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tommmyのブログ一覧

2005年08月20日 イイね!

LSDセットアップ

LSDセットアップ Monologue42 2002.7.8

 トランスミッションとリアデフを乗せ変えた。
 前後のデフは機械式LSD、センターはフリーで前の仕様から随分と方向性が変わった。前後の荷重バランスで曲げ、タイヤを転がしてタイムを稼ぐという感じから、とにかくアクセルを踏んで曲げ、さらにアクセルを踏んでトラクションで進めるという感じ。
 しかも、LSDはOH直後なのでイニシャルが高く、この癖が強い。
 当然ドライビングスタイルは一変し、これまでのシート引きぎみでタイヤなりのステアワークから、前に寄せ、常にステアリングと格闘するようなスタイルになる。
 じゃあ速いのかというと、忙しいけどそれほど速くなっている感じはない。多分タイムは落ちているだろう。
 ギアは一つ下げないと恐くて走れない。ラインもまだまだ甘い。それにもっと速い走り方のイメージが見えるので、そこまでいけばきっと前よりも速く、かつ自由度の高い走り方ができるだろう。
 何となくそんな感じまでは、見える。が、今の状態、今の自分ではまだ無理。動きが不確定すぎるし、反応できない。
  
 よくスポーツ4WDはデフで大きく変わるというけれど、確かにその通りなのを実感した。
 簡単に言うと、これまでの横方向のグリップで旋回するイメージから、縦のトラクションで前を引っ張りつつ後ろを押し出す感覚になる。
 しかも後者はコーナーに対して内側タイヤのトラクションも使えているように感じられる。もしそうなら、トータルのグリップが大きいわけだから、当然速くなる可能性がある。
 可能性がある、というのはまだ実証してないから。最大グリップが大きくても抵抗要素が大きければ実効のコーナリングフォースは小さいわけだ。これは走って試してみないとわからない話。
 まあ、実際のセッティングは、前者か後者かを2択で選ぶということではなく、その間にあるはずのベストを各種要素を変えながら探っていくと言う感じになるんだろうね。
 そしてそのベストセッティングってのは、おそらく高速ステージでは前者、低速ステージは後者になるんだろうね。具体的にはサーキットとジムカーナの違いっていうことになるんだろう。
Posted at 2005/08/20 23:33:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2005年08月17日 イイね!

LSDのフリクションプレート2

Monologue39 2002.6.19

 いやー、流用できるとわかっていても実際上手くいくとうれしいね。
 例の溝無しプレートは問題なく組み込みOK。まあイニシャルの問題で内歯4枚のうち2枚を換えただけになったけどね。
 プレート厚は1枚当たり0.2mm増えているので、トータルでプラス0.4mm
 再び測定してもらったイニシャルトルクは18.9kg-m。ノーマルが6.3kg-mだから12.6kg-mアップ。
 単純計算では0.1mm当たり3.15kg-mとなるがこれは嘘。皿バネは非線形バネなので、この値を当てにして組むと全然違う結果になるはず。
 ちなみにクスコのMZ-RSはコイルバネなので特性は線形に近い。このへんを含め、参考にして組まれる方は注意して欲しい。
 
 さて、これは新品の摩擦板だから、馴染むとちょっと落ちる。どの程度に落ち着くだろうか。
 セットで使用予定のフロントLSDはイニシャル6.8kg-m。それからすると12kg-mくらいになってくれるといいのだが。

 ところですっかり忘れていたがSTi製のLSDはいわゆる2Way。これまで使ってきたのがクスコMZ-RSの1Wayだから、特性が違う。
 これは別に狙って変えたわけでは無い。おそらくブレーキングから進入での挙動が違ってくるのでドライビングも変える必要があるはず。
 まあ、いろんな特性のものに乗って経験値を稼ぐのも悪くないだろう。気に入らなければ戻すか変えるか、だ。

P.S. 余ったプレートはしばらくして使わなかったら放出するつもり。
Posted at 2005/08/17 19:47:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2005年08月16日 イイね!

LSDのフリクションプレート

LSDのフリクションプレート Monologue38 2002.6.9

 先々週掃除したLSD。その後もいろいろと情報収集をしている。
 今使っているのはクスコのMZ-RS、これは1WAYでイニシャルも低めで、アクセルを踏んでいない状態であまり抵抗にならない一方、アクセルを踏めばレスポンス良く効き、きっちりとロックしてくれる。
 なかなか気に入っているのだが、1点だけ問題がある。車庫入れ速度でアクセルをちょっとでも入れるとすぐ効くのだ。
 この状態だとタイヤも滑って逃げてくれず、プレートもなかなか滑らないので、行き場の無い駆動力はデフを暴れさせて・・・ガコガコ煩いのだ。
 これさえなければすごくいいLSDなんだけどね。

 で、次期使用予定のものはSTiの純正品。モノ的にはあまりハードユースには向かないと言われているものだが、いわゆる効きのアマさが逆に幸いして、上記のガコガコ音はきっと解消されるだろう。
 あとはいわゆるロック率とレスポンスを上げていきたいのだが、ま、いろいろと細かいことを積み重ねてできる範囲でやってみたいと思っているところだ。
 さて、これまで調べてみたところポイントがいくつか。

1.皿バネの組み方でイニシャルが変わる。
 皿バネ式はバネの組み方を二通りできる。普通に組む(■) と裏組み)■( だ。
 これは裏組みにするとそれだけでイニシャルが上がる。ただし、これにはデメリットがあってイニシャルがすぐ落ちる。とするとすぐOHをしない限り全くお勧めできないということになる。
 交換すべき部品が一つも無いから安上がりこの上ないのだけれど。

2.シム増しでのイニシャルアップにも難アリ
 シムは0.1とか0.2mm厚の薄い金属の輪。常に綺麗に押し付けられていればいいのだがどーも縒れたり歪んだりするらしく、これもあまりいい方法ではないのだそうだ。
 ではイニシャルを上げる一番良い方法はというと、やはりフリクションディスク/プレートの厚みを増したものに交換するのがいいらしく、やはりそれなりの出費は避けられない模様。

3.ロック率を上げるにはミゾ無しディスクにすると良い
 単純に考えると接触面積が増えれば、摩擦力は上がるわけだから、溝も無い方がいい。しかし油漬けになっている摩擦板は間にあるオイルを絞り出さなくては真実接触面積が増えないのだから、その逃げ場のためにも片側のディスクは溝付きがいい、ようだ。

 と、いうような話をいろんな人から聞けた。何をするにしても基準がないとわからんので、まず掃除だけしてLSDのイニシャルを計ってみた。
 開けた時、皿バネが裏組になっていたので、普通に戻して計ったところ、6.3kg-m
 なんか微妙な値である。もうちょっと上げたいし、ディスクも磨耗ぎみだったので、内歯のディスクのみ溝無しで厚いものを注文した。
 今回の画像はそれ。もちろんこれは純正のOHキットではなく、流用品。
 値段もOHキットより安上がりなので、うまくいけばなかなか美味しいものになるはずだ。
 今週には組み付けできるはずだから、上手く行ったらまたここでお知らせするとしよう。
 上手くいかなかったらその時はその時だ。
Posted at 2005/08/16 22:30:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2005年08月16日 イイね!

機械式LSDをバラす

機械式LSDをバラす Monologue36 2002.5.28

 LSDを開けてみた。
 OHしたというより、まさしく開けてみたと言うレベル。
 以前DCデフを開けた時に構造は理解していたから、今回は気楽に開けてみたのだが結構手こずったね。
 まずリングギアの取り外しは、インパクトレンチと17mmのコマでOK。でも、なんにも考えずにボルトを全部はずすとリングが落ちて傷が付くので要注意。
 ボルトを3本ほど、一山噛ませておいてからプラハンで叩くのがコツ。
 次にデフケースを止めている4本のプラスの皿ネジ。
 これがプリロードを受け止めているので弛まないのだ。おかげでナメかけた。
 +のインパクトなんかはないので、ショックドライバを使って叩く。無ければ貫通ドライバを使って開けよう。
 いずれにせよNo3かNo4の大きなものを使わないとダメ。ナメたら泣いてください。
 ネジが弛んでも一気にはずしてはいけない。4本をバランス良く解放していくほうがいい。なぜならプリロードがかかっているので緩めると緩めた分フタが空き、下手に開けると斜めに開いていくためネジ山を潰してしまうおそれがあるのだ。
 ネジを全部外せたら、蓋を下、ケースを上にしてケースを真上にゆっくり引き上げると、プッチンプリンのようにLSDが出てくる。#1
 いやフリクションディスクが積層されているからミルフィーユと言うべきか?
 ここからはディスクを1枚ずつ取り出してチェック、洗浄して元に戻す。
 アタリがついているなら裏表を変えたりしない方がその後の馴染みが速い。一時的にイニシャルが上がったりしても、不安定な機能ではセットアップにならないから、そのままがいい、と思う。

 そうそう、サイドベアリングも外しておこう。ものによって2本爪か3本爪のベアリングプーラーが必要になる。ちなみにSTi純正は二本爪がいい。

 それが終わったら蓋とケースの洗浄も忘れないように。特に外爪の溝からキラキラした金属粉が出てくるはずだ。
 全てキレイになったら元に戻す。
 蓋を下にしてミルフィーユを積み上げ、間に大イチゴ2つと小イチゴ4つにスポンジケーキを挟んでおこう。
 上下の端にはパイナップルを置いておく。
 綺麗に重ねたら今度はケースをかぶせる。爪が溝に収まるように、ゆっくりと。
 ここまではプッチンプリンを戻すより簡単。そう問題はここから。
 ケースをおさえたまま上下を反転させて、蓋をあけると・・・見事に皿バネの爪がずれている。
 これを綺麗にそろえたまま蓋の留めネジをするのだが、ちょっとでも蓋が動くとズレる。
 そしてネジは蓋の裏側から留めるようになっているので、なかなか上手くいかないのだ。
 まあここが第一の関門。その先でデフケースをキャリアに納めるというのもまだ残っているのだ。




#1プッチンプリンは皿に伏せてからプッチンしましょう。
Posted at 2005/08/16 19:06:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2005年08月13日 イイね!

ドライバーズコントロールデフ分解2

ドライバーズコントロールデフ分解2 Monologue30 2002.3.27

 メインクラッチのフリクションプレートをどけていくと出てくるのがコレ。
 フリクションプレートはこれの上皿の部分に置いてあった。その下にはなにやら直歯の歯車がある。
 実はこれがプラネタリーギアで、この部分が前後の差動を生んでいるいわゆる「デファレンシャル」の部分。
 中心のスピンドルとケースとの回転差をこのギアで吸収しつつ、実はトルクの不等配分もしている。
 ベベルギアじゃない理由は前後でトルク配分を変えるためもあるけど、実は機構の容積&形状のため。
 この薄っぺらい形状がポイントなのだ。

 というのも、2枚目の画像の通りこのギアセットの下面にはカムがあって、こいつがギアセットごとメインクラッチを押し上げて圧着するという構造になっているからだ。
 ベベルギアだと高さ方向にも空間が必要になるし、貫通する形で力の伝達をさせるには無理がある。だからプラネタリーギアにしたのだ。そしてプラネタリーギアならついでにトルクの不等配分もや可能になったということだろう。まさしく一石二鳥。

 そして、この一見なんの変哲も無いスピンドルにも工夫があったりする。
 ギアユニットがカムで上下に動かされるから、位置がズレないよう底にスプリングが入れてあるのだ。

 いやー、実に巧妙です。これは歯車屋の仕事。時計とはまた違うけど、深い。
 機構学なんて水車の時代から考えられてきているばずだし、自動車の歴史も100年あるけど、最近のLSD回りの機構の進化はいったいどうしちゃったんだろうというくらい目覚ましい。

 と、機械屋をほめてみたけど、こいつを押し出す仕掛けは電気屋と機械屋の仕事。
 これもまた巧妙な仕掛けで成立していて、いやー感服です。

 ということで、続きはまた次回。
Posted at 2005/08/14 00:05:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ

プロフィール

「おかんアートにより製作されたフロアマット。少し黒いが素晴らしい出来栄えである。なにより原価300円のセリア仕入れとは思えない。」
何シテル?   06/13 23:37
クルマ趣味は走る/直す/作る、一通りをできるだけ自分でこなします。Blogの過去記事には、今とは異なる考えの内容もありますので疑問に思ったらコメントなど頂けると...
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