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イイね!
2011年11月14日

舳倉島散策(前編)

なおこのぶろぐはこちらのブログからの続きになります。
 ・のと鉄道と御陣乗太鼓



輪島で一泊し、2日目は能登半島沖の日本海に浮かぶ絶海の孤島「舳倉島」へ日帰りで訪れることに。
なお舳倉島の詳細については、こちらのページなどを参照願いたい。


宿から15分ほど歩いて、輪島港へ。


今日は海も穏やかで、航海も順調であることを願いたい。



そして到着した「へくら航路株式会社」の待合所。



この会社は「ニューへぐら」という船で、輪島-舳倉島間を1日1往復運行しており、朝輪島を出発して、午後舳倉から帰ってくるスケジュールなので、日帰りでの訪問も可能である。
基本的に通年運行だが、夏場と冬場でダイヤが異なっているほか、お祭りなどで島民総出で外出している期間は休航となるとのこと。

夏時間の場合、輪島9:00→舳倉島10:30/舳倉島15:00→輪島16:30となり、4時間半ほどの滞在となる。(冬時間の場合、帰路の舳倉島出港が14:00に繰り上がる)
まあ一周4km程度の小さな島なので、4時間半でも十分散策できるだろうという判断である。

なお舳倉島には2軒の民宿があり、宿泊も可能なのだが、絶対的なキャパが小さく、施設もそれなりで、しかも相部屋が基本で、しかも利用者は専ら筋金入りの鳥屋さんばかりということで、何となく入って行けそうにない気がして、舳倉島で泊まろうという気分にならず、今回は日帰りでの訪問を選択した。


ちなみに運賃は片道¥2200で、輪島港で往復券(割引は無し)を購入することになる。


しかし日帰りで往復運賃が¥4400とは、ちょっと高い印象も受ける。


乗船券を購入した段階で既に出港20分前。窓口のお姉さんから「このまますぐ乗船してください」と言われ、船へと向かう。

待合所から船の停船場所まで徒歩5分程度だろうか。ちょっと分かり難く迷いながら到着。


「ニューへぐら」は全長37mのこぢんまりとした旅客船である。(フェリーではないので車両は持ち込めない)

そしていよいよ乗船。改札は乗船券に昔ながらのパンチ式のハサミで入鋏する方式。

客室は横3人掛けの椅子を一人で利用できる程度の乗船率。但し思っていた以上に鳥屋さん率が高い様子。


喫煙室はセミコンパートメント風。



そして事前の下調べで「島には自販機の類は無く、民宿で飲物を販売しているが、宿泊者以外には至って冷たい(つまり売ってくれるかは気分次第)」との事だったので、時節柄を考慮し、予めペットボトルのドリンクを買い込んでから乗船していたのだが、案ずるまでもなく船内にも自販機が設置されていた。(しかも市価)


結論から言うと、今では舳倉島の港に自販機が設置されており、そこまで心配する必要は無いのかも知れない。(但し1台しか見かけなかったので、売り切れなどの想定して事前に準備しておくに越したことはないだろう)

ただ飲物に関してはこういう状況なのだが、食べ物に関しては外食産業はなく、民宿も宿泊者や事前の予約が無い限り用意はしてくれないとのことなので、何らかの食事を用意しておく必要があるだろう。なお今回はランチパックをカバンの中に忍ばせている。



そうこうしているうちに出港。


輪島港を眺めて


船は防波堤を過ぎ、日本海の真ん中へと漕ぎ出していくのだが、海は至って穏やかで一安心。



何せ朝に弱いので、眠気をも要してしまい、船内でちょっと睡眠。

ふと気がつくと、時間的にちょうど中間にあたる9:45。
思いついてデッキへ出てみると、ちょうど輪島と舳倉の中間に位置している七ッ島という無人島群の真横を航行中。





そして七ッ島近辺から既に遠くに舳倉島灯台が見えており、段々と舳倉島が近づいてくる様子をデッキから眺めて過ごすことに。


遠くから見ると、灯台を中心に左右対称の端正な形の島である。


船はどんどん舳倉島へ接近。



そしてほぼ定刻通りに舳倉島へ着岸。


離島らしく、家族の出迎えなどに来ている人もいるようで、ほのぼのとした雰囲気である。

そして子供達の姿もあり、「先生!」と呼ばれている人が引率しているようなので、小学校の休み時間に船を見に来ているのかも知れない。
そう言えば、この島の小学校は休校中と聞いていたが、いつの間にか再開していたのだろう。


そして下船。


私以外の乗船客は全て家族の出迎え、あるいは民宿からの迎えが来ており、一人だけ出迎え無しというのもちょっと寂しいような気もする。

民宿の宿泊客はリアカーに荷物を積み込み、客も運搬の手伝いをしつつ宿へ向かうようだ。


まあ鳥屋さんが多いので、立派な機材が入っていると思われるバッグの多いこと。
そう言えば船内でも「○○鳥だ!!」と叫びながら、白レンズを振り回している人の多いこと。
今回、島巡りそのものを目当てとして、16-80mmの標準レンズ1本しか持っていない私は船内でもちょっと浮いていたのだが^^;


しばらく港近辺を眺めてぼんやり過ごす。




そうしている僅かの間に、船の乗組員以外誰も居なくなってしまう。

そんな静かな島を歩き始めることにする。


この舳倉島に関して、実際に来るまでは「日本海の絶海の孤島」といった印象を持っていたのだが、こうして実際に踏み立ってみると、島内の案内板や道路(と言っても歩道程度だが)、東屋など意外に整備されており、気持ちの良いお天気も相まって、何となく西南諸島の観光地化された島を歩いているような気分になる。

島内の案内板


今回のブログで取り上げる範囲



まずは島の中心を横切って、島の北海岸へ抜けることに。ちょうど島の中心部を通っていくことになる。

港近くの集落


小中学校(併置校:ともに輪島市内の学校の分校扱い)


島の中心に聳える灯台が散策の目印になる


ちなみに左側のタワーは簡易水道の給水塔で、内部も「展望塔 兼 簡単な資料館」として公開されている。
先ず訪問しても良いのだが、今回は先に遠くから散策して、港近辺に関しては船の出港時間を考えつつ最後にすることにする。


駐在所は普段閉鎖されているとのことだが、この日は何かの通信実験のため、駐在所の施設を使用しているようだ。


診療所には医師が常駐しているとのこと。



そしていよいよ島の北海岸へ。



先ずは金比羅神社。


但し道路からの参道は草ボウボウ。
とは言え、まあ藪かきという訳でもなく、参道の全容も見えているので、迷わず突進。
「金比羅」を名乗るだけあって、防疫神とのことで、旅の安全を祈願。





お参りを済ませ、次の目的地は…


目の前に見えているのだが、流石に道無き草むらを突き進むよりも一度道へ戻った方が良いだろう。




そして道を歩いていくと、「無他神社遙拝所」なる場所に到着。


そしてその裏手には池と祠が。


この池は龍神池と言い、以下のような伝承があるとのこと。(ちょっと見難いのはご容赦)



そしてこの龍神池の脇へ入っていく道を進むと…


観音堂へと到着。



ここからは龍神池だけでなく、日本海も見渡せて、ナカナカの絶景ポイント。



ちなみに下の写真で入江に見える湾は、その昔火山の火口だったものの一部が崩れ現在のような弧を描く湾になっているとのこと。

またこの日本海の向かいは大陸。日本の最果ての地に来ている…のだが、お天気も良く海も穏やかなため、あまりそういう実感は無し。


しばしこの景色を楽しんでから、再び散策を再開。



しばらく歩いていくと、島の最北端かつ最東端の恵比寿神社へ到着。




ここは漁業繁盛の神様ということもあってか、社殿は海向きに建てられており、参道からぐるっと回り込むことになる。




社殿の前は見事な板状節理の海岸で、沖には無数の漁船が出漁しているのが見える。



そしてこの舳倉島の海岸には「ケルン」と呼ばれる石積みが見られる。



これらの石積みは、龍神様の供養として海草の豊漁を願うという宗教的な意味合いのほか、元々標高の低い島であることから、灯台が無かった時代少しでも石を積み上げて海上からの視認性を高める、そして海女さんの漁場の目印といった実用的な意味合いもあるとのこと。

現在では立派な灯台もあり、実用的な意味合いが薄れているものの、貴重な遺産であることから「石積みに触れないように」との注意書きなども見られた。



こうして島の北海岸の散策を終え、これから集落の続く島の東~南海岸へと歩を進めていくことにする。



<つづく>
ブログ一覧 | 旅のまとめ(2011年) | 日記
Posted at 2011/11/14 23:57:47

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この記事へのコメント

2011年11月15日 2:04
能登半島は何度か訪れていますが、能登半島の近くにそのような島があったんですね。
地図で確認しましたが、ピンポイント探さないと見えないぐらい小さかったです(笑)

興味深く拝見させていただきました^^
コメントへの返答
2011年11月15日 21:09
私もこの島の存在を知ったのは随分後の事でしたね。

ただ思っていた「絶海の孤島」とは随分イメージが違っていて、なかなか気持ちの良い散策を楽しめましたね。
2011年11月15日 10:17
こんにちは。
いい天気の日で良かったですね。
この島、NHKの新日本紀行でやってましたね。海女さんが多い島だと言ってたような。
美味しい魚介類食べれましたか?
コメントへの返答
2011年11月15日 21:16
こんばんは♪

ホントにお天気には恵まれました。
1日ずれてたら…船の出港すら危ぶまれるほどの大雨でした(汗

島そのものは日帰りだったので、海の幸は食べませんでしたが、輪島では色々海の幸を楽しんできましたよ^^v
2011年11月15日 13:01
ここは隣県にいてもなかなか行けるとこではありません。
海に浮かぶ島々はけっこう不気味ですね。
金毘羅神社~観音堂~恵比寿神社と続くあたりいい写真が続きますねー。
冬の暗~い世界でもどう化けるか面白い場所のようですね。
いつか行けたら面白いなぁ、ただつくまで船酔いで何もできない恐れがありますね(笑)
No1から見ましたがいい旅されてますね、写真もいい指でOK
コメントへの返答
2011年11月15日 21:19
確かに輪島まででも遠いのに、舳倉島までとなると、なかなか大変ですよね。

七ッ島は小笠原の島々にも似た、人を寄せ付けない孤島のイメージでしたね。

確かに冬にも行ってみたい…のですが、船酔いも怖いですし、暖の取れる場所も無さそうで、かなり大変そうですね…

No.1も見ていただいてありがとうございます。
またお褒めいただいて、恐縮です!!
2011年11月15日 20:45
私の場合、雨だったら絶対キャンセルだなぁ、笑。
輪島はこういう訳だったんですね。
綺麗な案内板もあり船も綺麗ですね、まずそれに驚きました、笑。

全国を鉄ちゃん以上に鳥屋さんが活躍中のようですね!?
コメントへの返答
2011年11月15日 21:25
私もこの旅では天候次第でスケジュールを変更するつもりで、色々想定はしていましたよ。
確かに雨で行っても、ちょっと寂しい島ですからね…

私も事前のイメージと随分と違っていて…ただ船や案内板が綺麗だと、旅の安心感が全然違ってきますよね。

鳥屋さんは求められる機材も半端ではないようで…ホント大変そうです^^
2011年11月15日 20:59
こんばんは♪

とても良い天気ですばらしい旅になりましたね(*^_^*)
すごく風情のある島、散策も弾みますね♪
海はやはり日本海、とても雄大ですね(^_^)v

石積み、遺跡のようでとても歴史を感じますね(^^)/
コメントへの返答
2011年11月15日 21:27
こんばんは♪

ホントお天気に恵まれて、良い旅になりました。
絶海の孤島らしい風情と、豊かな自然、静に流れる時間…ホントに素敵な島でした。

信仰面だけでなく、実用的な側面もあると聞いて、昔の人々へ思いを巡らせていましたよ^^
2011年11月16日 0:08
こんばんは。
 
正に絶海の孤島って感じがしますが、太平洋側の島とは随分と雰囲気が違うようにも感じます。
植生の違いでしょうか・・・緯度が高いせいか太平洋側よりも早く秋が訪れているように見えますね。
こうやってNEOCAさんの旅ブログを拝見していると、色々と気になってしまいます(´∀`;)。
 
ケルンと言えば登山のイメージが強いですが、確かに海岸にもあったりしますね。
ただし海のケルンは全然役割とかが分かりませんでした・・・勉強になります(^_^.)。
コメントへの返答
2011年11月17日 19:22
こんばんは♪

確かに太平洋側の島とは随分と違う雰囲気だと思います。
しかし一方で「日本海」のイメージとも違う、独特の雰囲気を持つ島で、色々と興味深く散策してきました。

確かに秋の訪れは一歩早く来ていた感じですね。
ただ現地では日差しの強さで「暑い」イメージばかりが先行してしまいましたが。

確かに海辺のケルンの役割って、聞いてみないとなかなか解りませんよね。

プロフィール

「@NEOCA ルノーと共通のプラットフォーム、(単純な数字だけの比較で)XVよりトルク三割増し、5ナンバーサイズで最小回転半径4.9m、郊外使用でラフに踏み込んでもリッター20は切らない燃費…でもちょっと高いかな」
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タイトルの通り、旅と温泉と酒などを愛するNEOCAといいます。気がつけば、みんカラも20年目になってしまいました。 今年から仕事上で大きな変化が起きて、少し余...
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