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2024年05月24日

人形浄瑠璃 文楽 令和6年5月 東京公演 (2024/5/24~25)

人形浄瑠璃 文楽 令和6年5月 東京公演 (2024/5/24~25) 2024年の4回目の文楽鑑賞は、先月の大阪公演に引き続き豊竹呂太夫改め十一代目豊竹若太夫さんの襲名披露公演を東京で楽しみます。












令和6年5月文楽公演








会場名  : シアター1010(足立区文化芸術劇場)
公演期間 : 2024年5月9日(木)~ 2024年5月27日(月)
休演日  : 15日(水)は休演

●Aプロ (上演予定時間=約4時間)●
寿柱立万歳 (ことぶきはしらだてまんざい)

豊竹呂太夫改め
十一代目豊竹若太夫襲名披露口上


襲名披露狂言
和田合戦女舞鶴 (わだかっせんおんなまいづる)
 市若初陣の段

近頃河原の達引 (ちかごろかわらのたてひき)
 堀川猿廻しの段
 道行涙の編笠


●Bプロ (上演予定時間=約4時間30分)●
ひらかな盛衰記 (ひらがなせいすいき)
 義仲館の段
 楊枝屋の段
 大津宿屋の段
 笹引の段
 松右衛門内の段
 逆櫓の段

(字幕表示がございます)
主催=独立行政法人日本芸術文化振興会




十一代目豊竹若太夫さんの襲名披露公演ということで、公演に先立って西新井大師でお練りが行われたそうです。

豊竹若太夫が西新井大師でお練り、北千住での襲名披露公演は「意義のあること」










今年の鑑賞記録はこちら。
今回が4回目。
(1) 人形浄瑠璃 文楽 令和6年初春大阪公演 (2024/1/13 ~14)
(2) 人形浄瑠璃 文楽 令和6年2月 東京公演 (2024/2/9)
(3) 人形浄瑠璃 文楽 令和6年4月 大阪公演 (2024/4/19~20)





【1日目】2024年5月24日(金)

本日の撮影はすべてスマホです。
最近かなり手抜き撮影になっていますね…

今回は5年ぶりに二部制になりました。 ということで、1部の上演時間は4時間半の長丁場です。 今回の会場のシアター1010は客席での食事不可のため、入場前にしっかりと朝昼食を摂ってから入場することにしました。

北千住駅前のデニーズにてハンバーグの朝定食。



ちょっと物足りないので…、フレンチトーストを追加して腹ごしらえ完了です(笑)



開場時間になりました。





平日の日中ということもあり、入場者はちょっと少なめ。



出語り床は少し小さめですね。



本日の座席はこちら。



わりと前方の良い席です。




Bプロ 午前11時開演 上演予定時間=約4時間30分)
ひらかな盛衰記 (ひらがなせいすいき)
 義仲館の段
 楊枝屋の段
 大津宿屋の段
 笹引の段
 松右衛門内の段
 逆櫓の段


<スケジュール>



<解説>
源平合戦を舞台に、勇名を馳せた木曾義仲の敗北とその残党の後日譚を中心とした時代物です。長らく上演が途絶えていた場面(楊枝屋の段は昭和63年以来)も交え、半蔵門の国立劇場でもコロナ禍の影響で実現出来なかった名作の本格上演をお楽しみください。

木曾義仲は朝敵となり、源義経率いる鎌倉勢の攻撃を受けます。義仲は正室の山吹御前と駒若丸を腰元お筆に託し、愛妾・巴御前と出陣します(義仲館の段)。

粟津での戦で義仲は敗死し、山吹御前一行はお筆の父・鎌田隼人の貧家に身を隠します。そこへ鎌倉方が押し寄せますが、隼人の機転で切り抜けます。悲劇の中のユーモラスなやりとりが光る場面です(楊枝屋の段)。

山吹御前一行は大津の宿屋に一泊し、順礼の船頭権四郎一家と知り合います。そこへ落人狩りの武士が襲いかかります(大津宿屋の段)。

混乱の中、駒若丸と取り違えられた権四郎の孫・槌松が殺されます。騒動で隼人と山吹御前は死に、駒若丸は行方不明、ひとり残された傷心のお筆が山吹御前の亡骸を笹に乗せて運ぶくだりは痛切な情趣が際立つ名場面です(笹引の段)。

摂津福島に戻った権四郎は取り違えた駒若丸を槌松と呼んで育てています。訪れたお筆は槌松の最期を伝え、駒若丸を戻すよう申し入れます。勝手な言い分に権四郎は憤慨し、駒若丸を孫の仇と意気込みますが、婿の松右衛門が止めます。松右衛門こそ義仲方の猛将・樋口次郎兼光でした。樋口は権四郎の婿に入り込み、主君を討った義経に復讐する機会を窺っていたのです。孫を殺されて怒る権四郎に情理を尽くし説く樋口、勇壮な中に悲しみを湛えた人情の機微が心を打つ名場面です(松右衛門内の段)。

船頭として海に出た樋口に鎌倉の大軍が迫ります。樋口は権四郎に裏切られたと憤りますが、権四郎も駒若丸を救済すべく一計を案じていたのでした。戦乱に打ち続く悲劇に義理と情とが絡む美しい人間ドラマが光り、物語は大団円を迎えます(逆櫓の段)。



<配役表>




いつものように何よりも忠義に重きが置かれた価値観で創られたストーリーですが、最後の最後では忠義だけではない「素」の情愛も描かれているあたりはさすがです。

以前にも何度か観たことがある演目ですが、今回のような通し上演は初めてかも? あまり上演されない段でもストーリーを理解するためには重要ですね。
とても分かりやすくて改めてこの演目の奥深さを理解できました。



















1日目はこれにて終了です。
明日もまた楽しみたいと思います。





【2日目】2024年5月25日(土)

本日の撮影もすべてスマホです。

16:30 ~ 20:35の長丁場、そして劇場内での食事が一部エリアのみに制限されているという状況なので、昨日に引き続き本日も少し早めですが入場前に軽く夕食を済ませます。
北千住駅構内の讃岐うどん店にてひやかけうどん & ちくわ天。
伊吹島産のいりこを使った出汁ということでなかなか美味しかったですが、麺は小麦感が少なめだったのがちょっとだけ残念でした。

いぶきうどん エキア北千住店




開演時間直前に滑り込み入場。 ちょっとヒヤッとしました…

若太夫さんの襲名披露記念のお祝いの数々。










本日の座席はこちら。



予約のタイミングが遅かったので少し後ろの席ですが、少し高い位置からの眺めもまた良い感じでした。





Aプロ 午後4時30分開演 (上演予定時間=約4時間)
<スケジュール>



<配役表>




寿柱立万歳 (ことぶきはしらだてまんざい)
<解説>
家屋を立てる際初めて柱を立てる儀式〝柱立〟。太夫と才三が、門口で小鼓と扇を片手に柱立を披露し、家々の繁栄を祈りつつ、賑やかに舞います。襲名披露公演の幕開きにふさわしくおめでたい一幕です。

襲名披露を寿ぐ軽めの演目でスタートです。





豊竹呂太夫改め
十一代目豊竹若太夫襲名披露口上






ずらりと居並ぶ文楽の重鎮や若太夫さんの門弟の皆さん。
大阪公演の時と同様に格式高い口上やご挨拶が続きますが、ユーモアも交えて客席の笑いを誘ったりするのが洒落ていますね。
おめでとうございます~!





襲名披露狂言
和田合戦女舞鶴(わだかっせんおんなまいづる)

 市若初陣の段
 楳茂都陸平=振付

<解説>
和田合戦女舞鶴
元文元年(1736)3月に大坂豊竹座で初演された時代浄瑠璃です。作者は、後に三大名作と呼ばれる『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』の合作者のひとりで、『一谷嫰軍記』の執筆半ばで逝去した並木宗輔(千柳)です。

鎌倉幕府三代将軍源実朝の時代に起こった、北条氏が和田氏を滅ぼした和田合戦の勃発を未然に防ごうと働く人々の悲劇を描く五段の物語で、「市若初陣の段」は三段目に当たります。名高い女武者の板額は、得意の武芸を封じられながら、主君の忘れ形見の命を助け、夫の意図を悟り、初陣に手柄を立てたい息子市若の望みをかなえるために苦悩します。一人の女性として選択を迫られる板額の姿、そして晴れて手柄を挙げた市若を称えて人々が見送る場面が聴きどころ・みどころとなります。
外題の女舞鶴は、和田合戦で門破りをして勇名をとどろかせた朝比奈義秀を女性に置き換えたことを示しています(舞鶴は朝比奈の紋)。

(これまでのあらすじ)北条氏と和田氏は、前将軍頼家から将軍実朝の妹斎姫を妻に賜ることになっていたと共に主張していましたが、姫は公家と恋仲でした。北条と和田の反目を利用しようとする藤沢入道が姫を館に預かりますが、姫の乳人めのとの子息荏柄平太は姫に横恋慕をした挙句、姫を討って姿を消します。御家人の浅利与市は藤沢の館に入ろうとしますが、妻の板額が平太の従妹に当たるとして入場を拒まれたため、妻を離縁します。板額は大力を振るって館の門を破り、与市は館に入ります。

市若初陣の段
平太の妻綱手は息子の公暁とともに実朝の母尼公(北条政子)の館に匿われています。平太の妻子を匿う母の館に、実朝は御家人の子供たちを武装させ派遣します。館を守る板額は、抜け駆けした息子の市若と再会します。市若の兜の忍び緒が切れているのを見つけた板額は、夫与市の意図を推量しかねます。後に尼公は公暁こそ頼家の忘れ形見で、実朝の後継者にするために平太夫婦の子として密かに育てさせていたと告白します。尼公に公暁の命を助けるように懇願された板額は、与市のはかりごとを理解し、市若が平太の実子で、平太が市若を取り返しに来たと市若に思い込ませます。市若は、自分が主人を殺した者の子と聞き、武士として誇り高い最期を遂げようとするのですが……。

十代若太夫が襲名披露狂言に選んだ初代ゆかりの演目に、59年の年月を経て、十一代目が新たな生命を与えます、ご期待ください!



先月の大阪公演でも観ましたがほとんど舟を漕いでいたためあまり覚えておらず、今回はしっかりと観ようと頑張りましたが…、意識が遠のいた時間が長かったです…(笑)
全体のストーリーとしては相変わらず「忠義」。 子供の死が描かれるのでかなり切なくなりますね。









近頃河原の達引 (ちかごろかわらのたてひき)
 堀川猿廻しの段
 道行涙の編笠

<解説>
自分を陥れようとした武士を殺めてしまった伝兵衛、恋仲の伝兵衛を案じるおしゅん、そんな二人が心中することを恐れるおしゅんの母や兄与次郎。京・堀川の貧家で、心温まる家族の思いやりや恋慕の情が交錯します。おしゅんの切々としたクドキ、おしゅん伝兵衛の門出の祝いに奏でられる猿廻しの曲と、印象的な場面が続きます。また、おしゅんと伝兵衛の二人が手を取り合って死出の旅立ちをする「道行涙の編笠」は34年ぶりの上演、この美しくも哀切な調べも聴きどころです。


あまり好んでは観ない心中物ですが…、劇中の猿回しのサルが可愛かったですね(笑)











2日に渡った文楽鑑賞、今回も楽しみました。
次回は6月末の大阪での素浄瑠璃の予定です。

令和6年6月文楽素浄瑠璃の会




ブログ一覧 | 芸能 【文楽】 | 趣味
Posted at 2024/05/25 23:02:29

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この記事へのコメント

2024年5月28日 14:22
すぎすぎすぎさま
こんにちは。いつも思いますが、食テロ発信基地としての高精細ぶりにも目を丸くする次第ですが、こうして高い教養をたくさんお持ちで、かつ造詣深く、敬意を重ねるばかりです。勉強させてもらい、御礼申し上げます。
コメントへの返答
2024年5月28日 23:40
こんばんは。 コメントありがとうございます!

喜怒哀楽の表現方法は現代とはちょっと違ってとっつきにくい部分はありますが、「江戸時代版2時間ドラマ」みたいな感じの大衆娯楽だと思います(笑)

わかりにくかったり退屈してきたら居眠りしちゃえば良いような気楽な演劇ですので(ワタクシも3分の1くらいは寝ています!)、ぜひ一度観に行かれてみてください~


プロフィール

「めったに来られないスペシャルなお店で最高の料理とワイン、そして至高のサービスを堪能しました。素晴らしかった~!」
何シテル?   06/22 23:27
MY2014のLEXUS IS F DST(TRD/CCS-P Stage-2実装)に乗っています。 富士スピードウェイでスポーツ走行を楽しんでいます。 3年半...

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