2020年07月11日
昨日のブログで 三菱シャリオグランディスの話をした
当時の三菱はフルラインGDI戦略を取っていた
世界初のガソリン直噴エンジンを市販した自負があったのだろう
当然ながら他メーカーが黙っているはずもなく
先駆者潰しの大トヨタもまた
直噴エンジンD-4を搭載させた車たちを投入
そんな1台に OPAという車があった
リアは絶壁のような出で立ちで
細長いテールランプと フロントはいかにも大トヨタなデザイン
似たようなものでナディアと言う車種もあった
こちらはミニバンの初代イプサムをベースにしたもので
5人乗りにして 空間をリッチに使うコンセプト
セダンの新しい形を謳ったものだが
やはりミニバンの延長上にある
OPAはよりステーションワゴン側に軸足を置いたモデルだな!
昔 会社の同僚がOPAを購入したのだ
大トヨタがついにCVTを導入し
さらに新鋭の2.0リッター直噴エンジン
D-4を搭載した力の入ったモデル!
と…言えるかもしれないが
ある意味新しいミッションたるCVTと
直噴エンジンの実験に使われてしまった…と言えるかも
だがこのエンジン 例に漏れず直噴エンジンの不具合に悩まされた
個体差かもしれないが オイルを異様に早く食い
アクセルを踏んでも思った加速をしてくれなかったり…
それでも同僚は乗っていたな
だが!!あの忌まわしき大震災が襲い
彼のOPAもまた水に浸かった
彼は休みであり出先で被災した
幸い完全に水没したわけではなかったが
水が車内に入る程には
本来してはいけないが
彼はエンジンをかけた
するとOPAは息を吹き返した
一路自宅へと向かったというが
時間がたつにつれエンジンに不調が現れたという
そして自宅まであと数十メートルという所で…ついに力尽きたのだった
自宅は内陸部にあるため津波の被害はない
度重なる不具合にも彼はOPAを見捨てる事はなかった
もしかするとOPAが最後の力を振り絞って彼に恩返しをしたのかもしれない
今彼はすでにシャドー&ディープ㈱から去ったので
何に乗っているのかはわからないが
きっとまた 大事に乗っているのだろう
Posted at 2020/07/11 09:09:44 | |
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