
2025年4月3日は旅の6日目。
今回は“奈留島”を離れ“若松島”までフェリーで渡り、橋で繋がった小島を巡ります。
そして最後の島“中通島”の南端から北端まで駆け回った記録です。
小さな島でも見所/立ち寄り所が沢山有り、それも近距離に在るものだからちょっと走っては降車の連続でした。
1日分のブログとしては過去最高になる78枚の画像で振り返ってみます。
この日だけでも撮影画像は150枚以上と空撮映像が8シーンになっていました。
その中から厳選するのも一苦労です。 (笑)

4月3日朝6時のオートキャンプサイトです。
今日は曇り時々晴れの予報。
雨だけは降らないでくれ!

島の北側は3本の半島になっていて、ここはその真ん中に突き出た場所になります。
西側の半島は昨日観光しているので、本日はここと東側半島を巡るつもりでしたが...。 サイトスタッフに「あっち(東の半島)はイノシシが大量に居て危ないよ」と聞かされています。
確かに夜中にはケモノ(イノシシ?)らしき足音や鳴き声が近くで聞こえていました。
そんな訳でこの“アコウの巨木”を見たら、島の南側まで海沿いを周りフェリーターミナルまででここでの観光を終える事にしました。

それでも昨日は通らなかった“汐池”回りでまた“奈留千畳敷”にやってきました。
島の南端へ行くには通り道です。

するとスクーターが2台やって来ました。
お話すると岡山からの親子さんで、博多まではハイエースに車載して来てそこからは2台をフェリーに載せての旅だそうです。
いいですね〜、出来れば僕もバイクで走り回りたかったナ!
お天気さえ良ければ五島巡りはバイクが最適でしょう。
この島の情報(イノシシとか)や、これから向かうと言う“福江島”の事などをお話して別れました。 (キャンプでは危険かも)

そこからは山越えルート、こんな急坂のタイトターンの連続でした。
ここからもう少し南下すると島の最南端、そこで“前島のトンボロ”を空撮する予定だったけれども昨日に終えています。
なので少し早いけれど港へ向かいました。

乗船1時間前以上にターミナルへ到着。
ひとまず駐車場へクルマを停めます。

朝8時なので人はまばら、窓口にもカーテンが閉まっています。
ナント! 手続き開始は乗船20分前からですと! のどかですね〜。

暫く海を眺めていると、ターミナルから僕を追いかけて来た人に声をかけられました。
「このクルマ動画で何回も見てますよ〜」「まさかこんな島で実物に会えるなんて」 と言う訳で地元住民さんへのシェル内覧会が始まりました。
そう言えばこの旅では初めてのイベント?です。
なんかとても興奮したおじさんの笑顔が印象的でした。
そうこうしている内にフェリーが入港してきました。

見学者さんと笑顔でお別れしたらバックで乗船します。
降りて来たクルマは軽バン1台だけ。
それもそのクルマがピストン輸送で何回も行ったり来たりする間は待機状態でした。

そして我キャリイ号1台だけを載せて出航しました。
“奈留島”とお別れです。 離島でも独特な雰囲気の有る島でとても楽しめました。

奈留島最後のルート。 これでも20Kmしか無い小さな島でした。

乗船したフェリー“OCEN”(オーシャン)は431tと小さな船でした。
就航4年と新しくとても綺麗です。

乗船したのは僕1人1台のみ。
ガラガラの客室内を歩き回りました。

たったの¥4800でチャーターしたみたい。
申し訳ないやら赤字が心配やら...。

こんな小さな船でもエレベーターまで完備しています。
しかしどこを探しても売店は無し。
先日乗船した“九州商船”と同じくこの“五島旅客船”も『御船印』は無い様です。
もっとも“九州商船”の方は登録中でこの夏位から実施するとの事でした。
船員さんに聞いたら「五島さんは会社が小さいから今後も無いでしょう」との事でした。

そろそろと思って甲板に出てみると! 小雨が降って来ました。
丁度“若松大橋”を潜る所です。

僕の為だけに下船案内アナウンスが。 (笑)
貸切運行の図。 左のクルマは積みっぱなしの常備品の様です。

定刻通りに午前9時45分に若松港に着岸しました。 僅か45分の船旅の終わりです。 フェリー『OCEN』お世話様〜。

“若松島”南岸の“白浜砂浜海岸”は行き止まりで、これ以南には道は無いようです。

とても透き通った海水で陸との境目が判別出来ない位でした。
正真正銘クルマ一台分しか無い道を戻ります。

“土井ノ浦港”を通過して教会へ立ち寄ります。
“土井ノ浦港”での上陸も考慮しましたが、船は来ますが旅客船のみでした。

“土井ノ浦教会”は高台の上に立っています。
またクルマを降りて階段責めです。 (笑)

イエス様が見下ろすキャリイ号の先に土井ノ浦の漁港が見えています。

次は橋で繋がった島を2つ経由して“日島”までやって来ました。
この地形には吸い寄せられちゃいます。 (笑)
途中の“若松島”と“漁生浦島”の間は立派な橋でしたが、次の“有福島”へとこの“日島”の間は防波堤道路で繋がっていました。

この“若松ディアパークには”綺麗な公衆トイレと東屋が在る休憩スペースが在ります。

この島を辿った突き当たりに在る名所が『日島の石塔群』です。

昔の貿易船が帰りにバランスウエイトとして積んできた石を石塔にしたそうです。
なんで石? あちらには持って帰る貿易品は無かったの?

無造作に積まれた様に見えるけど、何百年もこのまま建っている?
歴史を感じる佇まいです。

さて時刻は午前11時過ぎ、ターミナルビルまで戻れば丁度お昼時。
2階の食堂に行ってみると!?
「今はお弁当の販売だけです」とっ!

他に飲食店らしきものは見当たらず、それならばと眺めの良い“龍観山展望所”でお弁当を食べましょう。

高台から先ほど潜った“若松大橋”を眺めながらお弁当¥600で昼食としました。
冷めたお弁当もレンチンで美味しい! 景色もおかずです。

食後はドロ君の出番です。
この狭い海峡周辺を空撮してみましょう。

桜満開の展望台を見下ろしながら上昇します。

まず“若松大橋”から先の“中通島”をパチリ。
先ほどのあそこでの雨はなんだったのだろう? 晴れています。

山上の赤丸が離陸場所です。
狭い海峡の潮の流れが見えています。

高度を下げたら漁船から手を振られました。

下船した埠頭が見えます。
若松郷は小さな町ですね。

対岸の“中通島宿ノ浦”漁港が見えています。
右端は“弥五郎島” 手前の道路は上中島展望所”付近です。

戻り際に“若松大橋”に接近してスライド撮影しています。
曇ったり日が差したりの微妙な天候が残念でした。

“若松島/漁生浦島/有福島/日島”の走行ルートと空撮場所(緑丸)

僕自身も橋を渡り次の目的地へと向かいました。
海沿いを結構なクネクネ坂道を走ります。

“桐教会”も高い丘の上。 でもここへはクルマごと上がれました。

見えている“桐ノ小島”は一本の小さな橋で繋がっています。
凄い海水の色です。

そのまま南下して、また狭い山道を上がった場所が次の目的地。
また階段だっ!

変わった形の展望台に到着。
標高234mに在る船をイメージした?展望台です。

平成4年とは、比較的新しいんですね。

まあここからの眺めも素晴らしい!

先ほど潜って/渡った“若松大橋”も見渡せました。

これから下っていく“奈良尾”の町を見下ろします。
ここからの眺めはフウフウ言いながら階段を上がった価値がありました。
そして階段を下っている最中に、下から上がって来たご夫婦さんに声かけられました。 奥様からは「下のキャンピングカーで来ましたか?」「春日部って埼玉から?」「自分で作ったのですか!」
旦那さんからは「僕も作ろうかと思案中なのです」「憧れちゃいます」
と階段途中で立ち話を5分程。 笑顔でお別れしました。

下山して町の名物を見てみます。

国指定天然記念物の“奈良尾のアコウ”は樹齢650年以上のパワースポットだそうです。
僕はとても鈍感なので何も...。(笑)

全国一番好きには堪りません! (笑)

その先の“奈良尾神社”では地元のおねいさんがお参りしていました。
普段の生活の中で立ち寄った感じに見えます。
すれ違い様にニッコリと挨拶頂きました。

さて、本日の宿泊予定地近くには日帰り入浴施設がありません。
少し早めでもここで済ませてしまいましょう。
町からまた少し山を上がった場所に在るホテル“マルゲリータ奈良尾”に隣接する“奈良尾温泉センター”です。

ロビー窓から丁度入港してきたフェリーが見えています。
この後、サウナ室から着岸風景を眺めながらゆっくりと過ごせました。

僕以外には1人だけのほぼ貸切状態で気持ちの良い1時間を¥400で堪能。
(一部施設故障につき割引料金)

そこからは島を北上、まずは

“カトリック福見教会”へ立ち寄り。

福江でもみた様なレンガ造りの教会でした。

少し戻って“高井旅教会”も高台の上。

赤い屋根に白い壁はシンプルな造り。
アルミサッシがミスマッチ?

またイエス様に見下ろされちゃいました。

次は“中ノ浦教会”までやって来ました。

水面に写る姿がとても美しいと評判の建物です。
が、この時は潮が引いていてしかも逆光で残念。
没画像を撮っちゃいました。

まるで舗装林道の様な道で山越えして“船隠教会”へも立ち寄りました。

確かに船を隠すには丁度良い入江の集落に在りました。

ひっそりとした外観。 周辺も含めて秘境感に溢れています。

時刻午後5時半、西岸の“三本松海水浴場”へやって来ました。
ここもとても綺麗な砂浜を見る事が出来ます。

沖には“上五島国家石油備蓄基地”が見えます。
世界初の洋上タンク式石油備蓄基地で、係留された5隻の貯蔵船からなります。
貯蔵している原油は日本の石油需要の7日分440万KLだそうです。

そこからは翌日朝の予定を早倒して空撮に向かったのですが、途中で目に入った場所で一旦停止。

“カトリック青砂ヶ浦協会”でパチリ。
赤いレンガが夕日に照らされてより一層赤く映えていました。

地図表示すると異様に長い半島で、縮尺が変になってしまうのでそこだけ拡大。
これから約21Kmの山道を北上して帰って来ます。

“中通島”の最北端になる“津和崎”に到着したのが午後6時半。
丁度日の入りに間に合いました。

クルマから降りてまた階段責め!
灯台下まで辿り着きました。

雲が邪魔する夕景。
ここでドロ君を離陸させようとすると!
モニターに「飛行警戒区域につき飛行の安全を保証できません」だって...。
しかも「その場でホバリングもしくは帰還不能の恐れが有ります」と、今まで見た事の無い表示が!

もしもの事を考慮して、海上空には出さずにちょっと上昇させてパチリしただけです。 (陸地なら最悪でも回収可能なので)
確かに奥に見えている“小値賀島”の空港に近い(約4Km)けど、ソフト上のマップではギリギリ禁止区域を外れている筈。 不思議だ。

日の入りを見たのだから当然真っ暗な山道を戻る事になります。
途中で2回大きなイノシシと遭遇。 堂々と道を歩いています。
暫く追尾してヤツが道を逸れたところで加速して逃げました。
あんなデカい奴に体当たりされたらKトラなんてベコベコにされちゃう。
1時間以上掛けて半島を南下し、浦桑郷の町で夕食としました。
午後8時過ぎで空いているお店は少なし。
“食事処 海舟”に入店出来ました。

刺身定食とノンアルビールをお願い。
五島では必ず?出てくるクロ(メジナ)とヒラスに真鯛のお刺身に小鉢2つ。

締めに五島うどん。 こちらのは福江でのものより少し太めのうどんでした。
各品共に大変美味しいクチコミ評価4.2のお店でした。
合計¥2680の夕食です。
食後は有川港近くの駐車場を宿泊地とし、午後11時には就寝となりました。
○ 走行距離 187Km (奈留島20Km/若松・中通島167Km)
総走行距離 2007Km
○ 空撮 若松大橋 津和崎
○ 入浴 奈良尾温泉センター ¥400
○ 食事 若松港お弁当 ¥600
海舟 刺身定食/五島うどん他 ¥2680
○ フェリー代 ¥4800
※ これで五島全てを観光した事になります。 それにしても教会の多さよ!
全部訪れたらキリがありませんね。
翌日早朝の予定だった空撮を前倒しに決行したので、明日は少しゆっくり出来るでしょう。
午前中に残りの観光をし、午後に島を離れます。
【^_^】