手指と足首の怪我で出不精になっているので、先日からグダグダ書いているオールドコンデジは本当にエモいのか問題を確かめてみた。
写真の並びは以下のとおり
①オリンパス C-3040ZOOM 2000年発売
②フジ F31fd 2006年発売
③ソニー HX30V 2012年発売
④アップル iphone7 2016年発売
⑤飛び入り参戦 ニコン D40+標準キットレンズ 2006年
比較対象は遠景と近景
ただし撮影日時も天気も違うので…
(クリックすると4倍に拡大します)
どれも悪くはない。
(オリンパスC-3040ZOOMは天気が悪く光線の具合も悪いのでちょっと不利なシチュエーションだった。)
SNSに載せたりスマホで見るだけならほとんど差はない。
2L以上のプリントとかだと精細さで違いが見えてくると思う。
iphoneは記録・記念写真としては極めて優秀だなと思う。
画像処理エンジンのよるものだけどHDRを効かせてどんなシチュエーションだろうが見栄えのする仕上がりになっている。
D40は古くても一眼なのでチートだった。
今となっては古い600万画素の原色系CCDでも今回比較した中では圧倒的に良くて、暗所撮影でなければ今でもこれで十分じゃないかと思わせる。
【追記】
D40は名機と言われているけど決してそんなことはないと思う。
原色系CCD特有の発色が良いと言われ、確かに青色が濃く鮮やかだが単に初期設定の問題でしかない。
敢えて名機だと呼ぶとすれば、小さく軽いので気楽に持ち歩け、設定項目の少なさ故に写真を撮ることに集中できることじゃないかと思う。
銀塩(フィルム)時代、まず構図に拘り、光を読んでラチチュード(ダイナミックレンジ)を熟考して露出を決めて、脇を占めて息を止めてシャッターを切ったあの瞬間を思い出す。
標準レンズの18-55mmF3.5-5.6G VRは筐体の安っぽさに似合わない表現力を持っているし、同じように安価で同ズーム域をカバーするタムロンやシグマのF2.8通しのレンズを付ければちょっと大きく重たくなるけど流行りの背景ボケボケ写真も撮れる。
今回、いろいろ50枚くらい撮ってみたんだけど一番感動したのはシャッターの感触とシャッター音だった。D700のメカニカルシャッターのような重厚さではなくシャッターボタンを押し込んだ時の軽いクリック感と軽くカッシャン!と鳴る小気味良さが何より楽しかった。
そしてオールドデジカメの写真は全くエモくない。
200万画素を超えた頃からレンズもCCDも画像処理技術も格段にレベルアップしたので普通の写真が撮れるようになった。
エモいの定義が「レンズが悪くパープルフリンジやハレーションなどで輪郭がぼやける」とか「ダイナミックレンジが狭くてコントラストが強い」とか「感度高めの設定で撮ると粒状感が出る」とか「ホワイトバランスがちょっとおかしい&色ノリがあっさり目」とかならソフト加工で済む。
スマホならそういうアプリが山ほどあるんでそれで済む。
撮って出しでエモくなるのは35~100万画素の最初期のコンデジかなと思う。
現実はこうだし。
結論としては、悲しいけど日常やちょっとしたイベントならスマホで十分ということでした。最近は光学的に広角・望遠もできるし、アプリで加工し放題だし。
私は「写真を撮る」のが趣味なのでD700+カールツァイス50ミリにこだわりますが。
Posted at 2024/03/31 13:34:02 | |
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