
っていう名前のお店で、異動してきた社員さんの歓迎会。
さほど広くないお店の中はジャンク雑貨でディスプレイされていて、とても落ち着く。
テーブル席には雑多な種類の一人掛けソファーが並び、その不統一さが妙にリラックスを誘う。
お酒は飲めないけれど、仕事仲間と美味しいもの食べながら、本音の入り交じる軽妙な会話を愉しむ時間は好き。
仕事で厳しい顔をしてた人もスイッチ切り替えて、だけど互いに細やかに思い合って。
私たちは、みんなで「ものづくり」してるから。
いい仕事をするのには、とてもだいじで必要なこと
酒の力を借りるのではなく、酒や料理や空間を使って時間を愉しむような、大人の余裕がいい。
みんな目が回るほど忙しいのに、思いやりを口に出さず仕事でみせてくれる。
それをこぼさず感じ取れてる。
歪みを、亀裂になる前に埋めてゆけるのも、機敏だなぁ。
4月から、制作部受けから営業部直属に契約が変わるらしい。
これまで剥き身で矢面に立っていたようなものだったから、
立場的に保護されるのはとてもありがたい。
派遣さんは派遣会社が護ってくれるけど、
個人契約の私は誰にも護ってもらえない。
自分の能力を契約先に売って対価をいただく、シビアな立場だ。
時に営業職を兼ねることもあるマネジメントなうえ、
クライアントはとても気難しい。
だからこそ、
なにかあった時に本社直轄の部署が護れるようにと
異例の措置なのだそうだ。
先月で契約を打ち切られた派遣さんもいる中で、
そこまでの気遣いをいただけるなど恐縮するばかりです。
先月トラブル続きだった折、
自分がミスをしたわけではなかったけれど、私としては
「もう少しマネジメントが行き届いていれば」と責任を痛感して、
営業部長に頭を下げにいった。
私くんだりが詫びて済む損失じゃないのは承知だったし、
誰も私のせいにしなかったけど、
これは私自身の仕事に対するプライドと責任感の問題だ。
部長は
「とんでもありません、あなたのせいではないですよ」
とおっしゃったけど、
帰宅途中の電車の中で、
自分のゆきとどか無さが悔しくて涙が出そうだった。
翌日、事故報告を上げ、エビデンスも用意して提出。
そしたら、営業のおねえさまが
「アンタひとりの責任にはしないよ、ちゃんと護ってやるから」って。
クライアントにとって、ミスは請け負った会社全体の責任。
私が至らなかった分、営業女史がクライアントに頭を下げて回った。
ミスをした本人を私が庇っても、クライアントに怒鳴られにいくことはできない。
私の代わりに頭を下げ、いわれなくても良い嫌味や罵倒を受けるのは営業だ。
いちばん力になりたいと常々思っている営業女史に
客先でしょっぱい思いをさせることが、何より耐え難く辛かった。
ものづくりの仕事は、チームワークだ。
営業の弱い部分を黙って肩代わりして、
仕事をまわすためにダレカの代わりに叩かれる役もこなした。
そういうの、言わなくてもみんなちゃんと解ってくれてて、
私も誰かに助けられてる。
どんな我が儘なクライアントでも、「お客様」。
プロである以上、オーダーに応えるのが仕事。
欲をいえば、クライアントを唸らせる成果をあげたい。
広告は、読み捨てられるもの。
だけど、人を分け隔てることなく、
迅速に時代の旬や情報を伝えることができる。
しんどくても、しんどくても、しんどくても、
だからものづくりの仕事は楽しい。
へこたれるもんかっ!

Posted at 2012/03/01 23:18:15 | |
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