2012年12月18日
子どもの犠牲で高まる銃規制の機運、「これまでとは違う」
CNN.co.jp記事抜粋
>小学校の児童や教員26人が殺害された米コネティカット州の銃乱射事件を機に、今度こそ銃規制に本腰を入れるべきだとの機運が米政権や与党民主党内で高まっている。
米国では過去に何度も銃乱射事件が発生し、大量の犠牲者を出しながら、銃規制強化は実現に至らなかった。しかし今回の事件が発生した14日以来の数日間で、議員数人が銃規制関連法案を提出すると表明。これまで銃規制に慎重だった議員の姿勢にも変化が見える。
17日には米上院で犠牲者をしのんで黙とうが行われ、牧師が議員に対し「即座に行動を」と呼びかけた。下院も同日の議会で黙とうをささげた。
ジョンズ・ホプキンス大学銃政策研究所のジョン・バーニック局長は、「私もほかの人たちも、今回は違うと感じている」「幼い子ども20人が犠牲になったからかもしれないし、大統領が再選されたばかりで次は出馬しないという事情もあるかもしれない。政治的障壁が存在しないわけではないが、今回は違うと感じる」と話す。
カーニー米大統領報道官は事件直後の14日、大統領は2004年に失効した殺傷力の高い銃器を禁じる法律の復活について検討に前向きだと述べた。
しかしオバマ大統領のこの日のテレビ演説では具体的な対策への言及は避け、16日に現地入りして行った演説でも、今回のような悲劇を繰り返さないために「あらゆる権限を行使する」と表明するにとどめた。
政府関係者によると、オバマ大統領は17日午後、政府高官や副大統領、教育や司法担当閣僚との会合で、再発防止策について話し合ったという。
一方、特筆すべき変化として、これまで銃保有支持を明言して有力ロビー団体「全米ライフル協会」(NRA)から評価されていた民主党の保守系議員がトーンを変化させている。
そうした議員の1人、マーク・ワーナー上院議員は短文投稿サイトのツイッターに、今回の事件で「様相が変わった」と書き込んだ。
自身も銃の保持者であることを公言しているジョー・マンチン上院議員も17日、「幼い子どもたちの恐ろしい大量虐殺が我々を変えさせた。あらゆる選択肢を検討しなければならない」「集団暴力の問題に対し、筋の通った合理的な対応が必要だ」との声明を発表した。
一方、これまでも銃規制を支持してきた民主党のフランク・ローテンバーグ上院議員は17日、大容量の弾倉の販売禁止法案を次の議会に再提出する意向を表明。ダイアン・ファインスタイン上院議員も16日、殺傷力の高い銃器の禁止を復活させる法案を1月召集の議会に提出すると発表した。
しかし民主党議員がメディアを通じて銃規制を呼びかける一方で、共和党議員の間では、米国憲法上の権利を強調する意見や、自衛のために銃が必要だと訴える意見が根強い。ルイ・ゴマート下院議員は16日のテレビ番組で、事件のあった小学校の校長がもしライフル銃を持っていれば、犯人を殺害できたかもしれないと語った。
議員らのこうした姿勢は、NRAが候補者に対して行う多額の寄付も背景となっている。NRAは2012年の選挙で総額71万9596ドル(約6000万円)を寄付し、そのうち共和党議員への寄付が63万4146ドルを占めた。
保守層が強い州の出身で、2014年に再選をかけた選挙を控える民主党議員も、銃の問題には触れないよう圧力がかかる可能性もある。
アメリカの文化や景色はとても好きですし、憧れでありますが、銃社会だけは理解できません。
事件のあった小学校の校長がもしライフル銃を持っていれば、犯人を殺害できたかもしれないと語った議員がいるそうですが、その考えは改めたほうがいいのでは?
外野が言うのもなんですが。
こういった残酷な事件が幾度となく起きているのにもかかわらず進展が見られないのは、それも文化のひとつだからでしょうか。
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Posted at
2012/12/18 20:41:57
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