
茶碗が欠けた。
もうだいぶ前に。
ほんの小さな欠けだから、使うのに支障は無いと思ってそのまま使いつづけている。
だって、コレ、とってもお気に入りなの。
横浜に越してきたときに大好きな雑貨屋さんで買ったもので、対になる黒い茶碗もある。
その雑貨屋さんは、いまはもう無くなってしまっていて、だから二度と同じものは手に入らない。
重さも、深さも、大きさも、厚みも、手触りも、すべてがとってもシックリくる。
何の模様も無く、でも質感はよく、シンプルでまいにち使っても飽きない。
この心地よい茶碗の代わりになるモノがどうにも見つからなくて、だから欠けても棄てられずに使いつづけてるのかもしれない。
実は、ウチにはもうひとつ愛用の茶碗が在る。
・・・いや、愛用「だった」というべきか。
外側が朱塗りで、内側には兎の和模様が入っている。
結婚するときに静岡のお気に入りの雑貨屋さんで買って、埼玉でずっと使ってたもの。
てことは、もちろん夫婦茶碗で、対になるのはひとまわり大きな藍色のもので、同じように内側に兎の和模様が入っていた。
結婚3年目に、藍色の方を元ダンナが不用意に割ってしまったので、片割れだけが残ってて、でもとってもお気に入りだったから離婚してもそのまま使いつづけた。
特に欠けもなく、お気に入りを手離すこともできなくて、使う機会は無いのに未だに大事にとっておいてある。
日常使う茶碗が欠けて、だったら新しいのが見つかるまで、このとっておいてある茶碗を使えばいいのに、そんな気分にもなれず。
そうやって、ダラダラと欠けた茶碗を使いつづける自分に萎える(^^;
ごはんのたびに欠けたところで口を切らないようにと気を遣い、洗う時に手を切ったりしないかと気を揉み、それでもやっぱり棄てられず。
器は器でしかないのにね。
どうにも私はモノに拘り過ぎる。
そのかわり、本当に気に入ったものしか家に置かないのだけど。
新しい茶碗を探しに、こんどの休みはゆっくりと雑貨屋めぐりでもしてみるかなぁ。。。
Posted at 2011/02/21 22:21:36 | |
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