
3000m峰を登りたい私にとって
剱岳はちょっと特別な山。
3000mにわずか1m足りないこの山は
槍ヶ岳と並んで多くの登山者が憧れる名峰。
でも槍ヶ岳に比べて難易度はかなり高く
毎年多くの遭難者、負傷者、死者を出している。
だからこそ、ここへ登るには
体力も経験も天候も整わなければ
叶わないだろうと、見るにとどめてきたのですが。
今年の登山リハビリで例年より良い感触を得たので
さらに体力が衰えないうちにと、剱岳いきを決意。
天気予報とにらめっこして
3日間晴れる時に決行しようと準備をしていた。
高速バスを予約して、山小屋も予約して、
よし!と思ったら天気予報が雨に変わってしまい
またの機会を待とうと予約を全部キャンセル。
ところが、翌日になって天気予報が晴れに急転。
このチャンスを逃すと次はいつになるか。。。
と思い、急ぎ予約を取り直して強行w
殴り書きの汚いメモと、一応メールも送ってさっさと出発ww
詳細は
山行記録をご覧いただくとして、
核心部のさわりだけなんとなくご紹介します。
山に囲まれた室堂から、さらに山を越えた奥にある劔沢。
剱岳に登る前のアクセスの悪さも秘境感を盛り上げています。
この時期、雪と花との極上の景色が広がる為
どこを見ても感嘆のため息ばかり(*´∇`)
雪は例年より少ないそうですが、
まだまだ雪渓上を歩く箇所が多いです。
雪渓上は涼しい風が吹き下ろしてきて気持ち良い(*´∇`)
宿泊はかの有名な剣山荘(けんざんそう)。
映画「剱岳 点の記」のロケ隊が宿泊していた山小屋です。
あと、イモトさんも訪れた形跡がw
夕暮れ時、別山の上に月が昇りました。
画像には写っていませんが、
月の左下には火星が光っていました。
ちょうど今、地球に大接近しているので
いちだんと輝きが増しています。
翌日はいよいよ剱岳へ。
鎖場が多いですが、ほとんどが三点確保で登れるので
鎖はあくまでも補助的な感じでOKでした。
核心部は、もうほぼ崖の連続。
もはや鎖場はなんとも思わなくなりますw
鉄橋は手すりがないので強風時は要注意ですね。
高度感のある長い鎖場も多数。
基本、鎖は使わずに三点確保で登れるのですが
足の置き場の歩幅が広い箇所は
女性ではちょっと届かないので
腕を使って体を持ち上げなければなりません。
半端なく腕の力を使いますので
ダイエットはしておいたほうが良いと思います(^▽^;
岩場を登って登って登り切って
ようやく山頂です(^^)
おもちゃの劔が置いてあったので中二っぽい感じでポーズwww
明治時代に測量隊が剱岳に三等三角点を設置する為
大変な苦労をして登山した際に、
誰も登頂したことがないと思われていた頂上に
青銅の劔が祠に奉納されていたという史実がある為、
このような劔を登山者が持ってきて置いていったと思われます。
詳細は「剱岳 点の記」の小説・映画をご覧ください。
帰りのルートは大体こんな感じw
わりとえげつない登山道ですよね(^_^;
初心者は来ちゃダメです。
上りと下りは若干ルートが異なります。
下りといっても下りるだけではなく
上ったり下りたり巻き道を通ったりと難所は続きます。
ここは下山道ですが崖上り。
このまま室堂まで下山する方が多いですが、
剱岳往復の疲れを引きずらないように残りを歩きたいので
剣山荘にもう一泊。
下山の方が事故が多く、疲労が原因だったりするので
過信は禁物です。
それに、下山路は劔沢から劔御前へ登り
さらに雷鳥沢へ下って、室堂へ登り返すという、
ただ尾根を降れば良いだけの道とは違います。
自分の体力に合った行程を組んで無理をしないのが
事故や遭難を防ぐのには大切なことだと思います。
翌日は快晴。
嬉しいけど、日差しは体力を消耗するので
水分補給など要注意。
沢から尾根へ上がり、反対側の沢へ下る途中に
素敵な出会いがありました(*´∇`)
雷鳥さんの親子です。
チビちゃんは全部で3匹いました。
必死にママの後をついてゆくのが可愛かったです(*´∇`)
黙々と下って雷鳥沢に到着。
ダイナミックな雪渓と雪解けの冷たい川が綺麗。
もちろん足チャプチャプしましたww
この後は延々と石段を上がって室堂へ。
時間があるのでみくりが池温泉で汗を流し、
観光路を歩いてトロリーバスへ。
ロープウェーやケーブルカーを乗り継いで黒部ダムへ降ります。
冒険の締めは、黒部ダムの放水に掛かった虹(*´∇`)
いつもながら、豪快な眺めでした。
その後はバスで信濃大町に出て、高速バスで新宿へ。
都会がキラキラしすぎて目眩がしました(^▽^;
最寄駅に着いたのは深夜だったので、
家主様が白ミニさんで駅までお迎えに来てくれました。
「書き置き見た?」と訊いたら
「見たよ。つか『では、いってきます!』じゃねーよ、自由すぎるなオイ (^^; 」
と褒められました(*´∇`*) ←
念願の剱岳に登頂できて
その山行を余すことなく楽しめて
もうホントお腹いっぱいです!ってくらい大満足\(≧▽≦)/
登りたかった山に全部登れる人生って、なんて幸せなんだろう。
あと一箇所、山ではなく登山道で
難所と言われている場所へ行ってみたいけど
流石にそこはソロで行くには危ないかな、と自重しています(^_^;
今回の山行でかなり満足メーターを振り切ったので
当分はおとなしく幸せに浸っていられそう。
山お小遣いも底をついたので
しばらくは家主様も安心していられるかと思いますw
<山行記録>
花と雪と青空!剱岳を満喫♪(^-^)
そろそろ日本アルプス以外の山にも挑戦したいなー(ボソッ
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山はいいねぇ | 日記
Posted at
2018/07/30 15:10:47