先日、タイへ乗り鉄の旅へ行った際のダイジェストです。
「旅のダイジェスト ~中華航空&バンコク編」および「旅のダイジェスト ~旧・泰緬鉄道沿線編」からの続きです。
ダイジェストと言うことで、厳密に時間軸を追っていなかったり、あるいは写真の補正もいい加減だったりしますが、ご容赦の程をお願いします。
なお今後アップ予定の詳細編は、全行程は追わず、乗り鉄に関する部分のみの作成を考えています。
バンコクから台北へ向かう飛行機が桃園空港に着陸できず、台湾上空で旋回し続ける羽目に。
画面の写真を撮っていると、客室乗務員がわさわさ集まってきて「面白いですね~」「一緒に撮影していいですか?」と各自のスマホを持ち出して、「テーブルに肘を置けばぶれないかな~」などとワイワイと撮影。(もちろん機内モードに設定しているのだろう)
このあたりの気さくな雰囲気も中華航空の魅力なのでしょうかね。
お陰で高雄の夜景を上空から楽しめることに。昨年11月に訪れたばかりなので、上空からでも地理が解り、見ていて面白い。
とは言え、台北市内へ到着するころには草木も眠る丑三つ時…。
昨年も利用したホテルだったので、深夜でも迷わずすんなりとチェックインすることが出来たのが救いだろうか。
翌朝、眠い目を擦りつつ、列車に乗り込んで出発。

(昨年11月の写真を流用)
桃園駅からバスに乗り、更にタクシーに乗り継いで…
何とか集合時間に間に合い、台湾人に紛れ込んでハイキングに出発。
ここ後慈湖は、蒋介石が台湾海峡有事に備え、総統府を疎開させる計画を建てていた場所。(日本で言うと「松代」のような感じだろうか)
そのため軍事管制区域となり、一般人の立入が制限されていた場所。
その後制限は解除されたものの、人の出入りが管理されていたため貴重な自然が残っていることから、現在は予約制でガイド同行という条件でのみ公開されている。
私は当時の官舎など、戦跡的なものを期待して参加したのだが、どちらかというとネイチャートレッキングに近い内容。
後慈湖の光景
中国語ガイドの引率+日本語音声ガイド端末という構成なのだが、ツアーの中に複数日本語を話せる方がいて、色々と翻訳してくれるなど、ただただ感謝する限り。
そして休憩時間も、「外国人が来るのは珍しい」と、ガイドさんや他の参加者の方が寄ってきて、中日英の三カ国語を交えた不思議な語らいに。
焼き芋やパンなど色々お裾分けしていただいて…。ホントに台湾の人々はフレンドリーで、こちらも本当に居心地が良い。
そして中には4月からワーキングホリデーで日本に滞在するという方も。
ただでさえ難しい日本語を流暢にマスター(しかも独学で!)するだけでも相当な努力があったであろうに、このご時世に日本に滞在しようという気持ちもまた嬉しい限り。
そしてツアーは蒋介石の棺の前で解散。
蒋介石ってクリスチャンだったのか…
そして隣接する慈湖紀念雕塑公園へ。
ここの様子は以前にアップ済み。
しかし台湾の人々は、ハイキングを終えるとサッサと帰っていったり、対岸の銅像のないエリアでシャボン玉遊びをしていたりと、全くこの公園に興味を示さず。
この公園で大騒ぎしているのは、専ら中華人民共和国からの観光客。
そして台北へと戻り、以前から行ってみたかった師大夜市へ。
師範大学近くの夜市と言うことで、学生風の若者が多く、また飲食店の他、雑貨や衣料品など、学生向けの店も多い。
で、まず前菜に小龍包
そして台湾名物の「滷味」(ルーウェィ)という鍋物(?)に挑戦。
具材を選んで籠に盛ると、店の人が食べやすく切って、鍋で煮てくれるというシステム。
で、仕上がりがコレ。
見た目は良くないですが、台湾風の醤油ベースの“古い味”のスープで煮込んでいて、なかなか楽しい味。
具材も野菜やホルモンから、点心類、手羽先、薩摩揚げ、インスタント麺に至るまで多種多様で、食材選びから色々と楽しめる料理である。
なおお値段は具材で決まり、今回の内容で160元(≒430円)。
英語も日本語も通じないが、身振り手振りで親切に対応してくれる。支払いも小銭を見せて、そこから代金を取って貰った。(台湾だからと安心しすぎ?)
そして最終日は飛行機の時間まで、台北駅から徒歩圏内の二二八和平公園を散策。
先ずは新古典主義建築の国立台湾博物館へ。
ここは日本統治時代は「台湾総督府博物館」と呼ばれていた施設。設立に尽力した後藤新平像も展示されているなど、日本時代からの歴史を感じさせる博物館。
内部
そして「鉄道印象1970s」という特別展へ。
その名の通り、1970年代の台湾の鉄道写真を中心とした展示。
そしてその後は同じ公園内にある「二二八和平紀念館」(日本時代の台湾放送協会の建物)を見学。
建物内
展示内容としては、台湾住民の視点から、日本統治時代、その後の国民政府による接収、二二八事件、そしてその後の反省…と詳細な内容になっている。

(写真は国民政府歓迎の幟。何気に中華民国の国旗が左右逆に描かれているのがポイント)
日本語音声ガイドもあり、IDをデポジットすることで無料でレンタル可能。(何故か日本の運転免許証でOKだった)
ただ説明が詳細で長すぎる感があり、出来れば簡略説明→必要に応じて詳細説明といった工夫が欲しいところ。
そして二二八和平公園の南口から出ると、中華民国総統府(大統領府に相当。日本時代の台湾総督府の建物)
内部は以前に見学したことがあるのでパス…というか、ここで時間切れ。空港へと向かわなくてはいけない時間に。
…と、旅のダイジェスト三部作はこれで終了。