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2020年02月18日 イイね!

旧・奈良監獄 最後の一般公開

かなり回想モードのブログです。

明治五大監獄の一つに数えられる奈良監獄(明治41年竣工・重要文化財)であるが、戦後に奈良少年刑務所となった後、平成29年に廃止となった。
その歴史ある建物を生かし、星野リゾートによる高級ホテルとして生まれ変わることとなったのだが、その工事を前に刑務所として使われていた当時のままの姿で期間限定で一般公開される機会があり、足を運んでみることに。しかも敢えて夜の時間に…


近鉄高の原駅から奈良交通のシャトルバスで刑務官官舎内のバス停へ護送輸送される。



ちょっと歩いて、表門へ到着



ロマネスク様式の立派な門である



敷地内へと入り、尖塔を備えた庁舎内へと進む



ホテルへ改装される前の貴重な一般公開ということもあって、かなりの混雑




先ずは講堂で資料展示を見学



そして網走監獄などでも有名なハビランド・システムと呼ばれる放射状に配置された収容棟へ


中央の扇の要に当たる部分に監視所が設けられており、少ない人数で多くの収容棟を一度に監視できるという効率的な造り。

この造りそのものは網走監獄などでも有名なのだが、ここ奈良監獄では足下を網状にして、更に下層階まで含めて一気に監視できるという、更に効率的な造り。



ちなみに後刻同じ場所を下から見上げた様子



そしてこの監視所でプロジェクションマッピングの上映が行われる




実はこのプロジェクションマッピングが入れ替え制になっており、しかも順路内に組み込まれているため…これがボトルネックになってしまい、ココまでのエリアが大混雑していた理由。

なのでここを過ぎれば、後は比較的のんびりと見学することが出来る。


収容棟を見学し



下層階へと降りる



下層階はまた違った雰囲気で賑わっているのだが…



こんな感じで監獄内ビールフェスが行われているため


もちろん屋台街にも飲食スペースはあるのだが…


独居房を借り切って飲食スペースとして利用することも可能


ちなみに1部屋あたり¥800の清掃協力金(オリジナルビニールシート付き)を支払えば45分間利用できるシステム。
中にはグループでやってきて、盛大に酒盛りをしているグループも。


しかし一人だとちょっと殺風景過ぎて…





時間ギリギリまで飲んだくれてから、引き続き見学を再開



重屏禁房という懲罰房



2重に厳重に仕切られており、本来は灯は全くなく、しかも寝具もない状態でここに屏居させていたのだとか。(但し近年は非人道的とのことで使用されていなかったとのこと。)


そして見学を終え、建物外へ(かなり露出を上げた写真…現地はもっと暗い)



最後に敷地外の隔離病舎(右)と奈良奉行所時代の牢舎(中央)を見学して



これで一通りの見学を終了。

それにしても網走など旧監獄を見学出来る所はあれど、夜に、しかもお酒片手になどという機会はそう簡単には無さそうで、 なかなか貴重な体験だったといえるだろう。
しかしこの建物がホテルとして保存・活用されるのは嬉しいことなのだが、内部など刑務所当時の姿が失われてしまうのはやはり残念でならない。


※なおこの一般公開は最後最後と言いながら、なぜか2年連続で行われていたものです。これからホテルへの改装工事も進むものと思われ、今後の一般公開は期待薄かもしれません。
Posted at 2020/02/18 19:24:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | 旅(2019年) | 日記
2020年01月14日 イイね!

令和元年11月 熊本城

福岡まで行ったついでに、少しだけ熊本まで足を伸ばしてみることに。

まあ半ば思いつきでの訪問なので、無計画性や画像のクオリティ(全てスマホカメラ)等はご容赦のほどを。


金曜の夜、福岡での所用を終え、「みずほ」で熊本入り。


平成初期の安っぽい香りのする前駅舎が姿を消し、格段に落ち着いた良い駅舎になっていてびっくり。


繁華街から少し駅寄りという中途半端な場所にあるホテルにチェックイン。


ハード面はまあ機能的なのだが、人的なオペレーションや清掃が残念な限り。それでもすぐに対応すれば済む話なのだが、フロント係員(バイト?)はマニュアルルーティーン以外の仕事から逃げようとして…最後は責任者にお出まし願う羽目に。


そんな訳で気分が悪くなってしまい、少し離れた繁華街まで出かけるような気分でも無くなり、ホテル内にテナントで入っている居酒屋のカウンター席に落ち着く。

立地や店名から察するに、ホテル宿泊客をターゲットにした観光地的な店かと思いきや…


驚くほど鮮度の良い刺身盛りに度肝を抜かれる。


愛想の良い大将が、詳しく魚について説明してくれ、「ついさっき、夕方まで生きていた魚だから鮮度は抜群ですよ!」と自信たっぷり。天草直送の舌代も裏切らない。


次は少し順番が変ではあるのだが、郷土料理(というか珍味)の盛り合わせがあったので、そちらをオーダー。



からし蓮根以外は初体験の珍味で、少しおっかなびっくりで箸をつけたものの、どれもお酒にあう珍味といった感じで満足。
(むしろ、からし蓮根にボツリヌスを連想してしまい、分かってはいても無意識の抵抗感のある私…)


そして馬刺しの盛り合わせ


こちらも味の方は文句なしの絶品。

なお一応メニューはあるものの、盛り合わせ等は内容を確認して相談に乗ってもらえるので、一人客でも色々少しずつ食べたいというニーズにも応えている。
更に言うと、元々ビジネスホテルの宿泊客がターゲットということもあってか、元々のメニューそのものも小皿が中心で、定食系のメニューも用意するなど、お一人様には有り難いお店。

またここのホテルそのものが駅にも繁華街にも中途半端に遠いという立地条件が価格で還元されている感じな事もあってか、仕事で連泊している人とアジア系外国人観光客が二大勢力といった感じ。
しかし外国人観光客はあまりここの居酒屋を利用しないようで、メインの客層は仕事で連泊している人と言うことになるのだろう。そうなると相応のクオリティも求められてくるのだろう。


そして〆モードに入って、肥後牛の握りを2皿(3種類)とだご汁




絶妙な炙り加減の握りを、塩でさっぱりと…上品に素材の良さを感じながら味わえるのが最高である。(肉と言えば量で攻めがちだが、偶には質で攻めてみるのも悪くないだろう)


そんな訳で客室を巡るトラブルもテナントの居酒屋でかなり挽回したかと思いきや…

部屋で酔いを覚まして、天然温泉を謳う大浴場へ向かい…男湯の脱衣場へ入ると東南アジアい系と覚しき外国人女性に悲鳴を上げられる。
横を向いて「ここは男湯で、女湯は向かいにある」旨を説明すると、ソーリーソーリーと移動していったのだが、よく見てみると入り口には漢字で「男」「女」としか書いておらず、漢字が分からなければどちらが女湯かも分からないのである。施設だけは立派でも、こういう細かいところが全くダメダメ…
しかも後から入ってきた中国人ご一行様が音の響く大浴場で大声で話し始め…(まあ彼ら的には通常の音量なのかも知れないが)

正直、ここのホテルそのものは絶対に二度と何があっても泊まりたくないホテル。
しかしテナントの居酒屋に関しては大満足。立地の中途半端さは大きなハンデではあるが、個人的にお気に入りの店として一応覚えておきたい。(他のホテルに泊まって呑みに来るにはちょっと不便だが)





そして翌朝、ゆっくりの出発で熊本城へと向かう。

町中に残る味わいある建物を眺めながら歩き





洗馬(せんば)橋という電停を発見


「洗馬」と書いて「せんば」…
ふと幼い頃の記憶で、「肥後どこさ、熊本さ、」「熊本どこさ、センバさ、」「センバ山にはタヌキが…」というフレーズが浮かんできて、「あの『センバ』ってこの辺りのことなのかな?」などと思ったのだが、「山なんて無いよね。近くの山といえば熊本城の城山くらいだし」と軽くスルー。

しかし後で調べてみると、諸説あるものの、あの「センバ」とはこの辺りのことで、しかもこの電停の横にタヌキの銅像が建っていたり、市電の接近音があの童謡だったりと何気に見所があった様子。
特に銅像は結構目立つ場所にあったはずなのに、全く気づかず…下調べ不足に加え注意散漫が見事に露呈。最近年取ったかな(笑)まあみんカラ歴15年の長老なのもので…





そして十数分歩いて熊本城の域内へと到達。

平成28年の熊本地震で、石垣を中心に大きな被害を受けた熊本城だが、年々着実に進む復興の様子を伺いつつ、少しながら地域経済に貢献できればと思い、(ブログに上げられていないもの)年に1〜2回程度、折を見て熊本まで足を運んでいる。

なお震災前の熊本城訪問記はこちら


まず目に入ってくるのは石垣の中にある立派な高校


往々にして城内に立つ高校は伝統校ということが多いようなのだが、やはりここ熊本でも例外では無い様子。


そして城域に入ると目についてくるのが、こうして地面に広げられた石の数々


これは地震でダメージを受けた石垣を解体修理する際に、一時的にこうして地面に広げて保管されているもの。


そして道路を外れて古城堀端公園という公園へと進んでいく



そのままのネーミングではあるのだが、熊本城のお堀に沿って整備されている公園。


そして堀を挟んだ城内の石垣の上に立派な建物が見えており、レストハウスか何かかと思いきや…


元気なバレーボールの掛け声が聞こえてきて、先ほどの高校の体育館だと気づく。
それにしても城内という立地もあってか、県立高校とは思えない景観に調和した瀟洒な体育館でびっくり。


そしていよいよ熊本城公園へと進んでいく



そもそも地震の影響で園内のルートが制限されている上に、地震で出来た段差などに対して親切にパイロンをおいてくれているので、工事現場感が半端ないが、公園そのものはオープンしている。


そして熊本城天守が見えてくる



しかしここでちょっと寄り道して、熊本県立美術館で展覧会を見て行くことに


但し美術館とは言っても、この時の特別展は歴史系のものが多く、しかも地下に県内の装飾古墳石室の複製を展示するなど、名前は美術館でも、かなり歴史系史料館の雰囲気が漂っている。


そして寄り道も終え(「展覧会に関する言及は無しかよ」という突っ込みはご容赦を)て、熊本城へと入城することに。


但し入場とは言っても建物内まで入れるわけでは無く、現在は特別公開という形で復旧工事が進む本丸敷地内を休日など日時を限定して解放し、天守等の復旧工事を間近で見られるという趣向。

長い行列に対応した入場券売り場があるものの、幸い行列は無くスムーズに購入することができた。


しかし大人で¥500という金額に、前にいた人が「城の中に入れるわけでも無く、外から工事現場を見せるだけでこんな高い金額を取るとはけしからん。」と激怒し入場を取りやめている。正直、私も最初はこの金額設定を少し高いと感じたのも確かで、気持ちは分からなくはないし、見る見ないは個人の自由。
とは言え、冷静に考えると見学者用の通路の整備や安全確保にかかる費用を考えると全く高い金額ではないと感じるし、また入場料を支払って見学することもまた一つの支援とも考えることもできるだろう。


ちなみに今回の特別公開で公開される範囲はこんな感じ



幸いお天気も良いのに、人出も少ないというラッキーなシチュエーションで城内へと進んでいく。



何気ないお堀の光景ではあるのだが、よく見てみると



反対側も



更に進んで



熊本城で数少ない江戸時代からの現存建造物である宇土櫓を眺める。


少し角度を変えると工事現場感が…


熊本城の中ではただの「櫓の一つ」に過ぎないのかも知れないが、元々は宇土城の天守閣だった建物を移築したという伝承もある立派な五階櫓。
(現存12天守と比較しても、宇土櫓より規模の大きな天守は姫路城、松本城、松江城の3城しか存在しない)

以前は内部も見学でき、他の城の天守閣顔負けの立派な櫓で、しかも西南戦争の戦火をくぐり抜けた現存建造物ということで熊本城の大きな目玉だった櫓なのだが、残念ながら現在は閉鎖中。
(ちなみに熊本城の天守閣は西南戦争で消失し、昭和35年に再建されたもの)


そして修復工事中の天守閣を間近に見上げつつ、角度を変えつつ天守の周囲を3/4周ほど歩くことが出来る。





また本丸の大銀杏が見事な紅葉を楽しませてくれる



しかしこの大銀杏の紅葉を取材に来ていたTVクルーの傍若無人な振る舞いが…

そして特別公開ルートはここで折り返し。元来た道を戻っていく形になる。





くまもんや清正公にご挨拶し




上通のラーメン屋「こむらさき」へ




あまりにベタなお店で、もう少し色々なお店を開拓してみても良かったのだが…
時間が限られる中で手堅くとなると、やはりこのお店を選んでしまう私。(何だかんだで好きなんですよ、こむらさき)


そして熊本城を眺めながらバスを待とうかと…


思ったのだが、バスの出発までに少し余裕があったので、バスの始発であり、最近建て替えられたばかりの桜町バスターミナル(旧・熊本交通センター)まで行ってみることに。



以前の昭和な雰囲気は完全に消え去り、完全に近代的でお洒落な商業ビルになってしまい、全く別の場所に来てしまったような違和感すら覚えるほど。

そしてバスに乗り込んでしまえば、福岡空港まで一直線…の筈だったのだが、熊本市内の渋滞に巻き込まれ大幅に遅延。高速に入ってスムーズに進んだかと思えば、太宰府ICから先でまた渋滞に巻き込まれ…最終的に1時間以上の遅延となり、予定の飛行機に乗り遅れ(大汗

しかし熊本ー福岡間で、新幹線ほど極端に速くなくて良いので、またバスほど極端に安くなくても良いので、程々のお値段で程々定時性が担保されている移動手段があると嬉しいのだが…「有明」の需要ってありそうな気もするのだが…


結局、飛行機に関しては公共交通の遅延が原因だったこともあり、NH様の寛大なお計らいで後続便に振り替え。

まあ九州出発前に夕食を楽しむ余裕が出来たと解釈することに(笑

Posted at 2020/01/14 21:25:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | 旅(2019年) | 日記

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