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2012年05月18日 イイね!

スーパージープで行くデティフォスの滝 [アイスランド&グリーンランドの旅報告No.27]

※お詫び※
 このブログに掲載していた画像に関して「少し生々しすぎるのでは?」とお叱りを頂戴しました。
 私としては、生々しい画像を見せびらかそうという意図ではなく、「アイスランドで時折起こる話」として今後訪問される方への注意喚起の意味合いも含めて紹介したつもりでしたが、画像を見て気分を悪くする方がいらっしゃったことは事実であり、また画像を使わず文章で表記するなどの工夫があるべきだったことは否定できません。
 該当画像を削除すると共に、画像をご覧になられて気分を悪くされた方にお詫び申し上げます。



「アイスランド&グリーンランド旅の報告」のバックナンバーはこちら



● デティフォスの滝を散策


今回も前回に引き続き、アスキャ火山代替のスーパージープツアー。

まずは「PATROLな風景」第二弾(←お友達の方のシリーズをパクってしまいました^^;)



今回は地図上の③~④の部分がメイン。



フーザヴィークで波瀾万丈のホエールウォッチングを終え、スーパージープは内陸へと戻っていく。



荒涼とした大地を走り



昨日も訪れたミーヴァトン湖が見えてくる



で、気持ちよく快走していたのだが、突然羊が飛び出してきて急ブレーキ。
但し後ろから来た車が事態を読めておらず、一気に追い越しを掛けてしまい…危機一髪。


アイスランドでは結構羊の飛び出しが多く、実際に事故を目撃してしまうケースもあった。


それはさておき、ミーヴァトン湖畔のスーパーで一休み。



しばらくは店もないとのことで、必要な飲料水などここで購入しておくように指示があった。


そして荒涼とした大地を一時間ほど走り…


しかしこんな場所でヒッチハイクを試みる欧米人が居るのにはビックリ。

流石にツアーのジープでヒッチハイクは認めるわけにはいかない…との事だが、万が一の場合を考えて「帰りにまだ居たら乗せていかないといけませんね~」とのこと。
但し帰路に通過するまでには、無事にヒッチハイクを成功させたようで、帰路の段階では既に姿はなかった。一応は観光地なので、時々は車も通過するので無事に拾われたのだろう。


そしてパーキングに車を止め、散策開始。




こんな月面みたいな世界を暫く歩いていると、遠くに滝が見えてくる。


滝壺から吹き上がる飛沫で滝の場所を確認することが出来る。


そしてデティフォスの滝へと接近。



先ずは少し離れた場所から



そして滝へと近づいていくのだが、吹き上がる飛沫ですっかりずぶ濡れ。しかも足下も相当ぬかるんでおり、かなり神経を使って歩くことになる。



下から湯気が沸き上がっているように見えるのだが、これも完全に滝の飛沫。


どれくらいの飛沫が飛んでくるかというと…


雨が降っているわけでもないのにこの有様。しかも空から降ってくるわけではないので、傘があったとしても何の役にも立たず。


で、帰りも飛沫を浴びながら、ぬかるみの道を歩くハメに。



ジープに戻り、体を拭いて一休みしてから出発。



行く手を道路工事の車両に阻まれたりしながら…



荒涼とした大地にぽつんぽつんと列をなして立っている、古のケルンを眺めながら…



そして帰路に、昨日も訪問したVitiというカルデラや、地獄谷を散策したのだが、内容的に昨日分と重なるので割愛。


往路に立ち寄って来たゴーザフォスを遠くにに見て



一路アークレイリへ向けて走行



アークレイリの位置するフィヨルドまで戻ってきて



アークレイリ市街地を対岸から望む


昨日とはまた違った豪華客船が入港している。
アークレイリはフィヨルドの奥という天然の良港であるとともに、この旅行記でも見てきたように、近辺に見所(特に絶景)が多く、豪華客船の寄港&エクスカージョンには最適な街なのだろう。


そして時間を見計らったように(というか飛行機の時間と睨めっこしながら寄り道していた)アークレイリ空港へと到着し、英国人3人組とお別れ。特にオバサンとは色々あったので、正直ホッとしたというのが本心。

ちなみにこの3人組は、首都レイキャビックから朝一の飛行機でアークレイリ入りし、空港でピックアップを受けてこのスーパージープツアーに参加。このまま夕方の飛行機でレイキャビックへと戻るのだとか。

正直「えらくバタバタしているなぁ」とも思うのだが、アイスランドではこの手の「“飛行機+現地ツアー”でレイキャビックから日帰り観光」というのは特に珍しいことでもなく、普通に一般的に行われているのである。
但しお値段もそれ相応のプライス(しかも物価高のアイスランド)になってしまうのだが、それでも日帰りながら、いいとこ取りのツアーなので、時間が取れない場合にはこれも一つの選択肢なのかも知れない。



● アークレイリ最後の晩餐


そして空港から2kmほど走れば、アークレイリ市街地に到着し、波瀾万丈のツアーも終了。


本来はホテルまでの送迎付きなのだが、一旦ホテルへ戻って、また夕食に出掛けるのも手間なので、ガイドさんに頼んで市街地で降ろして貰うことに。

序でにオススメのレストランを聞いてみたところ、「何が食べたい?」との事だったので、「一昨日はRUB23でシーフード、そして昨日はSTRIKIDで肉を食べたんだよね~もう一通りは食べたので、何でも良いよ。ガイドさんのお気に入りの店とか教えてよ!」と返答。
「それなら僕のお気に入りの店へご案内するよ。気軽な店だし、肉でもシーフードでもハンバーガーでも何でも置いてあるから、メニューを見て気に入ったものを頼めばいいよ」とのことで、市街地外れにあるというガイドさんお気に入りの店で解散ということに決定。


そして案内されたのが「Greifinn」というお店。


この店の駐車場でガイドさんとはお別れ。最後に親切にもホテルへの道筋を案内した上で、握手でお別れ。

イギリス人のオバサンと、色々ゴタゴタがあったものの、このガイドさんの機転があったればこそ、一応何とか丸く押さえて無事にツアーが終えられたわけで、それ以外の細やかな心配りや丁寧なガイドなど、正直素晴らしいガイドさんと巡り会えたのではないかと思う。(しかも誰も顔を潰されていないという見事な結末なのである。)

今後、もしアスキャ火山へのリベンジなどの機会があれば、このガイドさんをリクエストしたいものだと思っている。


そしてガイドさんを見送ってから店へとはいると、結構な混雑具合で、欧州にしては珍しく順番待ちをすることに。

ここで名前を聞かれたのだが、何しろ日本人の名前など珍しく、若い女性店員が一瞬困ったような顔をしながら、アルファベットでメモ。
パッと見では「完全にスペルがおかしい」感じだったのだが、実際に順番が回ってきて名前が呼ばれると、見事に正しい発音になっており、何だかちょっと嬉しくなる。
(今思えば、そのスペルをそのままメモしてくれば良かったかな…とも)


そして席へと案内される。店内の雰囲気は完全にファミレスと言った感じ。



全くお高く止まっておらず、非常にカジュアルな感じで、肩が凝らず居心地がよい。


順番待ちの間にオーダーは済ませており、迅速に料理が運ばれてくる。

店の雰囲気から見てもわかるように、特に形式張った店ではなく、「前菜+メイン」という形に拘らなくても良いのだが、今晩がアークレイリ最後の夜と言うこともあり、「最後の晩餐」と洒落込んで、前菜+メインという形式でオーダー。


前菜はすっかりお気に入りになったアイスランドの日替わりスープ。(ISK810≒\580)



そしてメインは「鱈の塩焼きマンゴーサルサソース」(ISK3360≒\2420)


一見ファミレスのような店ではあるのだが、魚の産地を明記するなど、なかなか素材にもコダワリのあるお店。

で、味の方はと言うと…魚が豆腐のように柔らかいのは、アイスランドでは一般的な傾向。
ソースの方は…マンゴーサルサとは言いつつも、食べてみると酢豚やチリソースのような、中華風の甘口ソース。
日本人にも親しみのある味なので、ホッとできる味だろう。正直これにご飯が付いていれば最高なのだが…流石にアイスランドでそれは難しい注文だろう。


で、居心地の良さと、味の良さに気をよくして、珍しくデザートも注文。

アイスランドの国民食「スキール」(skyl:チーズ風味のヨーグルト)を使ったムース。(価格は失念)



こうしてアークレイリ最後の晩餐に満足しホテルへと戻る。

帰路にコンビニで酒を買って帰った…つもりだったのだが…


実際に飲んでみると「ノンアルコールビール」…いやタイトルの通り「モルトから抽出した」ジュースというのが正確なところ。何というか甘いビール風ジュースなのである。
まあ「MALTEXTRAXT」という商品名以外、完全にアイスランド語なので、解らなくても当然…といったところだろうか。(言い訳)

ただ決して美味しいものではなく…残念ながら何口か飲んだだけで捨ててしまうハメに。


こうして色々あった一日も終了。

明日は北部アイスランド滞在最終日であり、ホテルをチェックアウトしてから、寄り道をしつつ、首都レイキャビックへと戻る予定である。

しかし、これだけ波瀾万丈な北部アイスランドの旅。すんなりと終わるはずが無く、あと2件ほどのトラブルが待ちかまえているのだが…いやソニータイマーの発動を含めると3件ほど…ということになるのだろうか。



<つづく>


撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))
Posted at 2012/05/18 21:20:33 | コメント(4) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記
2012年05月17日 イイね!

アスキャ火山に振られてホエールウォッチングへ [アイスランド&グリーンランドの旅報告No.26]

「アイスランド&グリーンランド旅の報告」のバックナンバーはこちら



● 神の滝「ゴーザフォス」へ


北部アイスランド滞在3日目は、この旅のメインイベントである「アスキャ火山」への訪問…の予定だったのだが、これは中止。

実は3日前に氷河ウォークへ言ったときに「バスの中で携帯電話が鳴った」、あるいは前日に「オフィスへ打ち合わせに行った」というのは、このアスキャ火山へのツアーの件。

アスキャ火山というのは、見事なカルデラを持つ休火山であり、アイスランドでも一二を争う絶景ポイント、しかもアポロ計画では宇宙飛行士の月面着陸模擬訓練に使われたというスポットである。
更にはカルデラ湖で入浴できるなど、温泉好きとしても気になって仕方のないスポットなのだが、何せタダでさえ秘境チックなアイスランドの中でも、これまた極めつけの秘境。
訪問には4WD車は必須で、川を渡ったりするなど、相当な悪路であり、レンタカーでも保険の対象外となるなど、なかなか厳しいスポット。

詳しくはこちらを参照

それゆえスーパージープを使用した、ガイド付きツアーに申し込むのが一般的な行き方なのだが、これまたスーパージープとなると定員も限られるため、なかなか難儀で、実はこのアスキャ訪問を軸にアイスランドでの行程を作成したと言っても過言ではないのである。


で、なぜ中止になったかというと…大雪の影響。

このアイスランドの旅の直前に火山噴火が起きて、この旅の結構が危ぶまれた事があったと以前にも書いていたのだが、実際のところ火山の影響は軽微で行程に支障を来すことはなかった。(氷河が真っ黒だった…などという影響はあったが。)

むしろそれよりも問題は今年の雪解けが遅く、こうした山間へ入っていく道の開通が大幅に遅れてしまったこと。
アイスランドの事情を勘案し、動きの取れないオフシーズンでもなく、かと言って人が多く交通費や宿代が跳ね上がるオンシーズンでもなく、良い意味でいいとこ取りが出来そうな中間のショルダーシーズンを狙ってアイスランドへと旅していたのだが、このセコイ考えが裏目に出てしまったようだ。

更に言うと、この後の行程でも「雪解けの遅れ」による影響を受けた日があり、何だかんだで大雪の影響は結構大きかったのである。


とは言え、相手が自然現象ではどうなるものでもなく、折角の目玉とはいえ、潔く諦めて代替案を考えるしかないだろう。

一応、ギリギリまで状況を見極めていたのだが、昨日の夕方にオフィスへ打ち合わせに出向いたところ、やはり無理とのことで、アスキャ訪問は幻に消えてしまうことが決定。
とは言え、ある程度課題を残しておいた方が、次回以降の訪問に向けてのモチベーションを保てるので、これはこれで良いきっかけに成ることだろうと思っておくことにしたい。


そしてツアー会社の係員のおじさんは、私が既にミーヴァトン湖を周遊してきたと言うことを踏まえた上で、重複が少ないコースと言うことで、フーザヴィークという街でのホエールウォッチングとデティフォスの滝を周遊するツアーを代替案として提案。

私自身でも、アスキャがダメなら、ヨーロッパで指折りのホエールウォッチングスポットであるフーザヴィークへ路線バスで訪問し、ホエールウォッチングボートに乗ってみようかと内心考えていたので、この代替案を有り難く受け入れて、ツアーに参加することに決定。

もちろん私の旅の趣向からすると、ここは路線バスで…と言いたいところなのだが、やはり路線バスだとフーザヴィークを往復するだけで終わってしまうので、フーザヴィークに加えてデティフォスの滝へも行けるツアーも悪い選択肢ではない。
但し普通にコスト面を考えてしまうとスーパージープでのツアーは明らかに割高なのだが…実はアスキャがダメになったことを踏まえて、ツアー会社側からアッと驚くようなスペシャルプライスが提示されたので、今回はお言葉に甘えることにした次第。
(但し今回は特別な配慮によるものなので、具体的な金額については伏せておくことにしたい。)


先ずは今回の訪問先を地図にプロット



まずは今回お世話になったスーパージープの紹介から。


何と日産車。まあ日本車だらけで、四駆が多く見られ、北海道辺りと似たような車が多い国なので、こうしたスーパージープにこの車が選ばれるのもまあ自然な選択なのだろう。


今回はスーパージープでのツアーなので、直接ホテルまで迎えに来てくれ、楽々出発。

3列シート7人乗りで、今回は私の他に、若い男性のガイドさん、英国から来たという40台後半~還暦あたりの年頃と思われる3人組(男性2人+女性1人)の合計5名が乗車。

こぢんまりとした雰囲気で、ドライブ気分のツアーになると思いきや…


ホテルでスーパージープに乗り込むと、いきなり英国人のオバサンに「あなたどこの大学の学生さん?」と聞かれるではないか。
いくら東洋人が若く見えるからと言っても、学生に見られるとは…ちょっと困惑しながら、「○○○大学をもう卒業したんですよ」と返答。まあ○○○の部分は日本でも有名な地域名がそのまま入るので、大学そのものは知らなくても「ああ、○○○の大学ね。○○○って日本の…の辺りよね~」と言ったような雰囲気。

ところがオバサンからすると、どうも期待したような返答ではなかったようで…何しろ宿泊しているのが、大学の学生寮を夏休み中だけ開放しているというホテルなので、どうやら留学生と勘違いしていた様子。ガイドさんがその辺りを説明し、この件は一件落着。

…というか、このオバサン、ちょっと不思議ちゃん系統で、何だかちょっとズレている人のようだ。
ただそれなりにステータスのある人でもあるようで、謙虚さに欠けている節があり、困ったことに自分の不思議な世界観をごり押しする傾向があるようだ。


とりあえずそれはさておき、スーパージープは、途中まで昨日ミーヴァトン湖への往復に利用したのと同じ道を走行。

そして第一の目的地は、アークレイリとミーヴァトン湖の中間に位置する「ゴーザフォス」という滝。
実は昨日も最初に訪問していたのだが、重複するポイントだったので、旅行記の構成上、本日分でまとめて紹介することにしたい。


少し角度を変えて


落差は12mと、そこまで大規模な滝ではないのだが、見る角度によってその姿を変え、なかなか見応えのある滝である。

ちなみに「ゴーザフォス」とは、英語にすると「ゴッドフォール」。つまり「神の滝」という意味である。
その名が示すように、歴史のある滝であり、1000年もの昔、アイスランド土着の宗教とキリスト教の争いが終わり、アイスランド全体がキリスト教を信ずることにした際、それまでの土着の宗教で信仰していた神像をこの滝に投げ込んで、土着宗教との絶縁を宣言した場所とのこと。


そして川沿いには遊歩道が整備され、滝からの距離を変えつつ、滝の色々な表情を眺めながら散策することができる。


基本的に「滝の真横の駐車スペースで下車」→「徒歩散策」→「少し下流のレストハウスで集合」というのが、ツアーで訪れたときの基本的なパターンのようだ。


少し下流からみた滝




● クジラの街フーザヴィークで…


ゴーザフォスを後に、ミーヴァトン湖方面への道を分かれ、アイスランド北海岸に位置するフーザヴィークを目指す。



途中、自動車博物館を車窓見学。



本来は有料施設なので、車窓見学などという手法は適切ではないのかも知れないが、英国人3人連れの「ちょっと見てみたい」と言う要望に、ガイドさんが「ちょっとで良いなら、敷地内を通り抜けてみましょうか。ああ大丈夫ですよ~」と言った軽いノリで応えてこういう形になった次第。まあ「ちょっと見るだけ」なら別に入館しなくても良いと言うことだろうか…


そしてフーザヴィーク空港を横目に通過。


何でも定期便は無く、非常用+自家用機の離発着に使われているとのこと。


そして北極海が見えてきて、港町フーザヴィークに到着。





まずはクジラ博物館を見学


クジラの種、生態、そして捕鯨の歴史など、詳細な展示でなかなか見応えのある施設。やや作りが荒いところがあるものの、なかなか工夫されているのではないだろうか。








ちなみに捕鯨に関しては、至ってフラットであり、欧米諸国が過去に行っていたアブラ目当ての捕鯨や、その後の捕鯨禁止の流れ、そして現状(日本やアイスランドが捕鯨を継続)について坦々と紹介している印象。


そして最近のニュースから、クジラや捕鯨に関する記事をプリントして掲示しているコーナーがあり、ここで例の英国人のオバサンが「この記事を読みなさい」と指示してくるので、読んでみると、日本の捕鯨船が航行中に誤って領海侵犯をしたとかそんな感じの記事。

まあこのオバサンは反捕鯨主義者の様で、何でも良いから目の前にいる捕鯨国日本から来た人間を攻撃する材料が欲しいだけ。
とは言え、こちらとしてはこの記事からは「ルールは守らないとね」と言った程度の感想しか出さないので、オバサンはややイライラ気味。
本当は「日本は可愛いクジラを捕鯨している悪い国です。深く反省し、これからは反捕鯨を訴えます。」とでも言って欲しいようなのだが、そんな感想を持つわけが無く、そもそもこの記事だけで捕鯨問題に切り込むのは無理があるところ。


但し日本国内にいると「欧米人が捕鯨についてアレコレ文句を言っている」といった認識なのだが、実際は必ずしもそうでは無い様子。

実際、このオバサン一人はギャーギャー吠えているものの、お連れの英国人男性2人は完全に冷めている。
オバサンのいないところでさりげなく話を聞いてみると「俺らはそんなもの食わんけど、まあ勝手にやれば?。まあ絶滅の危機にあるなら止めた方が良いけど、きちんと資源管理してやるなら良いんじゃないか。何か騒いでいる人もいるけど、まあ興味ないわ。」と言った具合。

要は騒いでいるのは、一部の過激な主張をしている連中のみといったところで、日本ではそうした騒ぎの部分ばかりが伝えられるので、ついつい「欧米全体が…」と思ってしまうのだが、実のところ「興味ない」という人が殆どなのではないだろうか。
それどころか、捕鯨国アイスランドに来て、クジラ料理に挑戦し“おっかなビックリ”な感じでクジラを食べているアメリカ人も見てきたわけで、捕鯨国ならではの味覚として「食べてみたい」と思う人も多少存在しているようだ。


ふと思ったのが、捕鯨問題と似たような問題で、「犬を食用にするか?」といった問題があるのだが、実際に大多数の日本人は「犬を食べるか」などと言った事に興味が無く、一部に動物保護の観点から反対意見がある程度だろう。
しかし犬を食べる地域では、その一部の意見だけを取り上げて「日本人が我々の文化を否定し…」と反発もあるようだが、実際のところ“否定”云々以前に、そもそも大多数の日本人が「犬を食用にするか?」というテーマに興味など無いのが実態だろう。
また逆に一部の日本人が現地で郷土料理として“おっかなビックリ”食べている人もいることだろう。


そうは言っても、今目の前にいるのは反捕鯨主義者のオバサン。

このオバサン、ずっとアレコレ文句を言って絡んできたり、あるいはわざと聞こえるようにお連れさんに「これだから日本は…」などと言っていたりするのだが…

しかしこのオバサン、よく言えば敬虔なクリスチャンのようで…創造論的な発想で「神に与えられた食べ物ではないから」「可愛そうだから」などと言っている限り議論になるはずもなく、お連れさんにも「そういうことなの?良くわかんないけど…」と可愛そうなくらい冷めた対応をされているのである。


私としても、科学的な根拠に基づいて、例えば「調査捕鯨がクジラの生態に深刻なダメージを与えている」「母クジラを殺された子クジラがストレスにより深刻な影響を受けている事実が数値的に証明されている」…とでも言うのであれば、「捕鯨国側で見落としている視点」などに気付くこともあるだろうし、色々話を聞きながらこれからの捕鯨のあり方についてディスカッションしても良いと思う。

しかし相手が「神が…」「可愛そうだから…」といった具合では、根本的に違う土俵(科学と宗教)にいるわけで、話をするだけ時間の無駄。もしディスカッションをしたところで、水掛け論にしかならず、これまた時間と労力の無駄で、お互いにストレスにしかならないだろう。
(逆に敬虔なクリスチャン同士なら、教義や聖書の解釈などで、意味のあるディスカッションも出来るのかもしれないが、これではあくまで“宗教上”の善悪の議論にしかならない)

なので、「言っていることがわからんわ~」と相手にしないのが一番だろう。


そしてこんな空気のまま、港の小さなカフェでランチタイム。


どう考えても10人そこそこしか入れない小さなカフェ。


ここでサーモンのサンドウィッチと日替わりスープをオーダー。


パンの外側のかりっとした食感と、キュウリ・トマト・サーモンのしっとりした食感が絶妙にマッチして、なかなか良い感じ。具だくさんのシチュー風のスープは、牛乳の香りが生きた自然な美味しさでこれまたなかなか美味しい。


しかし隣のテーブルでは、例のオバサンが既にあきれ顔のお連れさん相手に「捕鯨なんかしているから…これだから“日本”は…」と、わざとこちらまで聞こえてくるような声でしゃべり続けている。
これには私の向かいに座っていたガイドさんも苦笑。

とは言え、ネイティブな英国人の英語を完全に聞き取るにはそれなりの集中力が必要で、私のようなプアな英語力の人間は“何か食べながら、英語を聞き取る”などという達者な芸当は無理。目の前の食べ物を見ていれば何も聞こえてこないので、まあ問題なし。


そして食事を終え、ガイドさんと雑談しながら一息ついていると、例のオバサンがこちらのテーブルへやって来て、ガイドさんに「貴方はホエールウォッチングなど、クジラに関わる商売をしているのに、どうして捕鯨には反対しないわけ?」と言った具合に絡み始めるではないか。

しかしガイドさんからすると、このオバサンもお客様。無碍にも扱えず、丁寧に応対するしかない。

とは言え、ガイドさんは捕鯨国であると同時にキリスト教国でもあるアイスランドの国民。
「クジラも小魚やプランクトンを沢山食べているわけで…」と言った具合に、「可愛そう…」あるいは「神が…」と言った話でも、キリスト教徒同士で解釈の仕方など、それなりに議論が可能なのである。
とは言え、ガイドとゲストという立場があるので、ガイドさん側は結構言い回しなどに苦労していたのだが。


しかしこの段階までは、まあ周りの目も「困ったオバサンだね~」「君も災難だね~」といった感じで、まあせいぜい苦笑程度で済んでいたのだが、このあと空気が一変するような展開が…


ガイドさんへの絡みが一段落したかと思えば、今度は私に向かって絡んで来るではないか。

しかしオバサンの口から出てきたセリフは…「この間の地震は大変でしたね。貴方のお友達も被害を受けられたのでは…」と話題が変わったかと思いきや…


そして次に出てきた発言が…

「津波で多くの人が死んで、フク…フク…えっとフクスマ(微妙に「フクシマ」と言えてない)みたいな事故が起きたでしょ。貴方どう思うの?これは捕鯨なんかしているからよ。報いを受けたのよ。ホント日本は…」

…と言い出すではないか。正直この後もアレコレ言っていたのだが、私が覚えている(というか、意識して聞いていた)のはココまで。

確かに報道で「震災は捕鯨の天罰説」と言っているというグループが居るとは聞いたことがあったものの、本当にそれを面と向かって言ってくる人が居たとは…


オバサンはこの後も私に向かって何か話し続けており、オバサンの意識は私だけに集中しており、周りの空気が変わったことなど全く気付いてはいない様子。

私の意識がオバサンから逸れたのは、オバサンの発言に対する怒りと呆れはもちろんなのだが、この発言が出た瞬間、周りの空気が一変したことに気がついたからでもある。
その場にいたガイドさん、オバサンのお連れさん2人、居合わせた客2人、そしてカフェの女性店員2人…合計7人が一斉にオバサンの方を向き、一瞬の驚きの後、軽蔑のまなざしへと変わったのである。

相変わらずオバサンの意識は私だけに向いていて、何も気付かないのだが、後ろでは居合わせた2人の客が私に向かってアイコンタクトと首を振って「それは違うよ」とメッセージを送ってくれた。
更に顔を見合わせていたオバサンのお連れさん2人は「俺は関係ないし、俺はそんなこと言ってない。俺の考えではないぞ。」と言った具合に席を立っていった。
そしてカフェの店員2人は完全に軽蔑の目で、相変わらずしゃべり続けるオバサンに冷たい視線を浴びせている。


今までは、私から見て荒唐無稽な主張であっても、オバサンの信仰を否定しないようにという配慮もあって、適当にあしらっていたのだが、流石にコレはハッキリ否定をしなければいけないだろう。

それに周りの空気も「これはノーと言って良いよ…むしろノーと言えよ!」と言った具合。
ここでオバサンと言い合いになったとして、例えそれが水掛け論でも、周りは解ってくれている…逆にここで否定もせず適当にあしらっていたら、「本当に日本人はダメだ」と思われてしまうことだろう。


こうしてオバサンと戦う(もちろん武力という意味ではない)決意を固め、相変わらずアレコレしゃべり続けているオバサンの話を遮り…

「それは違うだろう!!」

…と否定した上で、「あのさぁ…」と続けようとした瞬間、ガイドさんがタイミングを見計らったように「もう十分。それさえ自分の口で言えばいいよ。」と言った具合に割って入って、冷静に「それは関係のない話なのでは…」と事態の収拾に取りかかった。


まあ私としても、オバサンと土俵違いの不毛な言い合いをしても仕方が無く、「震災は捕鯨の天罰説」に関しては明確に否定したわけで、もう十分。

しかしオバサンとしてはまだまだ言いたいことがあるようで、食って掛かってくるのだが、これはガイドさんが完全に引き受けて、「後は引き受けるから、席を外してくれ」とアイコンタクト。
まあ私が相手になったところで、土俵違いで全くかみ合わないだけなので、ここは捕鯨国かつキリスト教国のアイスランド人ガイドさんに任せるのが一番良い選択だろう。それにこのガイドさん、なかなか頭の切れる人だと思うので、この後のツアーの遂行への影響を押さえるという観点からも、ガイドさんに任せてしまうのがベターだろう。


こうしてオバサンとの不毛な絡みは終了。

ちなみにこの後は、ホエールウォッチング船が北極海の荒波に襲われ、誰もがダウンしてしまい、しばらくは平穏。

更にこの後の車内などでは、オバサンのお連れさんの男性2人が間に入り、オバサンと私が直接絡まないように配慮したり、風向きが怪しくなると話題を逸らすなど、さり気ないアシストをしてくれて、何とか平穏にツアー終了まで漕ぎ着けたのである。
(しかもオバサンの顔を潰さないように対応しているのが英国紳士らしく素晴らしいところ)

しかしオバサンは全くそんなことにも気付かず自由奔放。まだまだ言いたいことがあって…と言った雰囲気だったのだが、まあある意味羨ましい性格である。



● 北極海の荒波を思い知り…


こんな不穏なランチタイムを終え、いよいよホエールウォッチング船に乗船。


この段階では「雰囲気のある船だなぁ~」程度だったのだが、実際はこの船でクジラを求めて北極海へ漕ぎ出すわけで…


先ずは簡単にクジラに関するレクチャー



そしてクジラを求めて漕ぎ出していくのだが…一向にクジラは見られず



こんな感じで常にクジラを探し続けるも…



こうしてまたまた不毛な時間が過ぎていくのだが、困ったことにここは北極海。風も強く寒い。そして波も高く、船の真ん中にいても波飛沫が上から降ってくるような有様。とにかく船に乗っているのも苦痛。

少し生々しい話なのだが、段々とトイレに駆け込む人が増えてきて…当然数少ないトイレで間に合うわけもなく、最後はあちこちで欄干から海へ向かってエチケットタイムに入る姿が見られてくる。
ぐらぐら揺れる船の上で、波飛沫を気にしながらエチケットタイム…もう完全に地獄絵図である。


出港から2時間を過ぎ、本来の時間を過ぎてしまったのだが、その間に一頭もクジラが見られなかったため、特別に時間を延長してクジラを探すことに。

とは言え、時間を延長すると、それだけ地獄絵図も長くなるわけで…


そして出港から2時間20分が経過し、ようやくイルカの群れを発見。


ここフーザヴィークは、ホエールウォッチングのメッカだけあり、クジラの壮大なジャンプ姿など見られる…とされているのだが、残念ながらイルカの群れを少し遠くから見ただけで終了。


「イルカもクジラの一種、一応は見られたし帰りましょうか…」ということで港へと戻ることに。

「ホエールウォッチングのメッカまで来てこれだけ…??」と思ってしまいそうなのだが、地獄絵図の様な船の上で、誰も文句を言うこともなく、むしろ「早く帰りたい」というのが大多数の本音だろう。


また私の場合、この翌日も北極海で船に乗る予定になっており、この段階では正直「明日、やっぱり飛行機にしとけば良かった…」とかなり後悔もして憂鬱になっていたのである。
(但しこのホエールウォッチングで北極海の恐ろしさを知ったため、事前に覚悟を決めて、それ相応の準備をすることが出来たため、ホエールウォッチングでの地獄絵図体験もそれなりに活かされたとも言えるのだが。)


そして帰りの船の中で、ホットチョコレートとシナモンロールのサービス。


クソ寒い北極海の海の上で、ホットチョコレートのサービスはかなり嬉しい…と思いきや、この地獄絵図のような状況ではあまり手が伸びず、特にシナモンロールは大量に残ってしまい、スタッフが何度も何度もおかわりを配り歩いていた。


こうして予定時刻を大幅に越えて、3時間30分にも及ぶ地獄絵図航海も終了。

陸地が見えてくるとホッとした気分になる。





<つづく>


撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))
Posted at 2012/05/17 22:41:07 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記
2012年05月14日 イイね!

世界最北の露天風呂ミーヴァトンネイチャーバスへ [アイスランド&グリーンランドの旅報告No.25]

「アイスランド&グリーンランド旅の報告」のバックナンバーはこちら



● ミーヴァトンネイチャーバスへ


ミーヴァトン湖周遊を終え、最後はミーヴァトンネイチャーバスで停車。



その名の通り、天然温泉の入浴施設であり、しかも世界最北の温泉であり、世界最北の露天風呂とのこと。

規模だけなら先日訪問したレイキャビック近郊のブルーラグーンのほうが大きいのだが、あちらは地熱発電所の廃湯を利用した施設であり、厳密なところで「天然温泉」とは言えないのである。

但しここミーヴァトンネイチャーバスは、専用の温泉井は持たず、先ほど見かけた地熱発電所と共同の温泉井を使用し、井から直接湯を引き入れているとのこと。


まずはガイドさんに案内され、施設を見学。温泉施設ではあるものの、観光施設と言うこともあり、写真撮影はOK。(もちろん言うまでもなくマナーに反しない範囲での話だが)


その後一時間半ほどのフリータイム。入浴は強制ではなく、しかも別料金なのだが誰もが迷わず入浴を選択。

ちなみに入浴料はISK2500(≒\1800)。またアイスランドで初めて日本語のパンフレットが置かれていた。(と言っても、本格的な物ではなく、A4の紙に如何にもワードか何かで日本語で案内を書いただけのもの)
まあ北部アイスランドのアークレイリまで、月に何人の日本人が来るのか解らないが、それでも温泉好きの日本人は必ずここに寄っていくのだろう。


入場料を支払うと、タオルとロッカー用のダミーコインを受け取り、脱衣場へと進む。
但しここのロッカーはコインリターン式の為、このダミーコインは手元に残っている。


そしていよいよ入浴開始。

ここは基本的に露天風呂のみで、先ずは左手の温浴ゾーン



そして右手はプールゾーンなのだが、まだまだ寒いこともあって殆ど誰も近寄らない。


寝湯(チャイルドプール?)は少しは暖かいのだが、体の半分も水に浸からず、空気中に露出している部分が寒くて仕方がないので、これまた誰も近寄らず。



また温浴ゾーンでも、場所によって湯の温度が異なり36~40℃とちょっとぬるめなのだが、やはり36℃では少し冷たいこともあって、暖かい場所に人が密集。



ちなみに上の写真で足を上げてやたらと寛いでいるのはガイドさん。やはり1人乗務の日帰りで数百キロ運転となれば、それなりにお疲れなのだろう。


全体的にややぬるめなので、スチームサウナを往き来して体を温めることに。


ここのスチームサウナは、直接地熱地帯の上に建てられており、天然の蒸気が直接サウナ内に取り入れられている。

およそ温度は50℃、湿度100%とのことで、日本人の感覚では「少しぬるめのスチームサウナ」といった感じでのんびりと入っていられるのだが、欧米人にはこれでも熱いようで、バタバタと出入りを繰り返している。

一度出て行ったフランス人が、一休みしてまた戻ってきて、まだ私がサウナに入り続けていることに驚いていた。
「おぉ!!まだ入っていたの?流石は日本人よね~ あっ…私、熱くてもうダメ。ソーリー!」と言った具合なのである。このフランス人、2度目は1分と入っていなかったのではないだろうか。


全体的にぬるめなので、ついつい長居してしまいそうだが、あっという間に一時間半が過ぎて、出発の時間が迫ってきたので、仕方なく上がることに。
これが冬場で、なおかつレンタカー利用なら、オーロラが出てくるまでのんびり浸かっていたかも知れない。いや露天風呂からオーロラ鑑賞というのも悪くないかも知れない。


そして風呂上がりはやっぱりコレ。


アイスランドのビールはクセが無く、サッパリとした飲み口(但し辛口ではない)で、なかなか美味しいのだが…困ったことに、市販の缶ビールは法律上アルコール度数の低いライトビールしか売られていないのが難点。

もちろんレストランなどでは普通のビールが提供されるのだが…どうも無類の酒好きという国民性から、飲み過ぎ防止のため対面式でないと度数の高い酒は提供してはいけない、という事のようだ。

しかも80年代まではビールそのものの醸造・販売も禁止されていたというのだから、有る意味凄い国でもある。
(但しアクアビットやウイスキーなどの蒸留酒は普通に醸造・販売されていたとのこと。なぜビールだけダメだったのかはよく解らないところ。)


で、風呂上がりにアイスランドの荒涼とした風景を眺めながら一杯飲んでいると、先ほどのフランス人に「日本人ってビール好きだよね~」とやたら感心されてしまった。…と言うか、呆れられていたのかも(苦笑



● ウミガラス料理に挑戦


こうして世界最北の露天風呂体験を終え、アークレイリへと戻ることに。とは言え、何だかんだで帰路も百キロほどの距離があるのだが。




こうしてミーヴァトン湖周遊を終え、一旦ホテルへと戻る。

ホテルのフロントでキーを受け取ると、留守中に電話があったとのことでメモを渡される。
そして部屋へ戻り、荷物を置いて一息…と思ったところでドアがノックされ、鍵を開けてみると、先ほどメモを渡してくれたフロントマンが息を切らしながら「公衆電話は各階のロビー左手に…」とわざわざ案内してくれるではないか。そのためだけに私の後を追いかけて走ってきてくれたのだろう。


何と親切な人なのだろう…と感心していたのだが、改めて渡されたメモを見てみると…何とアイスランド語ではないかorz

フロントで解読して貰おうかとも思ったのだが、メモの下の方に電話番号らしき数字が並んでおり、何となく覚えのある番号で、しかも携帯電話ではなくホテルに連絡してくると言うことは、日本からの電話と言うことはなく、心当たりはおよそ絞られてくるのである。


そして手持ちの資料と照らしてみると…見事に合致する電話番号を発見。予想通りといった感じの相手だった。

直ぐに電話しても良かったのだが、英語での電話はあまり好きではなく、やはり直接対面して話した方が、ゼスチャーや表情などの情報もあるのでコミュニケーションを取りやすい。
そこで夕食に出掛ける序でに、オフィスに顔を出してみることにする。

案の定、用件は翌日の行程に関することだったのだが…詳細についてはまた次のブログで報告することにしたい。


打ち合わせの序でに、「夕食を食べたいんだけども。どこか気軽に入れて美味しいレストランを教えてよ。昨日はRUB23と言う店でシーフードを食べたから、今日は肉が良いかなぁ~」と聞いてみると、「RUB23はもう行ったのかい?。それならSTRIKIDというレストランが良いよ。味も良いし、ビルの5階にあって景色も最高なんだ!港を見下ろしながらの食事は最高だよ!」と大絶賛するので、そのSTRIKIDという店の場所を聞いてみると、わざわざ店が見える場所まで案内してくれるではないか。

(しかし誰に聞いても、アークレイリのレストランで一押しは昨日訪れた「RUB23」なのである。しかしあの「スシピッツァテンプラ」の印象が強烈で、そんな良いレストランだとも思えないのだが…やはりこの手の店は日本人目線で評価してしまうので、どうしても手厳しくなってしまうのかも知れないが。)


但し外観は古びた商業ビルといった感じ。


階段を上っていくと


おそらく屋上に増築した最上階なのだろう、ガラスを多用した開放的で、落ち着きとお洒落さが同居した素敵なカジュアルな雰囲気のレストランで、「海が見える席が良いでしょう」と海側の席に案内してくれた。


どうやら1人客やカップルなどの少人数客は海側の落ち着いた席を、グループ客には山側で景色は劣るものの広めの席を…と言った具合に案内しているようだ。


窓の外にはアークレイリの港が見え、豪華客船が停泊している。


ここアークレイリはフィヨルド沿いの街なので、その地形的特徴から、外海からは随分と離れているにも関わらず大型の船が入港できるとのこと。


ビールでも良かったのだが、カクテルに力を入れているようなので、今回はカクテルをチョイス。



先ずは「日替わりスープ」


メインディッシュとのセット価格でISK650(≒\470)と随分リーズナブル。


そして前菜には「グリムスェイ産ウミガラスのブルーベリーソース」をオーダー。


ちなみに「グリムスェイ」とは、アイスランド最北端の離島で、翌々日訪問予定になっている。

後で調べてみると、日本ではウミガラスは絶滅危惧IA類のレッドリストに載っている種であるが、世界的にはそこまで危機迫った状態ではなく、国際自然保護連合(IUCN)の分類では「Least Concern」(絶滅のおそれもなく、近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種)という扱いで、スズメ、カワラバト、ハツカネズミ、ヒトといった種と同等の評価。
まあ日本では貴重な生物でも、海外では普通に食用にしている…などというのは珍しい話ではない。(例えばフィンランドでは普通に「雷鳥料理」を味わうことができたりする。)


但し味の方は…ブルーベリーソースでかなり強烈に臭みを抑えているのだが、それでも口に入れると、喉の奥でカラスミなどにも通ずるネットリとした臭みが感じられる。
ハッキリ言うと、珍味系の味で、お酒のアテに良いのかも知れないが、好みが分かれると事で、珍味好きなら…といったところだろうか。少なくとも誰にでも勧められる品ではない。(特にお子様には絶対無理な味)

あと筋肉質な海鳥なので、かなり筋があり、これも相当時間を掛けて加熱しているようだが、それでもやはり食べにくさを感じさせる。


なお前菜としてオーダーするとお値段はISK2190(≒\1580)。ISK3690でメインとしてもオーダー出来るが、その場合は少し量が増えるとのこと。
ただ私個人的には、前菜として出されたこの量を食べるのが限界といったところ。メインとしてはオーダーしたくない…というか、一度食べてみれば十分で、二度目は無いだろう。
但し珍味を食べたという意味で満足感はあり、決して食べられないような味であったとか、満足できなかったという訳ではない。


ちなみに前菜メニューには他にもビーフのカルパッチョや、ビーフのTeriyaki、ガーリックエスカルゴ、ロブスタースープなどのほか、寿司やサーモン料理などがあり、価格帯はおよそISK1500~2300といったところ。


そしてメイン。この店は特に形式張った店でもないので、「前菜+メイン」という形式には拘っておらず、メインだけのオーダーも歓迎している様子。
そのためハンバーガー類(但しマクドナルドのような物ではなく、皿に盛りつけられナイフとフォークで食べる)や、パスタ類、トルティーヤなど、リーズナブルなメニューも多く揃っている。

一方で、クジラやラム、サーモン、タラなどのアイスランドらしいメニューも取りそろえている。そのためメインディッシュの価格帯がISK1800~5000以上までと、随分広くなっているのが特徴だろうか。


で、今回チョイスしたのは「豚ヒレ肉と手長海老のペッパーソース」。ISK4190(≒\3000)


正直「アイスランドで豚?」という疑問もあり、まあ肉そのものはデンマーク辺りからの輸入品かも知れないが、アイスランドに来てから、「ラム」や「シーフード」ばかりなので、偶には豚も良いかも知れないという判断。
それにしても、豚肉の中に手長海老を注入するという、調理法には意表を突かれたものの、柔らかいポークと手長海老のコラボは意外に絶妙で、これはなかなか美味しい。

味の方は見てのとおり、想像できるままの味。(良い意味で)
柔らかいお肉はもちろん、ソースも日本人にも親しみのあるステーキソース的な味で、それに付け合わせのポテトやマッシュルームもお馴染みの顔ぶれといった感じで、何となくホッと出来る味。

野菜類なども輸入品だと思われるので、どこまで「アイスランド産」かは解らないが、とにかく「日本人にもお馴染みの味」でちょっと心休まる味なのである。
逆に「スシピッツァテンプラ」の様な“エセ日本食”や、不味い寿司などよりも、こうした親しみやすい味の洋食の方が、何となくホッと出来たりするのである。
それに何気にアイスランドの料理は日本人好みの味付けであることが多く、変に日本風なものを食べるより、普通に地元のレストランで食べた方が日本的な味だったりするのである。

(但し、ジュースとお菓子類に関しては、日本人には到底食べられないような珍妙なモノが多いのでお気を付けあれ…)


こうして北部アイスランド滞在中にしては珍しく平穏な一日が終了。

実はこの翌日・翌々日と、「トラベルはトラブル」を地でいくような厄介なことが次々襲いかかってくるのだが、この段階ではそんなことは露知らず…



<つづく>


撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))
Posted at 2012/05/14 01:59:09 | コメント(11) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記
2012年05月12日 イイね!

ミーヴァトン湖周遊②アイスランドの温泉地帯を周遊 [アイスランド&グリーンランドの旅報告No.24]

「アイスランド&グリーンランド旅の報告」のバックナンバーはこちら



● 大地の割れ目で足湯体験


昼食休憩を終え、今度はミーヴァトン湖から少し外れ、あちこちで水蒸気が上がる温泉地帯へと進んでいく。



そして少し脇道に逸れて…




ストゥラギャゥと呼ばれる大地の割れ目の真横に到着。



こんな入口から、大地の割れ目の中に入っていくと…




なんと温泉が湧いている。


見てのとおり、誰もが足湯として利用している。温度も適温で、そのままドボンと入りたくなるような温泉なのだが…

以前は普通に入浴していたとのことだが、洞窟内の温泉ということで、湯が循環無く純粋に貯まっていることもあり、感染症の恐れなどから入浴は禁止されているとのこと。まあ足湯程度は黙認…ということのようだ。


そして少しだけ足湯を楽しんで、次に向けて出発。



そして気持ちよさそうな温泉池が見えるのだが…


ガイドさん曰く「熱すぎるから入れないよ」とのこと。


そして更に青い温泉池も見えてくるのだが…


こちらは地熱発電所の廃水池だとのこと。
以前に訪問したブルーラグーンでは、この廃水を入浴施設として活用されていたのだが、ここでは特に利用されることもなく単純に廃水として扱われているとのこと。


そして地熱発電所の温水パイプ(?)で出来た門を通り抜けて


地熱発電所を横目に見て




● アイスランドの「地獄」へ


車はどんどん標高を上げてゆく



そしてこんな場所に到着


スイングパノラマで全景を


実に見事なカルデラ湖。1724年の火山噴火で誕生し、現在は活動停止中とのこと。

ちなみにここは「ヴィーティ」(Víti)と呼ばれ、アイスランド語で「地獄」という意味なのだとか。


そしてカルデラの淵から、反対側を見てみると…


先ほど通過してきた地熱発電所


青い水の配水池(手前)とミーヴァトン湖(奥)




● 地獄谷(?)を散策


そして元来た道を少し戻り、今度はこんな場所で停車。


ここは「ナゥマフィヤットル」(Námafjall)と呼ばれる場所で、地面の至る所にクレーターが存在し、そこからボコボコと泥温泉が吹き出している様子は…日本人的にはこちらの方が「地獄」のイメージに近いだろう。

別府や登別でも見かける光景ではあるのだが、ここの場合、周囲に遮るものが無く、180°のパノラマの中に存在しているので、限局的な地獄とはまた違った広大さが感じられる。


そして「危険なので、遊歩道から絶対に外れないように!!」と厳しく注意された上で自由時間。

で、手抜きして写真だけ並べて…







散策しているうちに、硫黄臭い水蒸気に巻かれたりしつつ…


水蒸気の吹き出し口



こんな裂け目も


なおこの地は、その昔は火薬に使う硫黄の産地として賑わっていたとのこと。



こうして散策を終え、駐車場で一休み。



そして観光地巡りはこれで終了。

まだ昼過ぎなのだが…実は午後はある場所でのんびり過ごす行程になっているのである。



<つづく>


撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))
・MINOLTA αSweetII + MINOLTA AF 24-105mm F3.5-4.5 + FUJICHROME PROVIA 100F
Posted at 2012/05/12 23:17:27 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記
2012年05月06日 イイね!

ミーヴァトン湖周遊①プセウドクレーターとディムボルギル [アイスランド&グリーンランドの旅報告No.23]

「アイスランド&グリーンランド旅の報告」のバックナンバーはこちら



● 周遊バスで出発


アイスランド北部の都市・アークレイリ滞在2日目は、アークレイリ近郊の観光地・ミーヴァトン湖周遊である。



しかし、“近郊”とは言え、アークレイリかた約100km、バスは1日1往復、湖の周囲数十キロメートル…と言った具合なので、「レンタカーは利用しない」としている以上、ツアーか観光バスしか選択肢は無いだろう。

そこで今回は、地元のSBAというバス会社が運行する周遊バスを利用することに。


まずはホテルから坂を下り、バスターミナルを目指す。


直線距離では目と鼻の先なのだが、フィヨルド沿いの谷の上にあるホテルから、海沿いのバスターミナルまでは、大きく迂回し結構歩かなければならない。


アークレイリのダウンタウンから少し外れたところにあるバスターミナルに到着。


奥にバスが停車していなければ、直ぐにバスターミナルだとは気付かないだろう。


上の写真の左手の建物内でチケットを購入し、バスを待つ。

路線バスはどの路線も一日に何本も走っていないのだが、ちょうど朝の時間帯ということもあり、あちらこちらへ向かうバスが次々出発していく。

しかしどのバスにも欧米系のバックパッカーが乗っていて、ちょっと意外な感じ。
まあアイスランドは欧米からは比較的近場で、治安も良く、観光施設も整っていて…といった具合なので、公共交通でもレンタカーでもツアーでも気軽に回れて、日本人の感覚で言うと北海道でも旅するような気分で訪問しているのだろう。

日本では情報も少なく、なかなかハードルが高そうに思えるアイスランドだが、実際に旅してみると難易度は至って低い国なのである。
まあそのことが予め解っていれば、もっと突っ込んだ大冒険を企んだのだろうが…

(それに、ネットで手軽に情報収集が出来る時代になり、更に「円高クローナ安」の現状も鑑みると、往復の移動距離さえ苦にならなければ意外とお手軽な旅行先と言えるかもしれない。海外経験豊富な方なら拍子抜けなくらいかと…)


そしてマイクロバス(大型バンと言った方が正確か?)に乗り込んで出発。乗車率は6~7割と言った具合で、程よくゆとりがある感じだろうか。



走行距離は3~400kmと言ったところだが、この日はガイドを兼ねたドライバーがワンマンで担当。


ここアイスランドでは1人乗務で数百キロの運行をこなしていることが多く、日本とは道路状況が全く違うとはいえ、疲労など心配してしまうのだが、この国ではこれが普通の事のようである。

更に今回はドライバーがガイドを兼ねているため、運転中もヘッドセットを装着して常にペラペラとしゃべり続けているのだから凄い。
しかも「専門のガイドさんでもこれだけしゃべり続ける人は少ないだろう…」と思うくらいにペラペラしゃべり続けているのである。


そして出発して数分で、アークレイリ市街地とはフィヨルドを挟んで対岸に位置する展望台で停車。要はアークレイリの市街地を一望できる…というだけの話。



ほんの数分の写真タイムを取った後、再び出発。フィヨルド沿いの道を快走してゆく。



そしてフィヨルドから離れ、内陸に入って行き、ファームに立ち寄り。


牛乳の試飲などしながら、併設の工房で作られている伝統的民芸品を鑑賞。


北海道ではお馴染みの「魚皮」を使った衣類。(まあ実際に街で着ている人は見たことがないが、博物館などではお馴染みだろう。)


日本では珍しくも何ともない魚皮の衣類だが、欧米人には珍しいのか、ガイドさんがかなり勿体付けて説明し、他の乗客から驚きの声が上がっていた。


こうして小休止を終え、荒涼とした大地の中をミーヴァトン湖へ向けて走行。


実は途中でもう一カ所寄り道をしているのだが、ここは翌日にも再訪しているので、ブログボリュームの関係上、後回しにしたい。


そして約100キロ、寄り道を含めて2時間程の道程を経て、お目当てのミーヴァトン湖畔へと到着。


ちなみに「ミーヴァトン」とはアイスランド語で「モスキート」つまり「蚊」という意味。
蚊が多く発生し、それを餌とする野鳥も集まり…と言った具合で、鳥屋さんにとっても聖地らしいのだが、今回は私の趣向もあり火山関係のスポットを中心とするコースを選択している。
(というか、定番が火山関係であり、鳥屋さん向けには鳥に特化したコースが設定されている)



● 疑似クレーターを散策


そして湖畔で最初の停車場所であるスクートゥスタジルへ到着。ここで小一時間フリータイム。


ここの見所は「プセウドクレーター」(Pseudocraters)という疑似クレーター。

但しクレーターと言っても、溶岩流の噴出・爆発により形成されたものではなく、あくまで“疑似”。
溶岩が湖に流れ込んだ際に水蒸気爆発が発生し、形成された“クレーター風”の地形である。


で、この疑似クレーターを巡る遊歩道が整備されており、歩いてみることに。




手抜きして写真だけ…








● 黒い都市・ディムボルギルを散策


疑似クレーター散策を終えると、今度は湖畔を20km程走り、ミーヴァトン湖を見下ろすパーキングに到着。



この裏手には、黒い溶岩が堆積した不思議な地形「ディムボルギル」(Dimmuborgir)が見られる。ちなみにディムボルギルとは「黒い都市」という意味なのだとか。



そしてここで昼食タイムも含めて1時間半ほど停車。

ディムボルギル内部へ続く遊歩道があるのだが、ここは迷いやすいとのことで、昼食の前にガイドさんが案内してくれることに。




上から見ていると、「鬼押出」のように見えるのだが、実際に下に降りて歩いてみると、一つ一つの岩の独立性が高く、奇岩の合間を散策するような雰囲気。
しかも円形の空洞を持つ岩も多く、天然の地形ながら、何だか要塞の中にでも紛れ込んだような錯覚を受ける。





で、実はこのディムボルギル内にも大地の割れ目が存在していて…


ガイドさんが定番のポーズを



で、散策は続くのだが、ここも手抜きして写真だけ…









そしてディムボルギルの形成過程を示す案内板。文字は読めなくてもイラストで大凡は解るかと。




で、ディムボルギルとミーヴァトン湖の両方を見下ろせる高台にあるカフェで昼食。


とは言え、マイクロバス1台分の乗客が入ると、ほぼ席が埋まってしまうようなこぢんまりとしたカフェ。
しかも風が強く、外にいると寒いので、誰もが店内に入るので、すし詰めとは言わないまでも、所々で相席が発生するくらいの混雑。

但し実のところ昼食休憩はガイドさんの裁量に寄るところがあるようで、今日は人数が少ないからと敢えてこの店を選んでいる様子。…ということは、味の方は期待して良いだろう。


基本的には飲物とケーキ、ベーグルなどを置いているカフェなのだが、カウンターで注文すればスープ類やミーヴァトン湖産のトラウトなどのメニューも食べられる。


実はトラウトソテーにもクラクラきていたのだが、何せ寒い中の散策を終えた直後なので、今回は「伝統的アイスランドミートスープ」をオーダー。
ちなみにアイスランドでは、この「伝統的アイスランドミートスープ」と、何度も登場している「日替わりスープ」(主に野菜のスープ)の2種類のスープを置いているのが定番のようだ。

但し今回の旅ではまだアイスランドの郷土食であるミートスープを食べていなかったので、この機会に試してみることにした次第。
…というか、この日の日替わりスープがクリーム系ではなく、酸味の強そうなトマトスープだったので敬遠したというのは本当のところ。


で、カウンターでオーダーと会計を済ませ、テーブルで待つこと数分。運ばれてきたスープがコレ。


コンソメベースのスープに、臭みのないラム肉が入っており、良い感じに肉の旨味がスープにとけ込んで絶妙なバランス。

しかしラム肉がゴロゴロ入っているとは言え、「このサイズでISK1500(≒\1080)はちょっと高いなぁ…」というのが正直な感想。

ところが、食べ終わって一息ついていると、店員さんが「もう一杯いかが?」と声を掛けて来るではないか。聞いてみると「お代わり自由」とのこと。

…というか、後でガイドさんに聞いたところ、アイスランドでは高級レストランに限らず、どんな店でも基本的にスープはお代わり自由が基本なのだとか。
(それを知っていたら、今までもスープをお代わりしまくっていただろうに…)


あと付け合わせのパンは、地面に穴を掘り、丸一日埋めて地熱で蒸したパン…とのことで、これまた名物なのらしいのだが、特に特徴的な味がするわけでもなく、「味のない蒸しパン」というのが正直な感想。
(糖分も塩分も無い、至ってプレーンな味。味気ないように思うのは「蒸しパンには味が付いているもの」という先入観で食べてしまうからなのかも知れない。)


そして腹ごしらえも終わったところで、再び出発。

これから目指す方向に目をやると…


もくもくもく



<つづく>


撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))
Posted at 2012/05/06 07:06:41 | コメント(8) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記

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