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かつて…車にはエアコンなんてほとんどついていなかった


我が家の軽自動車も当然だった
吹き出し口は4つある
左右にレバーを動かして 外気内気を切り替えた


レバーもなかなか重いんだよね


バホッ！って音がするんだ
親父殿は大抵内気側にしていた
私が興味本位で外気側にすると


埃入っから閉めどげ！
って言われたりしたのだ
直接風を取り入れるだけの装置


今はフィルターやらなにやらで
埃が入る事はない
しかも電気的にモーターを使って内気外気を切り替えるものが主流で


手動でバホッ！と切り替えるのは少数派になったのではないだろうか
当然我がシャドー&ディープ㈱のボローニャ軽自動車群は


全て！バホッ！って切り替えるタイプであるのは言うまでもないだろう


私は普段から外気導入側にしている


私の体から悪臭が漂うから…
ではないぞ！！
単に息苦しく感じるから…である


実際内気循環ばかり使うと
長時間の運転では 二酸化炭素濃度が上がるという科学的な裏付けはあるが…


数秒間窓あけて走れば何ら問題ない話ではある


単に感覚的なものさ


エアコンも私は常に稼働させる
真夏はともかく冬も？
と思う方々もいよう 当然ながらコンプレッサーの動力をエンジンから引き込む性質上


燃費には悪い
大排気量ゆえにその割合は小さいエンジンに比べれば微々たるものかもしれないが 影響はあるさ


今時の車たちはフルオートエアコンが増えて
温度さえ設定しときゃ
運転者はスイッチのON/OFFだけすりゃあいいだけになった


内気/外気の切り替えすら車任せという


ライトの点灯も自動 ハイビーム切り替えも自動 変速も自動
いずれは運転自体が自動になり
車を『運転』するという行為が無くなるのかな


名実ともに自動車となる訳よ
自ら動かす車から 自ら動く車になる
自らの対象が人から機械に変わるのだ


ある日
私は暖機中にそう妄想したのだった