ベルギー王国ブリュッセル市内某所
何か違和感のある建物が…
この「Train Hostel」こそがこの日の宿
その名の通り、鉄道をイメージした宿で、内部もなかなかの雰囲気
しかしホテルでは無く、あくまでも“ホステル”
バリアフリーなどとはほど遠く、最上階にあるスイートルームまでの階段はスーツケースを担ぎ上げるのも一苦労
そしてスイートルームに入ると、先ずは通路が延びており、窓の外には…
そう、先ほどの違和感のある外観で目立っていた寝台車こそが、このスイートルームのベッドルーム
但し鉄道車両を利用したベッドルームと、通常の建物側にあるバスルームや通路の間に壁やドアは無いので、反対側(鉄道車両)から見るとこんな感じでやや風情に欠くかも…
しかしながら、バスルームが建物側にある(つまり鉄道仕様の狭いバスルームでは無い)というのはメリットでもあって…
鉄道車両を利用したベッドルームと、広々としたバスルームの、いいとこ取り
ちなみに今回はこの宿では最高級かつ限定1室のスイートルーム、お値段は一泊朝食付きで140ユーロ程。
まあ日本的な感覚では決して安くは無いのだが、ここはブリュッセル。まあ部屋だけで考えるとむしろ割安かと。(但しサービス面等は完全にホステル基準なので、一概には評価しにくいところ)
ちなみに車窓はこんな感じ
高架鉄橋通過中の風情?
車端の連結器側は完全に違和感ありあり
なお向かいの建物は警察署、また少し離れた緑のロータリーは駅前広場と、立地条件は悪くない。
またこの宿はブリュッセルの中ではやや・・・なエリアに立地しているのだが、駅近で警察署の向かいならまあ問題なさそう。
まあブリュッセルそのものが、良くも悪くも・・・なのだが。
そして反対側のドアは
オープン可能
専用バルコニーへと出ることが出来る
なお夜はこんな感じ
そして館内を探検開始
先ず中庭がまたかなりクレイジー
この中庭側の車両は、寝台車の設備をそのまま利用したドミドリーとなっている
ちなみにこのドミトリーのお値段は1泊1ベッドで45ユーロ程(朝食別)なのだが、寝袋が持参or数量限定での貸し出しとなるなど、面倒な点も多い。
但しドミトリー用の共用バスルームが建物側に設置されており、広く清潔で使いやすいという点は評価に値するだろう。
なお他にも中間グレードの客室として、建物側に“寝台車をイメージした”個室型客室もあるのだが、あくまで“イメージ”であり、実際の鉄道車両ではない。
そんな訳で、鉄道車両に泊まりたければドミトリーかスイートの両極端な選択肢しかなく、今回は思い切ってスイート利用とした次第。
とは言え、冬のブリュッセル(話が古すぎるという突っ込みはご容赦を…)は観光客も少なく、この日は1グループで寝台車を1両占拠出来る程の利用状況だったのだが。
そして個人的にお気に入りだったのが、このリーディングルーム(と、思っていただけで、実は普通の談話室なのかも知れない)
折角スイートに宿泊したにも関わらず、専らこのリーディングルームに入り浸っていた私…
なお館内には簡単なバーがあり、ベルギービールなどがオーダー可能(リーディングルームへの持ち込みもOK)
なおアルコール類は有料なのだが、紅茶やコーラなどのソフトドリンクは無料
但し食べ物は基本的に朝食のみの提供で、自販機に簡単なスナック程度のものがある程度。
しかしキッチンで自炊は可能
宿では、Uber EATS(Uberが運営するフードのデリバリーオーダーサイト)の利用も推奨しており、何名かの宿泊客がそれを利用していた様子。
なおダイニングはこんな感じ
そしてここで提供される朝食は簡単なコンチネンタルのバイキング
今回はスイート利用だったので朝食込みだったのだが、他の客室の場合8ユーロと、日本的な感覚ではコンチネンタルにしては高い印象。
但しそこは美食の国ベルギー。美味しいクロワッサンにチョコレートスプレッドを塗って口に入れれば、8ユーロなんて安いとすら思えるクオリティの高さ。カロリーの事などすっかり忘れて、パクパク食べてしまった私…
しかし食後に自分で食器を洗わなくてはいけないあたりがやはりホステルで…スイートの宿泊料金とサービスのクオリティが全く釣り合っていないのはご愛敬。
但しブリュッセル市内という立地条件に加え、非常に感じの良い親切なスタッフ、面白さと居心地の良さが絶妙に同居する館内…諸々を考えると、満足度は高く、お値段はまあ“ご愛敬”と笑って済ませてしまえる程度かと。
ちなみにこの宿…隣にある「Train World」という鉄道博物館のオフィシャルアコモデーションという位置づけ。
当然、その博物館も訪問したのだが、その話題はまた機会があればという事で、今回はココまででご容赦を…
「おいNEOCA!随分とご無沙汰なのに、新年の挨拶や近況報告も無しかよ!コラ!」という突っ込みもご容赦願えれば幸いですm<_o_>m