オスロからスカンジナビア航空で移動
偶々、東京特集が載っていた機内誌を読んでいると、こんなカクテルの紹介が
SAKEだけでなく、SHOSHUもメジャーに成りつつあるのかなと思いながら…個人的には某みん友さんを連想していたのだが(笑
そして偶々隣に座り合わせた、カリフォルニアから来たという日本通のご夫婦と、日英取り混ぜたルー語風の言語で会話。
つい先日も、札幌雪祭りをお目当てに来日されていたそうで…まさか北大西洋の洋上を飛ぶ飛行機の中で「サッポロクラシック」や「ソフトカツゲン」について語り合うとは…
(特にカツゲンは、日本人でも北海道在住経験者か、かなりの北海道通でなければ知らない商品のような…)
そしてこんな大地へと着陸
ホテルの送迎車に乗り込んで移動
到着したホテルは実に簡素な感じ
まあアイスランドのホテルの簡素さはよく解っていたことで…部屋の造りは素っ気なくとも、安全や清潔、また水事情など安心して滞在できる条件は揃っているので問題はない。
ちなみに今回の宿代は、一泊あたり朝食付きでISK17000、日本円にすると\15000強と言ったところ。
まあ民主党政権真っ盛りの
前回と比べると、為替レートで3割ほど割高になっており、ノルウェーほどではないが物価高な感じは否めず。
そして今回は空港から20km、レイキャビク市街から40kmと、とても半端な場所にあるホテルなので、客室の窓から眺める光景はこんな感じ
チェックイン後、荷物を置いて、一息ついてから徒歩で出発
こんな道を歩き
お目当ての施設は2軒となり…なのだが、ここはアイスランド。
15分程と聞いていたのだが、普段車でしか動かない人の時間が当てにならない事は先刻承知。結局、のんびり歩いてたっぷり40分も掛かってしまうことに。
お目当ての施設が近づいてくると、不気味な色の池が見えてくる
この池は、地熱発電所の排水池で、この色はシリカによるもの。
そしてお目当ての施設に到着
指示に従って、体を洗い
世界最大の露天風呂で入浴
お気づきの方も多いかも知れないが、実はココ…
3年前にも訪れたブルーラグーン。
まあ今回は旅の終わりに、ちょっと寄り道して2泊だけのアイスランド滞在なので、ブルーラグーン近くのホテルを確保し、ひたすら温泉三昧と洒落込んでみたのである。
まあ冬場のアイスランドは…観光するにも制約が多く、しかも前回の旅でレイキャビク周辺は一通り足を運んでいるので、割り切って滞在型で温泉を楽しむことにした次第。
但し、実はもう一つ、冬場ならではのお楽しみもあるのだが…此方は気象条件次第なので、期待せず夜を待つことにしたい。
以前のブログでも詳細に取り上げているので、細かな事は省略するとして…
もちろんシリカパックも楽しみ
ちなみにモデルは私ではありません。写真を撮っていると、「俺を写せよ!」と言わんばかりにポーズを決めてくれたおじさんが居たので…
以前飲んだオリジナルカクテルは姿を消しており、今回はアイスランドのビールで一杯
そして同じ青色でも、ゲータレードなら売られていたのだが…
夏場と比べれば、かなり熱めの温度設定ではあるのだが、日本人的には「ちょっとぬるい」感じなので、夕暮れ時までのんびりと浸かることに。
(少しぬる過ぎて、出られなくなっていたという側面も…)
そして閉館時間(冬場20:00)まで粘ってみたものの、意外に日が長く、夜の露天風呂は体験できず。
そして帰りは毎時1本運行されている、無料送迎車でホテルへと戻ることに。(歩くと湯冷めしそうなので…)
それにしても、こんなシーズンオフのアイスランド…誰もいないのでは無いかと思っていたのだが、それが意外に賑わっていてビックリ。
しかも、日本人率が異様に高く…年輩のツアー客(添乗員がラグーン内でやたらと撮影サービスをやっている)、お一人様(若い女性が意外に多い)、更には学生のグループ旅行…と、かなりの日本人が居てビックリ。
しかしアイスランドって、いつからこんなメジャーな国になったのだろうかと、ちょっとビックリ。少なくともちょっと前までは、学生がグループで気軽に来るような国では無かったように思うのだが。(それに最近の学生さんはお金持ちなのね…)
そしてホテルのレストランで夕食。まあこの近辺には発電所・ホテル・スパくらいしか無いので、夕食の選択肢は事実上「ラグーンのレストラン」か、「ホテルのレストラン」の2択なのである。
先ずは日替わりスープをオーダー。フィッシュスープでISK1000(≒\910)
パッと見、ただのクリームスープに見えるのだが…
特に固形の魚介類が入っているわけではないのだが、クリームスープのまろやかさの中に、しっかりと魚介のエキスが入っており、磯の味がするなかなか美味しい逸品。
まあ個人的に、アイスランドの美味しいモノと言えば、スープとラム肉だと思っているので。
そして日替わりの「捕りたてフィッシュメニュー」をオーダー。白身魚の料理でISK3800(≒\3460)
肉厚な白身魚は、外側はパリッとしていて、内側はしっとりとジューシーに仕上がっておりナカナカ美味しい。
そして何気にマスタードを利かせたマヨネーズベースのソースも美味しく満足。
(実はアイスランドのマヨネーズベースのソースは凄まじく外れな事が多いので…)
こうして露天風呂と料理を満喫し、後は寝るだけ…かと思いきや、お楽しみはこれから。
一旦ベッドに入り、ウトウトしていた頃、けたたましく部屋の電話が鳴り、眠りを破られる。
実はここのホテル、事前にフロントで申込をしておけば、「オーロラが見えるよ」コールのサービスがあるのである。
流石に寒い中、ずっと空を見ている訳にもいかないので、このサービスは実に有り難いところ。
そして先程から「夜のお楽しみ」と言っていたのは、オーロラの事。
決して北欧の美しい尾根遺産と…という話ではないのである。
そして事前にスタンバイ済みの三脚を抱えて、外へと飛び出す。
(そう言えば、デジタル化で高感度+手ぶれ補正の威力のお陰で…実は三脚を使うのは数年ぶり…汗)
で、ホテルから一歩出たトコロで写した写真がコレ
雲が多くて、今ひとつパッとしない感は否めないのだが、一泊目でアッサリと見られたというのは、かなりの幸運だろう。
何でもアラスカあたりでは、-30℃の世界で、何時間もテントでスタンバイしながら…それでも見られなかった、というような話も聞くので、0℃前後の気温で、しかもホテルから一歩出ただけで見られるというのは、かなり恵まれていると言えるだろう。
しかも暖かいホテルのロビーにはホットチョコレートなどもセルフサービスで用意され、また温室風のオーロラ観察ルームまであって、室内からでもオーロラを楽しめるという恵まれた環境なのである。
しかしその後オーロラは、そのままパッとしないまま、自然と消えてしまったので、隣の発電所の夜景など撮影して、部屋へと戻って寝ることに。
翌朝の朝食はバイキング。北欧らしくサーモンや魚の酢漬けも用意されている。
そしてホテルの人から、ブルーラグーンへの近道を教えて貰い、こんな道を歩いて、再びブルーラグーンへ。
そして1日、ブルーラグーンで過ごす事になるのだが…同じような内容を繰り返しても仕方がないので、この部分は省略。
今までと違うことと言えば、水中マッサージを体験したことくらいで…ラグーン内に浮かべた状態でのマッサージなので、強くゴリゴリやるタイプのマッサージではなく、どちらかというと「体をさする」を言った感じではあるのだが、それでも終わってみるとかなり体が軽くなったような気がする。
で、ブルーラグーン内のレストランで夕食を食べるつもりで、6時頃にはスパゾーンをチェックアウトしたものの…ココのレストランは夕方前で既に閉店。
そうなると、もうラグーンにも戻れず、夕食もまたホテルで食べるしかないので、トボトボとホテルまで戻る事に。
そして二日連続でホテルのレストランの暖簾をくぐり…
先ずは日替わりスープ。今日はカリフラワースープ(お値段は昨日と同じISK1000)
そして、やはりアイスランドへ来たならラムを食べなければならない
(私見)と言うことで…ちなみにお値段はISK4600(≒\4200)
やはり何度食べても、アイスランドのラムは臭みもなく柔らかく、実に絶品。
アイスランドと言えば、手長エビをはじめとする海産物が名物だと思われているようだが、個人的には誰が何と言おうが「アイスランドではラム肉が一番」だと断言したい。
もちろん海産物も美味しいのだが、ラム肉は世界一と言っても過言ではなく、アイスランドでラム肉を食べないのは大損である。
更に一言付け加えると、私自身ラムの臭みが苦手で、他の国では「名物だから一応食べる」程度にしか食べないにもかかわらず、アイスランドでは「ラム」「ラム」と騒いでいる…アイスランドのラム肉はそれほど美味しいのである。
そしてその後は…恐るべき強運で、二日連続オーロラが出現。
「今日もパッとしないなぁ…」などと思いながら、余所見してオリオン座など撮影していると…
オーロラの活動が段々派手になってきて
最後はオーロラのダンス状態
ただ見られるだけでもラッキーなオーロラを、二日連続で、しかもナカナカ派手に活動している状態でじっくりと観察できるという、恐るべき強運。
…これで今年の運を使い果たしたとかで無いことを祈りたい
しかもホットチョコレート片手に、暖かい室内を行き来しながらと言う、何とも気楽な雰囲気。
ちなみにカメラは長時間露光なので、シャッターだけ押して、そのまま室内へ駆け込んで暖を取り、再び外に出て仕上がりを確認…と、何処までもお気楽モード。
とは言え、ついつい興奮してしまい、夜遅くまでオーロラを見ていたため…寝坊して、朝食を食べている時間が無かったというオチ。
更にホテルの送迎車で空港へ出向くと…アイスランド航空利用であれば、何時でもチェックイン出来るのだが、スカンジナビア航空となると、チェックインカウンターのオープン時間が限られるので、ロビーでかなり待つ羽目になり、これなら朝食を食べてきても良かった…と、ダブルのオチ。
ロビーでボンヤリしていても仕方がないので、一角にあったカフェで朝食を取ることに。
サーモンホットサンドと、日替わりスープ(中身は確認せず)をオーダー。
そして運ばれてきたのがコレ。
サーモンホットサンドは実に美味しいのだが…
日替わりスープのほうは、蓋がしてあり「2分待ってね」との事。
2分待って蓋を取ってみると…何とアイスランド風のクリームスープに、タイ風グリーンカレー味のインスタントラーメンをブレンドしたような味。
スープにインスタントラーメンのスープを溶かし込み、後からクルトン代わりに砕いた麺を載せたような、実に個性的なスープ。
「2分待ってね」というのは、麺(を砕いたもの)がスープに馴染むのを待てということだったのである。
味の方は…確かに個性的で、面白いとは思うのだが…やはり日本人の感覚では「インスタントラーメンって、何だよ…」というのが正直な感想。
しかもお値段がお値段(ISK1000≒\910)で、それも考慮に入れてしまうので…正直、「面白いアイデアだ!」という感想よりも、ガッカリ感が勝ってしまうのが素直な感想。
そしてチェックインカウンターで「レイキャビク→オスロ」「オスロ→フランクフルト」「フランクフルト→成田」の3便をまとめてスルーチェックインして貰う。
実はチケットの関係で、ちょっと不安なことがあったのだが…まあスルーチェックインしてしまえば此方のものである。
免税店でアイスランド名物の苔酒など眺めて
荷物をスルーした状態で、乗り継ぎがあるので、ジッパーに入る範囲のミニチュアボトルしか買えないのが残念なところではあるのだが…
(と、言いつつ、ここの空港には“到着免税店”というものがあるので、事前にしっかり仕入れて、スーツケースに何本か入れていたりもするのだが・笑)
実はアイスランドの酒は「美味いもの」「個性的なもの」が揃っており、実に面白いのである。但し「美味いもの=個性的なもの」では無いので要注意ではあるのだが…
※今回もみん友さん向けの分が若干ありますので、プチオフでお会いしたり、あるいはパーツ交換などする機会のあった方にお渡ししたいと思っております。
そして「サガラウンジ」という、佐賀空港にありそうなネーミングのラウンジで一休み。
ビールやスープもしっかり頂いて…(汗
それにしても、ココはアイスランド航空が所有するラウンジなのだが…小規模ながら、シャワールームまでしっかり備え、またブルーラグーンブランドのアメニティをおいていたり、更にドリンクやつまみ類も充実しており、何より絶対的な利用者が少なく客層的にも落ち着いていて…
(そりゃSFCをばら撒いているような会社とは違うわけで…)何気に良いラウンジなのである。
そして搭乗ゲートへ向かうものの…そこにはスカンジナビア航空の機体の姿はなく、JetTimeという聞いたことのない会社の機体が待機している。
「ホントにコレかな?」と不安になり、案内板や係員に確認してみるものの、これが間違いなくオスロ行きのスカンジナビア航空とのこと。
「スカンジナビア航空の地域子会社か何かかな」と思っていたのだが、後で調べてみたところ、主にウエットリース専門の航空会社で、スカンジナビア航空以外にも、グリーンランド航空など各社から便の運行を受託し、JetTimeの自社機材と乗務員で実際の運行を行っている会社だとのこと。
要はスカンジナビア航空が、一部の便をアウトソーシングして、JetTime社がその運行を請け負っているという事のようだ。
(もちろんスカンジナビア航空便としての運航なので、予約や問い合わせは全てスカンジナビア航空が対応)
しかしこのJetTime社の機材…座席がLCC並の狭さで、窓側の席だと、私程度の体型でも肩が常時壁に当たっている状態。
そしてオスロへ向けて離陸。
ケプラヴィーク国際空港の全容が見下ろせる
こうしてみると、アイスランドの首都空港であり、欧州と北米と結ぶハブとしての機能を持つ空港の割には随分とこぢんまりとしている。
今回は足を踏み入れなかったレイキャビクの市街地を眺めて
北大西洋を越えて、オスロ空港に離陸…したのは良いのだが、空港施設の除雪作業が行われているため、なかなかスポットまで辿り着けず。
そしてスポットに到着する頃には、フランクフルト行きの搭乗開始となっており、飛行機を駆け降りて、乗り継ぎ用のセキュリティチェックを通過。しかしこんな時に限って金属探知機が作動…(ベルトなどの要因は全て取り除いていたので、原因は不明。体内の鉄分か??)
そして幸いなことにフランクフルト行きの搭乗口は、セキュリティチェックを抜けて、階段を下りた目の前。
しかし雪のためオスロ空港は大混乱しており、心配するまでもなくフランクフルト行きは15分遅れの見込みとのことで一安心。
のんびりと機体の写真を撮る余裕も
そして実際の出発は二十数分遅れ。更にスポットを離れた後に、デアイシングの作業が始まり…
この調子では1時間程の遅れになっている筈で、フランクフルトでの乗り継ぎ時間が2時間弱であることを考えると…まあスルーチェックイン済みなので、万が一のことがあっても、そこまで心配しなくても良いとは解っていても…
まあ心配したところで、私に出来ることなど何もないので、機内販売で酔うことに(笑
既にノルウェーとアイスランドで、北欧の物価の洗礼を受けているので、機内販売の価格設定には何も驚かず、むしろ北欧の航空会社でこの価格なら…と、良心的な気すらしてしまうから不思議。
で、このホットラップ。トマトソース&チーズでピザ風に仕立てられているのだが、何気に激旨…
そしてドイツの夜景を見下ろしつつ
フランクフルト国際空港へと到着。
この段階で成田便の出発時刻まで50分を切っており、シェンゲン協定外の成田便への乗り継ぎとなると、出境審査も必要になってくるため、時間的にはかなり厳しい状態。
しかし到着直前に、CAさんから「あなた乗り継ぎの人ね?荷物は預けてあるわね?地上係員が来ていると思うから声を掛けてね。それからナリタ行きのゲートが変わってるから気をつけてね。」とのインフォメーションがあり、ちょっと安心。
スカンジナビア航空という会社は、サービスの味気なさや、ケチ臭さには呆れそうになるものの、こういうトコロはしっかりしている会社なのが有り難い。
まあ3年前にコペンハーゲン→成田便で、それを痛感させられる出来事があったのだが、ネガティブな話をここで繰り返し書く必要はないだろう。
(ユー▽シア旅行社とか言うDQNな旅行会社の話)
そして飛行機を降りると、「NARITA」と書かれたプレートを持った地上係員に出迎えられ、従業員用の秘密の通路から、用意されていた専用バス(貸切)へと誘導され、そのまま成田行きゲート近くまで楽々移動。更に最優先での出境検査を通過し…そんなVIP待遇で事が運び、何と飛行機を降りて10分後には成田行きのゲートに到着することに。
これで一安心
(写り込みが激しいため、暈かしだらけ…)
更に、日本入国用のパスポート登録が済んでいないと言うことでゲート前のカウンターに呼ばれ、更に手続き終了と同時に搭乗開始となったため、そのまま飛行機へ案内され、待ち時間ほぼ0で、全日空のCAさんに「お帰りなさいませ」と出迎えられることに。
久々のウォシュレットに感動し
(NH国際線仕様のB777も空飛ぶウォシュレット付きだったのか…)
何故かドラえもんを鑑賞し
一眠りして、目覚めればシベリア上空
ユーラシア大陸とお別れして日本海へと進み
新潟上空から、本島を横断
そして成田で大阪行きに乗り継いで帰路の長距離移動は終了。
但し成田空港で荷物がなかなか出てこずに、「もしかして…」と、ちょっと肝を冷やしたのだが…
(レイキャビクでのカウンター業務はアイスランド航空が受託していたこともあってか、スタアラのプライオリティタグが付けられて居らず、成田での返却時に後回しにされてしまったのが原因。フランクフルト線の場合、タグ付きの荷物がかなりあるので、後回しにされると、本当に最後になってしまう。)
こうして最後の最後がかなりバタバタしてしまったものの、何とか旅は無事に終了。
…でも、実はオスロもアイスランドも、旅の帰路の寄り道。
「肝心なメインの部分に何も触れていないじゃないか!」「そもそもメインは何処なんだ?」と怒られそうなのだが…実は写真や資料の整理がまだ手付かずなので、メインの部分の話はまた機会を改めて、という事でm<__>m
でも既に僅かなヒントは既に登場しているのですが…