
311以降続けているみちのくへの旅。
毎回季節や場所を変えて訪れていますが
今回は家主様お薦めの
厳美渓(げんびけい)・猊鼻渓(げいびけい)へ
行ってきました(^^)
紅葉時期に合わせて代休を取ってもらい
4日間ののんびり旅です。
いつもはお休みが取れなくて一泊二日の強行軍なので
4日もあちこち見て回れるとあって*Seiさん大喜び(笑
1日目は新幹線で駅弁を堪能しながら昼には盛岡に到着。
まず最初にすることは
家主様のお母様の御墓参りですm(_ _)m
レンタカーで町の中を走り抜け小高い丘へ。
途中、展望台に立ち寄ると
岩手山が鎮座する盛岡の象徴的な景観を眺めることができました。
岩手山を挟んで記念写真(笑
あまり夫婦並んだ写真を撮らないので、
ここでのツーショットは結構貴重かもしれない。
そして写真に撮られるたびにダイエットの文字が頭をよぎる(^^;
無事御墓参りを済ませ
夜はお義姉さんご夫婦宅でお食事。
長女の私は「おねえさん」という存在が物凄く嬉しい。
嬉しいのでついつい甘えてしまう(笑
それがまた嬉しい。
お義兄さんやお義父さんとの会話も楽しくて
齢80を越えた「おとうさん」とは一度デートしたいなと思うくらい。
家主様に似て頑固で寡黙でしっかり者です(笑
そしてとても暖かい。
楽しい時間を過ごして、その日は盛岡泊。
翌日はウロウロと南下しながら一関まで移動して
猊鼻渓で舟下りを楽しみました。
ここは渓流とはいえ、しぶきの上がる激しい流れはなく
ゆったりと流れる浅瀬をのんびりとクルーズする感じ。
川の中には天然の鮎や鯉、小魚が群れ泳いでいて
水面には野生の鴨が何十羽も居ました。
急流と違って退屈かなと思っていたけど
生き物たちの見せる動きやダイナミックな景色と
意外に奥まったコースで充分に楽しむことができました。
その後、同じ一関の駅を挟んで反対側へ。
厳美渓に宿を取ってあるのでドライブしながら移動。
温泉宿なのでゆっくり温泉につかり夕げを楽しみました。
ちなみに宿の夕飯はお刺身や海鮮がいっぱい。
お魚や生物が食べれない旨を予約の時に伝えておいたので
私の分はお野菜やハムやお豆腐を使った料理に替えてくれてありました。
宿の方に感謝m(_ _)m
清流を眺められるお部屋だったので
夜は水の音を聞きながら心地よい眠りにつきました。
翌日は早めにチェックアウトしてすぐ目の前の厳美渓へ。
ここは流れが狭く急流のため舟下りなどはやっていませんが
民家の立ち並ぶ場所から道を隔てて在る景勝地というのが
とても面白いと思いました。
こんな場所が家のすぐ横に普通にあるんですよ?
岩手、すごいところだわ。。。。(^^;
そして厳美渓といえば有名なのが「空飛ぶ団子」。
対岸にある団子屋さんから
ワイヤーロープに吊るされた籠に団子が入って降りてくるんです。
お代はこの籠に入れると店員さんがロープを引っ張り回収する仕組み。
日中はかなり大混雑になるそうですが
朝一番でもすでに10人ほどが行列していました。
ここからは一気に海へ出て海沿いをドライブです。
岩手は内陸の盛岡が県庁所在地で
新幹線もそこに通っているため内陸部が栄えている印象。
そこから海へ出るには低く連なる山々を越えていかなくてはなりません。
この岩手の内陸から沿岸への峠越えドライブ、
私はけっこう大好きなんですよ。
まだ3度くらいしか経験がありませんが
この何気ない国道・県道沿いこそが
岩手の本当の魅力を伝えてくれると思うから。
ジモトを感じながらひた走り、たどり着いたのは大船渡。
震災から2年後にこの海岸沿いを見た時には
まだまだ瓦礫が残る町も多く
まるで時間が止まったかのように
震災の爪痕からまだ生々しい血が流れ出ている様相だった。
それに比べれば、幾分かは前に進んでいる。。。
と言って良いのだろうか。
かさ上げをしながら忙しく整地をする様子を眺め
複雑な心境になる。
震災から何年経った?
未だ土台作りもままならない景色に
とても釈然としない思いを抱えながら
とにかく「海沿いのお店でごはん」と決めていたので
被災跡に造られた駅前のテラスでお昼ご飯。
この1杯を出すために
オーナーさんはどれだけ必死になってきたのか。
地のものを使った1杯のラーメン。
具もスープも麺もなにもかも美味しかったです(*´∇`)
お昼の後はさらに海岸を北上し最終目的地の宮古に向かいます。
復興とは程遠い小さな港町をいくつも越えて
想うことはただただ住まう人々の心の平安のみ。
この景色の中であってもなお
「ここ」に新居を構える方も多くて。
それは諦めなのか、決意なのか。
海沿いにはどの町も
コンクリートの高い防波堤が造られている最中で
目にするにつけ複雑な気持ちにかられる。
なにがそんなに違和感なんだろうと考えても
こたえは見えなかった。
まるで進撃の巨人のウォールマリアのようで。
人はいにしえから恐れに対して高い壁を築くけれど
港を囲むように張り巡らされたものが「備え」として
充分機能してくれることを祈るのみです。
この壁は、実際に目で見て高さを感じてほしい。
この地の人たちの悲しみや不安や願い、、、
いろんなものが押し寄せてくると思う。
もやもやとした気持ちのまま今夜の宿へ。
観光もまた、貢献の一つと信じて。
台風接近のためか翌日は雨予報だったので
日が暮れる前に観たかった景色の場所へ行ってみる。
津波に耐えた景勝地、遺ってくれていてありがとう。
日が差すとその景色は白く輝くと言われている浄土ヶ浜。
夕暮れ時では、そのあらたかな様子は眺められなかったけれど。
暮れ行く海の中、静かな佇まいもまた
とても見事でした。
翌日はゆっくりと朝食を取ってから
山田線沿いに盛岡へ向かいました。
岩泉の方も回りたかったけれど
先の台風被害の名残がまだ色濃くて
道路工事にスムーズなドライブを妨げられるとのことで
1本隣の道を行くことにした次第。
紅葉にはジャストなタイミングだった峠越えですが
あいにくの雨でちょっと光が足りず。。。。。
雨に濡れる紅葉も素敵でしたが
やはりもう少し光があった方が輝いて綺麗だったかな。
しかし本当に岩手の内陸と海を結ぶ道は良いなぁ(*´∇`)
山と水がこんなにも豊かに溢れていながら険しさのない様相は
みちのくの懐深さをそのまま表しているなぁといつも感じます。
岩手旅行は絶対レンタカーに限る!と思いましたw
ロードスターだったら最高だろうなぁ。。。。。
雨の中無事新幹線に余裕で間に合う時間に盛岡着。
車を返して早めのお昼ご飯。
帰るまえに食べる昼ごはんはいつもコレ。
本場の盛岡冷麺はやっぱり違うわー(≧ω≦*)
お腹いっぱいになって、あとは新幹線でお昼寝して帰るだけw
今回もみちのくの魅力を余すことなく堪能いたしました。
できれば浄土ヶ浜と山田線沿いの紅葉はリベンジしたいな。
これで自分が行ってみたいと思っていたみちのく名所は
ほぼコンプリートしたわけですが
リベンジしたいところや新たに行きたくなったところが山盛りなので
ぜひまた訪れたいと思います(^^)
それから、沿岸部の復興もささやかながら見守りたいと思いますm(_ _)m
ここにない写真も含め
大きな画像はデジブック↓をご覧ください(^^)
※音が出ますので音量にご注意ください。
■2017 みちのく旅 厳美渓・猊鼻渓・浄土ヶ浜
岩手の良さが伝わると良いな。
Posted at 2017/11/01 20:21:51 | |
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