの声が、気遣ってくれているようにも思えるんです。
とってもいいコです、うちのコは。
先日 うちのコの事を、遠巻きに「廃車」だと言われました。
医者が言う「手遅れです」と似たようなものかもしれません。
「人」からみれば、所詮「機械」であり、所詮「道具」でしかないんです。
そういわれるのも仕方ありません。
うちのコは随分と気遣ってくれていると思います。
ですから、あたしが自分でできるであろう最後の方法をとることにします。
うちのコよりも古くから走っていたRZ-1が、今の時代を走っている。
次の世代でも、うちのコが元気で走ってくれると願いたいナ。。。
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黄昏 | 日記
Posted at
2011/01/04 22:24:42
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