• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

cwr3072 (シーダブ)のブログ一覧

2020年01月13日 イイね!

NO.1120 想いは重い・引き算苦手 モバイルシェル作り-2

NO.1120  想いは重い・引き算苦手 モバイルシェル作り-2 今回はモバイルシェル作りの2回目になります。
 約半年の間、工場の外に置きっ放しだったキャリィ号だったけどやっとご指名がかかりました。 
 と言ってもまだ現車荷台の寸法取りしかしませんが。
 作図済みの図面はおおよその寸法だから正確に計測して修正します。


 ベースフレーム全幅のみ修正してプラス10㎜となり、実際の作業に突入です。
 ここから長いですヨ〜。(笑)


 まずアルミ角パイプが入庫してきました。
 70×30/60×30/50×30/40×30/30×30/30×20、全て肉厚は2㎜
 30×25は3㎜厚、30×10は1.5㎜厚です。
 それにアルミフラットバーが5×15と6×15、ステンレスヘアラインフラットバーが3×60と3×50の2種類。 この量の定尺5mは置き場所にこまります。


 図面どおりに切断します。
 これはメタルソーと言って正確に切断できる機械です。
 何しろウチの本業は誤差が0.5㎜でもオシャカになる様な精度を要求されていますから必需品なのです。
 焼きの入った刃が低速で回転し、縦/横共に90度を保ちながら切断できます。


 切断した角パイプにアルミフラットバーを固定して行きます。
 皿ビスで位置合わせしながら、実際の強度を受け持つのは金属用接着剤です。
 数十本も有ると作業中に迷子になり、図面とにらめっこしながらの作業となりました。 普段はこんな数物の加工はしないので。 
 実は2本間違えて修正しました。 (笑)
 

 そして重量の計測します。
 体重計に上手く乗せるのがとても大変!


 結果54Kgになっています。
 軽いアルミとは言え、流石にこの量だとこの重さか・・・。
 と、想定を超える重さにガッカリ。


 パイプの接合面で位置合わとなるステンレスのバックプレート(レーザー加工品)も計測しておきました。
 一つ一つは小さくても50枚ともなれば流石に2.4Kgもあるのか。
 合計が56.4Kg。 重い様でも僕の体重とほぼ同じだ!


 さて、ここからが大変。 少しでもと軽量化作業の開始です。
 ベースフレーム側面をオシャレに飾るステンレスフラットバーにはデザインで丸穴が空きます。 その穴を避けて見えなくなる場所に軽量化の穴40𝜙を14箇所。


 ステンレスは刃物に厳しいので切削油をタップリと使用します。
 ボール盤の回転速度も最低速で根気良く。
 続いてアルミ角パイプにもホルソーアタック!
 これがとんでもない数の穴空け作業となりました。


 各々の角パイプサイズに合わせた穴を規則正しく空けて行きました。
 或るパイプは3面に又は2面にと加工するのですが、同芯で貫通してしまうとその部分の強度が落ちてしまうので半ピッチずつズラした所謂チドリってやつです。
 この穴空け作業に丸々3日も要しました。
 もう工場内はアルミの切削屑だらけ。 (笑)
 数えて見るとその数ナント1040箇所!!
 我ながらよくも飽きずに頑張ったものだ。


 パイプが直角に接合する部分の位置決め用のステンレスバックプレートを固定します。
 これもビスで位置決めしてますが、実際の強度は二液性の金属用接着剤が受け持ちます。
 中心の小さい穴はパイロットで、この後ボルト貫通用の穴10𝜙に拡大します。
 固定してから貫通した方が精度が出ますから。


 さあ、いよいよ3日間の苦労が報われる時が来ました。
 まず長めの第一グループから測ります。
 パイプ単身の時と違って付加物が出っ張って重なりが悪く、一度には測りに乗せられませんでした。


 まずは24.2Kgと。


 続いて中尺グループもヨッコラショ。
 一度バラバラと倒壊させちゃいました。


  こちらは19.4Kg


 さらに短いグループも計測です。 これは軽かったナ。


 やはり6.2Kgと軽量でした。

 で、合計すると? 24.2+19.4+6.2=49.8Kgになります。
 作業前が56.4Kgだったのでマイナス6.6Kg。
 ふぅ、丸々3日かかって1040個も穴空けしたのにたったのこれだけ・・・。
 苦労が報われたのでしょうか?
 「ま、やるだけの事はやった」と納得する事にしました。

 勿論、企画の段階で重量の概算見積もりは出していましたがちょいとオーバー気味です。 シェル重量の目標値は200Kg以内だったけど、この分だと厳しいかもしれません。
 色々な作例を見ると、簡易的な構造の物で150Kg近辺、断熱材が入った二重壁構造の物は240Kg〜300Kg超えまで有る事を確認しています。
 なにせ軽トラの最大積載重量は350Kgまでですから、少しでも軽く作っておかないと最低限の必需品すら制限せざるを得なくなってしまいます。
 かと言って、軽量化のみを追求して強度が落ちてしまっても困りモノでしょう。
 続く・・・。

※ 軽く強くカッコ良くを目指すのは引き算の戦いなのです。
 う〜む。 【~_~】

Posted at 2020/01/13 23:28:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | モバイルシェル | クルマ

プロフィール

「NO.1332 旅の終りは終りでは無い!? 2025年春旅-17 http://cvw.jp/b/207897/48409525/
何シテル?   05/04 14:44
埼玉県三郷市で建築金物製作工場を営んでいるバイク乗りです。 2012年にリターンライダーとなり、家族には年寄りの冷や水と言われています。 GSX-R750R...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2020/1 >>

   1234
567891011
12 13 14 15 16 1718
192021222324 25
2627282930 31 

リンク・クリップ

NO.1332 旅の終りは終りでは無い!? 2025年春旅-17 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/04 15:06:04

愛車一覧

スズキ キャリイトラック スズキ キャリイトラック
一人旅用に荷台へ自作シェルを載せています。
オペル スピードスター オペル スピードスター
歳を取ったらスポーツカーでしょう!【^_^;】 やっと手に入れた老後のオモチャ? 20 ...
ホンダ フリードハイブリッド ホンダ フリードハイブリッド
GB4から乗り換えました
スズキ GSX-R750R スズキ GSX-R750R
新車購入から39年も経ってしまいました。 2012年12月に復活させるまでの走行距離が9 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation