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震災から１年経った。何かまとめようと思ったんだけど、気がついたらあの頃の震災に関わる写真って１枚も撮ってなかったことに気付いた。撮ろうと考えたけど撮らなかった、のではなく、写真を撮るという意識が全くなかった。今思うと不思議なんだけど、本当に1枚もない。10日間くらいの間、家の中も外も1枚も撮ってなかった。

震災時、自分は仕事中でビルの1Fにいた。構造的に安全なビルだったので心配はしなかったが、自家発電で電気があったので仕事は継続、夜中まで仕事だった。
うちはカミさんがちょうど仙台にいて連絡が全く取れず心配だった。家の様子も全くわからないんで家の中も心配で。
仕事終わって帰っても誰もいないわ暗いわメチャクチャだわで途方に暮れたのを思い出す。食い物も無くてお菓子を食って寝たんだよなーとか。まあ布団に寝られるだけマシだと思いながら過ごしてた。

あれから1年も経ったとか信じられない。
他県は復興に向けて動いている気がするけど、福島は１年も経つのにほとんど何も進んでいない感じがする。
全国的、特に遠方他県の福島に対する思いの薄さに残念な気分。人道的な部分、日本としてのことよりも、健康に被害があるかもわからない微弱な放射線の影響の方が遙かに重要視しているのが残念で仕方がない。ここは日本なんだろうか。

テレビでは1年を振り返るということで特番ばかり組んでるが、他人事にしか見えないし偽善にすら感じて腹が立つので見てない。唯一、昨日までにやってた地方局が作った番組は比較的マトモだったかな。
本当に風化させたくないなら、津波に巻き込まれる人や車、亡骸を運ぶシーン、棺が並んでいる様子も全部隠さず放送すべきだと思う。今テレビで流れるものは、そういうのが排除されていて、本当の悲惨さが伝わらない。痛ましいシーンがないから記憶にも残らないし、他人事にしか見えない。
そういう映像は被害に遭った方に良くない影響があるという向きがあるが、そういう人は見なければ良い。報道、マスコミの役割は、被害に遭った方に放送するのではなくて、被害を間近に感じていない日本全土の人に、正しく情報を届けることだと思う。


今日は震災の追悼式が行われたが出かけている途中だったので見られなかった。でも途中でコンビニの駐車場に車を停め、ラジオで聞きながら黙祷した。
亡くなった方や被害に遭われた方への想いを馳せつつ、今日は過ごそう。