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アオスジアゲハに遭わなければ、また命日を忘れてしまうところでした。

いえ、日にちは覚えているのですけどね、あまりに忙しすぎて「その時」を掴み損ねてしまう。


案の定、朝はお線香を上げたけど、臨終の時間は仕事に忙殺されて、手を合わせて黙祷するのを忘れてしまいました。

この20年ほどの間で、こんな親不孝は２度目です。
ごめんなさい、母上。

帰宅して、お昼の分もあわせてお線香上げて。


昨年は、命日に3000ｍの尾根で手を合わせました。
今年はね、貴女が倒れた八月末に、日本で２番目に高い頂を目指していましたよ。

貴女が天に昇ったその季節に、私はなるべく天に近い場所に居たいです。

忘れてなんか、いないから。



今年は、例年よりも落ち着いて、この時期を乗り越えた感。
まぁ、そこそこ微熱で、そこそこ体調イマイチで、そこそこ憂鬱だったりしたけど。

高いところに行くことで、少し近づいてる気がして。

シンドイ思いをして登ることで、辛い気持ちが紛れて。

だからといって貴女が倒れた日のことを、赦されるとは思わないけれど。


でも肝心な命日に、仕事に忙殺されて紛らわしてるようじゃ、ダメですね；；

ごめんなさい。



21年も経ってるのに、ごめんなさい。




だんだんと、貴女が永遠となった年齢に近付いています。

私は、貴女の年齢を無事に越えられるでしょうか。
越えても、いいのでしょうか。。。。



あまりにも、貴女に足りなさ過ぎるのです。