さて、続きです。
富山高岡線までは混雑もなく富山大学までスムーズに到着。
時刻は午前6時。
幹線道路なら除雪もしっかりしてるはず、と五福八区交差点を左折して呉羽山に向かう。
ところが!そこからピクリとも動かない。
空が明るくなってくる。
朝を迎え対向車線を走ってくる車が多くなってくる。
だけどこちらは動かない。
実は、朝6時半にこの先の山越えした茶屋峠交差点でトラックがスタックして、この後丸一日に渡り通行止めになると誰が思うだろうか。
午前8時、全く進まないまま2時間経過。
もうヤケクソだ!更に北上して国道8号線まで行こう!とUターンする。
国道8号線に繋がる県道56号線(富山環状線)は当然のごとく大渋滞。
それでもちょっとづつ進むので精神的には楽だった。
午前11時、2kmくらい進んだところでまたもやピタッと止まってしまった。
でも中央分離帯がある上に雪で1車線化しているこの道ではUターンもできない。
国道8号線まではまだ2.5kmある。
ついに正午を迎える。
道沿いの民家の屋根に降り積もった雪を見て大変だなと他人事のように思う。
激しい睡魔が襲ってくる。
まあここで眠っても後続車がクラクションを鳴らしてくれるはず、とそのまま眠ってしまった。
午後1時。
窓をコンコンと叩く音がして飛び起きる。
後続車の方だったが全く動かない理由を探りに歩いて見に行ったらトラックが2台スタックしており救出も救援も不可能でUターンするしかない、と教えてくれた。
万事休すとはこのことか。
Uターン地点でスタック(亀の子状態)している爺さんのカローラがいて、この渋滞で疲れ果てたオッサン5人がかりで救出した。皆、妙な連帯感があって「皆さん、お気をつけて!」と互いに笑顔で労わりあって別れた。
渋滞仲間ってやつか?
再び富山市内へ向かう。
AMラジオから道路情報が聞こえてくる。
「北陸道は滑川から柿崎まで通行止めです。」
んんっ?ってことは富山から西側は大丈夫ってことだな!
アクセルを踏み込んで国道41号線を富山ICに向かって爆走する。
再び通行止めになる前に何として高速に乗る!
午後1時50分。
富山ICから高速道路に乗る。
ああ、あんなにも苦労して走ったのは何だっただというくらい快適だ。
スマホで道路状況を見ると、自宅に一番近い高岡南砺スマートICは封鎖されている。となると手前の小杉ICか、行き過ぎになるが砺波ICで下りることになる。
小杉ICから自宅までの道はいつもガッタガタの圧雪で大渋滞だ。
となると砺波ICだ!
小杉ICは手前から何故か大渋滞しておりトラックが数珠つなぎ状態だ。
(実はETCレーンが除雪されておらず全て対人で処理していた)
それを尻目にひたすら砺波ICを目指す。
反対車線は富山方面に向かうトラックで数キロに渡る長蛇の列ができている。
15時10分、砺波IC。
ついにここまでやってきた。
国道156号線ではなく堤防道路を走ることにする。
信号がない、それだけが理由だった。
しかし除雪されておらず、道幅も分からなきゃどこが堤防の端かも分からない状態で、しかもホワイトアウトで目もやられて冷や冷やしながら走り続ける。
渋滞よりマシだ。
それにしてもパウダースノーの新雪にスタッドレスタイヤは無力だ。
15時50分、ついに帰宅。
雪かきをしないと駐車場に停められないと思っていたら、弟が綺麗に空けてくれていた。本当にありがたかった。
所要時間20時間56分(走行時間3時間46分)、走行距離72.4kmの旅は終わった。
29時間ぶりの食事と水分補給。
エビと鮭とマッシュルームのパスタ。
こんなものを作る余裕がまだあるって我ながら食に対する執着の強さに感心した。
【教訓】
ワゴンRは燃費が良い。
混乱状態では計画変更せず予定通り行動する。
深夜でも電話できる友達は大切。
21時間もトイレを我慢するとすぐに出ない。
P.S.
今日、会社で人事部長がホテルに泊まったことを知った。
冷静な判断とはこういうことだ。
Special Thanks
ノヴさん & 323f1800DOHCさん
Posted at 2021/01/11 18:39:44 | |
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