
気が付くともう7月、富士山山梨県側吉田ルートは山開き。
富士宮側もあと10日で山開き。
そうなると富士山スカイラインが一般車通行止め。
富士宮ルート5合目下で走破していない登山道は残り一つ。
水色で囲んだ、高鉢駐車場から、ガラン沢までのみ。
高鉢駐車場は、富士山スカイラインの2合目にあり、一般車通行止めになったら車でいけなくなってしまう。
天気はあまりよくないけど、一般車通行止めになる前の9日に決行することとしました。。
高鉢駐車場からガラン沢までの往復だけではつまらない。
ガラン沢から先どこまで登るか?
高鉢駐車場は標高1600m、2合目で、水ヶ塚駐車場より高い標高からのスタートとはいえ、5合目、6合目まで登るのは無理かなー?という感じがします。
そこで、5合目または6合目を目指すけど、脚がきつくなり始めた時点でそこをゴールとし、下りてくることとしました。

こんな感じのルートで、5合目を目指しますが、5合目まで行けなくても1番の目的である、まだ歩いてない高鉢駐車場からガラン沢までのルートを歩けば目的達成となるので良しとすることにしました。
車で中央道を走り、東富士有料道路へ。
東富士有料道路入り口、富士吉田料金所にて。
今日の富士山の天気は、AM11時までは晴れで、その後は曇りとの事でしたが、この時点7:00ごろでは、富士山はくっきり。
白く見える 点は、残雪でしょうか?
富士山左側を回り、籠坂トンネルを出ると、空は真っ白。富士山東南側は、すでに厚い雲。
サーキットの狼公道グランプリのコースを通り、富士宮ルート起点に当たるの水ヶ塚公園へ。
すでに明日の駐車場の有料化の準備が始まっています。
でもここからも富士山はくっきり見えました。
現時点で雲が厚かったのは、富士山東側だけの様。
ここから富士山5合目に向かう富士山スカイラインを走り、2合目高鉢駐車場へ。
日本各地で猛暑のとことろ、ここの気温は現在20℃。
涼しい。というより半袖では、ちょっと寒いくらい。
「ホーホケキョ」等の、鳥の鳴き声がいい感じ。
テラスで朝食を。
さて登山道に足を踏み入れます。
初めは、1.5合目下同様、 森の中を歩く、穏やかでいい感じの道。
22年の事前偵察で、知っていましたが、すぐに 豪雨の時に崩れた沢にたどり着きます。
事前偵察の時は、とてもここを越えられるとは思っていませんでしたが、多少整備されたのか、気の持ちようか、越えられないことはないと感じ、ここを越えていきました。
高鉢駐車場から、ガラン沢までを歩けば、富士宮ルート5合目下の登山道を制覇すると書きましたが、一つ気になっているところがありました。
制覇したルートを埋めている登山道マップや、インターネットの
YAMAP、
山と渓谷オンラインの登山道マップには記載されていませんが、スマホのYAMAPアプリには記載されている登山道があるんです。

水色で囲んだルートです。
6合目に行った時、この道に抜けるところを探しましたが、見つかりませんでした。
今回高鉢駐車場からのルートでクロスするので、この道が見つけられるのだろうかと思っていました。
するとこの道が見つけられました。

右がこれから歩いていくコース、左が探していた登山道です。
素人でもまともに歩ける登山道の様です。
見つけられたのはうれしいけど、これでここも歩かなければ富士宮ルート5合目下の登山道を制覇したことにならないことになりました。
いくつかの沢を越えます。1.5合目下とはやはり違い、ごく短い範囲とはいえ、特に沢を超えるところで、激しいアップダウンもありました。
ガラン沢到着。

ここは昨年旧料金所ゲートからのルートで通ったばかりなので、景色を記憶しています。
これで今日の最低限のルートは走破しました。
ここから北方向、御殿庭下へ向かいます。
ここからはそこそこの上りになります。
でもまだきつい登りではありません。
御殿庭下が近づいてきた時、右方から動物の鳴き声っぽい音が聞こえてきました。
シカでしょうか?
シカが見えないかとそちらの方向を見ていると、私の後ろから登山者が近づいてきました。
今日初めて人に会います。
私より10歳下ぐらい?のステキな感じのお姉さんでした。
私よりペースが速そうだったので、飲み物を飲んで抜かさせます。
ちょっと離れて後ろをついていきます。

ほぼ同じペースだったのでついていきたいと思いましたが、きつい登りがあると離される感じでした。
御殿庭下到着。
ここでお姉さんに追いつきます。
ここでご飯を食べようかと考えているとの事だったので、もうちょっと上にもう少しいいところがあると教えてあげました。
ちょっと先の二号五勺に到着。

お姉さんは栄養補給。
ここから、このまま登る方法もあるが、10分歩いて東側のルートを通ると、宝永火口のふちを歩いたり、景色がいいかも。
大変なのはどちらも同じくらいだし。
と教えてあげます。
私は先に東側のルートを目指して歩きます。
ここは昨年カモシカを見たところなので、また見ることができないかと、カメラを用意して歩きます。
ジャングルのような道を通り、すぐに東側のルート、御殿庭入口に出ます。
ここから双子山や御殿場口へ道とつながっていますが、そちら方向に大きな沢があり、そこまで降りると山頂方向の視界が開けます。

そこから宝永山が見えます。
ここでヨーカンで栄養補給。
そこへ先ほどのお姉さんが到着しました。
話をすると、そのお姉さんは頂上まで10回も登ったとの事。
その中では、御殿場ルートで頂上まで登ったこともあるとの事。
すっごーい。
今日は、初めて1合目の下から頂上を目指しているとの事。
すっごーい。
今日は6合目の宝永山荘に泊まるとの事。
ちょっと話をした後出発。お姉さんに先に歩いてもらいます。
ここからは、ちょっときつい道になってきます。
22年に通った時、登りの時はまだ大丈夫だったのですが、下りの時は、脚が痛くて大きな段差で苦労した場所です。
お姉さんにぶっちぎられ、 御殿庭上へ到着。

こから視界が開け、富士山山頂、宝永第1火口、宝永山が見えるようになります。
ここから宝永第3火口沿いを登っていきます。
赤枠内にうっすらラインが見えているところが登山道です。
さっきのお姉さんは、もうずいぶん前を歩いているのが見えます。
ここが見た目よりもずっと長く、結構きつい登りなんです。
ここを歩き始めた時は、脚はまだ全然大丈夫という感じだったのですが、ここを歩いているうちにきつくなってきました。
あー、ストック持ってくればよかったー。
ここの登山道、終わりが、見えてるのにいつまでたってもたどり着かない。
左上の方からは、大きな叫び声が聞こえてきます。
ここを歩ききった後、すごくきつい登りがありのですが、下りだと怖い。そこを下りている学生たちの叫び声と思われます。
やっとのことでここを歩き終わりました。
予想通り、学生と思われる若い人たちがぞろぞろ下りてきましたが、それがすっごい人数。
脚きつい―。
岩に座って休憩します。

ここから見える、頂上、宝永第1火口、手前は宝永第2火口。
頂上は雲がうっすら隠していますが。
元々の計画では、脚がきつくなったらそこから下りる計画でしたが、すごくきつい登りではありますが、もう一つ登りを登ればほぼ5合目。
ここで引き返すのは中途半端だ―。登りたいー。
叫びながら下りてくる学生の、ちょっとの隙間を見つけながら、また結構休憩しながら登ります。
やっとのことで登りきります。
下の方を見たところ。

多数の学生が降りて行きます。

一つ前のグループは、第3火口沿いの道を歩いています。
ここ、道はフラットで、登りはきついけど、下りは歩きやすくてスピードが乗っていいんですよねー。
頂上、第1火口、右下は第2火口。
今までも風が強かったのですが、ここまでくると遮るものが無く、風がめっちゃすごい。
寒い。
雨具兼ウインドブレーカーを着ます。
頂上と、6合目へ登る道
ここもきつい登りなんですよ。滑るし。
宝永第1火口
宝永山
さてここからどうするか?
6合目までなんて登る元気ない。
ここから西側の道を通って下りていくか?
でも脚きっつい。
5合目まで行ってバスが高鉢駐車場に止まるのであればバスで、停まらないのであればお金がかかるけどタクシーで下りてきた方が安全か?
現在時間はほぼ12:00で、とりあえず昼飯を食べたいのですが、ここだと風が強くてとても昼飯なんか食べてられない。
5合目への道の森の中に入り、風が弱いところで昼飯を食べることにしました。
森の中に入ると風が弱まります。
5合目への登山道を歩いてゆき、平らで広めなところに出たのでここで昼食を食べます。
昼食をとって休憩しましたが、さてこれからどうするか。
今歩いてきた5合目への道は、下り基調。
当初の計画の、出来れば5合目まで登り西側の道で下りていくは、今下ったところを登って行かなければならない。
それはやだなー。
スマホアプリにしか記載されていない道を見つけられて、素人にも歩けそうな道だったらそこを歩いて降りていく、そうでなければ5合目まで出て、バスかタクシーで下りていくこととしました。
休憩を終わりにし、5合目方向にもう少し歩いていくと、スマホアプリにしか記載されていない道を見つけられました。

見える範囲では、道も特にハードということもなさそうだし、ピンクのリボンも見えている。
村山古道というのですね。
登り側は、写真の構図失敗しましたが、真ん中下にちょっと映ってるのが、通行止めの規制線です。
6合目側から、下りの道が見つからなかったこともあり、登りは多分、6合目前で通れなくなっているのでは思われます。
ここを下りていくことにします。
初めは、土の上に枯葉が乗った、ふかふかした平らな道で、脚にやさしい道でした。
これは歩きやすくていいと思っていましたが、そのうち倒木だらけの道となりました。
倒木をまたいだり、くぐったり。
倒木で段差になってるところもあり、脚にダメージが蓄積されていきます。
たまに脚がつりそうになることもありました。
腰も痛くなってきます。
脚をかばいながらで、結構ペースが落ちて行きます。
右の方からは、富士山スカイラインを上る、バイクの音が聞こえたりするところもありました。
ほぼ中間の横渡しというところで、倒木に座って休憩。
脚の方は、左足は太ももが筋肉痛、右足はひざの右側が関節痛。
たまに脚のどこかがつりそうになります。
やっぱり5合目からバスかタクシーで下りてきた方が良かったかなー?などと思うこともあります。
倒木エリアが終わり、また歩きやすい道になってきました。
コースタイムより、5分遅れぐらいで歩いてる。
もう少し。
といったところで沢に出て、道がわからなくなってしまいました。
二股があり、左方向は木でふさいでこちらではないと表していたので、右の道を選んだのですが、沢に出て、ここから先道らしきものがない。
あたりを見回してもピンクのリボンが見えない。
スマホアプリを見ても誤差程度のずれなので、正しいのか間違っているのか結論が出せない。
今降りたところを登って戻る?
でももう少しで高鉢駐車場への道に当たる。沢の左側は、フラットな芝生が広がっている。
スマホアプリを見ながら、その芝生の上を歩いていくと、
良かったー、高鉢駐車場への道へ出られた。
やっぱり村山古道からずれていたので、村山古道と高鉢駐車場へつながる交差点まで戻ります。
すぐ到着できました。

ここで最後の休憩を取ります。
後は沢渡りでアップダウンがあるけど、楽な道。
ルートタイムは25分。
脚は痛いけど、ここはスタスタとまではいかないけど、ほぼ普通に歩くペースで歩けます。
いくつかの沢を越え、最後の難関のくずれた沢を越えてちょっと行くと、自動車道路が見えてきました。
登山道出口
ようやくインプレッサのところまで戻ってきました。
良かったー。足がつることなく降りてこられた。
それに予定外の村山古道を制覇することができたのが良かったー。
登り981mはまあ想定通りだけど、距離は10km以上歩いたんだ。
まずは登山靴を脱いで、登山用靴下を脱いで、テラスで一服。
気温を確認した所、15:50でも21℃。涼しい。
登山は下に降りるまででなく、家に帰るまでが登山。
帰りの運転のクラッチ操作で足がつらないといいけど。
道の駅すばしりによって、富士山の水をペットボトルに入れ、休憩します。
ここからは雲で全く富士山が見えませんでした。
帰りの道でも、小仏トンネル前で平日とは思えない長い渋滞がありましたが、クラッチ操作で脚がつりそうになることもなく帰ってこられました。
富士山登山道マップです。
赤が歩いたコース。
赤ラインを増やせました。
水色の枠で囲んだところが今回歩いたコースです。
今日7/10、テレビでは富士宮ルートの山開きのニュースがあちこちの番組でやっています。
昨日会ったお姉さんは、富士山頂上に登頂し、下りてきたと思います。
脚はすごい筋肉痛だー。
家の中で歩くのもよたよた歩く感じ。
げげっ、そうだったー!