※現段階で何かと騒がれている時期・場所への旅という事もあり、落ち着くまではお友達限定公開とさせて頂きます。 →2024/8公開範囲を変更しました
過去の旅行記の再公開作業は一休みして、今回は新作。
時々、正方形の写真が出てきますが…実は数年ぶりにブロニカSQを持ち出してみた次第。
ちなみに現像&スキャンは某みん友さんにもお勧めした某S店。現像所出身の方が丁寧かつ良心的に対応してくれる大変有り難いお店なのですが…人に勧めておきながら、自分が利用するのは数年ぶり(大汗
まあそれだけフィルムカメラの稼働率が下がっていたのだが…久しぶりにフィルムを買いに行って種類の少なさに驚き(逆に迷わない?)、その価格の高騰ぶりに愕然とする羽目に(120が1本千円を軽く超える)。
更に現像に関しても、ポジのコダックの純正現像はもはや存在しない(全て富士処理)…と何から何まで衝撃の連続。
しかし最大の衝撃は、某S店のお値段や納期が昔と大して変わっていなかった事かも知れない…
札幌で前泊し、早朝のオホーツク1号で出発
今回は長時間の乗車ということもあって、こんな車両を利用

※下の写真は後刻遠軽停車中に撮影したもの
それにしても塗装が痛々しく…JR北海道の抱える事情はわかるのだが、これではあまりにも…
(そう考えると、低コストでもしっかり塗装を維持しているJR西日本の末期色シリーズはまだマシだったのかも。)
しかし座席は古き良き時代を思い起こさせる豪華仕様(JR東日本の走るんですグリーン車と比べると格段に豪華)
車内もかなりレトロな味わい
普通席は丹頂柄シートの時代を比べ、格段にグレードアップされている
美唄までは通勤・通学需要があるようで、自由席も賑わっていた様子。
一息ついたかと思えば、旭川からまた大量のお客さんが乗ってきて、車内はほぼ満席状態。
石北線に入ったあたりで、札幌駅で買い込んできた駅弁で朝昼兼用のお食事
遠軽駅で方向転換のため、停車時間が設けられており、愛煙家向けにホーム喫煙所の案内があるなど、ゆとりあるのんびり感を感じさせる列車の旅。(ちなみに私はタバコは吸いません)
但し残念なのは、
以前紹介した遠軽駅弁おかむらの「かにめし」が、せっかく火災から復活を遂げたにも関わらず、今度はJR北海道の車内販売の廃止が引き金となって廃業を余儀なくされてしまったことだろうか。個人的にかなりお気に入りの駅弁だっただけに残念でならない。
(逆に言うと、事前注文制の車内販売への卸だけで経営が成り立つほどの売り上げがあった人気の駅弁だったという事でもあるのだが。)
それに5時間を超える長距離列車にも関わらず、車内販売はおろか自販機すら無いというのは考え物だと思うのだが…
(ちなみに停車時間のある駅では、ホームの自販機を利用するようにとの車内放送が入る)
そしてオホーツク地方の雄大な景色を眺めて、網走までもう一息
そして5時間半近くの旅を終え、12時18分定刻通り網走駅に到着
幸いお天気も良くなってきたので、流氷見学砕氷船に乗車することにし、空席状況を問い合わせ14時の便を予約。(中国人の団体旅行が中止されている情勢なので、空席状況は大丈夫かとは思うのだが、一応念のため)
砕氷船乗り場までは駅から2km程で、観光地を結ぶ路線バスも毎時2本程度は走っているのだが、時間に余裕があるので、のんびりと歩いて行くことに
30分程で、道の駅を兼ねた砕氷船乗り場へと到着

※後刻、下船後に撮影した写真
とりあえず切符を買いにカウンターへと並んだのだが、前の人が「砕氷船は混んでいるのか?」「外国人旅行者か?」「中国人か?」などと受付嬢を問い詰めているのだが、「旅行会社経由なので、国籍までは判りかねまして…」との返事。まあ何を心配しているのかはよく理解できるのだが、受付嬢を責めたところで…
そして乗船開始まで時間があったので、観光情報収集もかねてターミナル(=道の駅)内を見学
出港30分前から改札との事だったのだが、45分前には行列ができはじめたので、列に並んでおくことに。
比較的空いているとの案内があったものの、列は見る見るうちに伸びていき、クラブ○ーリズムやト○ピクスなどの団体も到着し、大混雑の様相。コレでも「比較的」空いているという事らしい。
しかし聞こえてくる言葉は日本語が中心で、日本語が中心。つまり昨年あたりはこの混雑に更に中国人団体が加わっていたということで、下手をすると通勤電車並の混雑だったのではなかったのだろうか。
また中国人っぽい団体客も列に加わって来たのだが、よく見るとわざわざ首から「私たちは台湾から来ました」と日本語で書かれた名札をぶら下げて台湾からであることを強調している。やはりこのご時世、中国人と間違われると何かと不利益を被ってしまうのだろうか。
そして乗船開始となり、「オーロラ2」に乗船

※後刻、下船後に撮影した写真
どうやら例年は「オーロラ」と「オーロラ2」の2隻同時運行で乗客を捌いていたところ、今年は交互にどちらか1隻だけ運行するだけで間に合ってしまっているという事らしい。しかもその1隻も比較的余裕のある乗船率なのだとか。
とは言え、早めに並んでいたので、階上デッキの外側を確保することが出来たのだが、後から乗船してきた人は内側に二重三重に重なって人の頭越しに流氷を眺める事になってしまう。とは言え、外側以外は身動きが取れないほどの混雑では無く、やはり「比較的」空いているのだろう。
「オーロラ2」の階上デッキにて(まだこの段階では団体客の乗船が終わっておらず人が少ない)
どうやら列の先頭付近に並んでいた人たちは、毎年のように訪れる常連さんのようで、立派なカメラを抱えて真っ先に船に乗り込み、一等地を確実に確保している様子。そしてその人たちのお目当ては…
そして出航。この日は湾内まで流氷は入ってきておらず、少し沖の流氷帯まではこんな感じの景色を眺めて航行
流氷帯と知床連山
そして流氷の中へと進んでいく
先ほど「少し沖の流氷帯」と書いたのだが、この日はコレでもかなりアタリの日。
温暖化の影響もあり、流氷が更に沖にある日も多く、そういった日の航海は流氷帯までたどり着いてそのまま戻ってくるだけというケースも多々あるとのこと。流氷の中をじっくり航海できるだけで、相当なアタリなのだとか。
ちなみにここ網走の砕氷船は、紋別のガリガリ号のようにスクリューで氷を砕くといった趣向は一切無く、ただ単に船の舳先で流氷を押し分けて航行しているようなイメージ。
そして景色は一面こんな感じ
…とは言え、こんな画像だけ並べても飽きてしまいそう。
そしてこんな画像を撮るために、毎年立派なカメラを抱えて訪れる常連さんが居るわけでは無く…常連さんのお目当てはコレ
そう、こうした常連さんはオオワシやオジロワシなど、鳥撮る人たちなのである。
しかし私は…単純に流氷を見に来ただけのつもりで、双眼鏡やまともな望遠レンズなど持ってきておらず…
標準ズームのテレ端+トリミングでそれっぽく誤魔化した写真でお茶を濁しておきたい
そして約1時間の航海を終え、道の駅(=乗船場)の名物アイスで一休み(某みん友さんを意識した構図?)
実は乗船前から気にはなっていたのだが、流石に乗船前に体を冷やすのは自殺行為だと思いとどまり、下船後のお楽しみにとっておいた次第。
それにしても真冬なのにアイスを食べてしまうあたり…元・北海道民の性なのかも(汗
そしてまた別の場所へも流氷を眺めに行くのだが…その話は次回に回して、あとはちょっとオマケ
網走といえば刑務所…しかし観光地として知られているのは「博物館網走監獄」という昔の刑務所の建築物を移築したところ。
そして網走刑務所そのものは、現役の刑務所として網走市内の別の場所に存在
正門(オリジナル)
正門だけ見ると「博物館網走監獄」にも見えてしまうのだが…
角度を変えると
鉄格子の門扉がしっかり閉ざされており、内部に新しい刑務所の建物(庁舎)が見えている。
※現役の刑務所外観の写真に関しては、職員の方に「受刑者が写っていなければ撮影しても構わない」との確認を得ています。
決して観光地という訳ではないものの、来訪者があることを想定し、刑務所の説明の看板や簡単な展示、更には刑務作業製品の展示・即売所も設けられており、一定の範囲まで立ち入ることが出来るようになっている。
ちなみに展示・即売所はこんな感じ
刑務所内で貼られた封筒などの文具、小物、陶器、衣類などから、本格的な家具まで幅広く展示・即売されており、私の印象ではニ○リより安い価格で、クオリティは1〜2ランク上といった感じだろうか。
なおここの展示・即売所では網走刑務所に限らず、全国の刑務所で作られた製品を取り扱っている。
ちなみに翌日「博物館網走監獄」へも足を運んだので、写真を見比べて頂きたいところ
正門(再現)
内部の建物(旧庁舎)(移築)
博物館の正門がかなり忠実に再現されていることが判り、逆に現・網走刑務所庁舎の意匠も今は博物館に移された旧庁舎を意識して作られていることが判る。
そしてオマケのオマケ(@博物館網走監獄)
<後編につづく> …後編は鉄分&カロリー多めです。