
日本刀には様々な部分があり、
それぞれに名称がついている。
意味があっての部分・名称なので
その意味を辿ってみるとなかなか楽しい。
また、そこに拘りが出る。
まだひとつの形も身につけていないのに
「拘る」などおこがましいけど
自分の刀に愛着を持つことも上達へのファクターとなる。
それでも、ヒヨッコには選べる範囲も狭い。
その狭い範囲の中で、一番目に付くのは
柄(つか)と下緒(さげお)かな。
柄は握るところ。
下緒は鞘(さや)につけるもの。
柄の話はまた次回として、下緒。
刀の鞘(さや)には栗型(くりがた)と言う突起した部分があり
その穴に通して使うのが下緒です。
下緒は左腰に垂らして
先の方を帯のヘソの横あたりに仕舞います。
時代とともに下緒の役割は変わってきましたが
現在は鞘が抜けないようにするためのもの。
なので鞘を巻いて端を帯の下に固定しています。
下緒の色は江戸時代には身分などによって決まっており
一般の武士は黒、緋色や紫は上級武士のみ使えました。
入門して居合刀を作る時、下緒の色を決めるのに
迷わず紺を希望しましたが(笑、紺は一般武士並みのようです。
ところが、紺は選択できる色の中に入っておらず
師範からは、とりあえず黒に、とアドバイスをいただきました。
けれど、柄とのバランスや
どうしても青系が良いと言う我儘もあり ←
浅葱に近い色を選びました。
でも、この色、緑と青の中間で紺からは遠い。。。
結局、netで紺色を買い直しました。
イザ鞘に付けてみると、長さが合わない(◎_◎;)
間違えちゃったみたい。。。(T△T)
仕方なくそのまま稽古に行くと
師範から、これでは短くて納刀ができませんよ、と言われ(T_T)
執拗に下緒の色にこだわる私を見て、
師範もナニカ思うところがあったのでしょう(メンドクサイババアダナとか(^^;
次の稽古の時に、未使用の下緒をくださいました!
絹の模様織の下緒!
しかも黒地に青!
青!!! .。゚+.(・∀・)゚+.゚
「紺ではないけれど、これを差し上げますから使いなさい」
って、師匠!これ超カッコイイんですけど!!
でもってめっちゃ高そうなんですけど!(^▽^;
いただいちゃっていいんですか!??(TOP画像参照
下緒は綿や絹の平織の紐で、真田紐なんかも使われています。
私が持っていたのは綿だけど、
師範がくださったのは絹で、模様が入った織り。
私なんかが使うのは分不相応なものです。
段外どころか級外なのに品格あるお品をいただいてしまい、
身が引き締まる思いです(>_<)
そんなすったもんだの末、私の愛刀に付けられた下緒。
末長く大切に。。。。。と思ったけど、
擦り切れるほどいっぱい稽古して、腕を磨きたい所存です(*´꒳`*)
ブログ一覧 |
other hobby | 日記
Posted at
2020/04/21 16:47:31