ESPNF1記事抜粋
>「F1がそれでもなおフェラーリを求めるのなら、F1は変わらなければならない」
そう主張するのは同社社長のルカ・ディ・モンテゼモーロ。フラストレーションのたまるシーズンを過ごす2011年のフェラーリは多くのグランプリでレッドブルとマクラーレンに次ぐ3番手チームに甘んじ、これまでわずか一度しか表彰台の頂点に立てていない。
初めて選手権が開催された1950年以来、途切れることなくチャンピオンシップの一員として活動してきたフェラーリはF1にとって極めて重要な名前ではあるものの、モンテゼモーロは空力依存の激しい現状は市販車部門への反映がうまくできないと主張、跳ね馬がレースを続けるのはルールに変更が加えられた場合に限ると公式Webサイトに語った。
「F1は今でも私たちの人生だ。ただ、フェラーリなしのF1はない。フェラーリからF1がなくなるのとは話が違う。我慢強くあるつもりではいるが、私たちが仕事を続けるには明確な条件がある。私たちは単に宣伝のためにいるわけではなく、市販車のあらゆる局面を狙った先進的な研究があってこそ。エンジン、シャシー、メカニカルコンポーネント、エレクトロニクス、マテリアル、空力などコースから公道へと発展させた技術は過去20年以上に渡って飛躍的に成長している」
「今の良くないところはパフォーマンスの90%を空力に頼っているということ。もうひとつの否定的な面は一切のテストが許されない単なるスポーツになっている点だ。私たちはヘリコプターやロケット、飛行機を作っているのではない。マシンを作っているのだ。もちろん、数年前ほど過剰な状況に戻ってはならない。だが、フェラーリ・ドライバー・アカデミーにいる若手たちにチャンスを提供できない立場にいるべきでもない」
また、先週開かれたF1委員会の会合でチームがどの技術を他チームに提供でき、何を提供できないかが明確化されたことを受けてなお、他チームへのカスタマーカー支給への熱意を繰り返すモンテゼモーロ。
「最後に、サードカーの問題について。私の言葉をよく覚えておいていただきたい。私たちは自分たちの利益をさほどサポートしているわけではない。むしろスポーツ全体のことを考えているのだ。他車に比べて2秒や3秒もペースが遅く、数周走れば周回遅れになるようなマシンではなく、よりコンペティティブなマシンが増えればファンやメディア、スポンサーの利益を増加させられると思っている。例えば、ランスで行われた1961年のフランスGPを制したジャンカルロ・バゲッティはプライベーターのフェラーリでエントリーしていた。将来、いつか、アメリカや中国、アブダビカラーのフェラーリマシンが走るところを見られれば素晴らしいことだ」
そして、ルール変更がなければフェラーリがF1を離脱する可能性があると警告したモンテゼモーロはこう締めくくっている。
「可能な限り最高の方法で私たちが適切と考える見解を支持するつもりだが、はっきりさせよう。同意してくれる者については問題ない。ただ、それ以外は私たちの立場を受け入れる必要があるだろう。F1がそれでもなおフェラーリを求めるのなら、常にコストに気を配りつつも、F1は変化し、研究の最先端というあるべき姿に戻らなければならない。私たちはスポンサーとしてF1にいるのではない。コンストラクターなのだ」
モンテゼモーロの御大は、フェラーリが勝てないと、「F1を辞めてやる」詐欺の発言をしますよね。
毎年定番のネタになりつつあります。
正直、F1創成期から参戦し続けているフェラーリのF1チームが健康ドリンクメーカーのチームに負けているのはいただけませんな。
たしかに今のF1は空力依存の度合いが高いのは否めません。
だからと言って、フェラーリ有利なルールにする必要はありませんし。
コンストラクターとしてガチで他の自動車メーカーとやりたいなら、フェラーリも来年から始まるWECに出てみたらいいのかも。
今年のF1は、近年で一番観戦しなかった年でした。
DRSに興醒めしたまま、シーズンが終わりそうです。
Posted at 2011/11/07 21:00:09 | |
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F1GP2011年シーズン | クルマ