
4月10日の対馬は小雨の予報でした。 これは数日前から承知していましたが、今日は上対馬を本格的に観光するので外れて欲しい予報です。
確かに深夜には本降りの雨が降り、半ば諦め始めていました。 しかし朝目覚めてみると雨は止んでいて、雲の切れ間からは光が差しています。
結果、晴天とはならなかったけれど雨には降られずに予定通りに観光出来ました。
上対馬の主に西岸を巡った170Kmの記録です。

朝5時に起床して朝食済ませたら、もし雨に降られても良い様にオプションルートを検索しておきました。
もし濡れた路面になると危険なルートも走行予定しているので安全策も練っておきます。

ハイドラのチェックポイントが対馬には6箇所しかないので、どうせならコンプリートしてしまおうとやって来ました。
“対馬空港”もその一つです。

ハイドラの画面でチェックすると、昨日近くをかすめた“雞知ダム”(けちと読む)もチェックポイントだったのに気がつきました。
大した距離でも無いし、もう絶対に来られないのだからと向かいました。

戻り際に支線に入りダム下からの画も撮っておきましょう。
中々迫力の有る眺めでした。

次は昨日2往復もした“万関橋”に立ち寄ってじっくり見てみます。
手前の駐車場にキャリイ号を停めて。

歩道を歩いて行くと、数人のK国観光客が先着していました。

これ、人力で掘った運河なのです。
こちらは東側の壱岐/福岡方向。

日露戦争に備えて、軍艦が通れる近道を作っちゃった訳です。

西側の韓国方向にレンズを向けて。
凄い大工事だった事でしょうね。

クルマに戻る時に振り返りショット。

対馬の周りには小さな島が沢山点在していて、中には橋で渡って行ける島も在ります。

この“浅芽パールブリッジ”は島山島”へと掛かる橋です。

ここから見られるリアス式海岸も見事なのですが、またしても空港に近くて空撮は出来ません。

せめて静止画だけでも沢山撮影しておきましょう。

次は先ほどの“万関橋瀬戸”が掘られるずうっと前に船を往来させた場所“小船越瀬戸”にも立ち寄りました。

ここは“西の漕出”と言って西側の船着場です。

そこからこの坂道を人力にて東の船着場まで舟を運んだそうです。
実際に歩いて見ましたが、その距離は400m位は有ったと思います。

東側にも橋で繋がった島が在ります。
ここは一つ目の“沖島”から次の“赤島”へ渡る“赤島大橋”です。

ここの海水も綺麗だったけれど、もっと驚いたのがその海流の速さ。
流れが目に見えます。

折角渡ったのだから“赤島”の行き止まりまで行ってパチリ。
花崗岩の断層が良く見えました。

本島へ戻る際の“沖島”では桜の絨毯が。
昨夜の雨で一気に散った花びらが敷き詰められていました。
この時目の前を尻尾の長いイタチ?が横切りました。
ドラレコに写っていたので、後で調べて見らたら『ツシマテン』だったらしい。
国定指定記念物の準絶滅危惧種で、対馬のみに生息するのだそうです。
ツシマヤマネコは見られなかった代わりかな。

しばらく国道382号を走行して分岐、半島沿いを南下すると! ここにも在った『どこでもドア』です。
またこの入江も綺麗でしたね〜。

しかしその先へ進むと! 予想もしなかったアドベンチャーが始まりました。
車高2.1mにしていて良かった!
ギリギリにすり抜けられました。

Kカーで良かった! 車幅ギリギリで、この後は左前/後輪を脱輪しながら通過しました。 普通車ならここでUターンだったかも?

まだ続きます。 折れた枝が垂れ下がり行手を阻みます。
この時は降車して枝を折って進みました。

そうしてやっと辿り着いた“烏帽子岳展望所”への道は通行止め!
そこからならやっと見事なリアス式海岸を空撮出来る筈だったのに...。
良く調べたら一年前から崩落箇所が出来た為に規制されているとの事。
事前の情報収集が足りませんでした。

それでもそこからはすぐに次の目的地“和多都美神社”に到着できます。
ここは一時『K国観光客お断り』だった神社です。

潮が引いているので沖の鳥居が出ています。

この時はまだ干潮前だったので一の鳥居までは歩けませんでした。

広い境内に進んでいきましょう。

随分と低い鳥居だな?

これは令和二年の台風で倒壊した鳥居を再建立したのだそうです。
「ニ礼二拍手一礼の後、心で願いを唱えながら中央からお潜り下さい」と記されています。
う〜ん、潜ると言うより匍匐前進じゃ無いと無理な高さですが?

本殿は割と質素な佇まいでした。
ここでK国人は一体何をしちゃったのでしょう?

ではクルマに戻って次へと向かいましょう。
足元で鳴る玉砂利の音が気持ち良いです。

すぐにおっきな鳥居が見えて来ました。
こう見ちゃうと我シェルの赤はくすんだ色に見えますね。

間も無く到着する“豊玉”の町で昼食の予定でしたが、google mapでは営業中表示のお店がことごとく閉店中!
仕方がないので昨日に続いてスーパーサイキさんにお世話になります。
折角なら眺めの良い所で頂きましょう。

と、国道382号を北上すると! “対馬のへそ地”なるものが。

う〜ん、へその場所には見えないが...。
南北の真ん中って事なのでしょう。 (笑)

で、昼食場所は“御前浜園地”にしました。
食材購入から40分も走ってしまいました。

お寿司パックと冷しうどんで¥1799の昼食です。
お寿司が高めかな? でも美味しかったのでOK!

シェル窓から見える海の手前にはこんなものが。
“木坂の藻小屋”とは畑の肥料として藻を乾燥させて保存する為のものだとか。

この辺りはキャンプ場なので、一風変わったバンガロー?等と勘違いしてしまいました。
大きなものは舟の退避用にもなったらしい。

食事が終わったら、すぐ先の劇坂を登った展望台へと進みます。
近くの路肩にクルマを停めて、“木坂展望台”まではまた階段責めに会います。

木坂の漁港が見下ろせたり。

名も無い断崖が見えるだけでした。(絶景ですが)
汗をかいたのに報われない?

次の目的地までは12Kmを20分で到着しましたが、その間に雲行きが怪しくなっています。
ここでは空撮の予定をしていたので焦ってしまい、到着風景を撮り忘れたままドロ君を離陸させました。

干潮時なら海岸を歩いて行く事も出来る場所ですが、この時は戻る頃には走路が海没しそうなので身代わりに行って貰いました。
“女連の立岩”はまるで恐竜の背ビレの様な形をした岩です。(うなつらと読む)
高さは15m位は有るでしょうか。

回り込んでみると、ナント!平べったいカタチをしていました。
今にも崩れそうで、あと何年この形を保てるのでしょう。

帰還途中に手前に在る二つのコブの様な岩は“スフィンクス岩”と呼ぶそうです。
角度が悪かったのか、多少こじつけにも思えましたね。
この2箇所は対馬観光案内には見当たらなかったけれど、google mapにはポイントされているので訪れて見ました。
危惧した雨も降らずに無事ドロ君を収容したら次へと向かいます。

ここはハイドラのチェックポイントの一つ“仁田ダム”です。
国道から7Km位山道を進んだ先に在りました。
途中からはクルマ一台分の幅しか無い道を走りました。

ハイドラチェックポイントマークがダムの先に有るので向かって見ましたが...。
この場所ネット回線が繋がらずにチェックアナウンスが有りません!
山奥では良くある事なので「通信が繋がる場所まで移動すればチェック済みなるだろう」と楽観して来た道を戻ります。
がっ! ネット接続が回復しても一向にアクションが有りませんでした。
折角頑張ったのに報われませんね〜。

次は一気に島の北端を目指し、“豊砲台跡”へもう少しの所で通行止め。
徒歩でもダメの様なので諦めました。 残念!

韓国風の門を通過して坂を登って行きます。

“韓国展望所”へ到着しました。
時刻はもう午後5時過ぎなので観光客の姿は有りません。

少し坂を歩くと展望所が見えて来ます。
実に韓国情緒溢れる建物です。
この時は時間外なのか、扉は施錠されていて室内には入れませんでした。

見えている“海栗島”は自衛隊の基地になっています。
この天候では韓国までは見渡せませんでした。

ここでの空撮予定を組むにあたり、対馬市役所並びに長崎県HPにて飛行に関する制限を調べておきました。
こんなに沖合まで飛ばすつもりは無いので心配は有りません。

海側からだと順光で写りが良い。
しかしここでも又アイツ(トンビ?)がやって来ます。

逃げる様に高度を上げてバックさせています。
そして行けなかった“豊砲台跡”を探索してみました。

モニター上で約700mの所まで飛ぶとそれらしき穴を発見出来ました。

降下させてみると間違いありません。
限界まで近寄ってパチリして、行った事にしましょう。
帰還させる際に、試しにアイツに近寄って追尾してみると?
ここのヤツは臆病なのかな? ドロ君が接近すると逃げ回ります。
個体差が有るのか、場所場所で生態が違う様です。

本日のお風呂はここ“上対馬温泉 渚の湯”です。
対馬では二つしかない(僕調べ)スーパー銭湯型入浴施設です。
ここでも『お爺さん割引』は70歳から。 対馬は皆さん長生きなのでしょう。(笑)
¥800を支払ってスタッフさんと少しの会話。
「今日はK国観光客はいませんよ」の言葉通り、と言うか僕一人の貸切状態でした。
夕食予定のお店は午後10時まで営業しているので安心して長時間入浴出来ました。
露天風呂は中止中だったけれど、景色を眺めながらの寝湯やサウナを楽しむ事2時間。 対馬の北端での望外な入浴となりました。
帰りのカウンターには大勢の入浴客が受付の最中です。
「丁度良かったですね、今の団体さんはK国の人達ですよ」
「何か迷惑行為をするのですか?」の問いには「個人持ち込みのシャンプー等を勝手に使ってしまう」のだそうです。
「たぶんアチラでは個人持ち込み等がないから、施設の物と勘違いするのでしょう」との事。
退店時には脱衣所から大きな話し声がこだましていました。 いやはや...。

既に真っ暗になった道を下り“比田勝”の町までやって来ました。
隣のお寿司屋さんと迷ったけれど“島めし家 北斗”に入店します。

僕以外にはK国人グループ2組が食事中でした。
揚げ出し豆腐とノンアルビールから始めて。

『穴子釜めし』¥1540を頂きます。
穴子の出汁が濃く染みたご飯にふっくら穴子が沢山。
茶碗に3杯分は有ったので満腹です。
クチコミ4.5は伊達じゃない?
生の韓国語(たぶん始めて)をバックミュージックに楽しく食事出来ました。(笑)
3分走行した“比田勝駐車場”で車中泊しています。
ここまでの旅の記録をまとめてから、午後11時半に就寝としました。
○ 走行距離 170Km 総走行距離 2803Km
○ 空撮 女連の立岩 韓国展望所
○ 食事 木坂 スーパー購入寿司/他 ¥2099
比田勝 島めし家 北斗 穴子釜めし/他 ¥2530
○ お風呂 上対馬温泉 渚の湯 ¥800
※ こうして心配した雨にも降られずに上対馬を走り巡った1日となりました。
“万関橋”から“比田勝”まで直線距離なら40Km足らずなのに、170Kmの走行距離がそのクネクネ具合を示していますね。
明日も引き続き今度は島の東岸を観光する予定です。
が、色々と有るんだナ、これが...。 【^_^;】