何シテル?で大量に投稿しましたが、富山県の記録的大雪のせいで会社から帰宅するのに21時間もかかったので、美味しいネタとしてここに記録しておきます。
なにせ長旅だったので2回に分けます。
夕方5時、会社でスマホの道路状況をチェックしたら北陸道の富山管区は全面通行止め。ヤバいことになってるなあと、この時は他人事のように考えており市外の女性社員に早めの帰宅を勧めていた。
夜7時、雪が酷いし皆帰ろうということになり、社員同士でお互いの車の雪を落としたりしていた。
どこから帰ろうかとちょっと考えたが、幹線道路は混雑していても除雪はされているはずだと思い、婦中町のど真ん中の国道359号線を選択。
それなりに混んでいるものの大雪だからしょうがないと安穏と構えていた。
しかし婦中町の市街地を抜けたあたりからくほとんど動かなくなった。
(原因はずっと先の交差点でスタックしたタンクローリーが車線を塞いだために交互通行になっているせいだった。)
このまま国道359号線で勾配の激しい山間部を抜けるのはスタックしたトラックで道を塞がれている可能性が大きいと考え、呉羽山をトンネルで抜けられる県道62号線富山小杉線を目指すことにして羽根交差点を右折した。
この選択が最大の失敗となる。
交差点を曲がり快適に走っていたが1.5kmほどのところで渋滞に捕まった。
富山小杉線まで2.5kmほどの地点だ。
そして全く進まない状態が続く。
(何シテル?に連投し出したのはここです。)
道路情報や渋滞情報がカーナビにもスマホにも表示されない。
ニュースは富山が記録的大雪だとか市内が混雑しているとか表面的な報道しかしていない。
22時に渋滞に捕まってから30分で20~30mしか進めず。
22時半にやはり国道359号線に戻って行こうと決断。
Uターンしようとしたらスタックして周囲のドライバーさんに救援してもらう羽目になった。
そしてこの時、Uターンしてしまえば良かったのにそのまま車列に戻ったのがまたしても失敗だった。
ついに午前0時、日付が変わったが1時間半で200mほど進んだだけだった。
トイレに行けないので車中では飲まず食わずだがしょうがない。
雪があまり降っていないことだけが救いだった。
午前1時、ガス欠が心配になり計算を始める。
OBDⅡのデータが初めて役に立つ時が来た。
6時間(走行1時間3分、アイドリング5時間9分)で走行距離11.6km、燃料消費量4086ml。
自宅まであと18kmなのでこのペースで進めば7リッターあれば大丈夫。
メーターは3/4のところを指しているので15リッターはある。
ガソリン節約のためにエンジンを止めて真冬の車中でエアコンなしで過ごすことはさすがに避けたい。
(前走車はガス欠の懸念があったのか動くとき以外エンジンを止めていた!)
午前1時半、知の巨人ノヴさんから連絡が来た。
気象情報、渋滞情報など喉から手が出るほど欲しかった情報が次々にもたらされる。
深夜に1時間以上も会話ができて本当に助かった。
ノヴさん、ありがとうございました!
実はこの時点で選択肢が2つあった。
計画通り富山小杉線の安田交差点まで行って呉羽山をトンネルで抜けるコース、その手前の県道68号線で左折して富山大学付属病院の裏山を越えるコース。
ノヴさんとの電話時の情報ではトンネルコースが正解だった。
除雪状態とスタック状況が不明の裏山越えコースは捨てた。
そしてこれがまたしても失敗となる。
午前3時半、ようやく車列がほんの少しづつだけど動き出した。
そして午前5時、ようやく北陸自動車道の高架下を通過。
目的の交差点まで400m!
実はこの時には高速道路の規制が解除されており、頭上を走り抜けていく多くのトラックを羨ましく眺めていた。
裏山越えルートを選択していれば富山西ICから高速に乗れていたはずだった。
交差点の明かりが見えてからまたしても進まなくなった。
近づくにつれ状況が見えてきた。
トラック3台と乗用車2台、交差点角のコンビニ乗入口でスタックした車が交差点を麻痺させていた。
除雪車も何台かいるようだが救援する気があるのかないのか良く分からない状況の中で走り回ってる人影がいくつも見える。
ノヴさんに教えてもらったグーグルマップの渋滞情報を見ると安田交差点周辺は大渋滞となっている。
結局、幹線道路の大きな交差点はどこもかしこも同じ状況になっており、これが全ての原因だった。
特に高速道路が封鎖されたために大量のトラックが一般道に流れ込みこんだことが混乱に拍車を掛けた。
そしてここで更なる判断ミスを犯す。
改めて周囲を見渡してトンネル方向の道ではトラックや普通車がガタガタの並び方をしているのに気付き「これはヤバイかも」と、急遽予定を変更してそのまま北上して富山高岡線を目指すことにした。
その先では更なる渋滞が起きているとも知らず。
午前5時50分。
会社を出て11時間が経とうとしていた。
空腹、渇き、寝不足、焦り、情報不足。
中途半端な判断材料で臨機応変に動いたことが全て仇になる。
登山などで遭難する典型的パターンに陥っているが、焦りの原因はただ一つ。
自宅で待つ黒猫ヘイの世話(餌やり、トイレの始末)をしなければならない。
それだけでした。
とりあえず第1部終了です。
Posted at 2021/01/10 15:51:06 | |
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