※土曜日の日記です。
東京都現代美術館で開催中の、
「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」を観にいってきました。
会期終了まであと1週間なので、そんなに混んでないかなと思ったのですが
なんと入場40分待ち^^;
当日チケット購入はさらに30分並んでいたので、
事前に
Netで公式オンラインチケット購入しといて大正解でした♪
邦画や怪獣もの、ヒーローものなど様々なジャンルの特撮小道具が展示され、
その撮影の仕掛けもよくわかるのでとても興味深かったです^^
PCの進歩で、安価で手軽にCG効果を表現できる今と違って、
昭和の時代の特撮は、知恵と技術と工夫に満ち溢れていました。
どんなに精巧でリアルなCGよりも、
ちゃちく見えても、職人やクリエイターたちの手仕事で生まれる効果のほうが私は好き。
話題の、短編映画「巨神兵、東京に現る(製作/スタジオジブリ)」では、
庵野カントクの昭和の特撮技術と撮影にかける「熱」がとてもよく伝わってきました。
観ていた人の中には、「たいしたことなかったな」とか「特撮の限界を見たな」なんて
知った風な口をきいている浅いヲタクさんたちがいらっしゃいましたが、
そういう方はぜひ、メイキングDVDを観るといいと思います。
あれだけの展示物を観た後でその感想って、
いったいこの展示会のナニをみていたんだと呆れてしまった;;
彼らは、
実写からいつのまにか特撮セットにすりかわり、その後は
CGを一切使わないすべて特撮合成の描写であることにすら、気づいてなかったのか?
ミニチュアセットの公園で犬が吠えるシーンも、
あえてミニチュアのぬいぐるみを仕掛けで動かしているのであり、
その意図するところがどういうことなのかが解っていなかったようで、とても残念です。
庵野館長や樋口副館長が伝えたかった「特撮」というロマン。
「巨神兵~」は、特撮オタクの大学生が仲間とホンキで映画撮ってるような
無邪気でアツイ熱気に溢れてます。
炎をCGで作ればリアルで思い通りに表現できるけど、綺麗過ぎて面白みが無い。
ホンモノの爆破を合成する方がずっと大変で、でもそこから生まれる「ゆがみ」が昭和っぽくてイイ。
ただの特撮マニアが己の才能で財を築いて、
「オタクが金にまかせてやりたい放題」した展示会(笑)
庵野カントク素敵な展示会をありがとうwww
館内は当然、展示物の撮影禁止だったのですが、
一区画だけ撮影OKな場所が。
ミニチュアセットを撮影スタジオ風に展示したお部屋です。
アクターが演技をする箇所(セットの隙間の通路)にも入れるようになっていて、
自分が怪獣になったような目線でミニチュアを体感できます。
せっかくなので、持っていたコンデジでこんな写真を撮ってみました^^
セットが原寸で見える目線からの煽り。
さらに、遠景も。
臨場感あるでしょ?
実際は、こんなセットなんです。↓
もっとすいていたら、ここでジックリいろんな写真を撮ってみたかったなぁ。。。
ほかに面白かったのが、特撮セットや小道具をしまっておく
「道具部屋」を再現した展示室。
いろいろな映画で使われた模型などが展示されていました。
戦争映画の戦闘機や戦艦、自衛隊車両などなど。。。。。
オリジナルの「日本沈没」で使用された「わだつみ」とかもありました。
あと、「ローレライ」の大型模型も!
ここは撮影禁止だったので、パンフレットから抜粋↓
模型は、撮影シーンによって何パターンかの大きさを用意しますが、
このローレライの模型はいちばん大型のもの。
ロードスターより長かった!
通常の展示コーナーでも、色々な大きさの東京タワー(怪獣映画では必ず壊されるので必須)や
送電線の鉄塔、信号機、電信柱、大型の東京駅や赤レンガ倉庫などなど。。。。
あと、劇中新聞は記事もちゃんと作ってあって、
映画では映らない部分までリアルに造り込んであるのがスゴイです。
このあたりだけでもかなり萌え萌えなんですが、
各種ヒーローのマスクとか、デザイン画とか、ガメラやゴジラの着ぐるみとか
それはもうてんこ盛り。
で、この展示会で私の心をいちばんにわしづかんだのが、コレ!↓
キングギドラですよ!!キングギドラ!!!!!!!!
まさか、人生で本物のキングギドラをナマで見れる機会があるだなんて、
夢にも思っていませんでした(>_<*)
見つけた瞬間、もう胸がキュンキュンしちゃって、30分くらいここから動かなかった(爆)
写真に撮れないから、細かいディテールとか、後ろの造りとか
絵に描けるくらい、細部にわたるまで脳裏に刻み込んできました(笑)
あ、えっと、古いお友達はご存知と思いますが、
ワタクシ
異常なほどのキングギドラフェチでして^^;;;;;;;
+++++++++++以下、キングギドラヲタクの薀蓄+++++++++++
キングギドラは、昭和版、平成版('94版)、2001年版(金子監督版)の3パターンのデザインがありまして。
大きく分けると、龍を元にした昭和版ギドラと、ドラゴンを元にした平成版ギドラがいます。
私がいちばん好きなのは、'94版の「ゴジラ対メカキングギドラ」の生身のギドラ(未来世界のペットが合体したキメラ)です。
とてもシャープで凶悪なカンジがすてき。(メカギドラは最悪)
目つきが鋭く、首も尾も細く長くて、羽も大きくてスマート、とてもバランスのとれた造形だと思います。
昭和版は、目が大きくギョロッとしたカンジ。
宇宙人の小飼いの怪獣で、黒部に飛来した卵から成獣体で孵化し、いきなり松本市を襲撃(笑)
体は樽のようにドッシリとしていて、微妙に足が長いのが気になる^^;
で、2001年版は日本を守護する護国聖獣として登場。
日本を襲撃する存在だったいままでとは真逆の立ち位置です。
不完全体での復活(千年経たずに目覚めてしまった)なので
まだ成獣になりきっていないという設定。
首が短く、羽も小さくて尾が太い。
実は、撮影の際に成獣サイズだとスタジオの大きさ的に無理があるため
小さくする必要に迫られた末の苦肉のデザインと設定だったのです。
+++++++++++++++ヲタクのヨタ話終了(笑)++++++++++++++
ちなみに、展示されていたのは2001年版。
いちばん最新のキングギドラ(護国聖獣の千年龍王「魏怒羅」)です。
今回の特撮展に金子監督が協力している関係で、
展示されているゴジラとキングギドラは金子版だったと思われます。
(金子監督はもともと角川でガメラを撮った方なので、ガメラも展示されてた)
キングギドラの前で舐めるように何十分も観てるものだから、
インカムつけた警備のおねぃさんが
「あ~、これだからオタクはキモイっちゅーねん!てゆーかオカシイだろこの女」的な
いぶかしげで気の毒そうなまなざしで私を見ていたのが忘れられませんwww
もうずっとここに居たくて、帰りたくなくて、
その場を離れても立ち止まって、なんども振り返ってキングギドラとの別れを惜しむ私w
そのたびに、二度見して「うわぁ~;;;」って顔をこらえようとする警備のおねぃさんwwwww
不審な腐女子をあますことなく発揮してきましたwwwwwww
ああ。
生きてて良かった。ほんとうに。
庵野カントク、ほんとうにありがとう!!(感涙
ナマキングギドラすてきだったーーーーーーーー(*´∇`)
もってかえりたかったーーーー(*´Д`)
その昔、バンダイのリアルアクションキングギドラを持っていたのだけど、
引越しのときに持って来れなくて手離してしまったのが、本当に悔やまれます。
オクで、いっつもチェックしそびれるんだよなぁ。。。(´;ω;`)
庵野秀明 特撮博物館は、10/8にて会期終了です。
最終日は混雑が予想されますが、観ておきたい方はがんばってお出かけくださいませ(´∇`)ノ