
9月2日はこの旅の2日目になり、早くも重要なイベントが予定されています。
なんとしても体力が残っている内にやっつけておかねば!と、年々衰えを実感している爺は焦っているのです。(笑)
その後はひたすら北上し、八戸港フェリーターミナルを目指します。
早朝6時に目覚めたcw号

“道の駅・やまだ おいすた”はまだ新しくとても綺麗な施設です。
昨夜の到着時には数台居た車中泊クルマは既にスタートしていったようです。
皆さん早起きだ!

さて僕も朝食を済ませたら急いで動き出しましょう。
またこの旅でも“セブンイレブン”大変にお世話になる事でしょう。

国道45号を少し走って県道41号に入るとすぐにこの状況です。
これから20Km以上も続く舗装林道の様な道です。
所々に待避場所は有るものの、すれ違いには気を使いそうです。

時に2速全開を要する急坂や、転げ落ちたら海まで真っ逆さまな崖っぷちを走行してやっと目的地への分岐点に到達しました。

本州最東端の地、“魹ヶ埼”へアクセスするのに一番近い“姉吉キャンプ場”です。

ここの駐車場にcw号を停めて、ここからは徒歩で向かいます。
時刻は午前8時丁度、装備をまとめてさてチャレンジ開始です。

片道3.7Kmのトレッキングがここから始まります。
トレッキングシューズを履き、暑さ対策でバイク用のメッシュパンツを着用して帽子を被り、リュックを背負ったら出発です。

最初はこの様な整備された道で勾配もそれ程きつくは無いけれど・・・。

やがてすぐに急坂がやってきました。
事前に収集した情報では最初の登りを乗り切れば後は比較的楽だとか・・・。
ふと道端にこんな標識が! 「なんのこっちゃ?」

見上げてみると、あれまあ〜あんな場所に漁港で良く見る浮き球が引っかかっています。

もう海面は遥か下方ですよ。
実際に自分の足で登って来たので高さは実感します。
信じられない津波の恐ろしさです。

そしてもう少し登ったココまで津波が遡上したんだ。
28.05m! というか、まだそれしか登っていないのか、僕はもう既に足にきています。 (笑)

そこからの眺め。 右奥にちっさくcw号が見えていますね。
ここまで海面が上がった来たなんて信じられません。

まだまだ登りは続きます。 ここから暫く道は海を離れて行きそうです。

木々がうっそうと生い茂った道は太陽光を遮ってくれるので助かります。
そろそろ休憩したくなった頃に標識が見えて来ました。

げっっ!! まだ550mしか進んでいないのか・・・。
それでもここが最高地点なら後は楽かも?

数カ所この様な倒木を跨いで進みます。
最初が胸突き八帖だと思ったら、幾らかましとは言え爺には厳しいアップダウンの連続です。

“ガケオトシ沢” マップ上で確認できる3つの沢の内の一つ目に到達です。
ここでちょっと一休みして水分補給しました。

折れそうになる心もこの様な標識で救われます。
ようやく半分を通過したようだ。

2つ目の“カゴシルシ沢”までやってきました。
まったく水は流れていません。

いきなりこんな人の手が入った場所があります。
土砂崩れしやすそうな山肌なので補強しているのかな?

ようやく3つ目の“コヒガシリ沢”までやって来ました。
この手前にかなりの急坂が有ったので息が上がっています。
また一休みしてラストスパートしましょう。

あら? マップに無い沢が有りました。
読めません!

おお〜、やっと嬉しい標識が見えて来ました。
あと120mだ!

一瞬、どこか分からずに岩場をウロウロ。
見つけました。 う、嬉しい〜。

本州4極の内、もっとも困難と言われる場所に到達しました。
たったの3.7Kmの山道でしたが、最近衰えの激しい僕にとってはかけがえのない達成感に満たされました。
もう来年だったら無理だったでしょう・・・。

もう少し先に灯台が見えています。
勿論目指します。

こんな地の果ての様な場所に人工物が在るのが不思議です。

“魹ヶ埼灯台” このトドが僕のPCでは漢字変換できません。
仕方がないのでgoogleマップからコピペしました。

灯台下の東屋で栄養補給します。
甘いもの食べて体力の回復に努めました。
サーモマグに詰めて来た氷のなんと有難い事よ!

この沖合を“サンフラワー”が通るらしい。
時刻は9時30分、少し待ってみようか。

ところが沖を眺めたらもうそこに“サンフラワー”が居ました。
15分も早いゾ。 潮の流れが良いのかな?

一休みしたら、背負って来たリュックからドロ君の登場です。
4月の旅以来の空撮なので勘も鈍っているでしょう。
最初は慎重に離陸させました。

灯台と最東端の碑が収まる画角まで沖に出してパチリ。
この日は薄曇りだったので発色がイマイチですね。

カメラを下に向けると、綺麗な海面が見えました。
積丹ブルーにも負けていないナ。

灯台すぐ脇のもの凄く深い割れ目に潜り込まそうとしましたが、あまりに岩肌との距離が近すぎて障害物センサーが働き、思う様に侵入させる事ができませんでした。 ここ、何メートルあるのだろう?
空撮も終え、身支度を整えたらcw号へと戻ることにしました。
復路では外人さん(西洋系)3人の家族連れと日本人の若い二人連れ、ソロの初老の男性と若い女性の二人組とすれ違いました。
「みんな頑張れ!」

往路は60分かかったけれど、復路は50分で戻って来れました。
全身汗まみれになっているので車の陰で裸になって汗拭きシートでサッパリしてから着替えます。
冷凍庫のアイスと冷たいコーヒーが有難い!

先ほどの分岐点に戻り、また県道41号を宮古市に向かって進みます。
こちら側の方が難所は短く、割と早めにセンターラインの有る舗装路になります。 30分程の走行で“道の駅・みやこ”に到着。
2021年夏旅の一泊目でお世話になった道の駅です。
ここではお昼ご飯と共にもう一つの目的が有ります。

本州最東端訪問証明書。
これを入手(¥100)するのも今回のミッションの一つでした。
ついに本州4極の訪問達成です。
北

“大間崎” 2021年9月2日
南

“潮岬” 2022年4月4日
西

“毘沙の鼻” 2022年4月14日
何故か本土4極(宗谷/納沙布/佐多岬/神崎鼻)の方が先に到達達成していました。 そして最後に残した“魹ヶ埼”はやはり最難関でしたね〜。
それだけに達成感も一際大きなものが有ります。

道の駅2階レストランでランチとしましょう。
『王子のぜいたく至福のタラフライ定食』(¥1350)にしました。
宮古の名物らしい。 揚げたての肉厚なタラフライ、とっっても美味しく戴きました。

展望デッキで“宮古湾”をひとしきり眺めたら次へ向けてスタートしましょう。
時刻は午後1時半、目的地まではあと130Kmあまりです。

どこも寄り道せずに三陸道を走行したので時間に余裕が出ました。
なので本日の最後にちょっと観光してみます。

季節外れですが、蕪島神社”へ来ました。
説明文によると8月にはウミネコは飛んでいってしまうらしい。

手前に綺麗に整備された砂浜が有り、その先の突端の小高い山の上に神社が見える光景は不思議な美しさが有ります。

また坂か! 登り始めると膝に違和感が・・・。
今になって午前中の疲れが出て来たか?

何とか登り切ってみると立派な神社が。
この神社の周りを3周すると願いが叶うとか。

遠くに八戸フェリーターミナルが見えていました。
今晩はあそこから出港します。
その前に市内で筋肉痛スプレーを購入しておこう。

今日のお風呂は“極楽湯八戸店”です。
大きなショッピングセンターに隣接しています。
今日は金曜日だし、買い物がてらの入浴客が多そうだナ。

心配した程には混雑していなかったので、ゆっくりと疲れを癒すことができました。
ちょっと古いけれど、色々な浴槽が有って楽しめましたヨ。
お風呂上がりに夕食もとってしまいましょう。
“板蕎麦とカレー丼のセット”(¥880)です。

午後10時出港に合わせてターミナルへ着く頃には小雨が降り出しました。
ここの乗船待機レーンは大型と普通車と軽自動車に分かれて誘導されました。
重量配分する為なのでしょうか?、乗船も重さを考慮した不規則な順番で行われます。

30分位待たされてやっと乗船したら・・・、なんとcw号はスロープの途中が駐車場所です。 こんなの初めて! (笑)

“八戸港”を夜10時に出港して、“苫小牧港”に翌朝6時に着岸なので船内では眠るだけです。
そんな訳で事前予約で個室寝台を取っておきました。
このQRコードが部屋の鍵になります。

お部屋はこんな感じ。
2段ベッドでも一人で利用です。
高さ以外の面積ではcw号のシェルより狭いです。
2等運賃にプラス¥2800位でザコ寝を回避出来るのならコスパ良いでしょう。
しかし後で判ったことですが、あと¥4000出すと1等個室が取れるのだそう。
しかも2名定員を1名で利用しても貸切料金は掛からないとの事。(ハイシーズン以外に限り) 次回があれば今度はそっちかな。

定刻に出港しました。 これで暫く本州とはお別れです。
個室に戻って痛む膝とふくらはぎにスプレーしてケア、明日に備えて午後11時にベッドインしました。
さあ、明日はいよいよ北の大地だ!
○ 立ち寄り道の駅
みやこ
○ お風呂
極楽湯八戸店 ¥450
○ ハイタッチ
0回
○ 空撮
魹ヶ埼灯台
※ 走行距離198.6Km 計804.2Km
兼ねてからの念願だった“本州最東端”に到達できた有意義な1日でした。
そして初めて“津軽海峡フェリー”以外での北海道上陸に胸が躍ります。
【^_^】