つい先日ソロキャンプをしてきた
上高地の小梨平キャンプ場で
クマが人を襲う事故が発生しました。
私がキャンプしていた時も
1頭のクマがテントの周りを
一晩中うろついていましたが、
その後4日間クマは出没し続け
今回の人身事故につながったようです。
襲われた女性は救急車で運ばれ
クマの爪で足を引っ掻かれ10針縫う軽傷とのこと。
速報tweet
小梨平キャンプ場Facebook
小梨平キャンプ場公式サイトはまだ更新されていません(8/9 12:00現在)
これは、クマが
キャンプサイトやテントの中に
食料があると学習したためと思われます。
だから言ってるじゃん。というのが個人的な感想。
私はキャンプ場では夜中まで食料を持ち越さず
テントの内外に保管しません。
もし持っておく場合は完全密封をします。
また、夕食は18時までに済ませ
その後テント内でも外でも、ものを食べることは絶対にしない。
クマが来るから。
つまり、クマが来るという前提で行動しています。
前のブログでも書きましたが、
ルールやマナーを守らずに人目線で行動する人は
クマに襲われても仕方がないとすら思います。
けれど、巻き込まれるのは御免です。
襲われた女性が
どの程度の自覚を持ってソロキャンしていたのかはわかりません。
けれど、テントごと引きずられていったという状況から
他のテントよりも食べ物の匂いが濃かったのでしょう。
女性のソロキャン♪的なものが流行っているようですが
私にしてみたら、お手軽にそんなことを推奨するメディアは
残らず責任を負って欲しい。
それよりも知識のない人がキャンプを安全に楽しめるように
あらゆるルールとマナーを喚起すべきです。
前出のブログで私がクマに対して割と冷静だったのは
・自分のテントには食べ物を置いていないこと
・クマに対する最低限の対処知識があったこと
・一晩中テントの外で蚊取り線香を炊き火と煙をたやさなかったこと
・化粧品やコロンなど甘い匂いのするものを身につけなかったこと
などの理由がありました。
それでも手にはペグハンマーと足を伸ばしたカメラ用三脚を持ち
襲われたら開いた三脚で手や頭を封じ、爪を立てられても
ハンマーの尖った方で目を狙うと決めていました。
それくらい覚悟したって足りないと思う。
女性ひとりでソロキャンて、それくらい危機感が必要なんだよ。
クマに大声で威嚇すると言ったって
男性の低く大きな声と違って、女性の細く高い声では
威嚇になんかなりゃしない。
設備の整ったキャンプ場だって、安心できないんです。
上高地は人気の観光地で、小梨平も名だたるキャンプ場です。
でも、昨今の世情でツアー観光はなくなり
平日の河童橋は驚くほど静かです。
土日もあの賑わいはどこへというほど人が少なかった。
野鳥観察にはとても良い環境だったけど
夜はきっと何某かの獣がやってくるだろうなと感じました。
それが最悪のクマだと分かった時はかなり凍りつきましたが(^^;
面白おかしく blogを書いたけど、
本当はそれなりの心構えと対策を講じて出かけてきたわけです。
山の観光地では、訪れる人が減ったおかげで
野生生物がたくさん山を降りてきています。
今回も、最初1頭だったクマが
事件の日は5、6頭で行動していたと言います。
一晩でそれだけのクマが小梨平に降りてくるのは
これまでなかったかもしれない。
いつもと同じつもりで山に出かけてはいけないのだと
改めて思いました。
7月末のクマ出没は現地に行ってから知りましたが
まさか追い払われた後またくるとは思わなかったし
その後も連日出没して挙句に数頭で押しかけるなんて
今まで聞いたことがありません。
山にごはんはいっぱいあるはずなのに。
今回はツキノワグマなのでこの程度で済んだのかもしれません。
ヒグマだったら確実に数人の命に関わったんじゃないかな。
福岡大学ワンダーホーゲル部ヒグマ事件を思い出しました(>_<)
自分も本当に人ごとじゃなかったです。
あと4日予定をずらしていたら、
「ソロキャンの女性」は自分だったかもしれません。
今はただ、襲われた女性の1日も早い回復を祈るばかりです。
お盆休みでキャンプを楽しむ方々も多いかと思いますが
慣れているからと気を緩めないよう、お気をつけくださいね。
食べ残しも含め、食べ物の管理は
これでもかっていうほどしっかりお願いします。
縄張りの外で食べ物のないところには獣は来ません。
Posted at 2020/08/09 13:34:17 | |
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山はいいねぇ | 日記