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「富山ブラックラーメンと発電所美術館」)からの続きになります。
直江津駅へと到着したときには、既に辺りは真っ暗。
前回触れたように、ここ直江津駅は信越本線と北陸本線が合流する鉄道の要衝と言うこともあり、多くの乗り継ぎ客があったことは想像に易いところ。
そう言った事情もあって、駅弁・駅蕎麦・駅前旅館などが豊富にある駅だったのだが…
ホームにあった(他にも待合室にもあったような)駅蕎麦屋がいつの間にか姿を消してしまっていて、ココの名物だった「もずくそば」や「中華そば」(和風の蕎麦つゆで食べる中華麺)も、もう食べられなくなったと思いこんでいたのだが…
(係のおばさんと「昔の駅舎は味があったんですけどね~」などと会話を交わした記憶があるので、おそらく2000年の駅舎改築以降も、もうしばらくはホームで営業していたはず)
ところが2~3年前にみん友さんとコメントでお話させていただいている中で、「改札外の階段を下りた処に蕎麦屋がある」との情報を頂き、ずっと気になっていたのだが、駅前ロータリーのところとなると、短時間の乗り継ぎで訪問できるわけもなく、しかも営業時間が意外に短く、今日まで訪問する機会が無かった次第。
とは言え、その情報の蕎麦屋が、昔の駅そばの流れを汲むものなのかどうかは不明で、全く別の一般的な蕎麦屋という可能性も否定できなかったのだが…
そして実際に店の前へ来ると、意外と立派な店構えで、その不安も募ってきたのだが…
中にはいると、椅子こそ設置されているものの、セルフサービススタイルの立ち食いそば系の店で、舌代や自販機のメニューを見ると、往時からの名物である「もずくそば」や「中華そば」も健在でちょっと嬉しくなる。
ここで「もずくそば」について簡単に説明すると…要はかけそばに、生のもずくと、天かす、そして鶉の卵(生)をトッピングした日本そばで、地物を使っているというもずくの歯ごたえが素晴らしく、更に生卵が小さな鶉ということで、必要以上に生臭くなっていないというのもポイント大。
そしてもう一つの「中華そば」は…姫路駅などでも見かける、麺だけ中華麺で、スープは普通のうどん・そば用を使っているという、時々見かける変則パターンのそば。こちらは「駅そば」としてだけでなく、市内の食堂などでも見かけるとのことで、直江津のご当地B級グルメとしても広く知られているのだとか。(この辺りの事情は姫路も同じ)
ただ昔から気になっていたのは、「もずくそば」「もずくうどん」は存在するのに、何故か「もずく中華そば」がメニューに存在しないこと。
どちらもココの名物で、両方を同時に味わえれば言うこと無し…なのだが、敢えてメニューにしないと言うことは、何か理由があるのではないかとも思うところ。
そこで係のおばさんに「もずく中華って出来ないですかね?」と聞いてみると、「そういえば聞かないわね。まあ悪い組み合わせじゃないとは思うけど…試してみますか?」とアッサリOK。
そして店頭の冷蔵庫に、サッポロビールの新潟限定ビール「風味爽快ニシテ」という商品を見かけたので、一緒に注文。
「苦さ」も「辛さ」も押さえた飲みやすい味ながら、外国ビールのように「味気ない」ということもなく、これが絶妙な味で、私好みなのだが…まあ新潟限定というのが残念。
そしてバタバタしているうちに「もずく中華そば」が完成。
このもずくの量が素晴らしいのだが…しかしイレギュラーな注文に気が逸れてしまったのか、鶉の卵が入っていない。
尋ねてみると、「あら、ごめんなさい。忘れていました」と、あわてて追加してくれた。
で、肝心の味の方は…もずくの歯ごたえと、ツルツル食べられる中華麺の喉ごしの組み合わせは、まあ決して悪くはないのだが、やはり和蕎麦のほうが風味があって一層美味しいのではないかというのが正直な感想。
そして係のおばさんも、「変なモノになっていないかしら」と気になっているようで、「いかがです?大丈夫です?まあ悪くはないですよね…」などと、ちょっと気を心配そう。
でも決して「悪い組み合わせ」ではないので、その旨を伝えるとともに、イレギュラーなオーダーに応じてくれたお礼を言う。
ただ、うどんと比べると、喉ごしの良い中華麺の方が明らかマッチしているように思われて…何故「もずくうどん」があって「もずく中華」が無いのかはちょっと疑問。
まあ、ここ直江津の駅蕎麦は、個人的に思い出のあるモノなので、多少美化されている面もあり、普通に駅そばとして評価するなら「中の上」。過度の期待は禁物なのだが…
但し地物を使った個性的なトッピングということと、イレギュラーなオーダーにも快く応じてくれたおばさんの対応も考慮して、トータル的には「まあ良い」という事になるだろうか。
あと特筆しておくとすれば、ここ直江津は西日本と東日本の境界(鉄道会社的にも、地理的にも)に近いこともあってか、コクのある少し濃いめの出汁ながら、必要以上に甘ったるくなく、関西系の私にも抵抗感無く味わえる、良い意味で“ハイブリッド的”な味に仕上がっている事だろうか。
そして今宵の宿に入るのだが…やはり鉄道交通の要衝と言うこともあってか、駅前には駅前旅館を発祥とするローカルなホテルが2軒競い合うように建っている。(他に昔ながらの駅前旅館もあり)
写真右から、「ホテルセンチュリーいかや本館」「ホテルハイマート東館(?)」「ホテルハイマート西館(?)」と写っているのだが、更に左手に「ホテルセンチュリーいかや新館」まで存在し、トータルでかなりの客室数があるのではないだろうか。
(ちなみにセンチュリーいかやの本館と新館は裏手にある室内連絡通路で繋がっており、ホテルハイマートを「コ」の字型に囲むような形になっている。)
そして更に言うと、この2軒のホテル…2008年までは、両者が競い合うように駅弁を発売しており、直江津駅の駅弁の種類は半端無く多様で、毎回両者のホームでの販売コーナーを見て悩んだものなのである。
(更に言うと、キオスクで取り扱いの「くびきの押し寿司」もあるのだが…こちらは駅売りから既に撤退しているのだが、翌日思いがけない形で再会することになる)
ただ2008年以降は、センチュリーいかやは駅弁製造から撤退し、現在ではハイマートのみの取り扱いとなっている。
しかしそれでも品数豊富で、毎回悩んでしまうことにはかわりがないのだが。
(ちなみにハイマートのフロントでも販売、カタログ配布、予約受付などを行っている)
ちなみに個人的なお気に入りはハイマートの「魚焼」という弁当だったのだが、これを見かけたのは00年頃が最後。その後別の名称にリニューアルしたものを買った記憶があるものの、今ではそれも消滅してしまった様子。
…と、色々書いているのだが、実を言うと直江津という駅は高校入学を直前にした春休みを最初に、何度となく乗り継ぎで利用した駅。
多少トラブルの経験もあるものの、とにかく個人的に思い入れのある駅なのである。
そして、ようやく今宵の宿を紹介すると…
「ホテルセンチュリーいかや」の新館。但しフロント業務は本館で一括して行っているので、そちらで手続きをしてから、ホテルハイマートの後ろを回り込むような感じで結構歩いて新館へと向かうことになる。
(但し外に出る必要はないので、上の写真は後で外へ出たときのもの。)
実はここのホテルに宿泊するのは、数年ぶり。しかしその数年で大きく変わっていたこともあって…
元々は、いかや旅館という駅前旅館が前身とのことで、新館へと向かう通路からちょっとした庭園が見えたり、蔵のようなものがあったりと、バブリーな時期の施設にもかかわらず、所々にレトロ感が出てくる不思議な施設。
しかし「小綺麗でローカルなホテル」に撤しているハイマートと違い、ここセンチュリーいかやは、バブル期に立派なハコモノに建て替えて、シティホテルを目指したような気配があって…とは言え、まあ地方の話なので、突っ込みドコロ満載ではあるのだが。
そんな訳で、新館への通路も妙にバブリーな雰囲気なのだが…
通路を抜け新館へ着くと、ロビーに制服姿の高校生が屯しているという、あまりに場違い感あふれる光景が目に飛び込んできた。
一瞬「?」と思ったのだが、辺りをよく見回してみると事情が飲み込める。
(後刻撮影)
以前はレストランや宴会場の入っていた新館の低層階が市立図書館に改装されているのである。
おそらく駅前の一等地という立地の良さに図書館が作れるという市側のメリットと、バブル期の過剰な施設を撤去してそのスペースを公共施設に貸し出して安定的な収入に繋げられるというホテル側の思惑が一致したのだろう。
ただ図書館施設とホテル施設の境界が曖昧(エレベーターなどは共有)な事に加え、バブル期のシティホテルの中にこうしたスペースが現れるというギャップから、かなりの違和感を覚えることも確か。
しかし新館のエレベーターには、ICキーを持っていないと上層階へのボタンを操作できない(海外で良くあるセキュリティ方式)を採用するなど、一定の分離策は講じられている様子。
そして客室はと言うと…バブリーな頃に、ローカルなホテルが無理矢理シティホテルを目指した感が満ちあふれた感じになっている。
まあシティホテルとしてみると狭苦しいことは確かなのだが、並のビジネスホテルと比べると格段に広々とした客室。
そして何よりバストイレがシティホテル仕様なので、お手洗いを使うときに体があちこちに当たってしまったり、一度浸かると二度と出られなくなりそうな狭いバスタブに四苦八苦したりする事がないのが嬉しいところ。
ちなみにもう一方のホテルハイマートにも泊まったことがあるのだが…ビジネスホテル風に、小綺麗でコンパクトにまとまった客室は良かったものの、バストイレもビジネスホテル風なので…それでお値段は殆ど変わらないので、私個人としては、多少古くても広々としたセンチュリーいかやに軍配があがるだろう。(まあコレは完全に個人の好みによるのだが)
そしてこれは両方のホテルに言えることなのだが…どちらも駅前にあるので、多少の当たり外れはあるものの、トレインビューなので、某みん友さんに喜ばれそうな宿である。
部屋に荷物を置いて、少し休憩してから夕食…いや、もう駅そばで夕食は済ませたので、地元の美味しいモノをつまみながら一杯飲みに出掛けることに。
(まあ夕食が駅そばだけでは、あまりに物足りないので…)
手近なところであれば、センチュリーいかや内のレストランという選択肢もあるのだが…
ココのレストランも、やはり“無理矢理シティホテルを目指した”感が満ちあふれていて、出てくるモノはまあ悪くないのだが、必要以上に肩に力が入ったホテル感丸出しのサービスで(それでいて洗練度が低い…)、どうも好きになれないのである。
(まあここのホテルは全体的に背伸びしすぎかと…頑張っていることは解るのだが…)
そこで隣のホテルハイマートのレストラン「多七」の暖簾をくぐることに。
まあ隣のホテルとは言っても、センチュリーいかや本館まで行くよりも、ホテルハイマートのレストランの方が距離的に近いというのもまた事実。(「コ」の字型の真ん中に位置しているため)
そしてココ、何気に地元の食材を使ったメニューも豊富で、地酒も揃っており、味も良く、良心的価格…と、かなりの穴場。
そしてホテル内と言うこともあって、入りやすく安心して利用でき、更に定食やファミレス的なメニューもあるのがポイント大かもしれない。
何よりちょっとした会食で利用している地元の人が多いのも、その実力を物語っていると言えるだろう。
先ずは冷酒とお通し
ちょっと冒険して選んでみたお酒で、まあ悪くはないお酒なのだが…
しかし上越には雪中梅という確かなお酒(甘口が苦手な私でも美味しくいただける)があるので…しかも1合単位で、グレードまで選択してオーダーできるので、二本目からはひたすら雪中梅をオーダー。
そしてワタリガニ
地魚と豆腐の揚げ出し(この日はスズキ)
地魚のカルパッチョ(この日は鯛)
瀬戸内育ちの私のイメージでは、鯛はアナゴと並んで高級魚で、サラダにしてしまうのはなんとも贅沢に思えてしまう…
生タコ(この日は筒石産←前回のブログに筒石駅が登場していることに気付いている方は流石)
…と、こんな肴を片手に新潟の酒を楽しんだ次第。
流石に駅弁も作っているだけあって、他所から訪れた人が喜ぶポイントをよく解っているなぁ、というのが感想。
で、「駅弁が出てこないじゃないか」と怒られそうなので、ちょっと話を脱線させて、回想モードで1つだけ紹介。
ホテルハイマート調製の直江津駅弁「鱈めし」
ホテル側でも一押しのようで、ホテルのフロント横で積み上げて売られていたりもする。
そして何かの賞を取ったとかで、一部では有名な駅弁なのだとか。
味の方は、甘い鱈の甘露煮、塩味のあるタラコ、酢で締めて酸味を持たせた鱈の身…と、味のバラエティが豊富でよく工夫されている駅弁であることは確か。
でも正直言うと、直江津駅には他に美味しい駅弁が沢山あるのに…というのが私の感想。
(でも探しても過去の写真が残っておらず、他の種類を紹介できないのが残念なところ。)
新幹線の開業で人の流れが変わってしまうと…という危惧はあるものの、全国でも有数と言っても過言ではない駅弁文化を持つ駅だけに、これからも何とか営業を続けていって欲しいというのが個人的な希望である。
そして一夜明けて…残念ながら外は雨。
今日のメインイベントが無事に催行されるのかが気になるところ。
とは言え、とにかくホテルをチェックインして、先ずはホテルのレストランで朝食。
そしてこの朝食も“無理矢理シティホテルを目指した”感が満ちあふれているような…
実は今回は朝食付きのプランだったので、宿泊したホテルセンチュリーいかやで朝食を取ることにしたのだが…
前述したように、新館に滞在していると、本館のレストランがあまりに遠いので、チェックアウトでフロントに顔を出す“ついで”に朝食を取ったという次第。
実は朝食もホテルハイマートの方が好みで、和洋はもちろん「カニ雑炊」という選択肢があって、これがナカナカ美味しいのである。朝食なしならもちろんハイマートのレストランに食べに行っていたことだろう。(予約不要なのもポイント大)
まあ結論を言うと…「泊まるならセンチュリーいかや、食べるならハイマート」という事だろうか。
それにしても直江津駅前のホテルだけでこんなに語ってしまうなんて、私って本当に面倒くさい人間だなぁ、と(苦笑
そして外へ出ると雨が…しかし駅前のホテルで、信号さえ渡れば直江津駅なので、傘も開かずに小走りで駅へと駆け込む。
しかし電車には乗らず、そのまま自由通路を通り過ぎて、反対側の出口へと抜けていく。
反対側は裏口的な感じながら、駅舎が船をモチーフにしたデザインになっているあることがよくわかる。(新日本海フェリー風?)
そしてロータリーで待機していたイベント会場へのシャトルバスに乗車
しかし雨天と言うこともあってか、車内はガラガラ。
しかしシャトルバスが来ていると言うことは…今回の目玉であるイベントが催行さるという事であり、ホッとする。
30分程でイベント会場へと到着。
少し上の写真で、シャトルバスに「コッペル一般公開」と書かれていることでお気づきの方もいらっしゃったかと思うのだが…
今回のイベントというのは、現在の北越急行に近いルートで、昭和40年代まで新黒井(現・JR黒井駅付近)-浦川原(現・北越急行うらがわら駅付近)間を結んでいた「頸城鉄道」の動態保存車両の乗車体験会なのである。
(今回は「次回予告」の意味合いでコレだけ。ちなみにこのSLの製造メーカーが独Orenstein&
Koppel社なので「コッペル」と呼ばれている次第。)
夏場はおよそ月に1回程度行われている乗車体験会なのだが、10月開催分はイベント色を強め、地元の方の手による屋台が出たり、会場へのシャトルバスも運行されるほか、更に会場と周辺の観光施設を結ぶシャトルバスまで運行されるという、かなり力の入ったイベントになっているのである。
何せ通常開催の場合、アクセスに使える路線バスが1日2往復しかなく、更に周辺観光施設へは徒歩しかないというような不便な場所ということもあり、この拡大版のイベントは絶好の機会と思い今回わざわざやって来たという次第。
実を言うと…今回の旅の出発点であるはずの「佐賀で宿泊する」という目的は、実際のトコロは何もこの時期で無くても構わなかったのである。
実は「九州からの帰路と、直江津までの往路を、通しの切符で買えば安くなる」という事情があって、二週連続で西へ東へとバタバタ動き回るというスケジュールを組んだというのが実態なのである。でも体力的に多少キツかったことは否めず…
…と、話を盛り上げておいて恐縮なのだが、この乗車体験会の話は次回ということにしたい。
そして時系列的には少し変則的になるのだが、先述した“今回に限りシャトルバスが運行されている周辺の観光施設”を先に紹介することにしたい。
直江津駅からのバスは、頸城鉄道の後身でもある頸城自動車というバス会社の手で運行されていたのだが、周辺施設へのアクセス用のシャトルバスは、何と地元の割烹料理店のマイクロバス。おそらく地元のボランティアなのだろう。
しかも路線バスの運転手さんのように、時間を気にするという習慣がないためか、一応時間は決まっているものの、実際は結構アバウトで「10分くらい前後するかも」との事。
まあ実はそれでちょっとしたトラブルがあったのだが、一方で良い意味で“臨機応変”な運行も可能で、それで救われた事もあったりしたのだが、これらはブログで大っぴらに書く話では無いので、詳細は割愛することにしたい。
そして5分ほどで到着したのがこの施設。
坂口記念館という施設で、酒造や応用微生物学の発展に多大な貢献をした故・坂口謹一郎氏に関する資料館(右)と、氏の隠居所(正確には別邸跡に移築した古民家)(左)から構成されている。
入館料を支払い、中へと進むと、先ずは酒造の道具や酒造と信仰に関わるパネル展示など。
(いくら防滴のK-5でも、もう少し気を遣った方が良いのかも…)
そして2階が坂口氏の功績や遺品などを展示するコーナー。更にビデオコーナーで氏の一生に関するものと、酒造りにおける唄の重要性(唄でリズムを取ることで作業のタイミングを掴む)についてのビデオをノンビリと鑑賞。
まあ本当のことを言えば、シャトルバスの時間の絡みで、嫌でもノンビリしなくてはいけなかっただけなのだが。
とは言え、私も分野は違えど一応農学を囓ったことのあるものなので、応用微生物学という学問そのものを確立させた坂口氏について興味深く見学したのだが…
まあ、特に「ここに来ないと体験できないようなスペシャル」がある訳ではなく、まあその気になればネット上でも調べられるような内容が主。
正直言うと、特に思い入れのある人ならともかく、“わざわざ”来るまでもなく、「“ついで”があれば寄ってみたら良いかも」と言った感じの施設だろうか。
そして隣にある氏の隠居所(のあった敷地に近年移築してきた古民家)へと移動。
まあ隣と言っても、資料館の中から雨に濡れずに移動できるのだが。
そして和の落ち着きを感じる建物内で、甘酒とお茶の接待を受けつつシャトルバスの時間まで待機することに。
甘酒の提供は、頸城鉄道のイベントに併せて実施され¥100との案内だったのだが、実際は無料で行われている。
そしてちょっと小雨になったタイミングで庭へ出て正面玄関を撮影。
実はここの庭は椿園になっており、坂口氏が地元へ貢献として、他種多様な品種の椿の収集を行い、庭に植えたのが始まりなのだとか。
時期が良ければ、多様な椿の花を楽しめるとの事なのだが、残念ながら椿を眺めるには季節外れ…
こうして坂口記念館の見学は終了。シャトルバスでイベント会場へと戻ることに。
<つづく>
次回(最終回)はこの前後の話…頸城鉄道の動態保存車の体験乗車の話です。