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#グリーンランド編から間が空いてしまいましたが、まだまだアイスランド編が続きます。
#今回は前半がやたら長文のうえ、写真51枚+地図1枚+動画1本の長編なので覚悟してお読みください^^;
● ツアーの選定
グリーンランドへの旅を終えて、再びアイスランドの旅を再開。
グリーンランドへ出発する前に1日だけレイキャビック市内を散策しているものの、実質的にはトランジットのような気分だったので、これから本格的なアイスランドの旅らしくなってくるだろう。
まず最初に、首都レイキャビック近郊のシンクヴァトラヴァトン湖周辺に点在する、世界的に珍しいスポットを巡る「ゴールデンサークル」ツアーに参加してみることにする。
その名の通り、定番中の定番コースで、なおかつ1日でアイスランドらしい火山や地球の割れ目といった自然を満喫できるという、良いところ取りのツアーである。
ただ結論から言うと、欧米人にとっては、火山現象そのものが珍しいということもあって人気なのかも知れないが、日本人から見るとやや違った感想になってくる。
また「もし今後、人に勧めるなら…」という観点で考えると、色々コメントはあるのだが、それはその都度書いていくことにしたい。
それはさておき、先ずはツアー会社の選定。
ゴールデンサークルツアーに関しては、定番中の定番ということもあり、各社が多様なコースを催行している。更にゴールデンサークルそのものは1日で十分余裕をもって回れる行程ということもあり、少し寄り道する形で、氷河ウォークやハイキングに乗馬といったプラスα的な内容を組み合わせたツアーも多い。
ただ氷河に関しては、今後の行程で丸一日掛けて、欧州最大の氷河であるヴァトナヨークトル氷河まで足を伸ばすことにしているので、今回は見送り。
しかし乗馬やハイキングといった内容にはピンと来ず、かといって定番のゴールデンサークルのみのツアーに行くとなると、面白みがないうえ、結構混雑しそうな予感がして気が乗らない。
こうして悩んでいるうちに、空港からのリムジンバスで利用したReykjavik Excursion社が「The Golden Circle & Fontana Steam Bath」というツアーを催行していることに気がついた。
定番のゴールデンサークルツアー+1時間という行程で温泉まで足を伸ばすというのは、やや強行軍のような気もしなくはないが、それでも交通の便の悪いアイスランドでは個人で郊外を動くことは難しいので、こうした便利なコンビネーションツアーを利用するのも一計だろう。
(結論から言うと、ゴールデンサークルツアーそのものが時間を持て余す感じなので、トータルで+1時間といっても、ゴールデンサークルツアー内での無駄な時間を省いて行動するので実際はもう少し余裕のある行程になるものと思われる。)
グリーンランドから戻った夜、翌日のツアーを滞在しているホテルのフロントを通して申し込み。
フロント係員は、その場でツアー会社に電話を掛けてアイスランド語で何かを話し(当然内容は聞こえない)、「OK。明日の朝8:30にピックアップが来るから。」と申し込み完了。
ツアーそのものは9:00出発のなのだが、その30分前から手分けして市内の各ホテルをピックアップに回り、Reykjavik Excursion社のハブであるBSIバスターミナルに一度集合し、そこから9:00に出発するという段取りである。
ちょうどアイスランド到着日の空港からのバスの逆パターンになる。(空港からBSIバスターミナルまで移動した乗客は、そこで行き先のホテルごとに小型バスに振り分けられ、ホテルへと送られた。)
● トラブル発生で予定変更
そして翌朝、朝食と準備を済ませ、8:20頃ロビーへと降りる。
そしてロビーでピックアップを待っていると、昨日ツアー申し込みを頼んだ係員が寄ってきて信じられない事を伝えられる。
何と「Fontana Steam Bathがまだ開業していないので、ツアーはまだ催行していない。他のツアーへの振替をお願いしたい。」との事。
昨日、申し込みをした段階でツアー会社に電話連絡しており、つまりツアー会社が何か勘違いをしていたということなのだろう。しかしツアー会社のあまりに初歩的なミスに唖然としてしまう。
しかしそれでもツアー申し込み時に部屋番号などメモしているはずなので、事態が判明次第すぐに客室へ電話することも出来たはずである。いくら何でも出発10分前の告知というのはあまりにも酷いのではないだろうか。
まあ後から考えると、アイスランドという国は、北欧の先進国であり社会システムや社会基盤整備の充実度はかなり高いこともあり、ついつい「何でもしっかりしている」と思ってしまうのだが、国民性はと言うと至ってアバウト極まりないので、この程度のトラブルは日常茶飯事なのである。
(まあ東南アジアと比べれば、まだマシな程度だろうか…日本はもちろん、ドイツや台湾とも比べて考えてはダメ。)
とは言え、出発直前となると他社ツアーへの変更は難しく、変更するなら同じReykjavik Excursions社のオーソドックスなゴールデンサークルツアーしか選択肢は無いだろう。
あるいはツアー参加を止めて、のんびりとレイキャビック市内散策に当てるなどの方法もあるのだが、また旅の序盤であり、今後の行程が詰まってしまっても困るので、行けるところへ行っておくのが得策と判断してオーソドックスなゴールデンサークルツアーへの変更を決断。
係員にその旨伝えると、直ぐに電話を掛け、変更の手続きをしてくれた。
(アイスランドという国は、アバウトさから来るトラブルは多いものの、最低限のフォローはしっかり行い、口頭あるいはメールで然るべき謝罪もある。このあたりは北欧的なのだろうか。しかしこの後もこうした例は幾度となく続くのだが…。)
● すし詰めバスで出発
…と、紆余曲折を経て、ようやくゴールデンサークルツアーに出発。
但し数分後に現れたピックアップバスの運転手の持っていた名簿に私の名前があるわけはなく、事情を説明するところから始まるのだが…。
そして集合場所のBSIバスターミナルへと運ばれる。
ここでチケットを購入することになるのだが、ゴールデンサークルツアーに関しては定番ということもあってか、特に予約名簿との照会もなく、そのまま発券。
そして自分の参加するコースのバスを探して乗り込む。
しかしこのバスが酷い。日本では見かけないような大型バスなのだが、それでもほぼ満席ですし詰め状態。
私の場合、一人なので適当な空席を見つけて座ればよいが、最後に乗ってきた3人グループなど、バスの前方・中程・後方にバラバラに座る羽目になってしまった。
しかし続行便バスまで用意しておきながら、最終的には「ギリギリ乗れるから」とすし詰めにして1台にまとめてしまうのは如何なものだろうか。
効率的な運用、あるいは地球環境への配慮という意味では、必ずしも間違いだとは思わないが、せめてグループがまとまって座れる程度の余裕はあっても良いのではないだろうか。
と、言うのも、このレイキャビックエクスカージョンというツアー会社、航空会社をバックに持つ最大手のツアー会社であり、その集客力は半端ではなく、日本にも取扱店を持つなど圧倒的な企業なのである。
実際アイスランドのツアー会社は、国内からの利用は想定しておらず、海外からの利用客の集客力が全てなのである。
その証拠にツアーは基本的に英語。そしてオプションでフランス語やドイツ語、スペイン語などにも対応するにもかかわらず、アイスランド語での対応は全く行われていないのである。
(ちなみに日本語でのツアーは催行されていないが、日本国内から日本語で申し込みをすることは可能。)
そうなると、最大手であるこの会社はツアー内容やサービスの充実、料金面でのメリットなどを打ち出さなくてもやっていけるのである。
そう、完全なる殿様商売で、他の会社よりも高い料金設定であるにもかかわらず、「とりあえずツアーを催行して客を集め、なおかつ効率的な運用をすればいい。」といった雰囲気がプンプンと漂っているのである。
一方で中小のツアー会社(個人で運営しているものも含む)は、価格を安く設定し、しかも大手の行かないようなB級スポットや良心的な食事処に案内したり、大手のツアーバスの動きを見て行程を臨機応変に組み替え、落ち着いて見学できるよう配慮するなどしているようだ。
ただ難点は、こうしたツアー会社について日本から得られる情報が少ないにも関わらず、人数に限りがあるため予約が必須となってくることだろうか。
あとは個人が1台のバスで経営しているため、予約状況によって催行されるツアーがめまぐるしく変わる(行きたい日に行きたいツアーに行けない)という事も起きてくるようだ。
逆に大手は定番コースに関しては、バスの台数など臨機応変に調節できるので、満席で参加できないというケースは殆ど無いようだ。
しかし一方で、大手ゆえのスケールメリットもあり、自社以外のクルージングやアドベンチャーツアーを催行する会社と連携し、自社ツアー内でこうした要素を取り入れ、変化に富んだコースを構成することもできるというメリットもある。
もしこの旅行記を見て、ゴールデンサークルツアーに参加される方があれば、こうした事情を踏まえてツアー会社を選ばれることをオススメしたい。
朝からのトラブルに加え、すし詰めのバス、更にこうした空気を感じてテンションはがた落ち。
旅行記をまとめるに当たって、改めて資料や写真を整理してみると「お天気も良くて、良い景色なのだけど」とも思うのだが、現地ではそんな気分ではなく、違う部分で印象が悪くなってしまったことは否めないだろう。そして写真を見ていても、あまりに適当なものばかりで、後から苦笑しているのもまた事実である。
ただ欧米人ばかりで、至って紳士/淑女な人ばかりなのがせめてもの救い。これがアジア人中心だと大変なことになってしまいそうな気がしてならない。
● セルフォスで小休止
さて、ここで今日の行程をプロット。(正確さは欠いています)
先ずはレイキャビックを出発し、徐々に郊外へと走ってゆく。
湖に
荒野に
乾いた大地
そして地熱地帯
…と、変化に富んだ景色を楽しめた、、、筈なのだが、すし詰めバスの中でテンションは至って低いままである。
そうしているうちに、バスは峠を越え
最初の下車地に到着
セルフォスSelfossという街で、アイスランド語で「foss」とは滝を意味するので、滝を見られるのかと思いきや、「EDEN」というドライブイン的施設でトイレ休憩+ショッピングタイム。
先に書いたように、ゴールデンサークルツアーは1日で回ると余裕がタップリあるので、やたらにこうした「土産屋へ案内」といった時間が取られているのである。
まあすし詰めバスに乗り続けているよりは、外に出られる方が気が楽なので、停車時間が長い方が嬉しいのだが。
奥に地熱を利用した温室のスペースがあり、少しだけ見学…というか小さい温室なので少ししか見学できないのだが。
ちなみにここのお土産コーナーは比較的リーズナブルな価格設定。店員の対応もフレンドリーで、総合的に考えると悪くは無い店だろう。
実はアイスランドのお土産は、手作りやオリジナルを謳うクラフトショップ的な店は別にして、キーホルダーやTシャツなど定番品は何処へ行っても同じ仕入れ先から入れたと思われる同じ品物が並んでいる。
しかし価格設定は完全にバラバラ。当然立地条件の良い店や観光客の多い店は高くなる傾向にあるのだが、このようなひょんな所で安く売っている店に出くわしたりするのである。
またレイキャビック市内など、土産物を扱う店が並んでいる場合は、すぐ隣の店とも値段が全然違ったりするので、何軒か覗いてみるのが良いだろう。
但し酒類だけは空港の免税店が安いので、それだけは意識しておいた方が良いだろう。(アイスランドで酒類は税金の塊…)
● 古都(?)スカゥルホルトへ
そしてバスは再びアイスランドの大地を走っていく。
そしてスカゥルホルトという街の教会へと到着。
ここスカゥルホルトは、1056年に司教管区がおかれて以来、アイスランドの中心として栄えた街であったが、18世紀末に地震や火山噴火などにより司教管区がレイキャビックへと移され、街としては寂れてしまったものの、現在ではそうした歴史的な重要性が見直され、教会なども再建されているとのこと。
教会内部
油絵(ペンキ絵?)のキリスト像が珍しい。
そして教会の地下には簡単な遺物展示室が設けられている。
更に往時に掘られたトンネルも現存しており、展示室から直接外へ出ることも出来る。
そして周囲の景色はと言うと…
とてもアイスランドの中心として栄えたとは思えない長閑さである。
● グトルフォスの大滝を散策
そして再び走り出したバスの社葬から、2010年に大噴火を起こし、欧州を中心に航空便に甚大な影響を与えたヘクラ火山の姿が見えてくる。
火山の国アイスランドでは、ここ何年か毎年のように火山噴火を起こして欧州の航空便に甚大な影響が出ている。実際この旅の一月前にも火山が噴火し、旅の決行すら危ぶまれたものである。
そして次の目的地、グトルフォスGullfossへと到着。「foss」と付くだけあって滝が目玉となる。
レイキャビックから近く、ゴールデンサークルの一角に数えられることから訪問客も多いとのこと。
まず駐車場で、各社のツアーバスが鉢合わせ。
そして遊歩道を観光客がゾロゾロと歩く。
中小のツアー会社の場合、こうした混雑を避けて、スケジュールを組み替えるなどして臨機応変に対応してくれるとのことだが、大手は至って杓子定規に行程をこなしている。
そして複数の大手ツアー会社がほぼ同じペースでツアーを行っているので、何処へ行っても大混雑なのである。
そして肝心のグトルフォスであるが、全長70m、落差は30mという巨大な滝。
単純な流水で出来た地形ではなく、プレートが生成される「地球の割れ目」というアイスランドの特性から、随分と不思議な形の滝になっている。
そして何より、滝壺から巻き上がる水しぶきが凄く、上の写真のような距離まで飛沫が飛んでくるのである。(超広角かつ絞り込んでいるので、水滴がハッキリわかる)
少し角度を変えてみると…
要は滝壺の目の前に崖があり、それが壁になって、飛沫が一気に巻き上げられているのである。
ちなみに正面の崖の上から見ると、巻き上げられてきた飛沫がカーテンのように見える。
時間ギリギリまで散策や写真撮影を楽しみ、後ろ髪を引かれる思いで、駐車場(レストハウス)へと戻る。
ちなみにツアー以外でこの滝を訪れようとすると、夏期のみ1日1往復の路線バスを利用するか、レンタカーを運転してくるしかないとのこと。
● ゲイシールで間欠泉を見学
そしてバスは元来た道を少し戻り、先ほども車窓から眺めて来たゲイシールGeysirエリアへと到着。ここでは昼食休憩も含め、眺めの停車時間が確保されている。
ここゲイシールエリアは、日本で言うところの「温泉地獄」と言った感じの場所であるが、火山や温泉に慣れていない欧米人にはとてつもなく珍しいもののようで、やたらテンションが高い。
まあ日本人からすると「ああ、地獄ね」といった感じなのだが。
地獄の中心にやたら人だかりの出来ているエリアが…
人の輪の中にはこんな穴が…
で、しばらく様子を見ていると…
見事な間欠泉。ただ風が強いので、風下に立っているとびしょ濡れになってしまう。
5~10分毎に吹き出すと言うことだが、いつ吹き出すかわからないので延々と動画を撮っていたのだが、5分以上撮り続けて、ようやく吹き出してきたものの、ややこぢんまりとした吹き出し方。
ただ風が強くじっとしていると寒いうえ、腕も痛くなってくるのでコレで断念。
再生後にYouTubeの関連動画が表示されるので、立派に吹き出している様子はそちらで…(何と投げやりな^^;)
そして昼食を取ろうと、レストハウスへ歩き始めた途端、大規模な噴出が…
そしてレストハウスへ入っては見たものの、小綺麗な土産物屋に、如何にも観光地な感じのレストランで、何となく気乗りがせず。
先ずはレストハウス内に設けられているマルチメディア資料館(Multimedia Museum)を覗いてみることに。
なかなかお洒落な地学系の展示室と、レトロな雰囲気の民俗系の展示室があり、なかなか面白い。
ただ展示のボリュームはそこまで大きくなく、あっという間に見終わってしまう。
レイキャビックエクスカージョン社のツアー参加者には、入館料無料のクーポンが配布されているが、普通に入館するとISK1000(≒\720)とやや高めで、値段ほどの価値があるかと聞かれれば、正直「?」である。
そして如何にも観光地なレストランを避け、コンビニ兼ファーストフードのような店で、フィッシュフライで簡単に昼食を済ませる。
ただ流石はアイスランドだけあって、ファーストフードのフィッシュフライもなかなか美味しく、意外に満足感があった。ちなみにペットボトル1本付きでISK1140(≒\820)
ただ各社のツアーが同時に昼食休憩に入っているので、その混雑ぶりたるや相当なものなのだが…。
● プレートの境界・シンクヴェトリル国立公園
そして長い昼食休憩を終え、バスは再び発車。
しばらく走ったところで、「ギャウ」と呼ばれる地球の割れ目が見える場所に停車。
こここそがまさにプレートが生成されている場所である。(プレートテクトニクスについて説明し出すときりがなくなりそうなので、詳細な説明は割愛する。)
厳密に言うとこの割れ目は「北大西洋中央海嶺」の一部であり、大半が海中にある海嶺の一部が地上に現れている島こそがアイスランドなのである。
この割れ目を境に「ユーラシアプレート」と「北米プレート」に分かれており、今まさにバスはプレートの境目を通過したことになる。
ここで生まれた二つのプレートは、徐々に押されながら地球を半周。最終的に日本の太平洋沖でぶつかり、地中へと沈み込んでいく。
日本が地震大国なのはこの2つのプレートが衝突しひずみを生じるという事情からであり、日本人からすると他人事とは思えないスポットである。
ただガイドの女性が「ようこそ!アメリカへ!!」などとテンションを挙げて案内しているものの、車内の雰囲気はそこまで感動的と言うわけでもなく、どちらかと言えば、やや白けムードなのだが。
そしてバスはしばらく走り、この「ギャウ」が観光地化された「シンクヴェトリル国立公園」に停車。このプレートの境界を間近に歩くことが出来る。
ギャウ内部へと続く遊歩道。
ちなみにこのシンクヴェトリルのギャウ内は、両側に壁があり、声がよく響く音響効果があることから、930年に世界初と言われる民主議会(アルシング)が開催されたという歴史的な場所でもある。
日本で言えば平安時代にあたる時期であり、そのような時代から民主的な議会が立法と司法の役割を担っていたということは、アイスランド人にとっての誇りであるとのこと。
現在でもアイスランド共和国の国会を指して「アルシング」と呼ぶなど、民主主義への誇りがヒシヒシと伝わってくる。
プレートを横断する橋
プレートの生成に伴い、この割れ目は毎年2~3cmほど広がっているとのことだが、こんな場所に橋を造って大丈夫なのかと、ちょっと心配にもなってくる。
公園からの眺め
こうしてゴールデンサークルツアーの全行程が終了。
何度も書いているが、ゴールデンサークルツアーというのは丸一日掛けるには余裕タップリのコースである。
実は最初に立ち寄ったスカゥルホルトを省略し、グトルフォスとゲイシールの2カ所、あるいはシンクヴェトリルを加えた3カ所にフォーカスした短縮版のツアーも行われており、午後から、あるいは遅いツアーだと19:00出発(!)などというコースが存在している。(Iceland Excursion社は19:00出発→24:00帰着の行程で、グトルフォス+ゲイシール+シンクヴェトリルを回るツアーを催行。白夜で明るいので問題は無いのだろう。但し体力面は考慮しなくてはならないだろうが。)
丸一日費やさなくても、夜からの時間だけでいいとこ取りが出来るわけであり、正直な感想として、ゴールデンサークルはこうした短縮版で十分ではないかと思う。
午前中なり、日中なりの時間をレイキャビック市内散策や、別のツアーに充てれば、貴重な旅先での時間を有効活用できるだろう。
それにこうしたイレギュラーな行程のツアーのほうが、混雑を避けられそうな気もする。(日中の1日ツアーは各社がほぼ同行程で動いているので、何処へ行っても大混雑…)
そんな事を考えているうちに、レイキャビック市内へと帰着。
市内へはいる前に、ガイドが下車希望地を聞いて回っている。普通は滞在しているホテルへの送りを希望するのだろうが、今回は思うところがあり、ハブであるBSIバスターミナルでの下車を申告。
但し若干目論見が外れた部分があり、往路や空港からのバスのように「ハブであるBSIバスターミナルで、ホテル毎の小型バスに振り分ける」というシステムではなく、大型バスがそのまま市内をぐるぐると回り、各ホテルに寄って乗客を降ろしていくというシステム。
そのためBSIバスターミナルは本当に最後の最後になり、ツアー終了の17:00を大幅に越えた17:40頃の到着になってしまった。
但しレイキャビック市内を走り回ったお陰で、色々と車窓を楽しめたのだが。
オペラハウス
首相官邸
で、何故BSIバスターミナルまで行くことにしたかというと、これから夜の時間にもう一カ所訪問してみたい場所があったからなのだが…
<つづく>
撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))
・MINOLTA αsweet II + MINOLTA AF 24-105mm F3.5-4.5 + FUJICHROME PROVIA 100F or VELVIA 100F