
1日分の記事を長々と引っ張っているけれど今回で終わります。 と言うよりもう忘れかけているので急がないと。
忍び寄るボ○の恐怖! (笑)
駄長文と26枚の画像には覚悟が必要です。
最終ラウンドの林道山田入線編の始まり。
5月にRR号で駆け上った万座道路を今度はCRF号で転げ落ちる様に下って行きます。 何しろ既に待ち合わせ時間を過ぎてしまっているのだから。

一本松ヘアピンでのRR号

今回は逆方向で。 木々の色合いの対比が鮮やかです。 やっぱり景色は秋ですねー。 かなーり勾配がきついのでちょっとのストレートでもMAXスピードに限りなく近づくCRF号、ガンバレ!

午後1時20分到着、結局20分遅れまで挽回出来たので合流したVIP様の御機嫌はあまり損ねずにすみました。ホッ・・・。
次の場所までトランポ移動する前に腹ごしらえしないと。 ここは“高山亭”、5月にも立ち寄ったお蕎麦やさんです。 お昼時を過ぎているのに店外まで客待ちが溢れています。
他にあても無いし、前回美味しかったのでココで我慢しましょう。

前に天ざる蕎麦を食したので今回はくるみ蕎麦+鶏そぼろ丼にしました。
向かいの席には「取り敢えずビール」 これで遅刻も帳消しです。 (笑)
黒い蕎麦が多い印象の信州ですが、ここのは僕好みの白い方。 季節は新蕎麦の頃、かほりも味も合格点でした。 それに意外とお安い。

次の目的地に向っていると突然の停車命令が。 通り過ぎたJAまでUターンさせられました。
さすが目ざといですネー、『りんご詰め放題』の看板有り。
千円支払って受け取ったビニール袋に入るだけ詰め込んで詰め込んで、あとで確認したら30球も入っていて正にオバさんパワーの炸裂です。 (笑) ふふ、そしてまた点数稼げましたヨ。

中々林道に辿り着けませんネ。 山田温泉郷に向う橋が歩行者天国状態。
平均年齢は70歳か? 注意力が散漫になっているかもしれないので最徐行するアトラス号。

ほほう、ここからの眺めは格別なんだナ。 ウチにお構いなく前を横断されるので一旦停車して僕もパチリ。
つか、もう少し振り向いた方が良かったのだけれど・・・これで我慢。 そっち方向は真っ赤っかでした。

途中の狭い峠道、観光バスがすれ違えない事が原因の渋滞でイライラさせられながらもやっと着きました。
七味温泉“恵の湯”です。 たったの15Kmに1時間以上かかってしまって時刻は3時半。
ヘッドライトが役立たずなCRF号なので今度の待ち合わせは日没あたりの午後5時にして僕はデポ地に移動します。 「えーっ、たったの1時間半?」だって!

折しもポツリポツリと降り出した雨、これから向う難所には悪条件が重なってしまう。 急ごう。

クルマからほんの数10メーターで山田入線の起点に到着。 橋の先からぬかるんだ道が見えています。
Googleマップ上では一部途切れているので距離が計測出来ていません。

ふむふむ、延長8.35Kmか。 思ったより短いナ。
わざわざ270Kmもやって来たのだから『特別な場合』と大目に見て下さい。(笑)
なんてふざけていないで気を引き締めねば。 予想される悪路/難所に雨の悪条件、自己責任以上の覚悟を肝に銘じて。

湯沢林道と同じく枯れ葉の絨毯の上を約1Km進んで行くとまたお出迎えです。
この寸前に七味大滝入口の標識有り。 行ってみたかったけど雨と時間がネ、残念です。

川沿いの道をどんどん進みます。 まだ路面は比較的フラット、でも濡れた枯葉が滑ります。 でも意外と楽勝ルート?

今来た道を振り返って。 聞こえるのは川のせせらぎばかり。
あたりが薄暗くなり始めたので急ごう。
この先標高が上がるに従って路面は荒れて来ます。 でもペースは緩めません。

段々と山岳ルートの険しさが顔を出して来ます。 今にも崩れて来そうな山肌。

じゃーん!! 「聞いてないよー」のアトラクションの出現。
左の山肌がゴッソリ崩れ落ちて来た模様、高さは2m以上は有るでしょう。
ここで諦めてしまう僕では有りません。 取り敢えず下見をば。

徒歩で越えて反対側から。 土砂の高さでCRF号が隠れて見えません。
崩れて日が浅いのか、ふかふかで歩くのもやっとの状態だ。

立っているだけでブーツがズブズブと潜り出します。
観察すると粒子の粗い岩粒と枯葉のミルフィーユの様。 これは強敵だゾ!

ではチャレンジ開始。 最初の倒木の高さが既にCRF号の前輪半径より高いので、普段は使わないハーフクラッチからのフロントUPでドッコラショ。
落下の勢いでフロントタイヤがズボッと嵌まってしまいます。 そして虚しく空転するリヤタイヤ。
気を取り直して今度は降車して『押し』に入ります。
しかし、後輪荷重が抜けてしまうのでまた空転。 ハンドルを前に押すと尚更潜り込む前輪。
4〜5回挑戦しただろうか、息も絶え絶えで小休止。
近くに小岩を見つけて段差を緩和、前輪が着地するあたりに枝を敷き詰めてチャレンジ再開します。
でもここまでが精一杯、どうしても沈んでしまうフロントタイヤが抵抗になってリヤが上がって来ません。
一度落ち着いて状況を整理してみよう。

僕のナビ上でも万座峠の手前で道が繋がっていないので残距離が判りません。
でもここまで4Km走行しているので残りも4Kmとちょっとだナ。

時刻はもうすぐ午後4時、残すはあと1時間。
かりに万座峠まで走破できたとしても暗くなったらもうこの林道では戻れない(とても危険)。
かと言って、万座道路でまた毛無峠経由で七味温泉では距離が有り過ぎする。(大遅刻する)。
本降りになってしまった雨。 これではもう撤退するしかないと判断しました。

しかし、見た目の温和さ(?笑?)とは裏腹にも時々顔を出す負けず嫌いさん。
せめて上まで上がった画像は欲しい。 時間が許すあと30分は頑張ろうー。
正攻法では無理と諦めて、僕の言う所の『横シャクトリ虫』を試す事に。
まず前輪をウィリーで上げたら次に後輪を掴んで(フェンダー/フレームを持つとサスが延びてしまう)水平状態まで持ち上げる。 そうしたらまた前輪を次の段まで上げる、とこれを繰り返す訳です。
画像の後、後輪を上げたまでは良かったのですが、次に前輪を上に見える枝方向へ持ち上げる際に何か引っ掛かります。 隠れて見えていない太めの枝がチェンジペダルとアンダーガードの間に挟まっているではないか! 仕方が無いので一度後輪を元に降ろして位置を変えてチャレンジ、それでもどうもこの位置がスイートスポットの様でチュルチュルチュルと同じ場所に落ち着いてしまいます。
うーん、ノコギリさえあればこの枝を・・・。 それかもう一本手が有れば・・・。
雨なのか汗なのか、ビッショリ頭が濡れる頃には流石に疲れ果ててしまいました。 30分の激闘に終止符が打たれました。 僕の負けです。

屈辱のUターンの図。 下りで攻めていれば。
でも僕の中での鉄則、『下りから攻めてはならない』は守らないと。
もう30年位前、千葉の大福山展望台脇から養老渓谷駅までのハイキングコースを勢いで降りてしまい。
その後は段差段差の登山道の様相、しかし登って引き返すには急勾配過ぎる。
もう降りるしかないと覚悟を決めて何回も愛車を突き落とし(笑)ながら、時折遭遇するハイカーさんの手を借りたりしてクタクタズダボロヨレヨレになりながら何とか川沿いの遊歩道まで辿り着いたのです。
まさにあわや遭難も覚悟したあの経験を今でも忘れる訳はありませんから。

行きに気が付かなかった小滝の様な場所でパチリ。
下がって来た気温と乾かない汗でブルブルしだしました。
なんとか予定時刻には戻れそうだ。

無事予定5分前にアトラス号の元へ戻る事ができました。
止まない雨の中乗車を済ませたらタンクを叩いて「お疲れさん」。
本日のCRF号走行距離、たったの60.4Km。 でも僕の疲れ方は604Kmです。

ニッコリと満足そうな笑顔で戻って来た司令官を乗せたら次の目的地へ向います。
そう、僕だって最後はお風呂入らないと。
須坂市内を少し通り過ぎてココ、“湯ったり苑”が本日最後の目的地。
ここはいわゆるスーパー銭湯です。 最初の“YOU遊ランド”のお風呂は良くも悪くもスポーツ施設のオマケ、二番目の“恵の湯”が正に秘湯で一番気に入った。 とはVIP様のお言葉です。
ここでの食事はパスして須坂長野東IC手前のファミレス(もう和食は飽きたとか)で済ませてから帰路に。
佐久ICあたりまで雨に降られながらもその後は乾いた路面の関越道、渋滞も解消していて3時間と少しで無事に帰宅しました。 勿論、助手席のほろ酔いオバさんはずっっっと目を閉じたままで! (笑)
※ こうして僕の林道アスレチックとカミさんのお湯三昧の旅は終わりです。
何が一番楽しかった?に 「りんご」だってさ。
これでもう年内は好き勝手に遊ばせて貰えるかもしれない、かもしれない・・・。 【^_^;】
もし、最後まで読破したヒトがいたのなら、そーとーな暇人かもの好きさんですネ!