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先日、会社帰りに出会った車。

その車の名は「ユーノス100」

1989年に発売されたファミリア7代目（BG型）の派生車種でユーノスチャンネルで販売された。
BG型ファミリアには3ドア八バック、4ドアセダン、5ドアハッチバックの3種があったが、5ドアハッチバックを「4ドアクーペ」とマツダは呼んでいた。

発売当時、私は大学4年生で、社会人になるにあたり長く乗ることを前提に新車を買おうと決めていた。
各社ディーラーを回る中、ユーノスロードスターのパンフレットを貰った時についでで貰ったのがユーノス100のパンフレットだった。

イタリアンで流麗なフォルムに一目惚れし、何度もパンフレットを眺めては溜息をつき、数か月悩んでもうこれしかないとまで思い詰めた。

当時開業したばかりのユーノス店の綺麗な女性スタッフを散々悩ませ、最後は支店長決裁で値引きとサービスを勝ち取って購入した。

それまで母のお下がりでドンガメのように遅いTT131型コロナ5ドアリフトバックに乗っていた私は「車とは移動の手段に過ぎない」と考えていたが、ユーノス100の走る、曲がる、止まる性能は衝撃的で、私が車好き・走り好きとなる切っ掛けになった。

とにかくこのスタイルが大好きで、毎月ワックスを掛けてピカピカにしていたことは良く憶えている。

そんな思いが一瞬で蘇る。
目の前の新車のように美しい真っ白のユーノス100に見惚れた。
発売から27年経った今でも全く色褪せないその美しいスタイルに改めて魅入られてしまった。