明日葉。今日芽を摘んでも明日には生えるほど、生命力が旺盛だそうです。「ご自由にお持ちください」と、土まで下さるご近所の方、その心優しさと寛容さを私も前夜に一つ頂きましたが、翌朝には残り一つになっていました。
クラウンエステートの暫定駐車場が遠く、夜間料金数百円打ち止めで安価ゆえ前夜のうちに自宅近くのコインパーキングに停めていました。AM8時を少しでも過ぎるとまずは200円余計にかかってしまいます。寛容でない私は久振りに我が子より早く出ることとなり、今日は「88888」を踏むかなと思いつつ、最近の車ではできなくなった儀式「エンジンキーを捻る」を厳かに執り行い、ふと思えば私的な車両4台のうちランクル70、ハイラックスサーフ、このクラウンエステートと3台が捻る式とはこれいかにと思いつつ、
当時も、今振り返っても「幸せな時間」だったと思いますが、我が子が幼稚園時代の送迎、送り届けた後に、よくここの朝食を頂いたことも思い出しながら、この日は三浦半島あたりにドライブへ行って暇つぶし、いや物件を見に行く予定でいました。
まるでエリザベスと呼びたくなる貴婦人かのような佇まい「おれのクラウン」。仕事としての初稼働日となるはずでした。
そしてクラウンばかりに目が行きます。まるではじめて彼女ができたのに、すれ違う他の女性へ目が行ってしまうかのような心弾む連続です。
「おれのクラウン」のATシフトおよびゲート。バック時と、Rを経由するPへ戻す際は、左斜め上というよりも「ほぼ同時に左と上へ動かす」かのような仕様で、やる気だけでは突破できません。コツまたは慣れが必要ですが、まだひっかかり気味になってしまいます。早くスムーズに動かせるようになりたいです。と、将来の夢を考えながら、
何年ぶりか、朝の本格的渋滞に身を置きました。朝の貴重な時間ゆえか、どこか気ぜわしくスマホ、テレビを見る人、書類に目を通す人、こうしてカメラを撮る人、昔はジャンプやヤングマガジン、新聞を読んでいた人が多かった気がしますが、それぞれの時代ごとに渋滞時間が過ぎていきます。
「これもいいじゃないか」と前夜にカーセンサーで見たビスタアルデオに遭遇です。まずグーに載せる、反応を見てカーセンサーへも掲載する、という手順の中古車販売店が間々ある気がしますが、加えてコストがより一層限られる格安車はグーのみの掲載な販売者が若干あると見受ける中に、ビスタアルデオは、9/14現在カーセンサー5台、グーは7台が販売されており、車庫保管、禁煙車、3.6万キロでコミコミ72万円、特段に程度がよさそうなのは一台限りです。という状況が悩みを生み出します。
いつものように東名経由の新航路を通ってみたいというのを失念し、無邪気に第三京浜に乗れば、経済的米占領基地を見て、横田基地の上空、すなわち都市部の重要な上空一帯は事実上ほとんど米国のものであるかのごとく、私たちが生きていくのに必須となる、または豊かと便利を享受させてくれる多くの物資供給源たるEC、そしてAWS合わせネットワーク上も事実上米国に支配される一辺倒が匍匐前進しているような気がして、
「ねぇ電気送るのを光の速度で送れるようになったらすごくない?」と我が子が言っていたのを思い出しながら、鉄塔銀座を通り抜け、
込800万円の車であれば2年経っても600万程度で買い取ってもらえそうですが、込80万の車はよくて10万円のケースが常套的に、80万円を10台買えば800万円なところ合計の買取価格が80万円ということになってしまう可能性があり、800万円1台購入よりも「520万円の経済的滅失が発生」しそうで注意が必要です。今のところ2台オフロードで廃車級も含めて数台やらかしているとも言えます。とまた買ってしまった安物買いのなんとやらにならぬようセルシオを検討しながら反省をしつつ、しかし、この考え方は間違っているのではないか、すなわち台数を軸にして考えるべきであり、つまりは本質的には車両の相違を愉しむことを重視して考えると、800万円×10台は結局2,000万円のキャッシュアウトなのに対し、80万円×10台は700万円のキャッシュアウトで済む、と比較するべきである、気がしつつ、他方で中国不動産企業負債30兆円というスケールに比べれば一片の埃について真剣に考えている様相で南に舵を取り、快調に三浦半島へ向かう予定でした。
それがなぜか、あとで知ればお腹にいる子も含めれば三名となる、前日から何も食べていないという無一文の若いご夫婦にご飯を食べさせ、飲み物を準備してもらう等ロングドライブに向けて整えて、
遠州森町を通り抜け、道中何度か休憩しながら、窓は4枚少しずつ開けたまま、エアコンは外気導入にし続けて、
ここ数日の疲労が襲ってきたのだろう、深い眠りにつく二人が寄り添うだけでなく、飲み物まで寄り添って、さすがはアスリートG後部座席のリクライニングで寝心地の向上を引き出し、しかし妊婦にカフェインはよくなのではないか、加えてこの日出会う前を合わせ全行程「お腹のお子さん、パパのおかげで思い出深い旅をさせてもらって」とも思い、これらおじさん余計なお話しも伝えつつ、
都築PAから約500km「暇なおじさんに出会ってよかったですね」と言いながら、大阪南部にある自宅まで私が運転する「おれのクラウン」で送り届けました。
トランスポーター完了し、心配で心配で親心的に目先の生活費としてお小遣いまで差し上げてしまい、最新のテクノロジーが指し示す奈良抜けの道よりも、若干北周りの新名神を通ることとして、
コーヒーを買い、いざ我が家族がいる東京へ帰ろう「おれのクラウン」で、帰路のドライブに就くことにします。
三大工場地帯に加えて北九州工業地帯、これらの中で阪神工業地帯が実際の生産性とは別に存在感としてもっとも迫力があるような気がしつつ、これを作り上げた当時の人々と景色を圧巻に思い見ながら、
港の巷で存在感の中心地になってきたかのような黒船。そして黒船の中で働く人々たる船員が、いつの間にやら江戸や大坂の町人で占めるようになり、のような様相になってきていますが、それが各地に広がっているのを見て、
大迫力、見どころ過積載の景色が続いて、これらを勉強で来たのだ、と言い聞かせながらクラウンエステートのハンドルを握ります。
横浜都築PAにて、若いカップル女性のほうが「どこに行くんですか」と声をかけてきまして、「三浦半島のほうですよ」「そうですか、海老名はいかないですか」「いかないですよ」とやり取りし、
一旦は断る形となり、そのあとも女性のほうが躊躇しつつリードする形で、方々のドライバーへ一所懸命に声をかけて、その後落胆して30度ほどに気温が上がってきた中に疲労がにじみ出ながら二人でベンチに座っている姿を見て、我が子が荷台を広げるため倒しているシートを上げ車内を整えて、常備する抗菌もできるアルコールスプレーで除菌をして「どこまで行きたいのですか」と声をかけてみました。
「私たち実は大阪の者でして、まずは海老名あたりまで行きたいと思っています。そこまで行ければ大阪へ乗せてくれる人がいるかもしれません」と聞いて、最終目的地は大阪なのかと確認し「じゃあ、大阪いっちゃいますか。私はいいですよ」と投げかけてみました。
妻へも一応連絡すれば突発のイベントに笑いながら「日帰りはきついだろうから泊ってくれば?」と返して来て「いや今日中に帰る」というわけで、往復1,000km越えの日帰りドライブが確定です。
道中、今般のいきさつや、聞いていれば妊婦であること、まだ旦那殿は20代初頭、奥方は「おれのクラウン」の2個上となる10代であり、という若夫婦であること、お仕事の話しなども聞いて、なるほどそのような仕事に業界があるのかと勉強になったり、時期もあるのか夜の零時頃から40人以上には声をかけたと聞いて、
この車を買ってなければこの日都築PAに寄っていなかったであろう巡り合わせもインクルードし、なんて最高の車なんだクラウンエステートは、と考えながら、この日の昼食を暗くなった京都を過ぎたあたりで頂き、
我ながら暇なおじさんでよかったと思いつつ、たまにはこうして単なる人助けのためのドライブも悪くないどころか、暇なおじさんに充実した一日、ドラマを下さって、有難くアクセルを踏み続けました。帰路仕事の電話をしつつ、ときおりメールを確認返信を致しましたが、見逃してしまったメールもあったりしながら、
仲間や皆様が頑張っている中に申し訳ない気持ちもありつつ、たまにはこうした過ごし方につき、何か感性を得てまたみんなへ返すとして、意義が濃い、長距離日帰りドライブの一日だったと考えたいと思います。
この日、そして翌日も、物件ドライブはお休み確定です。しかし翌日は心地よい疲れでした。を、可能にしてくれるクラウンエステート。抜き去っていく日産ノート、トヨタ86を見れば「なんてデカい車なんだ」と感じ、ランクルとすれ違えば「なんだあの山みたいな車は」と思う、自動車の車格が大きく向上してきた時代の趨勢を思うところ「なんか薄っぺらい感じがするね」と「おれのクラウン」に乗った妻が表現していましたが、という繊細な面を「おれのクラウン」は持ちつつ、それはつまりUターンも気楽、細い道も楽勝とノンストレスでの取り回しのよさを意味し、
5ATがウルトラスムーズ、エンジンとの相性、セッティングも完璧、エンジンがこれまた気持ちよく、トルク・パワーともに出力特性は秀逸な芸術作品ではないかと思い、どのようにラフなアクセルワークをしようとも優しいジェントルな対応に、最近は3トン近いクロカン系ばかりでダブルウイッシュボーンという単語自体を久しぶりに聞いたほどであり、車両重量が1680 kgの視座と重心が低いモノコックボディに乗れる幸せを噛みしめ、静粛性高く、まるで滑るように走るクラウンエステートに惚れ惚れし、当時の開発陣へ敬意を思うドライブともなりました。
垂涎の的クラウンエステート。誰もが渇望する存在「おれのクラウン」。
「おれは今それに乗っている」と、ランクルを作っている建屋を拝見しながらトヨタ殿に感謝し、クラウンエステートがひた走ります。
クラウンエステート納車前からセルシオとの入れ替えを考えていた私は間違っていました。広義的に「当時のトヨタ乗り味」は、多少静粛性に差はあるものの、セルシオと「おれのクラウン」とはほぼ同じ当時のトヨタ乗り味であり、少なくとも同じ系統に属し、と思えばセルシオ検討の意義が薄弱化し、
セルシオには出来ない芸当、すなわち疲れたときにフルフラットにて体を伸ばして横にすることができ、しかもそれはそこいらのカプセルホテルを凌駕するプライベートスペースを誇るクラウンエステートという至高の存在。もうこれはまるで不動産じゃないか、道は賃借権、いや旧借地借家法以上の好条件にて無期限借地権的かつ公的不動産はアグリゲート型サービスで原則無料または一部課金制であり、安価に永続的に使用できる中にクラウンエステートという移動式建屋的解釈。
そう僅かに恣意的な意訳さえすれば王者の不動産、いや女王陛下の走る領地、それがクラウンエステートの真髄であり真骨頂なのかもしれません。
そろそろ意味が分からなくなってきたところで、茨城方面のナンバーが付いているホンダ車を見れば、もっと遠くへ帰る人もいると元気を分けてもらい、
「ベンツは時速200kmからブレーキ踏んでもビシッと安定しているけど、クラウンエステートは時速140kmからブレーキしようもなからハンドルがブルブル震えるよ」「なんで?」「ベンツはそれだけ見えないところにお金をかけているんじゃないかな。ドイツのアウトバーンでしっかり走って曲がって止まらなければならないから」「あとポルシェもブレーキいい?」「そう」
と、「クラウンエステートは速いの?」という質問から派生して、子供に伝えてみましたが、そんなことは関係ありません。ここは日本です。
車を見れば「レトロだね」、乗ってみれば「中もなんかレトロだね。でも乗り心地はいい」という妻や、今般送り届けた若旦那殿「これいつから乗っているんですか。けっこう古い車ですよね。あまり見かけたことありません」「土曜日からだから、3日目です」とやり取りがあろうとも、さらに走行距離が少なくて、状態がよいクラウンエステートアスリートVに入れ替えて、エンジンマウント等まで替え整備を万全にしながら、我が体の残生涯総走行距離がよくて5万キロ程度であろう試算されるのは忘れて、10万、20万kmと乗りたくなってきました。15年経ってこれだけの品質を保ち、22年前にこれだけの技術に設計、恐れ入りました。ATのスムーズさは変に多段化した今の車よりよいのではないか、と思うほどです。
24時間営業している売店に、マクドナルドがある足柄SA。「いや~こんな時間にやっていて頂いて助かります」と伝えると「ご苦労様です。がんばってくださいね」とお声がけまで頂き、このとき朝8時前から15時間揺れ続けている体、王者の不動産から降りて地に足をつけ、動かない椅子に腰を落として夕食を頂けば、なんと揺れないとはいいことなのだと、思いながら秋の様相アウトサイドで深夜のピクニックをして、
気づけばフリーwifiまである足柄SA、そしてこのような15年落ちなのに極上の中古車に安価に乗れ、これもあれもなんて日本は素晴らしいのだ、今の時代はなんて有難くすごいのだろう、と改めて実感し、外に出ればお金を落としたり、過去キャバクラへ行ったり、最近は内金的なものとして1,600万円入れてこれは買付が通らなかったので戻ってきましたが、不動産屋になると称して物件を見つけに出かけているわけですのでいつかまた余計なお金を使う導線にいて、そういえば手付金で数千万円没収で儲かってしまったことがあったのも思い出し、この日も含めあれやこれやお金ばかりばらまいて、しかし妻は何らの文句を言わずにまた有難いと思い、
ここからもうひと踏ん張り100km未満を走って、コインパに停めては翌朝寝坊で打ち止め越える課金必至で、これを避けるため荷台に積みやすい我が子の自転車を拝借し荷台に放り込んで、駐車場から数キロ真夜中に子供用自転車を漕ぐおじさん帰宅しました。警察に会えば職質必至な状況でしたが、無事に妻が入れておいてくれた湯舟に入り、いつもの温度のはずがなんと熱く感じ、17時間直風クーラーで体が冷え切っていたことを知りました。めでたし、めでたし。と認めて一ヵ月少々経過しましたが、最近「おれのクラウン」乗れていません。