
2011年、2012年、大学時代の友人がこのレースでかなり良い成績を出していて、それを見て感動した私は、成績はともかく、参加、完走できるようになれないかと思い、4月末からひそかに走りこみを開始しました。
何しろ耐久レース。トレーニングの途中で、足回りが壊れる等のトラブルが何回か出て、走り込みができない時期も結構ありました。特に9月上旬に発生したトラブルは長引き、本番で本当に走れるかどうか心配になる状態でした。
本番2週間半前にやっと走れる様になり何とか参加できる状態になりました。
スタート&ゴールは、川越水上公園。一般公道を封鎖して行われるレース。
スタート
ゴール
コース

一般公道にパイロンでコースが作られている
緑の服の人たちが、オフィシャル
一般公道を封鎖してのレースなので、警察の人の姿も見える。
コース図
先導車

電気自動車のリーフ。エコか環境をアピール?
私が参加したのは10kmのクラス。
その他21kmのクラス、4kmのクラスがあります。
とにかく初参加。順位、タイムはいいから完走を目指して。
エッ10km?
10kmってTC2000なら5周、富士なら2周。これのどこが耐久レースかって?
私にとっては10km走れるようになるのは簡単ではなかったのです。
かつて10km以上走ったのは中3の夏休み、高1の時テニス部の春合宿の2回だけでした。
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車じゃないですよ。自分の足で走ったんですよ。
川越マラソンです。
足回りを壊したってどういうことかって?
ひざが壊れたり、左足親指の爪が壊れたりしました。
9月上旬からのトラブルは、腰痛が悪化して走れなくなったんです。
4月下旬に、今の自分に、自分の足で走ることなんかできるのか?走ると腰に悪影響がないかを確認するため、家の周り1.3キロを2周、2.6キロをゆっくり息が切れないスピードで走ってみました。このゆっくり速度でこの距離ならなんとか走れるのと、腰にも良い感じがしました。その5日後、また同じようにゆっくり2周走ったら、やはりその後腰の調子が良くなりました。
これをスタートに、2周を2回走ったので、3周を3回、4周を4回と増やしていき、8周(1.3×8=10.4km)走れるようになるのを目指しました。
走れる周回が増えていくのは結構計画通り進んだのですが、5周(6.5km)の4回目5月下旬。走ってるうちにひざが痛いかな?とちょっと感じてきましたが、走り終わったらひざが結構痛い。その後4週間走れず。
復帰するときは、何しろしばらく走ってないわけですから、いきなり5周は走れず、3周1回、4周1回走って、やっと5周復帰。
復帰できて、5周が終わり6周(7.8km)に入って3回目の7月中旬。今度は走ってるうちに左親指の爪が痛くなってくる。6周完走までガマンして走ってしまい、その結果左足親指の爪が黒くなっている。その後やっぱり4週間走れず。それまでただのスニーカーで走ってましたが、ここでマラソン用の靴を買いました。

レッドにシルバーのラインというmonsterGRBと同じカラーリング。
シルバーのラインも上下逆だけどmonsterGRBと同じ!
今現在も走るのは問題ないですが、まだ爪の半分ほど黒くて、押すと痛い状態。
復帰して、再び少ない周回数から6周まで戻し、7周(9.1km)と10kmまでもう一息のところまで行ったところで、9月上旬に今度は腰痛が悪化。ここからの復帰に日数がかかりました。途中で2回ほど復帰できそうになって、少ない周回数を2回走ったけど、すぐまた腰が悪化ということを2回繰り返し、ほんとに復帰できたのは、本番2週間半前。この時点でまだ10km走れていない。残り2週間半で10km走れるところまでいけるか?
4周、6周、7周と走る周回数を増やし、7周は計画の7回まで走ってないけど、とにかく遅くていいから10.4kmの8周に増やさないと。
初めて8周走った時は、走行後、左足の指がつり、左足全体がつりそうな状態で大騒ぎ。でも2回目はタイムは10秒落ちたけど、脚がつりそうにはならず。
そして今週末が本番という週の火曜。3回目の走行。3分タイム短縮!木曜は8周のゴールまでは走らず、10kmポイントまでとしたところ、さらに2分タイムを短縮し、夏ごろ目標にしていた1時間を切るところまでいきました。本番でこのタイムが出せたら大満足。
前日の土曜は大学時代の友人3人が応援に駆けつけてくれました。その中の一人は冒頭で書いた、11年、12年にこのレースでかなり速かった人(10kmではなく、ハーフ21kmのクラスで)。4人で車でコースを完熟走行。ところがこれが大失敗。
車で40分程度で1周できると思っていたら、まずは川越水上公園周辺が、前日受付のため大渋滞。川越市街地もかなり渋滞。21kmのコース1周するのに1時間半近く(って、21kmにエントリーした友人が足で走るのと同じくらいの時間ジャン)かかってしまい、腰痛がまた悪化。ここに来て走れなくなってしまうのか?
大会当日24日 日曜
心配した腰の調子も朝起きるとそんな悪くなく、天気も良くて寒さの厳しさも少ない。11月末の朝早くなので、寒いことを想定して、最後の2週間半は寒い状態で走ったり、ここ2週間は朝起きると、まず寝ていた薄着で外に出て、朝の寒さになれるようにしていました。現地につくと気分もかなり盛り上がってきました。
自分の10kmの自己BESTタイムを2012年の結果に当てはめると、10km50代のクラス、255人中200位を何とか切れるかなー?という順位。そうです。なんとか10km走れる様にはなりましたが遅いのです。遅くていいから、10km本番で完走したい。
スタートは何しろ全参加者10000名。10kmは3000人。速い人が前のほうでスタートするから、私のスタート位置はスタートのゲートが何とか見えるところ。でもいいんです。色々トラブルはあったけど、スタートできるんです。今はタイムのことなんか気になりません。とにかく完走できればいい。とても晴れやかな気分でした。
8:30。スタートのピストルの音。最前部の人たちの様子はわかりませんが、私たちの位置はスタートライン目指して歩いてスタート。スタート地点近くで小走りに走り出す。
タイムはどうでもいいとはいっても、最後まで走りきるためにはペース管理が必要。目安というか目標は1時間なので、1kmあたり6分。
スタートのピストルの音ではなく、スタートライン通過時点で腕時計のストップウォッチをON。
スタート地点から1km地点までは、周りが人だらけで、自分のペースで走れず、周りのペースに合わせて走行。これが予想通り結構ゆっくりで、楽に走行。
1km地点でキロ6分に対し18秒遅れ。この楽なペースでこのタイムなら全然OK。このあたりから人が多少はバラケ初め、自分のペースのキロ6分をを目指す。
作戦として考えていたのがライン取り。コーナーで、アウトインアウトではなく、インベタで最短距離を目指す。人数が多くて思ったようにライン取りができないかと思っていたが、結構作戦通り最短距離のライン取りができる。1コーナーは左曲がり角なので、一番左を走っていたけど、2コーナーは右曲がり角。1コーナーを左インベタで抜け、2コーナー目指して徐々に右にラインを持っていく。人が多いけれど、結構スムースにこれができた。コーナーというか曲がり角で、インベタで曲がることにより、これだけで、10人以上抜ける。
2km地点、変わらず18秒送れ。ちょうどキロ6分!いいペースじゃん。このペースで結構楽だし。
3km地点、22秒送れ。ちょっと遅れた。このペース楽なのでほんのちょっとだけペースを上げよう。
5km地点、スタートから29分59秒。よし、1秒先行。2kmで23秒取り返したぞ。このペースを最後まで維持できればNET(スタートのピストルの音からではなく、スタートラインを切った時からゴールラインまで)1時間を切れる。このペース維持でOK。不思議とこのペースでも苦しくない。それより当日走れるかどうか不安だったので、今この場で走れているのがうれしくて楽しくて仕方がない。
7km地点
このペース維持で、8km地点を越えても不思議と苦しくない。
9km地点。2分先行。これならNETではなく記録(スタートのピストルからゴールラインまで)で1時間切れる。残りわずか1km。少しペースを上げる。
最後の右曲がり角をインベタで曲がり、残り350m。ここに来て初めて苦しくなるまでペースを上げて走る。
ゴール。やったー完走したぞ!ストップウォッチのタイムは57分52秒。トレーニング時の自己BEST1分短縮。このタイムなら記録で1時間切れているはず。
記録は58分38秒
NETで57分41秒
男子50代10kmのクラス154位/289人
おー、下位の予想だったのに、半分よりちょっと下ぐらいじゃん。
10km総合1291位/3005人
総合は女性も入っているけど、10代~40代も含まれている中で、真ん中よりはっきり上じゃん。
すっごーい。
とてもさわやかで、充実した気分でした。
ゲストランナーの河内選手

ハーフ21kmで1時間4分44秒!すっごーい!さっすがー!
来年か、再来年か、21km参加、完走を目指したい。
(でもこれだけの距離になるとトレーニングが大変なんだよなー。10kmでも約1時間。21kmだと約2時間こんな長い時間走り続けるのは・・・・)