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2024年09月24日 イイね!

仙台でペンギンを見た話

※今回の記事は「1日分」という設定で作成していますが、実際は「午前の部」と「午後の部」それぞれ仙台滞在中の別々の日の出来事です





朝、仙台駅から出発



立ち食いそば屋でパパッと「山形風だし蕎麦」の朝食を済ませ



地下深くから仙石線で移動

※実は帰路の写真


仙台市内の中野栄駅でこんなバスに乗り換え






そしてこんな施設へと到着


見た目は随分と地味な感じなのだが・・・こちらは「仙台うみの杜水族館」という施設
横浜八景島シーパラダイスによる運営で、それゆえ西武グループでもあり、西武関係の割引が利用できるとのこと


東北や三陸の海を意識した展示構成とのことで、いきなりホヤの天井水槽からスタート



牡蠣の養殖展示


フランス式養殖法との比較などもあり、なかなか興味深い(←結局、食べることしか考えていない私^^;)


海女に関する展示



私が関西人だからなのか、あまり三陸=穴子というイメージはなかったのだが、南三陸は穴子の名産地とのこと



そしてメインの大水槽では、鰯の大群が練り動いており、その集団行動は見ていて飽きない



またニモやクラゲなど、流行の魚も展示中




そして目玉の一つは日本では2館でしか見られないイロワケイルカ



そこそこ広い水槽なのだが、水槽一杯を目一杯に使ってくるくると泳ぎ回っており、見ていて飽きない

野生のものはフォークランド近辺に生息する小型のイルカなのだが・・・現地ではお目にかかれず
もっとも、現地では簡単にお目にかかれるものでもなく、またその小型さ故なのか捕鯨関係の展示で触れられる事も無く、全くその存在を意識することは無かったのだが


そして水族館ならではのシアターもあり、イルカとアシカのショーを開催中








そして今回のメイン(?)であるペンギンコーナー

建物側の室内水槽はこちら(すみません、お友達限定です)で見た種も多く、個人的に親しみを感じるところ

現地でも対面したオウサマペンギン



野生だと接近には制約があるが、水族館であればガラス1枚挟んだところまで接近してじっくり見学出来るのが嬉しいところかもしれない


それにしてもバランスの悪い泳ぎ方・・・


広いとも言えない水槽ではあるのだが、そこそこのスピードでジャンプも披露



そしてこれまた現地で出会ったオレンジ色のくちばしが印象的なジェンツーペンギン



泳ぎの達者な種なのだが・・・今回は華麗でスピーディーな泳ぎにはお目にかかれず仕舞い


更にユニークなコロニーが思い出深いイワトビペンギン


・・・それは餌ではないですよ^^


そして反対側の開放型の水槽にはフンボルトペンギンが飼育されている



ちょうど触れ合いタイムの一環で餌やり体験(別途整理券の購入が必要)が行われており、餌を前にペンギンたちのテンションはMAX^^;


それにしても暑い日本のほぼ屋外で開放的に飼育されており、フンボルトペンギンは比較的飼育しやすいと言われることに納得がいく光景である(それゆえあちこちの水族館で見ることが出来るのだろう)


更に建物外に「うみの杜ビーチ -PENGUIN LIFE-」というゾーンがあり、南アフリカのボウルダーズビーチ(すみません、お友達限定です)をモデルにして設計された水槽でケープペンギンが飼育されている


ぱっと見の第一印象は「そんなに似てるかな?」と言った感じだったのだが、改めて当時の写真を引っ張り出して見比べてみると、なるほどよく再現されているのではないだろうか


そしてボウルダーズビーチの記憶を思い起こしながら、しばしケープペンギンウォッチング









そしてちょうど昼時だったので、少し遠回りしてこんな食堂に立ち寄り、暖かい店員さんたちに迎えられる


水族館近辺は仙台港近くの港湾エリアになっており、観光客向けでは無い飲食店も存在しており、牛たん屋の看板を掲げては居る物の、普通のオフィス街的なランチメニュー(日替わり定食・唐揚げ定食など)の品揃えも豊富
ただ港湾エリアなので、水族館にしろ、駅にしろ、歩くと微妙に遠いのが難点だろうか


「ホヤの唐揚げ」が非常に気になったのだが・・・実はこの日の午後は所用があるため飲むわけにもいかず、素直に牛タン定食を選択


よくある牛タン定食とはちょっと違って、良くも悪くも生々しい肉感のあるお味で、好みは少し分かれるかもしれない
(肉の生々しさが無いのが牛タンの良さだと思っている方にはおすすめし難いかも)


そして中野栄駅まで歩いて戻り、ある日の午前の部は終了





そしてここからはある日の午後の部のスタート

仙台駅から地下鉄で移動


仙台駅って、意外にJRと地下鉄の乗り継ぎが遠い・・・過去の記憶にも思い当たらず・・・
よく考えてみると仙台で地下鉄に乗ったのは初めてだったかも知れない


そして終点の富沢駅まで移動



先ほど乗ってきた車両が引き上げ線で待機しているのを横目に



地下鉄の終点の先に続く非営業の高架線路を道しるべに住宅街を抜けて



再び地下鉄の非営業線路の続く先へと到達






実はココ、地下鉄の線路の先に続く富沢車両基地なのだが、この敷地内にこんな施設が併設されているとのことで、ちょっと寄ってみた次第



車両基地の一角に小さな建物が存在



館内(入館無料)は市電車両3両と簡単な資料が展示されているシンプルな施設



上の2枚の写真に写っている範囲が館内のほぼ全て


3両の展示車両





それにしても当時の車両はステップが高く、私ですら上り下りは大変なので、年配の方には相当厳しかったのでは無いだろうか



展示車両は乗車見学可能だが、運転台のレバー・スイッチ類も触っても構わないが、吊り革類は痛みが激しいので触れないように、というちょっと複雑なルールになっている




路面電車のミラーの見え方を確認する機会はなかなか無いかも



但し1号車に関しては運転席も立ち入り禁止となっており、妙に西洋風のマネキンが往時の乗務員の雰囲気を再現している



そして見学を終えて、再び富沢駅まで歩いて戻る






富沢駅から1駅だけ地下鉄に乗り、長町南駅まで戻る

そして駅から数分歩くとこんな緑溢れる一角が見えてくる



近づいていくと、周囲とはちょっと違ったような森が広がっている


この森は約2万年前、旧石器時代の仙台付近の植生を再現しているもの

実はこの一角、元々は学校を建設する予定だったのだが、事前の発掘調査の中で約2万年前の森林の跡に加え、旧石器人のキャンプ地の跡(焚き火の跡や石器)が出土したため、計画を変更してこの遺跡を保存する施設が建設されたという次第


その富沢遺跡を保存する地底の森ミュージアムはこんな建物


地下水の侵入を防ぐために巨大な筒を地面に埋め込むような形で建設されており、遺跡が発掘された層まで地下へ潜っていくようなエントランスとなっている


で、内部はこんな感じ



元々ここは湿地であり、その水分の中に保存されるような状態で当時の森林が発掘され、水分を樹脂で置き換える形で保存処理がされ、目に見える形で展示されている



つまり旧石器時代の環境がそのままの形で残された状態で保存されている、という事なのである

そんな珍しい施設なので、他の博物館の展示や文献の中で「旧石器時代の環境」と「遺跡の保存技術」どちらの文脈でもこの施設の名前を目にする機会が多かったのである
そんな事もあって、ぜひ一度は訪問したいと思っていたのだが、なかなか機会が無く、今日に至ってしまった次第


そしてここはただの森林ではなく、旧石器人のキャンプ地跡が残されていることも特筆すべき点である

焚き火の跡


石器を入れた穴(何故穴に入れる必要があったのかは不明だとのこと)


状況的に定住の跡では無く、狩猟中に日が暮れてしまい一回限りのビバークをしたような跡ではないかと考えられているとのこと


そして人間だけで無く動物の痕跡も残っている



またメインの遺跡展示の他にも展示室が設けられ、旧石器時代の環境、キャンプを行った旧石器人の行動、石器の作り方、遺跡の保存技術(現物に手を触れることも出来る)などについて触れられている


そして更に土日など一部の日には旧石器人が登場するというイベントもあって・・・


言葉が通じない旧石器人に絡まれたり(なかなか芸というか設定が細かい)、実際に石器で毛皮をカットして見せるなどのショー(?)が行われる
但し毛皮のカットは手を切りかねない事もあって、旧石器人による実演だけで見学者には体験させてくれないとのこと(・・・と、言葉の通じない旧石器人が身振り手振りでそんな事を伝えてきた)


その代わり(?)見学者向けには石器で紙を切るという体験が用意されている


こちらは現代日本語の通じるスタッフが対応してくれるのでご安心を・・・





そして閉館ギリギリまでミュージアムを見学し、仙台駅へと戻り早めの夕食

時間が早かったこともあって、いつも行列の出来ている牛タン店に行列がない・・・
尋ねてみると「他のお客さんの予約の時間までなら」との事で、待ち時間なしで席に案内される


宮城県の日本酒を飲み比べつつ



生かまぼこのフライをつまんでから



時間を見計らって牛タン定食


こちらの牛タンは良い意味で生々しくないお馴染みの食べやすいタイプ


と、こんな感じで仙台でのフリータイムは終了

なお仙台編は今回の1回完結となります(仙台の続編はありませんが、帰路の寄り道編は機会があれば・・・)
Posted at 2024/09/24 08:00:15 | コメント(2) | トラックバック(0) | 旅(2024年) | 日記
2024年09月06日 イイね!

国会議事堂で一杯呑んだ話?

#今回の話はこちらの記事ごめんなさいみん友さん限定ですの<中略>に当たる部分の後半になります





夕刻、大阪・伊丹空港・・・ではなく、ニューアーク・リバティ国際空港・・・でもなく・・・(某みん友さんのネタをお借りしました^^;)


本当は・・・オーストラリアのブリスベン国際空港へと到着

実は今回の避暑の旅の最終目的地からの帰路にあたるのだが・・・
最終目的地での話はまた機会を改めて別の記事で触れることにしたい


ここからオーストラリア国内線へと乗り継ぐのだが、税関の関係もあり手荷物等はここでピックアップしなくてはいけないシステム(日本と同じ)

なので入国手続き完了後、国際線ターミナル内の国内線チェックインカウンターで再チェックインして


連絡バスに乗って


国内線ターミナルに到着する頃には既に真っ暗



国内線ターミナルのエアサイドはフードコートなども充実し、かなりの賑わい


カンタスのラウンジに引きこもっても良かったのだが、エアサイドに色々なお店があり、なかなか楽しそうなのであちこち覗きながら乗り継ぎ便を待つことに


あるバーのメニューに、10年ほど前に訪れたアデレード近郊のカンガルーアイランド産のジンを使用したネグローニがあったので、一杯飲みながら一休み






そして乗り継ぎ便は久々のプロペラ機であるCRJ


バスではなく、ターミナルから直接徒歩で搭乗するシステム
そして機内はほぼ満席状態


2時間ほどのフライトで全く期待していなかったのだが・・・簡単な機内食が配られる


「人参スティック+ディップソース+クラッカー」というシンプルなパックなのだが、旅先の野菜不足もあり人参スティックは嬉しい限り
しかも最終便だったこともあってか、余った機内食も希望者に配付されたので・・・さもしくも機内食のお替わりまでしてしまう事に^^;


そしてこんなコンパクトで綺麗な空港に到着



ここはオーストラリア連邦の首都であるキャンベラ国際空港

オーストラリア独立時に、首都をシドニーにするかメルボルンにするかで揉めた末、結局両都市の中間に新しく計画都市としてキャンベラを建設して首都とすることで妥結したという経緯で首都となっている都市である
しかし計画都市として作られたが故に、その昔少年だったNEOCAに「役所と国立大学しかない小さくてつまらない街」などと教える人がいて・・・それを信じ込んで、中年になって久しい今日まで足を運んでいなかったという次第


実は今回の旅のエアチケットは諸事情により「日本-シドニー往復」と「シドニーから先、最終目的地までの往復」という2分割となってしまったのだが・・・
後者のチケットが、「往路はシドニーから直行便」+「帰路はブリスベン経由便」となってしまい、帰路に関して別にシドニー以外の空港を目的地にしても料金がほぼ変わらなかった(サーチャージは当然多少異なる)こともあり、折角なのでキャンベラを訪れてみることにした次第

実はそういう意味では必ずしもキャンベラである必要もなかったのだが・・・
帰路のフライトがシドニー発であることから、そこまでのアクセスを考えると、シドニー空港まで直通の高速バス(ほぼ毎時1本運行)で3時間そこそこで到達できるキャンベラが良いだろうという判断になった次第
あと個人的には「オーストラリアの全州を制覇してみたい」という気持ちもあり、キャンベラを訪れれば「オーストラリア首都特別地域」を制覇したことになる、という理由も一つに挙げられるのだが・・・





とは言え、キャンベラに到着した段階で23時近くになっており、この日はホテルで寝るだけ

既にバスの運行も終わってしまっているので、タクシーを使ってキャンベラ市街のホテルへチェックイン


おそらくコンドミニアムとして設計された建物をホテルに転用していると思われるのだが、キャンベラのホテルは老朽化した物が多い中で、新しくて綺麗なホテルをと思い探し当てたホテル


国際ブランドではなく、おそらく華僑系のホテルと思われ、客室は台北や香港の新しく綺麗な中級ホテルに似た雰囲気





ムードとか雰囲気とは無縁だが、サッパリしていて清潔で機能的という良い意味での中華系らしさを感じられるホテル





そしてキャンベラ二日目は丸一日市内散策に充てることに

先ずホテルの斜め向かいに教会らしき建物を見かけたので立ち寄ってみることに




見た目がかなりモダンでぱっと見で教会とは判別しにくいが、キャンベラ・シティ合同教会という教会とのこと
(※ここで言う合同教会とはオーストラリアにおいてプロテスタント系の長老派教会、メソジスト教会、会衆派教会が合同した組織を指す)

フィンランドあたりによくあるお洒落でモダンな教会である
また館内に置かれている案内等を見る限り、慈善事業などにも力を入れている様子
ただそれ故なのか、この周辺は海外旅行の経験から、やや警戒度を上げて置く必要がありそうな雰囲気であることも確か
(正直なところオーストラリアなので単独行動でも訪問しているが、これが欧州であればまず近寄らないような雰囲気)





そして近年開業したトラムを眺め

※実は翌日の写真なので天気が違う


トラムの停留所に立ち寄り


このトラム、まだキャンベラの中心街を繋ぐ路線は開業しておらず、現状では市街中心部の北の端から北部の住宅地方面を結んでいるだけ
それ故、観光客には使いづらく、今回も利用する予定はない

で、なぜわざわざトラムの停留所に来たかというと、バスの乗車券を購入しておくため
キャンベラではトラムとバスが共通券となっており、加えて車内では現金・キャッシュレスともに取扱不可、つまり事前に切符を購入しておくことが求められているのである

そしてネット上などではICカードを購入し・・・という情報ばかりが溢れていたのだが、実際に券売機を操作してみると、ICカードを購入せずとも1回券と一日乗車券を購入可能だったので、一日乗車券を購入しておくことに
なお一日乗車券の価格はICカードの一日上限と同額(確かA$10程度)で、切符はペラペラのレシート式





ここでキャンベラのおおよその地理を紹介しておくとこんな感じ

※google mapより作成、なおアイコン類は既製品を使用しているため少々不自然ですがご容赦を

キャンベラはモロングロ川の両岸を跨ぐ一辺3km程の巨大な三角形がベースになっており、それぞれの頂点に「今回滞在しているホテルのある市街地エリア」「防衛関係の役所のあるエリア」「議会など中央官庁のあるエリア」が配置される格好
更に議会から北東方面に三角形の二等分線を伸ばすとキャンベラの背骨となり、アンザックパレードという大通りに繋がり、突き当たりに戦争博物館が鎮座している(但し何故かこの線上に橋が無い)

・・・と、こんな具合


そして今日の行程なのだが、「今回滞在しているホテルのある市街地エリア」をちょっと散策してから、バスで「背骨上にある初期の入植地」へ移動し散策、更にバスで「議会など中央官庁のあるエリア」へと向かい、連邦議会の議事堂などを見学するという、時計回りにキャンベラの三角形を一回りしてくるような行程で考えている

今日の行程に登場する場所をプロットするとこんな感じ

※google mapより作成、なおアイコン類は既製品を使用しているため少々不自然ですがご容赦を





なので一日乗車券を購入したものの、実際に利用するのはもう少しあと
先ずは引き続き徒歩で市街地エリア散策を継続


キャンベラは新しい計画都市・・・と言っても、20世紀初頭の話
なので街のあちこちにレトロな味わいの建物が立ち並んでいる



これらの建物は「連邦首都様式」(Federal Capital Architecture)と呼ばれるもので、案内板によると「シンプルで優雅」「対称的」「赤瓦」「丸窓付きアーチ」といった特徴を備えているのだとか


そして今日最初の目的地に到着


「キャンベラ ミュージアム&ギャラリー」という資料館と美術館が融合したような施設で、何と入場無料
実はこの建物、見る向きによってはもっとアートな感じな箇所もあるのだが、浮浪者が居たりして、写真が撮れたのがこの角度だけ


内部もお洒落



そして第一展示室がキャンベラの歴史に関する内容


元々この地に住んでいたアボリジニの時代から、初期の入植者による小さな街だった時代、そして首都の建設と発展、といったそれぞれの時代に関する展示がある


首都建築前のキャンベラを描いた絵画や動画



1950年代のキャンベラの地図


歴史資料と並んで、歴史を手繰るアート作品も併せて展示されており、まさに資料館と美術館の融合といった感じで大変興味深く、かつ効果的な展示構成ではあるのだが・・・
私のような日本からの訪問者にとっては、前提となる予備知識が無いことに加え、ノンネイティブというハンデもあって、史料とアートの境界が認識し辛い部分があることは否定できないだろう
(まあそんな境界など気にせず、全てが歴史の流れを示す展示物と捉えて見学すれば良いのかも知れないが・・・私個人が史料なのかアート作品なのかハッキリさせたいタイプなもので・・・)


そして第二・第三展示室はアートの色合いが濃くなる(もちろん歴史や地域をテーマにしたアートが多いのだが)




更に二階の展示室はある歴史物語の原画展示






そして次の初期入植エリアへはバスで移動



ICカード利用なら前後どのドアから(連接車だと更にドアが多い)乗車・下車しても良いのだが、紙の乗車券の場合、運転手が手動でカウンター入力するため、運転席から乗車する必要がある様子


そしてリード地区という初期入植エリアに到着したのだが、現在ではこのエリアは公園の中にコンドミニアムが立ち並ぶ閑静な居住エリアとなっている



このエリアではコンドミニアムの1階が飲食店となっているケースが多く、適当に店を見繕ってランチタイムとすることに

とは言え、この段階でハンバーガーなどの定番ランチはもう飽きてきており・・・

たまたま目に付いたアジアンヌードルのレストランに入店


オーストラリアの場合、移民の多い国家でということもあり、特に何を食べても大外れというケースは少ない・・・そう思っている(但し日本食に関しては見る目が厳しくなっているので、満足度は低くなってしまうが)
なので、そこそこ混み合っていて、雰囲気も良さげな店を選んだ次第

で、味の方は・・・本場よりも少し辛さ控えめのような感じはするのだが、ココナッツの香り漂うスープと、程よい加減に茹でられた麺、となかなか良い感じ
むしろ日本人的には本場より辛さ控えめで食べやすい、とも言えるだろう





そしてお腹も膨れたところで、散策を継続

まずはキャンベラの背骨に位置するアンザック・パレードという巨大な中央分離帯広場を備えた大通り


ちなみにアンザック(ANZAC)とは第一次世界大戦のオーストラリア・ニュージーランド軍団(Australian and New Zealand Army Corps)の事で、戦勝記念日などにはこの通りでパレードが行われるので、そういう名が付いているのだとか
但しこの日は普通の平日で、ただひたすらガランとした細長い広場が存在しているだけ


この通りの南方の突き当たりには、川を隔てて旧連邦議会議事堂と、その奥に現在の連邦議会議事堂が見えている



そして逆側の突き当たりには戦争博物館がドドンと建っている



またこの通り沿いにはオーストラリアが関わった戦争に関するモニュメント類が並んでおり、例えばこちらはボーア戦争のモニュメント






そしてこの通りの側道沿いから入っていくと、聖公会教会であるSt John's Anglican Churchが存在



1845年完成とキャンベラ最古の教会で、キャンベラは遷都以前、まだ小さな街だった時代の様子を今に伝える数少ない建造物である


また敷地内にはキャンベラ遷都以前にこの地域の教育を担った付属学校の校舎博物館も設けられているのだが、残念ながら週末の午後だけという限られた開放時間のため、今回は見学せず






そしてバスに乗り、防衛関係の省庁のあるエリアを素通りし、橋を渡って中央官庁エリアへと移動



歴史を感じる味わいのある建物(省庁も含む)と、省庁とは思えないようなモダンな建物が共存するエリアである





そして何より霞ヶ関と違って、公園のような街の中にポツポツと官庁などが存在するという長閑な雰囲気が羨ましい


そんな公園のような街を歩いて






こんな建物に接近


公園の小山に埋め込まれたような建物・・・実はこれがオーストラリア連邦の国会議事堂


かなり歩いて入口まで到達


各国からの観光客と覚しき訪問者が多く、あちこちで記念撮影が行われている


ちなみに玄関前からアンザックパレード方面を見るとこんな感じ



手前の白い建物が1988年まで使われた旧国会議事堂で、現在は民主主義博物館として一般公開もされている


また突き当たりは先ほどから何度か外観を眺めている戦争博物館


空港並みのセキュリティチェックを経て館内へ


なおここ建物はセキュリティ上の理由で国会議事堂の機能だけでなく、議員会館の機能までも館内に併せて備え持っている
しかしながら、にもかかわらず、全体的にそこまで物々しい警備もなく、どちらかと言えば開放的な雰囲気の建物である
(もちろん要所にセキュリティが立っていたり、前述の通り入館には手荷物検査が存在するのだが)


先ずは大ホールと呼ばれる広間


国や議会のオフィシャルな行事にも使われるほか、近隣の大学の卒業式にも使われたり、更に個人の結婚式などでも借り受けて利用することができるとのこと


そしてアウトバックの赤い土をイメージした上院議場



さらにユーカリの緑をイメージした下院議場


その他、女王や歴代首相の肖像、アーティストによる作品展示なども有るにはあるのだが、基本的には現役の議事堂





そして「クイーンズ・テラス」というテラスが存在する



その名の通り、女王様の銅像が建っている


本当は「テラス内に立つ銅像」といった写真を撮りたかったのだが、利用者が映り込んでしまうため、こういう形の写真でご容赦を

正面にはキャンベラの背骨であるアンザックパレードから戦争博物館まで見えるのだが・・・しかし玄関の真上にあり、諸々の装飾等もあって、眺望が見通せる場所は意外に少ない感じ


で、ここのテラスにはカフェも設けられており、喉を潤しつつ一休み・・・と、思ったのだが

こんな物が目に入ってしまう


何と「連邦ジン」や「議会司書ジン」なる政府公式ジンが存在し、本来は迎賓館などで提供されるこれらのジンを使ったジントニックがこのカフェで提供されているのである


折角なのでオーダーしてみることに


それにしてもまさか国会議事堂の中でお酒が飲めるとは・・・そんな訳で「国会議事堂で一杯呑む」というとてつもなく珍しい体験をすることに


で、この先、旧国会議事堂の訪問へと続くのだが・・・
少し話が長くなってきているのと、新旧国会議事堂を同時に紹介すると混乱してしまいそうなので、今回はここまでとさせていただきます
Posted at 2024/09/06 21:45:53 | コメント(2) | トラックバック(0) | 旅(2024年) | 日記
2024年09月03日 イイね!

稚内でペンギンを見た話

#「札幌でペンギンを見た話(申し訳ありません、みん友さん限定です)の続きです


引き続き豊富から宗谷本線の普通列車で移動し



抜海を過ぎた後、宗谷本線全体の中で一瞬だけ日本海が見える場所を走行するが、残念ながら利尻富士は見えない


初めて稚内を訪れた時、夜行急行「利尻」で目が覚めると目の前に雄大な利尻富士が見えていて大いに感動したことを鮮明に覚えているのだが・・・それも私がまだ高校生だった大昔の話(大汗





そして稚内駅に到着


The国鉄といった感じの箱形駅舎も今は昔、今では道の駅の片隅に1面1線だけの簡素な設備に縮小されてしまっている(そういえば最後の夕張駅もこんな感じだったかなぁ)


昔、駅の入口に誇らしく掲げられていた「日本最北端 稚内驛」の木札はホームに移されて健在






おまけ:ふと思い立って古い写真を探してみると、平成中期の稚内駅舎の写真を発見







おまけはさて置き、話を稚内駅に戻すと、改札口には「15時以降は切符を集札箱に」という案内があるものの、今はまだ12時過ぎ
かといって改札には誰もおらず、窓口があるわけでもなく、数m離れた所にみどりの窓口があるだけだが接客対応中・・・と、そんな調子


駅舎内からホームを見る



かつての駅舎は駅前広場になっており、旧駅の車止めがそのままの位置に残されている


つまり宗谷本線は若干短くなってしまったという事なのだが・・・


改めて駅舎内を見渡してみると



道の駅の特産品コーナーの一角に暖簾が掛かっている


実はこの店、昔から稚内駅の駅舎内にある(上の平成中期の写真でも左の方に写っている)ラーメン店で、稚内駅の駅弁販売業者でもあるという有名店

まあ、昔の話ではあるのだが・・・悪い意味で昭和の観光地食堂の雰囲気をプンプン残していて、味やメニューはともかく、店のおばさんの「観光客に食べさせる」感と、とにかく強気な価格設定(平成初期の段階で殆どのラーメンが千円超えだった気が・・・)ばかりが印象に残ってしまっているお店
しかし一見の観光客向けに利便性の高い場所で、ラーメンなどの気楽なメニューながらエビや帆立などの特産品も少々トッピングに取り入れて、それを「強気」で済ませられる程度の絶妙な価格で出す・・・商売人としてはいい線を突いているのかも知れない

とは言え、20世紀の観光地食堂としてはスタンダードで、逆に今とは違って地元の名産を手軽に食べさせる店も少なかったので重宝されたのも事実だろう
そんな訳で良い思い出だったかどうかは別にして、旧駅舎時代の記憶が残る店が現役で続いているという事にちょっと感動


そしてここにも楽しげなマンホールが存在







すっかり変わってしまった稚内駅の観察(?)を終え、昼食を求めて周囲を歩いて見るも・・・


かつて観光客で賑わい、カニ族向け・・・いやそこまで古くはないのだがバックパッカー向けの安宿や北海道っぽい物を食べさせる観光客向けの飲食店が犇めいていた界隈も、今ではガランとしている


結局駅前のバスロータリーに面したラーメン屋の暖簾をくぐる事に



感じの良いご夫婦が切り盛りしている大変清潔なお店なのだが、ラーメンの味の方もなかなかで・・・北海道の定番のラードたっぷりの熱いスープ+稚内の定番の塩味という組み合わせなのだが、奇を衒うことなく、シンプルに定番を極めた感じで、コレは大当たり
まあ奇を衒った部分無いので、感想を書くのは難しいのだが、オーソドックスを極めた味、といったところだろうか





そして目の前のバスターミナルから十数分バスに揺られ

こんなバス停で下車


稚内市街の外れにあるノシャップ岬である
「稚内まで来たのなら、(他国に占拠されている地域を除いて)日本最北端の宗谷岬へ行けよ」と言われそうなのだが、何せ北海道在住経験もあって、実は宗谷岬もノシャップ岬も何度も足を運んでいるスポット
しかし実はまだ行ったことのなかったスポットがノシャップにあることに気がつき、今回はそちらへ行ってみることにした次第


先ずはバス停の目の前の神社に参拝してから



10分程歩いてノシャップ岬へ



残念ながら利尻富士は見えず



そしてこのアタリで目立つ建造物といえば・・・



何の変哲も無い灯台で、稚内灯台と呼ばれているのだが・・・


実はこの灯台が北海道で一番高い灯台であったという事実を初めて知ることに(大汗

ただ残念ながら内部公開はされていない灯台


そしてここにもユニークなマンホールが






で、すぐ横に今まで来たことがなかったスポットが存在


稚内市立ノシャップ寒流水族館+稚内市青少年科学館である
ノシャップ岬へは足を運んでも、車だと岬だけサッと見て次のスポットへ移動してしまいがちで、実はこれらの施設(同一敷地で共通券)に入場したことがなかったのである


そんな訳で今回敢えて入場してみることにした次第

先ずは寒流水族館から



冬場はショーは行われていないのだが、たまたま訓練をしている最中だったので、お邪魔にならない範囲でそっと拝見させていただく



そして生き物なのだが

屋外水槽に海獣類




そして何気に今回のお目当てだったフンボルトペンギン



この旅の直前に見たマゼランペンギン(申し訳ありません、みん友さん限定です)とは「嘴が太くて長い」程度にしか違わない近縁種にあたるペンギン
(両種の交雑もよく知られており、実は同種なのではないかという説もあるらしい)

実は旅に出る前はここの水族館へ来る予定はなかったのだが、前日に札幌でペンギンを見たとき(申し訳ありません、みん友さん限定です)に、道内の水族館でのペンギンの飼育状況についても触れられており、ここの水族館にフンボルトペンギンが居ると知り、急遽稚内滞在中の予定に組み入れた次第


そしてそれ以外の水槽は・・・



ニモなんかも居るには居るのだが・・・



何だか完全に開き直ったような、食用種中心のラインナップ(笑)








そして同じ敷地内にある青少年科学館へ



なかなかレトロな施設なのだが・・・大らかな時代を思い出させる壁画(今となっては公営施設としては大胆の極みかも)^^;




で、展示の方は大きく3本だて

先ずは手作り感溢れる「科学の不思議」的なコーナー



次に宗谷地区でもよく見かける風力発電などを軸とした「エネルギー」のコーナー



そして最後に目玉となっているのが「南極探検隊」のコーナー



更に別棟にも南極探検隊関係の展示が続く(駐車場の倉庫を改造したようなスペースで、本館からの動線も業務用通路を通って駐車場に出る必要があるなど、後付け感満載)




この科学館、全体的に予算の厳しさが手に取るように見えている反面、色々と手作りで精一杯創意工夫していこうという取り組みも同時に伝わってきて好感が持てるところ
また係員も皆、親切かつ丁寧で、ハード面もソフト面も「なかなかに好印象」というのが私の感想





そして更にバスに乗り、稚内市外から山を隔てた反対側にあたる日本海沿いを南下



そしてこんな施設で下車


「日本最北の温泉」を謳う稚内温泉「童夢」という公営温泉施設

北海道滞在中に散々温泉には足を運んでいたのだが・・・「交通事情は悪くとも泉質の良い温泉」が多数あるがゆえに、こうした源泉掛け流しでない箱物系温泉にはなかなか足が向かず、訪問せず仕舞いだったのである
(北海道内は行き尽くしたような気分になってはいるのだが、こうして探してみると何かと漏れが見つかるのである)


そんな訳で日本最北の温泉に入浴(流石に写真はないので、公式サイトのキャプチャで)



そして自販機にはタオルや歯ブラシと並んで、ちゃっかり最北端の温泉の「入浴証明書」まで売られている


まあラミネートで手作りしたような簡単な物ではあるのだが、ついつい記念にと買ってしまう

まあ泉質云々を求める温泉ではないのだが、清掃スタッフが巡回し清潔、開放感のある広い施設など、公営温泉施設としてのポイントはかなり高いと言えるだろう
またスタッフの方々も親切で、私がバスで到着した様子を見ていて、帰りのバスを丁寧に案内してくれ、出発時間だけでなく、経由地により料金が異なることなども踏まえて案内してくれるなど、非常に好感の持てる対応
先ほどの水族館・科学館もそうだったのだが、稚内市営の施設は全体的にとにかくきちんとしていて丁寧な印象





実はバス料金的には先ほど通ってきた道を戻るノシャップ経由のバスの方が安いのだが・・・
本数が限られていることもあり、入浴時間を鑑みて適当な便であるという点と、同じ道を戻るのは面白くないという個人的な趣向もあって、このまま日本海沿いに南下を続け、反時計回りに一周する形で稚内市街へと戻るバスを利用

バスは先ほど宗谷本線から日本海を眺めた(利尻富士は見えなかった)場所の手前まで海沿いを南下し、そこから一気に標高を上げて峠越えで市街地へと戻っていくのだが、今回も利尻富士は姿を見せておらず、山裾だけ・・・






そして稚内駅までは戻らず、少し手前の市街地のバス停で下車

近くのセイコーマートで買い物をしてから、今宵の宿にチェックイン


ご夫婦が営む昔ながらの民宿が建て替えられてビジネスホテル風になった感じで、観光客よりも仕事で来ている人がメインのようなお宿
実はここの宿、北海道在住時代から何かとよく利用しており(特に冬場は車中泊もできないので)、ラグジュアリー感とは無縁だが、リーズナブルで綺麗、そしてご夫婦のお人柄、更に美味しい料理と、その素朴さが気に入って愛用している宿なのである


そんな訳で観光客向けのサービスは殆どないのだが、追加料金でグレードアップ版夕食をオーダーすることが可能

で、そのグレードアップ版の夕食はこんな感じ




稚内名物の蛸シャブはもちろん、煮付けから毛蟹半身、そして脂ののったお刺身まで、なかなかに豪華
但し材料の仕入れ状況による部分もあるとかで、女将さん的には本当は煮付けに別の魚を使いたかったのだが手に入らず、その分刺身のグレードが上がっているとのこと

但し観光旅館でもなければ、割烹旅館でもなく、あくまで民宿なので・・・味付けは家庭料理風で、天ぷらが少し冷めていたりするなどちょっとご愛敬的な部分もあるのだが・・・
とは言え、実はお会計がアップグレード料金込みで一泊二食\11,000程なのでで、そんな細かいことはどうでも良くなってしまう、というよりもむしろ申し訳なくなってしまうほど良心的過ぎるかと


そして部屋に戻り

セコマPBのお酒でナイトキャップ


実は最近、セコマPBの十勝ブランデー系アルコール飲料がなかなか美味しい事に気づき、ちょっとしたマイブーム


おつまみは豊富駅横のの観光案内所で買ってきたチーズ


「1日持ち歩いていたのか!?」と突っ込まれそうなのだが、まあ「真冬の北海道だから」と自己責任で持ち歩いていた次第


そして翌朝の朝食はこんな感じ


定番の「旅館の朝食」といった感じで外さない





そしてチェックアウト後は稚内市街へ徒歩で出発



お目当ての施設が見えてくる



角度を変えて


見た目は普通の民家なのだが・・・
実はこれ旧瀬戸邸という建物で、稚内の網元であり市議会議員も務めた名士である故・瀬戸常蔵氏の自宅として建てられたもの
現在は稚内で唯一の登録有形文化財に指定され、市の教育委員会の管轄で一般公開されている


内部へお邪魔することに


冬場であるにも関わらず、教育委員会の職員が常駐し、一通り丁寧に案内してくれたうえで、その後は自由見学というシステム
またこの手の施設としてはやや珍しく、見学料として¥200が設定されている

で、ポイントなのは常駐しているのが会計年度任用職員ではあるものの、教育委員会の職員であり、きちんと市の教育委員会で人を雇って管理・運営・案内対応をしている点だろう(会計年度任用職員制度そのものの問題点はさておき)
全国的にはこの手の施設での対応は無報酬のボランティアガイド(専らリタイア世代)に任せきりというケースが多いのだが、無報酬でとなると、知識も不十分なまま適当な対応をしているケースが多く・・・高い旅費と時間をかけてやって来た訪問者のほうがボランティアで老人の話し相手をさせられている有様になっている施設も多数見てきている

なので、ここの施設のように、相応の受益者負担を求めるが、同時に職務としてのきちんとした対応をするという稚内市教育委員会の姿勢には大いに賛同するところ
昨日の水族館や科学館、そして温泉などもそうなのだが、稚内市の施設運営にはこうした「予算は潤沢ではないが、工夫を重ねて、きちんと運営していこう」とのポリシーが感じられ、非常に好感が持てる
(あと仕事上の事なので詳しくは書けないのだが・・・北海道在勤だった頃もかなり遠いにも関わらず稚内関係の案件は職員に好評だった)
不交付自治体に住んでいなければ、ふるさと納税で応援もしたいのだが・・・


それはさて置き、内部は・・・

廊下も立派で、何より贅沢な材料を使用している



網元の屋敷ということで、冠婚葬祭やおもてなしと言った公的な役割を果たす部屋も多い


そうした役割を支えるお勝手もかなり広い


これが茶室・・・


自在鉤も工芸品



応接室


客間



一方で瀬戸家の生活スペースは妙にリアルで、何だかちょっと安心できる感じ




「登録有形文化財」という響きで勝手に歴史ある旧家を想像してしまっていたのだが・・・
実は瀬戸常蔵氏は明治42年生まれで昭和62年没と実は私の祖父母くらいの世代の人物
更にこの建物そのものも昭和27年築ということで、私くらいの世代だと「祖父母の家」のような時代感覚なのである
それ故、文化財という堅苦しさよりも、どちらかというと懐かしい雰囲気の方が強く感じられる建物なのである
と、そんな感想を職員の方に伝えると「やっぱりそう思われますか。実はそう仰る方が多いんですよね。」との事で、やはり昭和生まれは同じ感想を持つらしい


他にも瀬戸常蔵氏の行跡や、建物内に残されていた什器類、更には映画のロケ地になったときの事についてなどの展示も行われている





また庭園も凝った作りで、日本最遅咲きのサクラもあるらしいのだが・・・



残念ながら雪の下(雪に何かの足跡が・・・)





そして瀬戸邸を後に、稚内副港エリアへ



副港市場という施設


立地と雰囲気は釧路の和商市場などの海産物市場を思わせるのだが・・・実際は純然たる観光施設(観光施設なりの商店やレストランはある)

有名なのは温泉施設なのだが、今回は時間的にもパス(実は昨夜の宿からも近いので、稚内温泉に行っていなければこちらで入浴していたところ)


懐かしさを演出するエリアがあり(一部館外まで続いており、そちらは飲み屋街になっている)



そして樺太連絡の拠点だった時代の稚内港駅をイメージしたエリアも(内部は駅や連絡線の歴史展示)




更に稚内市樺太記念館という施設も同居し、明治以降の樺太の歴史について紹介している



ココの目玉はかつて樺太に存在した日本唯一の陸上国境の境界碑

日本側


ソ連側






こうして稚内散策は終了

近くのセイコーマートで色々買い込んでからバスで移動



到着したのは稚内空港


個人的懐かしさから、セイコーマートでホットシェフのお弁当だの、PB商品だの買い込んだのだが・・・冬場なら(もちろん自己責任で)そのまま東京まで持ち帰っても大丈夫だろうという判断
旅先でわざわざセコマ弁当を食べるというのはやはり味気ないのだが・・・それでもやはり懐かしさで食べたくなってしまい、最終日に買って持ち帰るという荒技を繰り出した次第


NHのB737に乗り込み



宗谷岬と宗谷丘陵を見ながら離陸



年度末でアップグレードポイントが余っていたので、こんなシートで遅めのランチ&日本酒を楽しみながら羽田空港へと帰還


実は航空券そのものもマイル消費のため「今週のトクたびマイル」で直前に確保したチケット^^;
(つまり実は今回の旅そのものが思いつきに近い旅だったという事でもある)

まあ個人的に北海道というところは、在住経験も含め、かなりあちこち訪れてはいるのだが・・・
それでもあちこち行っているが故に、今更季節も気にせず、定番スポット巡りに忙殺されることもなく、こうして新規開業を含め初訪問のスポットを探してみる楽しみがあり、また更にある程度土地勘やノウハウ、行きつけなども有って、気楽に旅できるのが有り難いところ





おまけ:個人的に夏場なら宗谷丘陵がおすすめスポット(平成中期の写真)




宗谷岬ばかりが有名で、すぐ近くのこんな素敵なスポットの知名度がやや低いのがちょっと不思議に思えるところ(但し地上高が低いとちょっと面倒かも)
Posted at 2024/09/03 19:49:07 | コメント(3) | トラックバック(0) | 旅(2024年) | 日記

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何シテル?   05/24 16:23
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