
いよいよ、明日から憧れの槍へ行ってきます(≧▽≦)ノ
意気込みや薀蓄は色々ありますが、なにはなくとも
日本で5番目に高い山へ挑むぞ!とういうことで(笑
すでに、日本一から日本第4位までを制覇してるので、
無事、槍ヶ岳に登頂できれば
日本で1番目から5番目に高い山頂すべてに登ったことになります♪
槍ヶ岳については、語ると際限がないので(笑
ちょっと、地図の大切さについてのお話を。
なぜって、昨今の登山者さんで
初めての山でも地図を持たずに登山される方が多くて
(持っていても実に簡素な役に立たない地図)
その非常識さにびっくりしてるので(^_^;
山には、標識や道案内がどこにでもあるとは限りません。
ルート状況によっては、迂回していたり、崩落していたり
道迷いしやすかったり。
目印は木に結ばれた紐だけだったり、
岩に書かれた○や×だけだったりなんてこともざらです。
ピクニックやルートハイキング気分で安易に登るのは如何なものかと。
遭難でいちばん多い原因は「道迷い」です。
ルートをはずれることなどないだろうと、
山を甘く見たものが
その命を落とすのです。
ツアーであっても、初めての登山であっても、
個々が地図を持ち、ルートと自分の現在位置を把握するというのが
登山者の最低限の責任です。
地図も読めない人間が、山に登るなど迷惑千万の自殺行為と思っていただきたい。
登るルートもわからず、自分の位置もわからないというのは、
水を持たずに水場の無い山に登るに等しいと理解してほしいです。
自分の場合、
山岳部でもなく、登山サークルや山岳会にも入っておらず、
登山経験者の指導のもと、個人で登るスタイルで登山を始めました。
高校生の時に初めて登山をすることになり、まず「山地図を買え」と指南され。
登る山の詳細地図を買って来て、同じく購入したルート地図と照らし合わせ、
友人から借りた市販の登山ルート解説の専門書を読みながら
どんな地形を登るのか、どのくらい時間を要するのかを予習をしました。
登山に使う地図は2種類。
まずは、ルート確認用の1/50000地図。
登山ルートや、おおよその所要時間が明記されています。
もうひとつは、等高線が入った1/25000の詳細地図。
ルート上の地形を読み取ることで、先のルート状況を把握したり
コンパスを併用して自分が今いる位置がどこであるのか確認できます。
この詳細地図、ただ折り畳んで持ち歩くのではなく、
山行ごとに必要な情報を書き込んでいくと良いと思います。
登山計画の確認にもなりますし、
事前に地図を読みながらルートを把握しておくことも大事です。
お作法としては、こんな感じで。
まずは、地図の端をこのように折り返します。
広げたり折り畳む時、端をこのように折り曲げておくと
強度が出て破れにくくなるのと、
紙の端で手を切ったりしないで済みます。
折り方は誰に教わったのか覚えていませんが。。。。
祖父(元軍人w)だったか、当時一緒に登っていた元ダンナ(山岳部)だったか??(^_^;
次に、今回のルートを明記。
上高地から槍ヶ岳へのルートは、地図2枚にまたがっているので
全ルートがわかるように2枚とも携帯します。
雨に濡れてもにじまないように、
ダーマト(色鉛筆)でルートをなぞるのがいちばん良いと思いますが、
めんどくさがりなので、水性マジックで書いちゃいました(^-^;
良い子は真似しないでね☆
2枚目の大部分は今回使わないけれど、
いずれ燕岳から大天井経由で槍へ縦走する時に役に立つでしょう(^^)
ちなみに、一昨年、穂高を縦走した時のルートを水色で記してみました(^o^)/
歩いたことのあるルートがあると、位置関係がわかりやすく
稜線から見える景色と地図を照らし合わせることで
自分の位置を把握することも出来ます。
せっかくの地図ですが、ただ持っていても活用できず意味が無いので
事前に地図を読み込んで、ルートを予習しておきます。
今はnetで写真入りのレポをupしている方も多いですが、
それを見ただけで詳細地図を見ないのは
登山者としてあまりに無責任かつ危険行為です。
まずは地図ありき。
そのうえで、複数の登山ルート解説書を読み、
さらに近々の補足情報としてnetを活用するというのが
遭難や事故を最低限抑える「登山のお作法」です。
個人のレポなどのnet情報は主観的な要素が強く
あくまでも「感想文」に過ぎません。
経験値や性格で感じ方もまちまちなので、
安易に鵜呑みにするのはとても危険です。
書籍などで客観的なルート解説を理解し、
個人のnetレポは、ルート状況の確認や
エスケープルートの参考程度に留めておく方が懸命です。
登山道がどういうところかを先に把握していれば、
自分の力量が足りず無理をして登って怪我をしたり
周囲に迷惑をかけることも回避できます。
岩場で足がすくんで下りれなくなって、
狭い登山道で大渋滞を引き起こす迷惑登山者も増えています。
「行けば何とかなる」と思っているようですが、
山では「どうにもならない」ですよ?
標高の高い山は気温も低いので、
登山道の渋滞で危険箇所での停滞となった場合
待っている時間に低体温症となり命に関わることだってあるのです。
これは決して大げさなことを言っているのではなく、
実際にそういう危険な思いをされている方が
ここ数週間に何人かいらっしゃるという事実です。
無謀な登山、無茶なアタックが、
大勢の人間の健康や命を脅かす結果になることも
頭に入れておいてほしいです。
たったひとりの奢りが、多くの他人を危険に晒すことになりかねないのが
登山の恐ろしい所ですので。
自分の命は自分の責任で自力で守る。
周りも人に手を貸す余裕はほぼありません。
たとえ複数人で登っていても甘えや依存はNGです。
人に迷惑をかけないで楽しむのが、登山の嗜み方です。
で、肝心の地図の読み方。
最低限、地形とルートの難易度がわかる程度が必要かと。
梓川に沿ったルートは、ほぼ等高線と平行に延びていますから、
ほとんど標高差が無いなだらかなルートと判断できます。
平坦に近いルートは体力を消耗しませんから、距離を稼げますね。
ルート地図と見比べると、長距離を歩くわりに短時間の表示となっています。
稜線に出てからの登りは、等高線にクロスするように延びていますから、
傾斜のあるルートであることがわかります。
等高線の幅が広ければゆるい傾斜、
等高線の幅が詰まっていればキツい傾斜となります。
登りで等高線の幅が詰まっていたら
相当苦しいルートということになりますね(^_^;
距離の割に時間もかかります。
これは、一昨年穂高を縦走したときのルート。
等高線が詰まっている上に、崩落の表記が至る所にあります。
斜度のある急峻なルートであることがわかります。
通常のルートに比べて、距離が短い割に時間がかかると予想できますね。
このようなルートは岩稜であることが多いので、
岩場用のグローブやヘルメットも必要になります。
ルートの地形、ルート所要時間に、自分の経験値と体力(疲れ具合)を加味して
「15時頃には山小屋着」で一日に歩ける時間を割り出します。
登山口までマイカー規正がある場合は、
混雑でバスやタクシーの始発に乗れるとは限らないので
1時間、2時間の余裕を考慮、
さらに、天候や気候、登山道の混み具合も考えてバッファをとるようにします。
そのうえで一日の行程でどこまで行けるかを割り出し、
登山から下山までの日程を算出します。
また、悪天候による山小屋停滞もありうるので
予備日を含めた山行計画が必要です。
そこまで計画を立てて、初めて会社に休暇願をだせるわけです(^_^;
エスケープルートも確認し、万が一の時はどこで下山の判断をするか
ポイントを頭に入れておくことも大事です。
タイミングを逃すと、下山路が無く立ち往生する場合も考えられますので。
そんな感じで予習が済んだら、
収納しやすい大きさに地図を折り畳みます。
ルート順に、開いてみやすいような場所で折り、
休憩地点で裏返して次のルート面を出して。。。と
コンパクトに活用します。
ここで、今回ケチャ買いしたひみちゅへいきが活躍するわけですよ!!(≧ω≦*)
ウエストポーチを兼ねたマップバッグです♪
やっと使い勝手の良いものに巡り会いました(^o^)/
さっそく、準備した地図を収納。
いままで地図を取り出すのに面倒だったけど、
これなら装着したままササッと取り出して確認できます(^^)
しかも、コレ、ザックに取付できるという優れもの。
ショルダー部分に取付けて、ポーチ本体もウエストベルトで固定。
ウエストポーチのようにできますが、ザックでささえているので
腰に負担がかかりません。
男性の場合は、取り付け位置をショルダーの上の方にすれば
バストポーチにもなります。
個々に、使い勝手の良い場所へ取り付けられるのがGood♪
コンデジやムービー、携帯食も入るのでとても便利そう。
これだけでも、次の山行がとても楽しみ(*´∇`)
ちなみに、地図は3〜5年を目処に新しいものに買い替えると良いと思います。
廃道になっているルートや、荒れて迂回ルートになっていることも多く、
山小屋も無くなっていたり、新しく増えていたり、
立て直しで場所が移動していたりしますので。
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ザックに荷物も詰めて、準備万端!
あとは明日の朝、当日登山口へ行く途中のコンビニで
水と食料を買い込んでパッキングするだけだ☆
憧れの、槍の穂先へ。。。。。
事故のない、安全で楽しい山行になりますように。
そんな楽しい登山のために、今日もう一日お仕事がんばります(>_<)ノ