
有休とって某ぱーちーへ行ってまいりました。
で、ご馳走食べたり、タイトルの大御所様とツーショットなどしつつ、お世話になっている作家先生ご一家と久々に歓談。
出版不況の昨今、今年はさらにいろいろとキビシイご時世で。
どっち向いてもガックシ元気がなくなるような話ばかりなのですが、それでもやっぱりお顔を見て話すと、ホッとしますね。
売れるモノを媚びて描くか、描きたいものを貫くか。
前者はビジネスで、後者は芸術家であると、私は思う。
どちらも間違ってなくて、どちらも作家や絵描きとしては崇高な作業なのですが、哀しいかな、芸術って不況な時代にはお金にならないのです。。。。
日本人は特に、目に見えない技術に対して、それに見合った対価を払うことを嫌がるように見受けられます。
私は、プロの絵描き(個人の作品が商品となる方々)なら、その作画技術に見合った報酬をいただくべきであると思っています。
つまり、プロに作画を頼むなら、相当の対価を払うべき、と。
自分がそういう現場を経験していて、その「技術」がどれだけのもので、それを習得するのにどれだけの時間と費用がかかっているのかわかるから、なおさら思います。
(好意で差し上げる作品は、「商品」とは異なります)
これは車の世界も同じでね。
プロの作業にはシロウトにできないワザやノウハウがあるのですよ。
それを以って何かを依頼するのであれば、技術に見合った対価を支払うべきですよね。
だから、納得する内容の作業である場合、工賃は値切らないのがスジ。
と、私は思っています。
払うのがイヤなら自分でやればいいのですが、そこはやっぱりセルフとプロって腕以外にも設備や情報、ノウハウの部分で差が出ると思います。
セルフでプロ並みの作業が出来るとしても、リフトや高価な専用工具を持つわけにはなかなかいきませんから、時間も労力もかかりますよね。
作業が趣味である場合は問題ないですが、仕事の場合は大問題です(^^;
プロは作業(シゴト)のためにそれ相当の設備投資もしているので、技術料というのはやはり必然であると思います。
技術はサービスではなくて、商品であるという考え方。
日本のような技術や芸術に対しての理解が幼い環境では、なかなか難しい考え方かもしれませんが。
技術を習得している人間というのはそれに特化した腕を養う努力や投資をしていて、だから腕そのものが商品たりえる。
目には見えないけれど。
だから、商品価値を落とさないための鍛錬や勉強は必要で、商品であるのなら時代のニーズにも沿っていなければ対価の対象にはならないんですよね。
やりたいことが時代と合っていればシアワセだけど、もっとニッチな場合は対価価値は落ちてしまいます。
ジャンルを特定された作品は、ニーズはあるけどページ単価が安い。
発行部数の少ない雑誌の単価を抑えるためには、ごく自然なことなのですが。
一般大衆に支持される作品は、ページ単価は高いけど個人の思い通りには描けない。
(よほどの大御所やヒットメーカーは別格ですけど)
むずかしいねぇ。。。。。。
シゴトのスキマにやりたいことができる、あるいは、やりたいことをするためにシゴトをこなす。
そういう考え方が柔軟にできたらいいのですが。
そこはやっぱり、業種的に「サラリーマンの仕事と趣味」のようには、いかないんだろうなぁ。
作家目線、編集目線、オタク目線、一般読者目線・・・・・どこも体感してきた自分には、それぞれの良し悪しが解るだけに、なおさら答えは見つかりません。。。
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Posted at
2009/01/31 18:54:42