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NEOCAのブログ一覧

2012年06月29日 イイね!

インクラインとアルペンルート [黒部ルート見学会 後編]

今回の記事は、先日アップした「富山へ」の「***中略***」の部分にあたるものです。
また「黒部専用鉄道と黒四発電所 [黒部ルート見学会 前編] 」の続編となります。




黒四発電所の見学を終え、再び黒部ダムへ向けて出発。

黒四発電所から先は標高差があるため「インクライン」という乗り物で移動。


インクラインといえば、琵琶湖疎水で見られる「水に浮かぶ船をダイレクトに貨車に乗せて地上を運ぶもの」という印象があるものの、ここのものはケーブルカーのような構造。


しかし凄い急勾配


何しろ保守&緊急時避難用に設けられている階段に命綱が付けられているほどの急勾配。


しかし車内はフラット


要は三角形の台車のうえに、フラットな荷台が設けられており、人員輸送に使うときだけ、その上にポンと客車を取り付けているとのこと。


文章で書いても分かり難いので、途中の交換所で対向車の写真を撮影。



そして今度はバスで移動。


ここから先は信濃大町まで道路が繋がっているので、長野県側から見学者用のバスをその都度運んできているとのこと。


出発



そして途中で一旦下車し、工事用に掘られた横坑の一つである「樽沢横坑」を散策。ちなみに気温は4℃。




しばらく歩くと



明かりが見えてきて



トンネルの出口から(落石の危険性があるので、トンネルから出ることは許されない)景色を堪能…


…するはずが、相変わらずの霧(泣

とは言え、ここまで通常の登山道で来ようとすると…道が通れるのが年に1~2ヶ月だけ。しかも幅80cmほどの道を踏み外すと数百m下の谷底へ…というかなり難易度の高い登山道なので、こうして楽々訪問できる機会に恵まれただけラッキーなのだろう。(案内人曰く、「黒部の登山道で怪我をすることは無い」と…)


再びバスに戻り出発。

黒部ルートの貫通点を通過


両側から掘り進めていったものの、破水帯などの影響から、工事の進捗状況が一定ではなく、かなり黒部ダム寄りの地点での貫通となったとのこと。


そしてトンネル内のY字路でバスから下車。


近くに停車していた事業用のエクス



この先バスの転回等の問題もあり、少しだけ徒歩でトンネル内を歩くのだが…


お気づきの方もいらっしゃるかも知れないのだが、天井に架線が張られている。
つまりアルペンルートの一部である、関電トンネルトロリーバスの路線をあるく格好になる。


ほんの数十m歩くと、トロリーバス乗り場に到着。


ここでヘルメットなどを返却し、最後の挨拶があって、見学会は終了。
参加者は、大町方面あるいは立山方面へと、各自の都合に合わせて解散していく。

私は20年以上ぶりのアルペンルートということもあり、時間に余裕がある範囲でアルペンルート内を散策しつつ立山駅を目指すことに。


まずは久しぶりに太陽の下へと出る。



で、まずは昼食。


この地域でご当地メニューとして売り出されている「黒部ダムカレー」
黒部ダムの堰堤をイメージしたご飯と、「ガルベ」と呼ばれる遊覧船を模したカツが特徴。


そして黒部ダムを眺めて




せっかくなので、噂の遊覧船「ガルベ」にも乗船。




そしてこれまた急勾配なケーブルカーに乗車




この先は、乗り物を一本ずつ遅らせて、景色を楽しみつつ先を目指すことに。



そしてロープウエイに乗り込む



先ほど遊覧船に乗った黒部湖を見下ろして



大観峰からトロリーバスに乗り、立山連峰を貫いていく。この先はもう他に乗客もなく、アルペンルート貸し切り状態。


ちなみに架線からの電力で走るトロリーバスは、法律的には「鉄道」扱い。
そのためこの大観峰“駅”は、日本一高所にある駅という事になるのだとか。


工事を難航させた破水帯は、青くライトアップされている



そして高原として有名な室堂へ到着



ここから先の高原バスも一本遅らせて、少しだけ室堂散策



室堂と言えば、雷鳥なのだが…まさかそんな簡単に見られる筈はない。


…と思って、散策を開始して約1分。

!?



しかも雄雌一匹ずつ!





拍子抜けなほど簡単に雷鳥に出会えてビックリ。

ちなみに偶々通りかかったホテルの人と話していると、何でも3日ぶりの出現で、こんな近くで見られる機会はそうそう無いのだとか。
ガイドツアーに参加しても、見られるかどうかわからないという雷鳥にこんな簡単に出会えて、ちょっと拍子抜け。


もう少しゆっくり眺めて行きたいところだったのだが…残念ながら室堂滞在50分で、最終の高原バスに乗らなくてはならない。

ガランとしたバスターミナル


そしてまた貸し切り状態の高原バス



「雪の大谷」もまだ14mの高さがあるということで、ちょっと期待していたのだが…



正直、あまり迫力は無し。やはりちょっと時期的に遅かったようだ。


そして恐ろしく無愛想な運転手さんなのだが、私が写真を撮っていたからか、絶景ポイントなどで、無言でバスを止めてくれる。





そして霧の中でいきなり停車したので、「霧の中に絶景があるのだろうか!?」と思ったのだが…



お猿さんに道路が占領されていたため。
無愛想な運転手さんであるが、クラクションの一つもならさず、猿優先を徹底して丁寧な運転でバスを動かしていく。


そして美女杉伝説の美女平でケーブルカーに乗り換え。これまた乗客は私だけなのだが、アルペンルートで働く人が退勤で何名か乗車。



このケーブルカー、逆から見ると…


ダムや発電所の機材輸送という役割を担っていることもあり、大きな荷台の付いた車両で運行されている。


そしてこのケーブルカーの車窓から、スイッチバックが連続するナローゲージが見えているのだが…


今回の旅とは関係がないので、この鉄道の話はまた次の機会にでも…


そして立山駅から富山地方鉄道に乗り換え、小さな旅は終了。


<完>
Posted at 2012/06/29 22:26:23 | コメント(12) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2012年) | 日記
2012年06月28日 イイね!

黒部専用鉄道と黒四発電所 [黒部ルート見学会 前編]

今回の記事は、先日アップした「富山へ」の「***中略***」の部分にあたるものです。


初っ端から、Wikipediaの引用…


黒部ルート

黒部ルート(くろべルート)は、黒部峡谷鉄道本線欅平駅から関西電力黒部川第四発電所を経て黒部ダムに至る、関西電力の物資輸送ルートの総称。

黒部峡谷鉄道欅平駅から竪坑エレベーター前の「欅平下部駅(竪坑下部駅)」までの下部軌道専用軌道部分(約500m)・竪坑エレベーター(高低差約200m)、関西電力黒部専用鉄道(上部軌道・「欅平上部駅(竪坑上部駅)」(約6.5km)~「黒部川第四発電所前駅(黒四発電所前駅)」、インクライン「黒部川第四発電所前駅(黒四発電所前駅)」~「インクライン上部駅」(高低差約450m)、黒部トンネル「インクライン上部駅」~黒部ダム駅(関電トンネルトロリーバスの駅の構内)(約10.3km)により構成される。原則として関西電力関係者以外は通行できないが、関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に応募し当選すれば通行することが可能である。

なお、黒部ルートのうち上部軌道の仙人谷から黒部トンネルを経て黒部ダムまでの区間は、大町ルート(旧大町有料道路及び関電トンネル(大町トンネル))とともに黒四関連施設の建設工事のために開通したもの。大町ルートは立山黒部アルペンルートの一部として一般開放されている。



今回、幸運にも“関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に応募し当選”することが出来たので、かなりの強行軍ながら富山行きを決定した次第。


今回は欅平発のコースで当選したので、先ずは宇奈月から欅平まで黒部峡谷鉄道で移動。


本来的には黒部峡谷鉄道も、この「黒部ルート」の一部を担う鉄道で、関西電力の事業用路線という色合いが強いのだが、近年は観光路線としての役割が重くなり、関西電力本体から分社化され、独立した鉄道会社となっている。


そのため駅舎設備なども立派



しかし以前はあくまで「事業用鉄道への便宜乗車」という扱いだったため、こんな物々しいチケットが売られていたのだとか。


また構内では貨車など色々な事業用車両が見られる。(宇奈月から先は道路が通じていないので、鉄道が全てなのである)



そして旅客用の車両はと言うと、開放型トロッコの「普通車」の他に、窓付きの「特別車」、転換シートを完備した「リラックス車」など多様な客車を連結した列車が運行されており、しかも約20分毎の運行と観光にも利用しやすい設定。(一方でやはり電力会社の100%子会社だけあって、採算度外視な気もしてならないのだが)


シーズンには相当混雑するとのことで、この「黒部ルート」の見学当選者には「集合時刻に間に合う列車の特別車のチケットを優先的に事前購入できる」という便宜が図られている。

今回はその便宜を遠慮無く利用させていただくことにしたのが…梅雨時に台風まで近づいている中で、わざわざ黒部峡谷鉄道に乗りに来る乗客は殆どおらず、ガラガラなので何も事前購入せず、当日好きな車両のチケットを買えば良かったかもしれない。


今回乗車した特別車



結局、黒部ルート見学者+数名しか乗客がおらず、指定された号車ではなく「空いている車両に乗るように」と誘導され、1車両に5~6人しか乗車しておらず、至って快適な旅になったのだが、定員まで乗車するとかなり狭いのではないかと思う。


そして出発(普通車は殆どガラガラ)



黒部川水系に作られたダムや発電所を眺めながら



客扱いをする駅は少ないものの、作業員の乗り降りなどのために多くの駅が作られている


ちなみに写真に写っている貨車は、重機などを運ぶ専用貨車。
またその奥に見える「冬期歩道」と書かれたトンネルは、鉄道が運休する冬場にダムや発電所を維持管理する人員が安全に通行できるように設けられているトンネルである。


ゴミ収集車も在籍



黒部川を眺め



鐘釣の万年雪



そして一時間ほどで、旅客鉄道としての終点である欅平に到着。



ここから先、黒部ルート見学会となるのだが…

先ずはセキュリティチェック



そして関西電力の案内人の紹介と、非常用設備の説明などが行われる。
「日頃は電力事業へのご理解を頂き…」と言った口上付きで、誰もが苦笑。


そして防煙マスクの装着方法の実演。


「安全に十分配慮してはおりますが、JR北海道のようなことがありましたので…」と何だか他人事のような口上付きで、誰もが苦笑。


なお見学コース内では、ヘルメットの装着が求められるのだが、手前のお爺さんが被っているような、ヘルメットの下に被る使い捨ての紙キャップが配られ、衛生面に配慮されているかと思いきや…

ヘルメットを被ってみると、ヘルメットの紐から強烈な加齢臭。何だか詰めが甘い気がしてならない。


…と、思っていただのが、実際に見学コースに入ると、乗り物にすし詰めになるシチュエーションが多いので、この程度の臭いを気にしていてはダメと言うことなのかも知れない。

実際、参加者の半数以上が団塊世代なので、どうしてもお年を召した方特有の致し方ない体臭・口臭が充満してしまうのである。

#ブログで書く話では無いとは思ったのですが、今後参加される方で、臭いに敏感な方が嫌な思いをされてもいけませんので、それなりの覚悟を決めるか、あるいはマスクなどの自衛手段を用意されることをオススメするという意味で敢えて記載しました。


団塊世代の話が出てきたところで、序でに書いておくと、このツアーの参加者の半数以上はこの手のお爺さんお婆さん。
(その他はカップル、家族連れ、鉄チャン風、山ガール風などで、それぞれ1~2組ずつ。逆にハードな行程のためか団塊以上の世代の姿は無し。)

やはり平日にしか行われず、その前後の移動も考えると、相応の時間と費用が要求される見学会なので、どうしても団塊世代が多くなってしまうのだろう…

しかも「毎年一回限り」とされているこの見学会に毎年来ている人が多いのだとか。

やはり時間に自由が利くためか、毎年全部のコースに応募しつづけて、「今年は6月で当選した!去年はもう少し遅かったのに!」とか「去年はもっと早くに当選したのに今年は…」と言った様な会話が展開されており、片っ端から応募しているリピーターもそれなりに居る様子。

これは関西電力へ提出したアンケートにも書いておいたのだが、例えば「定員の何割かは、全くの新規の見学者に限定する」といった配慮をしなければ、お爺さんお婆さんの「例年のイベント」になってしまうだけで、貴重な見学の機会に本当に見学したい人が見学できないという状況になってしまっているのでは無いかと感じる。


そして見学会開始。どこへ行くかと思えば、先ほど載ってきた黒部峡谷鉄道の改札を抜けてホームへと入っていく。


何でも、旅客線の終点である欅平駅から先にも、事業用の路線が延びており、先ずはその路線に乗車して先へ進むのだとか。


列車を待つ間に先ほども車窓から見てきた「冬期歩道」をちょっとだけ見学させてくれる。




事業用列車(と言っても作業員輸送用なので、歴とした客車)に乗車



そして本当の意味での終点に到着



ここから先は標高差があるため、貨車や客車がそのまま積めるエレベーターで上部へと上がる。





エレベーターにある緊急用脱出口


案内人は全ての乗り物に非常用設備が完備していることを強調している。


そして険しい山の中へと到着。


霧がなければ、山岳救助隊の訓練に使われている崖などが見渡せるそうなのだが、今回はこの有様。


そしてエレベーターの上部にある「欅平上部駅」から関西電力黒部専用鉄道(上部軌道)に乗車するのだが、事業用の路線ながら案内板や待合室、駅務室など本格的な設備。(但しホームは無いので、見学者用に踏み台が用意される。)





見学者は10人ずつ、1つの客車に乗車し、それぞれの車両に案内人が乗り込む。


客車内


手動ワイパー


ちなみにこの客車は、高熱地帯を走るため耐熱仕様になっているとのこと。
そのため案内人曰く「サイズは軽四、価格はベンツ」なのだとか。

この高熱地帯は、黒部ルートの難工事の場所として知られ、冷水を作業員に拭きかけるなどの苦労を重ね、更に当時最先端の工法を取り入れつつ、完成に漕ぎ着けた場所なのだとか。


そして出発



10人も乗ればパンパンの車内でも案内人のレクチャーは続く



高熱地帯を通過(ドアを開けて、硫黄臭などを体験させてくれる)



そして途中、唯一地上を走る仙人谷の鉄橋(但し冬場に備えて屋根や鎧戸など完備しているのでそういう雰囲気ではないが)の停留所で一時休止




鉄橋から眺める仙人谷ダム



そして暫く進むと、数年前の紅白歌合戦で中島みゆきさんが生中継で歌った場所を通過。


当時、「プロジェクトX」で黒部ルートの難工事を取り上げた関係で、その主題歌を歌っていた中島みゆきさんがこの場所から生中継で出演したとのこと。

そしてこの先の案内は…
「生中継といっても、トンネル内は無線が使えませんからね。結局、大町近くの扇沢からケーブルを引っ張ったんですよ。」
「中島さんが、作業員用の宿舎に泊まるのが嫌だと言い出しまして、発電所の応接室で泊まられまして、それで応接室が『中島ルーム』と呼ばれるようになったんですよ。」

…といったエピソードの紹介が中心となり、後刻当時の紅白歌合戦のVTRも上映された。


そして上部軌道の終点に到着


ここが「黒四」の愛称で知られる、黒部川第四発電所。
環境への配慮から完全に地中に作られた発電所で、まるで秘密基地のような趣。


そして、本来のメインである黒部川第四発電所の見学がスタート。



先ずは立派な部屋に通され一休み。


これまた黒部ルートを難工事にしてしまった「破水帯」から湧き出たミネラルウォーターがサービスされる。(関電の関連企業の関電不動産なる会社が販売しているとのこと)
そしてこの部屋の中は、見学ルート上で唯一ヘルメットの脱帽が認められる場所でもある。


模型やビデオを使ったガイダンスの後、いよいよ発電所本体を見学。


灯台のような構造物の下にタービンが設けられ、黒部ダムから導水してきた水でそのタービンを廻し発電しているとのこと。


そしてそのタービン(ペルトン式水車)の現物(メンテナンスのローテーションの関係で、常時1個は取り外されているので、その現物を展示)



ペルトン式水車の模式図



そしてガラス越しに制御室も見学(後に富山市から遠隔制御が行われるようになっているので、現在は予備的な存在)



更に階段を下り、地底深くへ進んでいくと…



何と実際に水車が廻っている部屋の前に



そしてガラス越しの見学かと思いきや…


一人数秒ながら、何と実際に水車が回っている(毎秒6回転)部屋に入って見学。


<つづく>
Posted at 2012/06/28 20:27:56 | コメント(8) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2012年) | 日記
2012年03月22日 イイね!

旅のダイジェスト ~台北・桃園編

先日、タイへ乗り鉄の旅へ行った際のダイジェストです。

旅のダイジェスト ~中華航空&バンコク編」および「旅のダイジェスト ~旧・泰緬鉄道沿線編」からの続きです。

ダイジェストと言うことで、厳密に時間軸を追っていなかったり、あるいは写真の補正もいい加減だったりしますが、ご容赦の程をお願いします。
なお今後アップ予定の詳細編は、全行程は追わず、乗り鉄に関する部分のみの作成を考えています。



バンコクから台北へ向かう飛行機が桃園空港に着陸できず、台湾上空で旋回し続ける羽目に。


画面の写真を撮っていると、客室乗務員がわさわさ集まってきて「面白いですね~」「一緒に撮影していいですか?」と各自のスマホを持ち出して、「テーブルに肘を置けばぶれないかな~」などとワイワイと撮影。(もちろん機内モードに設定しているのだろう)
このあたりの気さくな雰囲気も中華航空の魅力なのでしょうかね。


お陰で高雄の夜景を上空から楽しめることに。昨年11月に訪れたばかりなので、上空からでも地理が解り、見ていて面白い。


とは言え、台北市内へ到着するころには草木も眠る丑三つ時…。
昨年も利用したホテルだったので、深夜でも迷わずすんなりとチェックインすることが出来たのが救いだろうか。


翌朝、眠い目を擦りつつ、列車に乗り込んで出発。

(昨年11月の写真を流用)


桃園駅からバスに乗り、更にタクシーに乗り継いで…



何とか集合時間に間に合い、台湾人に紛れ込んでハイキングに出発。




ここ後慈湖は、蒋介石が台湾海峡有事に備え、総統府を疎開させる計画を建てていた場所。(日本で言うと「松代」のような感じだろうか)

そのため軍事管制区域となり、一般人の立入が制限されていた場所。
その後制限は解除されたものの、人の出入りが管理されていたため貴重な自然が残っていることから、現在は予約制でガイド同行という条件でのみ公開されている。

私は当時の官舎など、戦跡的なものを期待して参加したのだが、どちらかというとネイチャートレッキングに近い内容。


後慈湖の光景


中国語ガイドの引率+日本語音声ガイド端末という構成なのだが、ツアーの中に複数日本語を話せる方がいて、色々と翻訳してくれるなど、ただただ感謝する限り。


そして休憩時間も、「外国人が来るのは珍しい」と、ガイドさんや他の参加者の方が寄ってきて、中日英の三カ国語を交えた不思議な語らいに。


焼き芋やパンなど色々お裾分けしていただいて…。ホントに台湾の人々はフレンドリーで、こちらも本当に居心地が良い。

そして中には4月からワーキングホリデーで日本に滞在するという方も。
ただでさえ難しい日本語を流暢にマスター(しかも独学で!)するだけでも相当な努力があったであろうに、このご時世に日本に滞在しようという気持ちもまた嬉しい限り。


そしてツアーは蒋介石の棺の前で解散。


蒋介石ってクリスチャンだったのか…


そして隣接する慈湖紀念雕塑公園へ。


ここの様子は以前にアップ済み。

しかし台湾の人々は、ハイキングを終えるとサッサと帰っていったり、対岸の銅像のないエリアでシャボン玉遊びをしていたりと、全くこの公園に興味を示さず。
この公園で大騒ぎしているのは、専ら中華人民共和国からの観光客。


そして台北へと戻り、以前から行ってみたかった師大夜市へ。


師範大学近くの夜市と言うことで、学生風の若者が多く、また飲食店の他、雑貨や衣料品など、学生向けの店も多い。


で、まず前菜に小龍包



そして台湾名物の「滷味」(ルーウェィ)という鍋物(?)に挑戦。


具材を選んで籠に盛ると、店の人が食べやすく切って、鍋で煮てくれるというシステム。


で、仕上がりがコレ。


見た目は良くないですが、台湾風の醤油ベースの“古い味”のスープで煮込んでいて、なかなか楽しい味。

具材も野菜やホルモンから、点心類、手羽先、薩摩揚げ、インスタント麺に至るまで多種多様で、食材選びから色々と楽しめる料理である。

なおお値段は具材で決まり、今回の内容で160元(≒430円)。

英語も日本語も通じないが、身振り手振りで親切に対応してくれる。支払いも小銭を見せて、そこから代金を取って貰った。(台湾だからと安心しすぎ?)


そして最終日は飛行機の時間まで、台北駅から徒歩圏内の二二八和平公園を散策。



先ずは新古典主義建築の国立台湾博物館へ。


ここは日本統治時代は「台湾総督府博物館」と呼ばれていた施設。設立に尽力した後藤新平像も展示されているなど、日本時代からの歴史を感じさせる博物館。


内部



そして「鉄道印象1970s」という特別展へ。


その名の通り、1970年代の台湾の鉄道写真を中心とした展示。





そしてその後は同じ公園内にある「二二八和平紀念館」(日本時代の台湾放送協会の建物)を見学。


建物内



展示内容としては、台湾住民の視点から、日本統治時代、その後の国民政府による接収、二二八事件、そしてその後の反省…と詳細な内容になっている。

(写真は国民政府歓迎の幟。何気に中華民国の国旗が左右逆に描かれているのがポイント)

日本語音声ガイドもあり、IDをデポジットすることで無料でレンタル可能。(何故か日本の運転免許証でOKだった)
ただ説明が詳細で長すぎる感があり、出来れば簡略説明→必要に応じて詳細説明といった工夫が欲しいところ。


そして二二八和平公園の南口から出ると、中華民国総統府(大統領府に相当。日本時代の台湾総督府の建物)


内部は以前に見学したことがあるのでパス…というか、ここで時間切れ。空港へと向かわなくてはいけない時間に。


…と、旅のダイジェスト三部作はこれで終了。
Posted at 2012/03/22 20:36:57 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2012年) | 日記
2012年03月21日 イイね!

旅のダイジェスト ~旧・泰緬鉄道沿線編

先日、タイへ乗り鉄の旅へ行った際のダイジェストです。

旅のダイジェスト ~中華航空&バンコク編」の続きです。

ダイジェストと言うことで、厳密に時間軸を追っていなかったり、あるいは写真の補正もいい加減だったりしますが、ご容赦の程をお願いします。
なお今回のアップ分が旅のメインで、この範囲は今後(アイスランドか台湾が終了後)旅の報告シリーズを作成予定ですが、とりあえず先にダイジェストのみ公開します。



バンコクから昔ながらの客車列車に乗り



この路線は旧日本軍がタイとミャンマーを結ぶことを目的に建設した「泰緬鉄道」の一部。


断崖絶壁の線路を走り



長閑な雰囲気の旅は続く



現在は途中までしか運行されておらず、その先に廃線跡を追いかけていく。

保存SL



ローカルバスに乗って先へ進んでいく



険しい地形を切り開いて作られた廃線跡





更にピックアップトラックを改造したソンテウに乗り


カオス過ぎる車内




タイ-ミャンマー国境まで到達。


国境脇の廃線跡


この先はミャンマー。しかし現在は外国人に国境が開放されていないため、旅はここで折返し。


帰りは鉄分だけでなく…

国境地域ならではのビルマ(ミャンマー)料理を味わい


辛さ控えめのカレーつけ麺といった感じだろうか。


ダム湖に掛かる世界第二位の木造橋を眺め



更にボートをチャーターし、ダム湖に沈んだ幻の寺院を訪ね



観光船ではないので自己責任の範囲で下船OK(というか乗船自体が自己責任)



日本軍が発見した熱い温泉に浸かり



往路、列車で通過したクウェー川鉄橋へ



鉄橋近くの川の見えるリゾートに宿泊し



川沿いのテラス席で朝食を楽しみ



たまたま見かけた鉄橋を往復する観光列車に乗車


スマホで撮影していたので、指が写っているのはご愛敬ということで…



こんな感じで鉄道をテーマとした旅を楽しんできました。



「旅のダイジェスト ~台北・桃園編」に続く
Posted at 2012/03/21 19:53:27 | コメント(6) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2012年) | 日記
2012年03月20日 イイね!

旅のダイジェスト ~中華航空&バンコク編

先日、タイへ乗り鉄の旅へ行った際のダイジェストです。

ダイジェストと言うことで、厳密に時間軸を追っていなかったり、あるいは写真の補正もいい加減だったりしますが、ご容赦の程をお願いします。
なお今後アップ予定の詳細編は、全行程は追わず、乗り鉄に関する部分のみの作成を考えています。



今回もまた中華航空(チャイナエアライン)を利用。

(バンコクにて撮影)

大阪-バンコク往復で\21000という格安な航空券を見つけたのが旅の発端。(実際はサーチャージや空港税など加算され、4万円強)

中華航空は安くて、親切で、サービスも良く、機内食もそこそこ美味しく、スカイチームのマイレージも貯まり…と、前回の台湾の旅ですっかりお気に入りのエアラインに。


余談だが、最近TGがそこそこ高級なエアラインに出世してしまったのが残念な限り。
昔は貧乏人の見方だったのに、、、あのオシボリの香りが恋しい今日この頃(笑



今回の機材はA330-300。


大阪-台北、台北-バンコクともにこの機材。

昨年末の段階では、大阪便はジャンボ機だったのだが、1日あたり1往復増便する代わりに、機材は若干小さくなった様子。
しかしこの増便のお陰で、大阪朝発、台北夕方発という行程が可能になり、日本人には利用しやすいダイヤ変更だろう。


そして上空へ



お楽しみの機内食


やはりこの会社の機内食は、なかなか良い感じ。

ただ台湾ビールが品切れだったのが残念なところ。
ちなみにこのサッポロビールは台湾の現地生産品。(味は同じ)


で、懐かしい香りのする台北桃園空港で乗り継ぎ。


空港内にあった阿里山森林鉄道の模型



そしてバンコク便に搭乗。

機内は…日本人だらけ。全国各地から台北で乗り継いでバンコクへ向かう客が多い様子。
むしろ大阪→台北より、全国各地から集結した分、日本人密度が高くなっているような…

機内でも自動音声による日本語アナウンスがあり、機内サービスも日本語で行われるなど、完全に日本人向けフライト。


まずは機内食。


今回は往復とも台北積み込みの機内食が特に美味しく、大当たり。
上品な味の魚ご飯と、チキンサラダと、繊細な味でなかなか。パイナップルケーキもグッド。

今度こそ台湾ビール(コメの成分が入ったまろやかなビール)をゲット。


そして恒例の帰路分の機内食もまとめて紹介。

バンコク→台北


今回の旅で食べた機内食では最下位なのだが、それでもそこそこのレベル。

前菜(?)のナマス風サラダはなかなか美味しいのだが、メインの魚に掛かっているソースがあまり芋に合っていないのが残念なところ。あとデザートは里芋のケーキ(?)。

ただ魚が柔らかすぎで、これならポークにしておいた方が良かったかもと少し反省。

ちなみにこの便は台北深夜着の便で、日本への乗り継ぎが想定されないこともあってか、日本語の機内アナウンスは無し。
但し機内エンターテイメントは全路線で中英日の三カ国語対応。また客室乗務員も程度の差はあれ日本語を話せるので、日本人には日本語で対応してくれる。(但し日本線に乗務している乗員ほど堪能ではないので、日英混じった感じではあるが)


台北→大阪


これは文句なし。前菜の白合えも、メインのチキンもデザートのケーキも、なかなか美味しく仕上がっている。今回の行程では一番美味しい機内食であった。

ただ残念なのは台湾ビールが冷えていなかったこと…但しわざわざ冷やして後から持ってきてくれたのは素晴らしい気配りだと思うのだが。
また何気に台北→大阪便でも、ビヤシンが積み込まれていることも判明。


食後はオンデマンドビデオで映画を一本見て、バンコクへと到着。



実はスワンナプーム空港の利用ははじめて。


しかし新空港の割には妙に薄暗く、何となく共産国のような陰気な雰囲気。

残念なことにドンムアン空港で、飛行機を真横に見ながらゴルフをするという夢は消えてしまった…


そしてこれまた初体験のシティラインでバンコク市内へ。



中級ホテルの安い部屋(1400バーツ)を予約していたのだが、アップグレードになり、恐縮してしまいそうなほどの高級な部屋に通される。



で、夕食は定番中の定番、ソンブーンへ。


一人旅なので、屋台で済ませても良かったのだが、折角のバンコクなのでちょっと高級なものを食べたいと…しかしお一人様が出来る店となると選択肢は意外に少ない。


で、他にバンコクで入った店はと言うと…


天津で長期のお仕事をされているあるお友達の方のご期待に添うべく、1997年以来15年振りに海外のマクドへ入店。


但し、ここで普通のハンバーガーを食べるほど素直な人間ではないので…

タイ限定の朝食メニューである、チキンのお粥をオーダー


正直なところ、レトルトのお粥に、チキンタツタの中身を切り刻んで載せ、パクチーとネギを掛けただけ。他にコショウが別添えでついてくる。

しかし味の方は意外に、、、チキンタツタの中身から良いダシが出て、更に衣のカリカリ感もお粥にマッチ。これはなかなか美味しい。これなら日本で売り出してもウケると思うのだが。


で、バンコクでの持ち時間は実質的に丸一日だけなのだが、特に観光はせず、郊外のこんなところで乗り鉄。


この乗り鉄については、改めて詳細編をアップ予定。


で、中華航空&バンコク編はこれで終わり。

バンコク編と言いつつ、王宮へも、ワットポーも行かず、チャオプラヤエクスプレスにも乗船せず…何とも物足りない旅ですが、ご容赦くださいませ。



「旅のダイジェスト ~旧・泰緬鉄道沿線編」へ続く
Posted at 2012/03/20 20:51:13 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2012年) | 日記

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「データ整理は間に合わず。結局普段使用していない電話番号で新規登録する形でID連携。個人情報は特に不要。但しログインの度に普段使っていないスマホを引っ張り出して、電源を入れて・・・という状況なので、ログイン回数は激減の見込み。今後は過去データの管理用のサブとしての運用になるかと。」
何シテル?   05/24 16:23
タイトルの通り、旅と温泉と酒などを愛するNEOCAといいます。気がつけば、みんカラも20年目になってしまいました。 今年から仕事上で大きな変化が起きて、少し余...
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足立ナンバーで行くマイカー韓国ドライブ 【前編】 
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スバル XV スバル XV
ペーパードライバー期間を挟み、再びスバルをチョイス。 過去にレガシィやインプレッサに乗っ ...
スバル インプレッサ スポーツ スバル インプレッサ スポーツ
8年振りにスバル乗りに復帰しました。 写真は当時の販促品のミニカーのものです。
日産 エクストレイル 日産 エクストレイル
初の新車購入です。でもかなり無理をして買ったので…以来他の趣味にお金が回らない…分不相応 ...

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