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たかが "最小回転半径"

　新型カローラシリーズが発表された。　ご存知のように先に発表されたグローバルサイズよりもホイールペースを含めたボデーサイズを小さくして登場した。　今までのカローラユーザーにも車格アップしたカローラを引き続き買って貰いたいと言う配慮がそうさせたように思います。　それでも最小回転半径は１０ｃｍ大きくなって５.０ｍ(フィールダーは４.９ｍ)になった。たかが最小回転半径と言うかもしれないが、されど最小回転半径で、日本の使用環境では少々のボデーサイズアップよりもクルマを選び大きな要素だと私は思います。

　一般的にはホイールベースが大きくなると最小回転半径も大きくなる。　プリウスα（２７８０ｍｍ）は５.５ｍ、プリウス（２７００ｍｍ）は５.１ｍ、と並ぶ中で新型カローラはホイールベースを２６４０ｍｍに縮めてでも５.０ｍを確保するのが、商品企画上の必達項目であったような気がします。　最近のインチ巾の広い高グレードタイヤをお客さんが好んで選ぶ傾向の中では、ベース車の最小回転半径をより小さくするニーズはより高くなっているように思います。　ちなみにフィールダーは１６インチタイヤを履くと５.５ｍになっていたのが、新型カローラは１７インチを履いても５.３ｍと、それなりに努力した跡が見られます＜笑＞。

■カローラフィールダー
　※やはりリヤドアが前後方向に切り詰められた感じが残ります。