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公安のあおきちだ！

怪しいブツを見つけたぞ。

階段の下の玄関というところに

隠してあった。

そこが現場と見て間違いないだろう。


問題はこのブツを持って

階段を上がらなければならないことだ。

命懸けの仕事になると悟った。



重いブツを持って階段を登るのは

並大抵の男にはできない。

組織の奴らに気づかれれば

あっという間に弾丸の嵐だ。



だが俺はやり抜いた。

上り切ったところで

2階の部屋に飛び込んだ。





しかしまだ気を抜けない。

これが情報通りのブツであるかを

確認しなければ。

。。。。どこで？

そんな危険な作業をどこでやればいいんだ。



彷徨った挙句

テーブルのあたりが良さそうだと閃いた。

するとそこには

屋根無と呼ばれる俺のボスが待っていた。

俺の手柄を褒めてくれるのか？

だがそれは早とちりだった。


ボスはブツを手に取ると

「こんなに傷つけて！」と叫んだ。



しまった！

あまりの噛み心地の良さに

ついつい何度も噛み直し過ぎた！


完璧だったと思ったのに

とんだしくじりだ。

ボスは苦笑いをしながらブツを確認し

倉庫へ仕舞いに行った。




今回の仕事はギリギリ失敗はなかったが

証拠品を傷つけるなど

俺ともあろうものが何たる失態。


しかも2階に上がってからの俺の行動が

防犯カメラに映っていたようだ。



安全な区画とはいえ

カメラの存在に気づかなかったのも致命的だな。



公安のエースと呼ばれた俺にしては

かなり緩い仕事をしてしまった。

もっとヒゲを正さなければいけないな。



しかしこのブツの感触は

どこかで体験したような気がする。

気のせいだとは思うが。















今日は随分甘えっ子。そばから離れないね^^



たまにはママこうこうするにゃ