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● 旧市街を歩く
アークレイリ空港から徒歩で市街地を目指し、途中にある産業博物館と民俗博物館の見学を済ませ、あとはアークレイリの旧市街を通って、一旦ホテルにチェックインすることにしたい。
静かで雰囲気の良い池沿いの遊歩道を歩く。
実はこの3泊4日の北部アイスランド訪問は、「トラベルはトラブル」を地でいくアクシデント続きとなるのだが、この段階ではそんなことはまだ知らず、長閑な風景の中を気持ちよく歩いていたのである。先ほどの機内で遭遇した若い英国人モンスターの事などすっかり忘れて…
そして旧市街の住宅地へと進んでいく。本当に閑静な住宅地といった感じでなかなか雰囲気が良い。
途中で見かけた車
画像加工で見難くせざるを得なかったものの、現行の欧州共通国旗入りナンバープレートではなく、おそらく当時ものと思われるシンプルかつレトロなナンバープレートが装着されている。
そして住宅地の一角にある、アークレイリで一番古い家屋を利用したレストラン。
一瞬、ここでランチを食べていこうかと考えたのだが、何となく敷居が高い気がしてパス。
後からふり返ってみると、結局夕食までまともな食事は食べず仕舞いだったので、ここで何か食べていても良かったのだが、タダでさえ物価高のアイスランド。
昼も夜もそれなりのレストランで食事してしまうと、お財布が一気に軽くなってしまうので、この選択も間違いではなかっただろう。
それにココの評判を調べてみても、建物を誉めているものは多いものの、肝心の味を誉めているものが見あたらないのもまた事実。そして見た限り、全く客が入っていないではないか…。
そして再び旧市街を歩き始める。
平日の日中、そして車社会ということもあってか、歩いている人を殆ど見かけない街中で、一カ所だけ妙に人気のある場所を発見。
見ての通り、ソフトクリームなどを出すファーストフード的な店なのだが、ひっきりなしに車で乗りつける人がいて、イートイン、テイクアウェイ問わず、多くの人がソフトクリームを味わっている。
しかもこのクソ寒い北アイスランドで、お天気の悪いこんな日にである。更にQOLの異常に高いアイスランド人が次々訪れるということは…これはよほど美味いB級グルメなのではないかと直感し、即座に入店。
メニューはアイスランド語だったが、周りの人の買っているものを見て、若い女性店員に英語で「バニラのソフトクリーム」とオーダーしてみると、「チョコとか他の味もあるけど?」「カップかコーンかワッフルかどれにする?」を返ってきた。
とは言え、やはりソフトクリームの味を確かめるならバニラが良いだろうし、周りの客も圧倒的にバニラが多いので、ここはバニラをチョイス。
そして「カップかコーンかワッフルか」の選択は完全にお好みだろうと思って、個人的に好きなワッフルをチョイス。
しかしよくよく考えてみると、周囲の人は圧倒的にカップ。実はコレには落とし穴があったのだが…
で、風がピューピュー吹き付ける中、屋外のベンチで早速賞味。
そして味の方は…濃厚でミルクの風味タップリ。そして濃厚なのは味だけでなく、クリームそのものもネットリとして重みのある“詰まっている感タップリ”で非常に美味しい。
これほどのソフトクリームは、今までに食べたことがないのではないだろうか。流石はアイスランドという、舌も気候もこの上なく厳しい条件下で流行っている店だけのことはあるだろう。
しかし落とし穴は…あまりに濃厚で重たいクリームゆえに、下のワッフルがその重みに耐えきれなくなり…見事に崩壊。地元の人がワッフルやコーンではなく、敢えてカップを選んでいた理由はこのあたりにあったのだろう。
メインの部分は手でキャッチしたものの、一部は衣服に白い模様を付けているではないか。そして通りすがりの小学生くらいの女の子に腹を抱えて爆笑されている…。
とりあえず、汚らしいことは百も承知の上で、手でキャッチしたメインの部分を大急ぎでお腹に収め、ティッシュで手を衣服を拭いてみるが、やはり糖分と乳分があるので、べっとりとした感じはどうにもならない。
これは水で何とかするしかないと判断。とりあえずホテルを目指すことに決定。
しかし地図上では目と鼻の先にあるはずのホテルなのだが、実際は相当な高低差があって、なかなか辿り着かない。
坂を登り
中腹からアークレイリの中心部を望む
雰囲気の良さそうな植物園もあるのだが、今回はパス。
坂を登り切り
こうしてとりあえずホテルへとチェックインし、手と衣服についたソフトクリームを処理したのだった。
● アークレイリ中心部と、新市街を歩く
そしてホテルで一息ついてから再び出発。
これまた雰囲気の良いベンチがあったのだが、ここもパス…というか、風を遮るものがないので、容赦なく寒そうなので、とても座ってみようという気にはならなかったのだが。
しかしフィヨルドの風景と、フィヨルド内に作られたアークレイリ空港と国道一号線のフィヨルド横断道路の様子がハッキリ見えている。
そして高台にある高級(?)住宅地を通過。
どの家も実に閑静で雰囲気が良く、渡辺篤史になりすましてお宅訪問をしてみたいような家屋ばかりである。
次にホテルの裏手に出てみると、幹線道路が走っていたり、官庁などもあり、このあたりが新市街になるようだ。
そして今度は坂を下っていく。
このまま下っていくと、アークレイリのダウンタウンに到達するのだが…
今回はちょっと寄り道。裏側から入る形になり、ちょっと分かり難いが…
少し角度を変えて…
そうアークレイリの中心部を見下ろす高台に位置し、町のシンボルともなっている教会である。
ちなみに何となく見覚えのある外観のような気もするのだが、それは
ココの教会と同じ設計者が手がけているため。
教会内部
この教会は高台に位置していることから、ダウンタウンやフィヨルドを見下ろす歩道もあり、お散歩コースにも最適である。
そしてダウンタウンへと続く参道を下ってゆく。
● アークレイリ中心部を歩く
参道を下りきったところが、アークレイリの中心部。ホテルやレストラン、そして商店などが建ち並んでいる。人口17000人そこそこの町にしては、随分と賑わっている印象である。
ちなみに上の写真左手の雰囲気ある赤い建物はアークレイリで一番有名なレストランで、それなりに人は入っているのだが…この後、地元の方数名にオススメのレストランを聞いてみたのだが、誰もこの店を推奨しなかったという謎の店。
まあ結局私も食べず仕舞いなので何ともコメントが出来ないのだが。
そして町の中心にあたる商店街(?)を通り抜けていく。(一部の写真は夜の時間帯に撮影したもので、人気が少なく感じるのはその影響かと。白夜で真夜中でも明るいので…)
そして今度はダウンタウンからほんの1筋東側の海沿いの道を散策。
まず目に付くのが
HOFという円形の建物。これはCultural and Conference Centerとのこと。
内部には観光案内所やレストランなどの施設もあり、観光客も気軽に覗いてみることが出来る。
特に観光案内所はアイスランド全域から観光パンフレット類を取りそろえており、アークレイリ以外の場所についての情報も豊富。
ただ日本語のパンフレットはと言うと、日本語対応のツアー予約代行会社の名刺サイズのカードがあるだけなのだが。
ちなみに、ここのレストランは比較的評判が良いようなのだが、私は実際に試す機会もなかったので、何もコメントすることはできない。
そして各地のミュージアムから、展示品のごく一部を集めたダイジェスト的なコーナーもあり、各地のミュージアムの概要を知ることが出来る。
更に近くの桟橋には「HUNI II」という、伝統的な漁船が保存されている。
夏場はこの船でクルージングも楽しめるとのことだが、シーズンオフの今は残念ながらクルージングはおろか内部の公開すらされておらず、外観のみの見学となる。
● 温泉プールで入浴
こうしてダウンタウンの散策を終え、今度はホテルの向かいにある温泉プールへと向かう。
ここアイスランドは、全土に温泉が湧いていることもあり、リゾート的要素の強いスパ的施設とは別に、庶民的なスイミングプールでも温泉浴を楽しむことが出来る。
アークレイリ市街地には2つのプールがあり、屋外プールと屋内プールとハッキリ性格付けされており、好みの施設を選べばよいのだが、今回はホテルの直ぐ近くにある屋外プールを利用することに。
水着とホテルから借用したバスタオルを持参し、受付で入場料ISK470(≒\340)を支払う。ちなみに温熱サウナを利用する場合はISK750(≒\540)となるが、スチームサウナだけならISK470だけで利用できる。
アイスランドでは殆どカード払いで済ませていたのだが、たまたま後ろが混んでいたこともあり、今回は現金で支払い。お釣りのコインを握りしめたままロッカールームへと進む。なおこの先は撮影禁止とのことなので、写真は無し。
で、ロッカールームで水着に着替える。ただ海外の温泉でよくあるパターンで、土足のままロッカールームへ入ることになるので、サンダルも一緒に持ち出していれば良かったと悔やまれるところ。
ロッカーに衣服を放り込んで鍵を掛けようとすると、何とコイン式の有料。(リターン式では無い)
そこで先ほど貰ったお釣りのコインを取り出して見てみると…何と刻印のない無印のコインが紛れ込んでおり、一瞬「やられた!偽金か…」と思ってしまったのだが、冷静に考えてみると、ちょうどロッカーに必要なコインのサイズになっている。
つまり偽金云々ではなく、お釣りと一緒にロッカー専用コインを渡してくれていたのである。逆にこれに気付かなければ、本物のコインをロッカーに入れてしまうところであった。
で、水着になって次へ進むと、シャワーコーナー。ココには石鹸類も備え付けられており、皆しっかりと体を洗ってからプールへと向かうことになる。
そしてアイスランド語なので詳しい内容は解らなかったが、こんな感じのイラストで特定の場所をしっかりと洗うように促していた。足の指先を洗うように指示しているのが海外らしいところだろうか。
但し上の画像は私が日本標準の男子トイレマークを元に作成したもの。実際は現地の人の体型に合わせて、もっとスリムでスッキリと描かれていたが…。
そして申し訳程度の屋内プール(子供用?)を通り過ぎて、屋外プールへ。
折角なので、後刻(営業時間終了後)に公道から見えている範囲だけを撮影した画像で紹介。
「プール」ということもあり、普通にレーンのあるプールが2つドドンと存在しているのだが、基本的には誰も近寄らず。
殆どの人が、日本でいうと銭湯サイズ程度の温浴槽(但し温度は37~8℃程度)や、ジャグジー(こちらは42℃程度)、更には子供用の浅い温水プールを寝湯にしていたりと、温泉浴をメインに楽しんでいる。
高校生くらいの元気なグループが時々プールに飛び込んで少しだけ泳いでみるものの、直ぐに「寒い寒い」(アイスランド語なので正確なところは解らないが)と言ったようなことを叫びながら温浴槽へと戻ってくる。
私はと言うと、専らぬるめの温浴槽でのんびりと過ごすことに。37~8℃と少しぬるい感じではあるのだが、42℃程度のジャグジーの場合、深さやベンチの高さが外人向けなのか私にはちょっとマッチせず、どうも落ち着かないのである。
そこで適度な深さの温浴槽でのんびり過ごしつつ、時々スチームサウナで体を温めてくる感じで過ごすことに。
但しやはりぬるかったこともあり、長風呂をしてしまい、結局このプールに2時間ほど滞在。
そして湯上がりに売店でコーヒー牛乳に近そうなドリンクを購入。
しかし味の方は、コーヒーとプロテインとキャラメルとガムを混ぜたような筆舌に尽くしがたい珍妙な味で…少なくとも日本人にはとても飲めない味だろう。結局、一口二口飲んだだけでゴミ箱行きに。
ただアイスランドでは、菓子やドリンクにこの系統の味が多くみられ、これが一般的な味なのかも知れない…
● 「スシピッツァテンプラ」にチャレンジ
そしてプールの後は、ダウンタウンにあるRUB23というシーフードレストランへ。(右手の赤い建物)
同じ系列でステーキハウスやバーなども経営しているのだが、やはり今回はアイスランドらしくシーフードレストランをチョイス。
店内の雰囲気
で、湯上がりということもあり、そして先ほどの珍妙なドリンクの口直しも兼ねて、まずはコレ。
アイスランドのビールは、やはり欧州系のスッキリとした飲みやすいビール。
スーパードライのようなハッキリ辛口シュワシュワが好きな人には受けないかも知れないが、海外ビールがOKな人なら、クセのないアイスランドビールは病み付きになる味だろう。
アイスランドはとにかく水が美味しいこともあってか、どの銘柄もすっきり感の際だったなかなかの味なのである。
そして、先ずは前菜なのだが…「スシピッツァテンプラ」なる不思議なメニューに目を奪われてしまう。
店員に説明を求めたところ、ゼスチャーも交えて説明してくれたのだが、「ウナギ」が入っていると言い出したり、どうも釈然とせず。
基本的に海外で食べる日本食は、値段が値段な上、ガッカリするような味だったりするので、極力避けており、「ご当地ではご当地の味を楽しむのが一番」というモットーなのだが、今回はこの不思議なメニューがどうしても気になりオーダー。
で、運ばれてきたのがコレ。
断面はこんな感じ。
要するに、具のない米だけの海苔巻きを押しつぶし、それに衣をつけて上げたものの上に、刻んだ白身魚をピザソースに和えて載せたもの。そして更にウナギのタレを掛けたもの…とでも説明すればいいのだろうか。
確かに「スシ」「ピッツァ」「テンプラ」全ての要素を含んでいて、「ウナギ」のタレも掛かってはいるのだが…何ともコメントに困る凄い料理である。
まあ味の方は、完全に見たまま、想像したまま…としか言いようがない。
ベースとなる味は、海外でよくある日本食の味で「不味いとは言わないが、それ以上でもない」という程度。
決して食べられないものではないが、これでISK1990(≒\1450)なのだから笑うしかないだろう。
ちなみにここの店は寿司も目玉の一つで、メニューを見る限り、各種のにぎり寿司に加えて巻き寿司も出しているのだが、海苔巻きは基本的に衣を付けてテンプラになり、それぞれに不思議なソースが掛かっているという店である。
まあ場所が場所だけに、在留邦人がターゲットでは無さそうで、日本食を適宜外人好みにアレンジして出しているのだろう。
またドリンクメニューにも、ビールやワインに混じって日本酒があるのだが、銘柄と価格を見比べて、到底飲んでみようとは思えない感じである。
まあとにかく「ご当地ではご当地の味を楽しむのが一番」「海外の日本食はよほどの事がなければ食べてはいけない」という私のモットーを再確認させられる結果となった。
そして気を取り直してメイン。
ここのメインはシーフードならISK3790(≒\2730)均一で、好きな魚(鱈・大鮃・鮭など)と、好きなソース(コショウ・BBQ・バーブなどの定番から、アラビアン・インディアン・チリソース・レモン醤油!など世界各地のソースが揃っている)を選ぶ方式。
しかも魚7種にソース11種で、合計77パターンもあるので、これはこれで悩んでしまう。しかも「ここで変なものを選んでしまうとまた…」という思いも決断を鈍らせる。
で、店員にお勧めを聞いてみると、「それなら盛り合わせが良いわ。ISK4790(≒\3450)になるけど、色々な魚を少しずつ、シェフオススメの調理法で盛り合わせているのよ。」とのこと。
盛り合わせなら、多少ハズレがあっても他でカバーできるだろうと判断し、そちらをオーダー。
で、運ばれてきたのがコレ。
各種の魚がそれぞれに合ったソースと一緒に盛りつけられており、更にロブスターやムール貝なども結構な量が載っている豪華版ではないか。
そしてサラダやラタトゥイユも盛り合わせられており、野菜がタップリなのも嬉しいところ。
どうしても少しずつなので、どれから食べるかは悩ましいところであるが、それでも魚もソースもそれぞれなので、飽きも来ず、美味しいだけでなく楽しい料理である。
細かいことを言えば、日本のように“身の締まった魚”が好まれるわけではないので、豆腐のように柔らかな魚に多少の違和感を覚える(しかしこれはこれで美味しいのだが)ことと、ラタトゥイユの味付けがちょっと辛すぎることが気になる程度だろうか。
前菜のスシピッツァテンプラは笑うしかない代物だったが、こちらの盛り合わせはもう最高。アイスランドで食べた食事の中でベストに入る内容だろう。
ちなみに後日レイキャビックでもシーフードを食べたのだが、値段・ボリュームともこの盛り合わせの足下にも及ばずだったのである。
● 学生寮を開放したホテルに宿泊
豪華なシーフードに満足し、ホテルへと戻ることにする。
坂を登り
公園(?)を抜け
大学の構内を抜け
戻ってきたのが、今回滞在する「
ホテル エッダ アークレイリ」(Hotel EDDA)
何となく大学の一角のような雰囲気ではあるのだが…それもそのはず。普段は大学の学生寮として利用されている建物で、学生が夏休みの期間だけ(海外の大学の夏休みは長い)宿泊施設として利用されているという変わり種ホテル。
どうしてこういうホテルを選んだかというと…要はお金の問題。アークレイリで一番安いホテルがココだったのである。
それでもバストイレ共同、なおかつ朝食無しでISK9100(≒\6550)と結構なお値段だが、宿泊施設の少ないアークレイリでは、まあ仕方のない金額なのかも知れない。
ちなみにホテルのホームページからの直接予約し、最低価格保証でこの金額である。バストイレ付きの部屋もあるのだが、(記憶によると)ISK16000(≒\11500)と値段が一気に跳ね上がってしまうので、今回はバストイレ共同の部屋を選んだのである。
ちなみにここのホテルは、通常「3泊目無料」というホテルが多い中、「5泊目が無料」とややケチ臭い。
そのかわりスタンプカード方式で、アイスランド各地にあるホテルエッダチェーンどこでも共通で無料宿泊が受けられるのだが、しかし以前にも書いたように学生寮を活用したホテルという特性から、日本で言うと明徳義塾や日生学園のようなトンでもない立地条件のホテルが多く、公共交通で旅する限り、まず使い物にならないチェーンでもあるのだが…。(唯一交通の便が良いのが、ここアークレイリのみ。)
なので、今回は無料特典とは縁がないと思いこんでいたのだが、実は「3泊で朝食1食無料」という特典が存在していたのだが、残念ながら今回はその案内がチェックアウト時で、時間が押していたこともあり利用することが出来なかった。
なお朝食は別料金でISK1400(≒\1010)と割高だが、「お金を取るだけのものは出してくれる」との評判である。但しこれまた私は一度も利用しなかったので、何ともコメントのしようがないのだが。
ところがこの朝食を巡っては、帰国後に一騒動あって…
現地でチェックアウト時に「朝食は召し上がられましたか?」と確認されたので、食べていない旨を伝え、3泊分の室料(ISK27300)のみをカードで決済。
しかし後日クレジットカードの明細を確認してみると、この室料とは別に予約時に「予約確認用」に入力したカード番号からISK2800が引き落とされていることが判明。
実は私もうっかりしていて、予約確認時に入力したカードと、実際に現地で決済したカードが別のカードだったこともあり、もしかすると「No Showを判断され、キャンセル料を請求されたのだろうか? しかしそれにしては少し安すぎるような…」などと思いつつ、ホテルホームページのお問い合せフォームからその旨を問い合わせてみたところ…
> 2800 isk is the charge for 2* breakfast . If you didn't have breakfast we deeply apologize and will refund immediately! ….
…といった返信があり、どうやら食べていないはずの朝食代として引き落とされたとのこと。(しかも3泊目の朝食無料を見越して、きっちり2食分のみを請求している。)
まあ迅速な返答と返金処理がなされて、特にトラブルには発展しなかったのは不幸中の幸いだが、何といい加減なものかと感じたものである。
まあトラブル続きの北部アイスランドの旅で、この程度の事はまあ笑って済ませられる程度のお話にすぎないのであるが…
そしてパブリックスペースを通って、客室へと向かうのだが、やはりそこはかとなく学生寮の雰囲気。
客室のドアプレートにも、学生の名前の様なものが書かれている。(アイスランド語なので正確には解らないが)
で、客室内も笑ってしまうほどの学生寮。
帰国後、友人にこの写真を見せたところ、「これじゃあ刑務所でしょ」と言われるほど。まあ殺風景過ぎることは否めないが…。
基本寝るだけなのでコレで文句はなく、バストイレは共同でも最低限洗面所が付いていればOKだと思っているので、全く問題は無かったのだが。
但し、値段を考えてしまうと「全然ダメ」という評価になるかも知れない。
それに地図上では市街地のすぐ横ということもあって、今回はこのホテルを選んだのだが、実際は相当なアップダウンがあるため、意外に時間と体力を使う立地条件なのである。
正直言って「二度目はない」と思うし、次アークレイリ訪れることがあれば、思い切ってそれなりに高級なホテルに泊まるか、予約の困難さは承知の上で安いゲストハウスを探してみるだろう。
ちなみに共用のシャワールームはこんな感じ。
トイレ・シャワールーム共に、近年リニューアルされているようで、非常に綺麗。
しかもこまめに巡回して清掃しているようで、清潔に保たれているのもポイント大。
今回の滞在ではプールや温泉を利用したこともあり、そこまでシャワールームに対してコダワリがなかったこともあるのだが、まあバストイレ共用という部分に関しては、大きな問題を感じることはなかった。
そして廊下の壁に貼られていた手書きの案内図。
先ほど、直感を信じて入ってみたソフトクリーム店も大々的に記載されており、地元でも評判の店だったようである。
まあ「ハズレがあれば、アタリもある…。色々トラブルはあっても旅全体でプラスマイナス0になる」ということなのだろうか。
<つづく>
撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))