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2024年08月10日

公園の遊具に乗って遊んだ話

#ようやく令和6年の新作です(汗


岩国駅からこんな電車に乗って



車内はこんな感じ


このあとどんどん人が乗ってきて、最終的に立ち客も出るほどの混雑ぶり


錦川鉄道錦川清流線という名に恥じず、川沿いを走る路線なのだが・・・

目に付きやすいシートカバーに車窓の案内がある



昭和4年築という味のある西岩国駅舎を眺め



新幹線乗り継ぎ駅とは思えない清流新岩国駅を過ぎて



列車は錦川沿いを遡る形で走行








そして終点の錦町駅に到着





線路としてはここが終点なのだが・・・






駅から2~3分坂を登った先に、もう一つ同名の「錦町駅」という施設が存在している


ここにも錦川鉄道の職員がいて、乗車案内をしているのだが・・・


この先はこんな車両に乗車




「とことこトレイン」と名付けられた車両で、トロッコ風なのだが、鉄輪ではなくゴムタイヤ
電気式の機関車(というのかな?)がトロッコ客車を引っ張るスタイル
(実は愛知万博会場を走っていた車両のお下がりなのだとか)


実は錦川鉄道というのは、旧国鉄の岩日線であり、岩国から山陰方面の日原を結び、山口線と接続させるつもりで工事が進められた路線
しかし実際に開業したのは錦町まで、そしてその先もある程度工事は完了していたものの、実際に列車が走ること無く計画そのものが中止
(その関係もあってか、錦川鉄道の鉄道設備は行き止まりローカル線とは思えない大袈裟なものが多いように思われる)

そんな「工事が完了していたのに電車が走ることがなかった」鉄道用路盤の一部、そうづ峡温泉までの約6kmを整備して、土日祝などを中心に1日3往復だけ観光用の乗り物としてこの「とことこトレイン」を走らせているのである

なお予約対応や運行業務は錦川鉄道が受託しているものの、法律上は「とことこトレイン」は鉄道でもバスでも無く・・・
書類上は旧鉄道用路盤全体が岩国市営の「岩日北線記念公園」という遊園地、そして「とことこトレイン」はその遊園地の「遊具」という位置づけ





そんな遊園地の遊具に乗って、片道約6km、40分間の旅に出発


朝の一便ということもあってか、利用者は少なく、1グループが1ボックス(4名または8名)を占拠できるくらいの乗車率


で、出発するといきなりトンネルに突入



しかもそのトンネル内はこんな感じ



一つ目のトンネル内の見学は復路のお楽しみとのことで、往路は二つ目のトンネル内で停車し下車見学


トンネル内でトロッコを降り、係員に懐中電灯で誘導されて見学





懐かしのネオンライトかと思いきや、実は壁面に蛍光石を埋め込み、ブラックライトを照射して光らせているという凝った造り

なのでトロッコの室内灯が当たってブラックライトが打ち消されてしまっている部分はただの白い石(実は蛍光石)にしか見えない



プロジェクターでちょっとした動画の上映もある




そして再びトロッコに乗り込み出発するのだが・・・蛍光石アートのない部分のトンネルは真っ暗






そしてトンネルを抜けると高架橋の上を走行



高架橋はそのまま川を越えているのだが、この川の上の部分がちょっと不思議な構造




ホームが設けられており、もし鉄道として開業していればここに出市駅という駅が設けられる予定だったのだとか
しかし川を跨ぐ部分にホームだけ設けられており、出入り口の類いはまったく工事が進んでいたなったため、どのような構造の駅にするつもりだったのかは不明なのだとか
(阪神武庫川駅のように、川の両岸にそれぞれ出口を作るつもりだったのかな?)

ちなみに黒いパイプは、以前そうづ峡温泉の温泉のお湯を錦町まで配湯していた設備なのだとか(現在は設備老朽化のため配湯は中止されている)


少し行きすぎてから駅を振り返るとこんな感じ



駅が出来る予定だった集落を通過


ここまで来ると赤い石州瓦が主流なのか・・・





トロッコは順調に走行を続け



そしてまたトンネルに突入
普段は列車も走らず静かなトンネルゆえ、コウモリの塒となっているとのこと
しかし週末限定で1日6回(3往復)このトロッコが通過するためコウモリ達がパニックになって飛び回る羽目になっているのだとか・・・



更にトロッコは走行を続け



桜並木の中を通過(季節外れ)



そして周防深川駅の予定地(こちらは普通の盛土構造の上の駅だが、建設年度が比較的新しく、高規格線ということもあり、野岩鉄道あたりの駅の構造に近いかも)を通過し、更にトンネルを抜けると

こんな建物が見えてくる


そうづ峡温泉の「錦グリーンパレス」(昭和55年築)という施設なのだが・・・残念ながら老朽化のため令和4年から休館中なのだとか

しかしこの建物、ちょっとデジャブを感じたので詳しく調べてみると・・・
象設計集団というアトリエ系建築設計事務所の手による設計であり、私自身も同じ事務所の設計による施設を多数訪れており、中には何度も通っているような施設も含まれており、デジャブを感じるのも当然なのである

(例)実はこのリンクのために一部古い記事の公開を再開した次第
・以前はお気に入りだった帯広の「北海道ホテル」(過去のブログの再編集版
・わざわざフランスまで足を運んだ「アルベールカーンの日本庭園」(過去のブログ
・イタリアンレストランがあった当時はよく利用した「鵜川温泉」(公式サイト
・立川の昭和記念公園にある「こどもの森・森の家」(公式サイト





そして約40分のトロッコの旅を終えて、終点のそうづ峡温泉駅へ到着(本来の鉄道計画には存在しない駅で、トロッコ開業時に設けられた駅)



トロッコは片運転台のため、このロータリーで転回して錦町駅へと戻っていく



「そうづ峡温泉」と平仮名で案内されている事が多いが、実際はこんな漢字表記が存在



そしてかつて日原を目指した鉄道路盤のど真ん中に立派なお手洗いが建ち、行く手を阻んでいる



お手洗いの裏側を覗いてみると、この先へ続くトンネル(もちろん閉鎖中)の入口が見えている






で、トロッコでやってきた乗客たちなのだが・・・「そのまま折り返しのトロッコに乗る乗客」が約半分、「ここで下車して迎えの家族の車に合流する」乗客が半分、「ここで途中下車して温泉へ向かい次のトロッコで戻る」乗客が1名という内訳
(ママさんと子どもがトロッコに乗り、パパさんは案内に従いトロッコを追っかけて手を振ったり写真を取ったりして車を回送するのが定番の様子)

もちろん「ここで途中下車して温泉へ向かい次のトロッコで戻る乗客」というのが私^^


お手洗い脇の出口アーチから駅の外へ出て



ちなみに道路側から駅の入口はこんな感じ



目印の赤い橋を渡り




対岸から民家の屋根越しに駅を眺め



バス停を横目に(トロッコの運航日以外でもバスは利用可能)



案内に従って坂を登ると






お目当てのそうづ峡温泉へと到着


施設名は漢字でも平仮名でも無く「SOZU温泉」とローマ字表記


昭和40年代中頃の建物とのことで、年期を感じさせる反面、その味を活かす形で軽めのリノベーションもされており、古さ故の不快感はあまり感じない




ただ建物の構造そのものが古いことは否めず、バリアフリーには無理のある構造だったり、お手洗いが狭く変形的であるなど、どうしても時代を感じてしまう部分は存在する(あくまで設備面のリニューアルに留まり、構造面までは手が入っていない様子)


こんな施設に親切な係員さん達に迎え入れられ、天然ラドン温泉を満喫
内風呂のみではあるのだが、高台にあり窓も大きく空いており風通しがよく、心地よく長湯できる環境なのが有り難いところ
更に利用者数も、滞在時間の半分以上は私だけの浴室貸切状態、それ以外も他に1人居るだけという状態(まあ昼前という時間帯ゆえなのだろうが)

そして今回の持ち時間は2時間45分(トロッコ到着から次のトロッコ出発まで、つまり駅から温泉までの往復時間を含めて)もあり、ここで昼食もとるつもりだったのだが・・・
結局、あまりに温泉が気持ちよく、長湯しすぎて・・・時間切れで昼食はパスすることに^^;





そして再び駅へと戻り



のんびり駅を観察(?)しながら折り返しのトロッコを待つことに



しかしよく暖まる温泉で・・・真夏の真っ昼間なので、汗も引かず・・・しかも炎天下を駅まで戻ってきたので・・・
入浴後ではあるのだが、出来れば他の人と離れて座りたいな、と思っていたのだが・・・


折り返しのトロッコがやってきたのだが


車内はほぼ満席の大混雑
やはり昼過ぎの第二便は時間帯的にも利用しやすいのだろう

そして折り返しとなるのだが・・・乗客達はお手洗いや四阿で開かれる臨時売店(トロッコのぬいぐるみの販売)には降りてくるものの、誰一人下車する雰囲気は無く、全員がそのまま折り返していく様子


で、ここから私が一人追加で乗車するとなると・・・ほぼ満席なので、どこかのボックス席に割り込ませていただく必要があるのである
しかも湯上がりなので、臭くはないだろうが、それなりに汗だく・・・流石にちょっと気を遣うシチュエーションなのである

とは言え、どこかのボックスには割り込まないと行けないので・・・乗客が一時的に駅に降りている間に、2両目の荷物の少なさそうな席に「えいっ!」と乗車することに


・・・で、戻ってきた乗客の方は・・・予想外に割り込んできた私の姿を見てフリーズしてしまう羽目に^^;
しかもその2両目というのが・・・何と地元の方の団体貸切状態になっていて、私一人がその団体さんに割り込んでしまったという格好になってしまったのである

しかしながら、幸いなことに気さくなお姉様方の団体で、「あらっ、やっぱり綺麗な人と一緒が良いわよねぇ~狙ったでしょ?(笑)」などと暖かく受け入れていただけることに
しかも団体貸切状態だったので座席割などは団体内で何とでも調整がつくので、「美しい人が横の方が良いでしょ(笑)」などと言いながら、座席もさっと調整して・・・とそんな具合

そんな訳で帰路は錦町での乗り継ぎを経て岩国まで、この愉快なお姉様方とご一緒させていただくことに





復路もトロッコは順調に走り




往路下車見学したトンネルを通過し




往路とは別のトンネル内で下車見学




そして錦川駅で錦川鉄道に乗り継いで岩国駅へ








岩国駅は立派な橋上駅舎に建て替えられている



で、ここでも1時間強の中途半端な乗り継ぎ時間があったので・・・
ダメ元で近くのスーパーまでケチャップを買いに行くものの、やはり買えず(というか岩国はもう山口県)

結局、ここで遅いお昼を食べることにして、駅前の中華そば屋の暖簾をくぐる


入ったところにあるレジで呼び止められ、前払いでオーダーするシステムで中華そばとおにぎり1個を注文
ちなみにメニューは非常にシンプルで、中華そば(サイズやチャーシューなどの多少の選択肢あり)とおにぎり等のご飯もの、そして何故かうどんという不思議な構成


店は決して新しくは無いのだが、とにかく清潔に保たれている事に加え、店のおばさんが小まめに誘導・案内をしており、良い意味で利用者がシステマティックに管理されていることもあって、とにかく整然とした印象
(ただテーブル上も最低限の物しか置かれておらず、店のおばさんが素手でティッシュを3枚ずつ配って歩くシステムは流石にどうなのだろう、とも思ったのだが)


先におにぎりが到着


駅そば屋にありそうな作り置きのおにぎりをイメージしていたのだが、どうやら注文を受けてから握っているようで、できたて感がなかなか良い感じ
そして塩加減も抜群


さらに中華そばも到着


見た目はギトギトなラーメンで・・・一瞬「食べられるかな?」とも思ったのだが・・・

一口食べるとその予想は見事に裏切られ、背脂の固形物感は何事も無かったかのようにスッと口の中に溶けていってしまい、何とも言えない上品な口当たりなのである
油っぽさは全く感じず、かといって古典的な中華そばのようでそんな単純な味わいでもなく・・・
個人的にはここ数年で一番の大アタリ

駅前の何の変哲も無い中華そば屋でこんな大アタリがくるとは・・・
しかも駅前の一等地なのに特に混雑するわけでもなく、先述の通り新しくは無いもののよく管理された店なので、気持ちよく食べることも出来て・・・とまあ文句なしの良い店なのである





そして時間を見計らって、駅の東口へと移動し

こんなバスに乗車



そして駅から6分で岩国空港に到着


広島空港があまりに遠く、かつほぼ高速バスしかアクセス手段がないという状況もあり、岩国空港を利用してみることにしたのだが・・・コレはなかなか良い感じ
(個人的にデブ体型&お手洗いが近い人なので、この手の高速バスには不向き)

しかも空港ターミナルは新しく綺麗で、何よりコンパクト
バスを降りてからセキュリティを通って待合ロビーまで50mも無いのではないだろうか
しかも開放感抜群のガラス張り体育館のような待合ロビーは到着側の手荷物受け取り台などとガラスで仕切られているだけなのだが、全体で高校の体育館1つ分くらいの規模なのではないだろうか

ただこの岩国空港・・・米軍基地の施設を利用しているため、基地関係(つまり誘導路や滑走路も含む)の写真撮影ができないので、ターミナル内を写真で紹介することは出来ない
(窓が大きく開放的で外が丸見えなので、誘導路を映り込ませないことは困難)


なので、ロビーに置いてあったB787のコクピット模型と


羽田行きB737の機内風景だけ



そして岩国空港を出発し、基地関係が視界に入らなくなったところで



瀬戸内の牡蠣筏や



しまなみ海道を一望し



一路、羽田へと帰還したのだった
ブログ一覧 | 旅(2024年) | 日記
Posted at 2024/09/01 21:56:31

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この記事へのコメント

2024年9月1日 22:35
1980年代の昭和の終わりまで、絶対に開通するわけがないと思われていたのにずっと工事が続いていた国鉄の五新線という路線がありました。奈良の十津川方面に自転車やドライブで遠征した時に、いつも無駄だなあと思って工事を眺めていました。そんなことを思い出しました。
コメントへの返答
2024年9月3日 19:55
そうなんですよね・・・いくらこうして活用してみたところで、根本的に壮絶な無駄を出してしまったという事実は変わりませんからね・・・
とは言え、今の時代でも「将来を見通して」計画を立てていくことの難しさも感じますね。

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